ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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周りは気にせず、とにかく、げんちゃんの本質を治す

げんちゃんの学校の多くの生徒は、普通の子なのでしょう。普通だけど、不登校してしまい、学力が落ちてしまって、中学はおろか、アルファベットさえ知らない子がいる。


とはいえ、普通です。学校から来るおたよりは、普通のお子さんが、この高校に来て、勉強は最低限、形だけおさえて、スクールライフを楽しむ様子がしたためられていました。げんちゃんは、なかなかそういう人間関係は作れないようです。とくにズーム授業が続いて、新入生歓迎遠足も何もかも、中止になっているので、さらに、なかなかなのかもしれません。

でも、げんちゃんは、あいかわらず、別にそんなことを気にする様子もなく、スケジュール管理が吹っ飛んで、ズームの日に登校してみたり、ズーム授業でふぬけになってみたり、私から見れば、内面的に、波乱万丈の高校生活を送っています。

先週、ズームによる意識低下がひどいので、とうとう私は学校に電話をかけて、ズーム授業の日は学校を休ませるように、担任にお願いしました。

ズームでなくても、授業をiPad上でやるというのは、頭に残りにくいと感じます。書字をはしょっているので、字も汚くなる一方です。
幸いげんちゃんは、高校と同時に書写を始めたので、ほんとによかったと思います。字の悪化はまぬかれています。


中学のように、しっかり教科書を一緒に読んだりする方がいいんじゃないかな~と思ったりします。パソコンだけ使うような授業は、そもそも、意識低下の子には合わないと確信します。頭の良い発達のお子さんで、書字をオミットした方がいい子もいると思いますが、げんちゃんは、ノートもとらないので、ふわ~っと、気持ちが抜けていくと思っています。

聞くところによると、他の高校は、ズーム授業なんてやっていません。なんでげんちゃんの高校だけ、まだ続けているのか不思議。だいたい、国のコロナ政策だって、矛盾だらけ・・・思考停止して、ただ従いましょう、なんていうのは、このオリジナルな学校には合わない気がします。

げんちゃんは、ズームをやめさせることにしたけれど、他のお子さんは大丈夫なんでしょうか・・・・心配になります。
げんちゃんがズームをやめると、学校に言ったことで、少しは、先生方に波紋が広がるのかもしれません。

ただ、単位のことを先生が心配されていました。それなりに、受けなければ留年するのでしょうか・・・3年で卒業できない、というのは全然気になりませんが、私自身、あまりルールがわかっていないです。

そういえば、先生と話しているとき、こんな話をしてくれました。
げんちゃんが最近自分から友達に話しかけたり、表情がとても柔らかくなったらしいです。
なるほど、気持ちが表面に出てきた、と私が感じているのは、そういうところに現れるのか、と思いました。先生は、まったく違うことを考えているようでしたが・・・


げんちゃんは、S先生のところに週に2回くらい行っています。ここんとこ、プリント学習はせず、あるときは、スケッチをさせられたり、そろばんをさせられたりしています。
げんちゃんが意識を抜いているときは、そろばんのちょっとした引き算ができなくなって、繰り下がりや、玉のおきかたの理屈が飛ぶようです。

10問くらいして、最初は、まあまあでも、後半意識が抜けると、あきれるような事態になったりします。

そもそも、できるはずの問題で、過去何回もやってきているので、できないなんておかしいのですが、げんちゃんの問題は、数がわからない、とかそういうことではなく、めんどくさいとか、数字を見たら、逃げるとか、心の問題のようです。
最近は、頭ではがんばらねば、という気持ちはあるようですが、新人バッターが、バッターボックスに入った時のように、気持ちはあるけど、空回りして行動がちぐはぐで結果が出ない、ということになるようです。

頑張らねばと、頭で思っても、心の底に、やりたくない、という気持ちが強いので、頭と心と体がバラバラ事件になってしまうのだ、とS先生が言っていました。

S先生は、そろばんや、ひどいスケッチの結果を、げんちゃんの心の状態とリンクしてみせて、げんちゃんに、自分の心の検証作業をさせているようです。なんせ、気持ちがふわ~っと抜けていく状況を、自分自身が気づけてないときも多いので、メタ認知できなくては、改善しないでしょう。

