げんちゃんは、とうとう中学を卒業しました。卒業式の数日前から、踊り場状態になんとなく動きがあるような手ごたえが生まれていました。
突然変わったとかではなく、あれ、赤と思っていたら、うっすら青み・・・そんな感じです。
朝ご飯の支度で、味噌汁をちょっと変えてみて、コーンスープにしたのはいいけど、大量のお湯で溶いて叱られました。すると、数日たって、またチャレンジして、今度は、袋の後ろの説明を読んで、計量カップでお湯を計って、おいしいスープを作りました。
朝ご飯のお皿に、トマトがのりはじめた。
朝ご飯を、おれは作れる、というおごりがちらついてはいるものの、やってることはルーティン。そんな毎日が、ちょっとかわってきた。
がんばる! やらなくちゃ!・・・独り言のようにぶつぶつと言いながら、一生懸命掃除したり勉強したりしている。
(まあ、これは、奥底からの気持ちが出ているというより、表面そう言いながら、本質逃げたい自分を鼓舞しているというかんじ。本質からなかなか出てこない気持ちを、なんとかしたいとは思っているようです。)
げんちゃんの場合は、気持ちが入っているときと、そうでない時のギャップがはなはだしくて、○○できるようになりました~。なんていう表現が合いません。
今までなかった峰が、ぽつりと見えた・・というのが正確です。
卒業式、やはり、じ~んとします。
入学式を思い出します。心配のみの一日。中学生ショックなんていうもんじゃない。げんちゃんが、中学生活を送れるなんてイメージがわかない!!!
事前に担任の先生と支援の先生に面接をお願いし、1時間もあれこれ、経緯を話したりして、先生方は、教育ママだな~なんて思ったに違いありません。
1年生の時の普通クラスの先生にお会いできました。
「 伸びましたよね。」
とやさしい言葉をかけてくださいました。彼は、やさしすぎて、クラス崩壊を起こしてしまった先生なんですが、そのやさしさに、私はすごく癒されていました
いつでも、教室を見に来てくださいね、と言ってくれて、何度も教室を見に行ったことを思い出します。
支援の先生は、3年間受け持ってくださって、ほんとによくしてもらったな、と思います。
げんちゃんというやつは、そうそう普通の先生にこなせる相手ではないと思いますが、(内面をかえようとするのは、たぶん、普通の先生には、なかなかできないと思っています。)
でも、先生は、初めて支援クラスを持ったらしく、熱心に導こうとしてくださいました。
少しすれ違ったこともあったかもしれないけど、やはり、げんちゃんのために、一生懸命トライしてくださった。
式のあと、最後に支援クラスで先生と2人で、涙涙・・・・(げんちゃんは、もちろん泣くほど感じない。)
また、ここを巣立っていくんだな~と思いました。
コロナにもかかわらず、しっかり卒業式をしていただけて、ほんとによかったです。
多くの人の愛、げんちゃんは、ほんとに恵まれている。この愛を無駄にせず、げんちゃんがしっかりした大人になって、恩返しをしないといけないよ。
身が引き締まる思いでした。
さあ、また、一つ、人生の階段をあがったげんちゃんです。
そして、昼から、計画していたように、S先生と合宿に行きました。確かに、げんちゃんは、受験合格、卒業式という流れにまいあがってしまっていて、このまま放置すれば、やばい状態で、高校スタートになるのが見えています。
もう、背水の陣!! S先生に合宿をお願いしました。彼は、旅立ちました・・・・
ふと、一人になると、げんちゃんと同級生の支援クラスの男の子のことを思いました。
彼は、とうとう学校に来ないまま不登校で、卒業します。今日も来ませんでした。彼はどこへ行くのでしょう。守秘義務とやらで、聞くのもはばかられる雰囲気。
でも、たぶん、彼は、この先、福祉の世界に突入していくのだと思います。この学校では、ほとんど、支援クラスのママや子供さんとの交わりはありませんでした。
唯一、引っ越してしまったゆうすけくんのママだけが、ママ友です。
障害を持った学友たちのことが気になりながら、ところてんのように、中学を押し出されていく感覚があります。
すでに、中3になって、気づけば、1年生の時のように、支援の先生のノートを毎日待ち焦がれるようなことはなくなっていました。
うっかり見るのが遅くなる日が多くなり、それでも、かなり、学校生活が進んでいくようになりました。
中学の入り口と出口、げんちゃんは、まったく変わったな~と、暖かくなった学校の玄関で、記念撮影をしながら、しみじみ思いました。
春です。
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Nさん
ありがとうございます。
朝ご飯ははまったのかもしれませんね~。変な自信持っているようです。先日は、コンソメスープのもとをただお湯に溶いて、スープと言って出していました。
勝手なことするな! と叱りました。工夫してみるのはいいけど、とにかく聞かずに勝手なことをするのが出ました。
いつもの癖です。できない、という自覚がないので、すぐに、勝手なことをしでかします。
英検トライいいですね。自分がいかに、何にも考えずやっているのかわかります。
げんちゃんと言う子は、外見より、勉強がほんとにできません。
つまり、勉強となると、まったくオミットしようとします。
やってるふりはするけど、もとのエンジンを動かそうとしない感じです。
どう考えてもありえないんですよ。できるはずなんですが、エンジンを切ってやってるんでしょうね。
周りの人からは、単なるバカですよね。料理、あれだけできるようになるわけだから、勉強ももっとできるはずなんですよ。それが、エンジンを切る。
ここのところが、なかなか普通の先生方には見えない。
ずるがしこいです。
確かに、結果がどかんと出る検定などは、とてもいいですね。漢字検定とか英語検定とか・・・
合宿から帰ったら、大人に交じって、パソコンスクールにやります。たぶん、好きと思ったら、エンジンをかけるんだろうな、と思います。自分が障害児と思われたくないから、新たな動きが出るんじゃないかとふんでいます。
ずるがしこいですから~。 1
ご卒業おめでとうございます。
うちは週明けです。もう寂しくなってます。不安でいっぱいだった入学前でしたが、振り返ってみたら成長したのでしょうね。不安の種類が変わっていきました。
今はまた高校入学にむけての不安がでてきています。電車通学ですから、乗り遅れたら遅