そして、先生が発見したのは、今まで数について、表面だけとらえ続けてきた結果、ほんとに勝手気ままなマイルールを確立してしまっているということでした。

1からそれを崩して、入れなおす作業をしなければならないようです。そろばん塾の先生も、さすがにそんなことできっこないので、S先生が第二のそろばん塾みたいなことを時々やっています。

伸びてないな~、と思うことも多いのですが、すさまじい音痴が、かなりなおって、普通の音痴くらいになってきているのを発見しました。

小さい振動のように行きつ戻りつしながら、よくよく見れば、やや前進している、そんな感じです。
中学の同級生たちは、大きな一歩で社会に近づいているのかもしれませんが、げんちゃんは、あるところにとどまるようにして、とにかく、大手術をする病人のように、別世界で、まったく別のものを見つめて、日々をすごしているようなありさまです。
別世界・・・それは、心の改善です。私は、勝手に、げんちゃんは、魂の障害だと思っています。頭よりもっと高位の、まだ解明されていない、人格のもとになる心・・です。
いまだ、だれも格闘できていない、そんな部分にアプローチできるのでしょうか。・・・

でも、やるっきゃない。人として生まれた以上、亡霊のように生きているなんて生きる意味がない。封じ込めている心を、もっともっと表面に出してきて、脳と体と、すべての上位にかかげてほしい・・・

今まで一度たりとも、止まったことはないのだから、こつこつ導くしかありません。

公開コメント 承認後公開

  1. ゆうママ より:

    げんちゃんの学校はズームによる授業と登校する日とがあるんですね。確かに高校でズームの授業をしているところはあまり聞かないですね。おっしゃるように意識が抜けやすい子がズームというのは難しいと思います。でも高校は出席日数が足りないと進級できなかったりしますから先生が単位の心配をされているのもわかります。難しいところですよね。

    息子の学校は勉強に関しては難易度が高くないとはいえ、漢字や英単語のテストは授業ごとにあるようですし(ちなみに英単語は選択式なので確実にスペルを覚える必要はないんですけどね)提出物が滞ると指導が入ったり残されたりするので、もう私はノータッチになりました。
    日々の生活の中で、どうやって買うのが得かや、買いたいものがあったら、どうやって貯めていくか?何日で貯まるか?そんな計算をさせたりしてちょこちょこ確認しています。こちらがえっ?となるような返事をすることもまああります。
    あとはやっぱり国語力のなさ。論理的な文章も書けないし話せない。これが一番の課題です。

  2. ゆうママ より:

    息子の場合は学習に関してはどうしても意識が入らないです。好きではないから仕方ない。もうこれはどう頑張っても変えれないのだと思っています。だから生きていくのに最低限のことを身につけてもらって、あとは好きなことをとりあげないようにしようと思っています。甘いのかもしれないけど、ゲームも割と自由にやらせています。eスポーツ部に入っているのですが対戦ゲームをしたりしているようです。好きなことなので意識入ってます。
    1

  3. 夏みかん より:

    意識を保つのにズームはより難しそうです。
    げんママさんはその時その時の状況をすぐ把握して、スピード感を持ってカスタマイズしていけるので、これがげんちゃんの成長を促しているのでしょうね。げんママさんのアクティブさに、私も違うなーと思えばすぐに動いていいんだって勇気をもらいます。

    げんちゃん、表情が柔らかくなってきたのですね。
    表情豊かになるということは内面も豊かになってきているのでしょう。今後もげんちゃん、伸びていきますね。発達の子は常に想定外な感じなので予想もしないところが伸びたり、あり得ますよね。
    げんちゃん、これからもっともっと色々なことが表面に現れてきそうです。

  4. 夏みかん より:

    息子の攻撃性は気質からくるものの他にストレス反応ではないかというのが療育の先生の見立てです。
    解消されないで蓄積され続けているのだといいます。確かに一理あるな、と思いました。

    宿題も何もかもしがらみを取っ払って、思い切り好きに没頭する時間が必要なのかもしれません。
    効率良く動けない不器用さを持っているから、何をするのも遅く時間がかかるため、常に何かに追い立てられている気がします。

    息子の場合、何かをさせるのではなくて何もさせないことも必要なのかもしれません。

    療育ではソーシャルトレーニングとストレス解消のためプレイセラピーで回復を図り情緒の安定を図ることの二段構えで指導していくようです。

    必要なことは押さえながら、意識が下がりすぎない程度に休むことができたら最高ですが、意識低下と休息のバランスが難しいところです。

  5. glow-gen より:

    ゆうママさん
    お子さんの学校は、げんちゃんの学校より、中学に近いぴしっとした規律があるのですね。
    ちょうどいい厳しさ、ゆるさ、というのがなかなかですよね。でも、ちゃんとスケジュール管理できるお子さんは、げんちゃんよりずっと立派だな~と思います。げんちゃんは、依存する気持ちが強すぎます。
    げんちゃんの学校は、もっとゆるい感じがします。
    先生に、ここは叱りませんから・・・みたいなことを言われました。
    叱る叱らない、じゃなく、その子に何が必要で、今は叱らない、そしてあるいはきつく叱る。
    指導力のある先生はそうなのだと思いますが、申し訳ありませんが、幼稚園のようなこの学校には、指導力がある先生は、ほとんどいないと感じます。
    コンセプトはいいけれど、それをしっかり具現化して、個別に導ける指導力がこの学校にはあるのかな~、と思います。ただ、力のある生徒は、結果的に伸びた、というだけのような・・・
    とはいえ、あるていど、それを承知で来ているので、何も言えないですし、そもそも、げんちゃんが、周りの他人にたよるのではなく、自立しないといけないステージに来ています。
    それなのに、まったくしません。しないどころか、普通の高校に行けてる、くらいの横柄な気持ちを持っているようで、あきれはて、わたしさえ、もう、見捨てるしかないかな、という思いがよぎります。
     げんちゃんと言う子は、もともと横柄さ、傲慢さ、というのが、人の何十倍もあると思っています。その部分の克服は、並大抵ではありません。
     たぶん、げんちゃんのお友達の幾人かの発達君は、もしげんちゃんとかわって、同じエネルギーをかけていたら、げんちゃんなどはるかに超えていると思います。それくらい、げんちゃんは、動きませんし、狡猾です。
     

  6. glow-gen より:

    夏みかんさん
    どんなに優秀な療育の先生でも、丸投げすることはできません。自分を含め、完璧な指導者はいません。発達に関しては、手探りのところが大きいですからね~。
    でも、ママが、しっかり見ていらっしゃるので、ママの直感は鋭いだろうな、と思います。
     先日S先生に前回の夏みかんさんのコメントを読んでもらったら、以下のようにアドバイスくださいました。役にたつかもしれないので、書いておきますね。

    お子さんが暴言を吐くときは、無視しておく。りんと、お母さんの立ち位置をくずさず、一線をこえさせない。それで、お子さんが、なんで何も言わないんだ、的なことを言い始めたら、
    「そのような、くだらないおしゃべりには付き合えません。まったく意味がないから。」
    と突っぱねる。そして、短く、理論破たんしてるところをつく。ママに対する侮辱なら、
    「じゃあ、あなたにママがやってることができるの?できるんならやりなさい。ご飯作れるの・○○やれるの?できないでしょ。だったら黙りなさい!」

    とぴしゃっと、自分との間にしっかり権威的な力の線引きをする。
    そして、正しいことを言ったり、感心なことを言ったりしたときは、しっかり理由を細かく伝えてほめる。

    このメリハリが大事と言っていました。
    親子とは言え、別の魂、こっちにこえてきて、こっちの領域を犯すことは絶対に許さない。また、あちらの領域に入って、手伝うのもだめ。あくまで、魂の管理は自己責任。その線引きはしっかりしないとだめ。

    まあ、すでにやられていることかもですが、一応書いておきます。
    しかし、障害を持つ子、と言うと、つい、自分が背負わねば、という感覚を持つ親が多いように思いますが、そうではないと思います。○○してあげないといけないかな・・・という発想は、ときに相手のライン内に入ることもあるので、気を付けなければなりません。
    うちなどは、線引きしているのに、あの手この手で、自分のところに、こっちを入れてこようとしますからね~。ほんとあきれます。
    1

  7. glow-gen より:

    夏みかんさん
    タイプがげんちゃんとは全然別ですが、賢いお子さんだと思います。それゆえに、大変なこともありますよね。
    お互いストレスに殺されないようにしましょうね~。笑 1

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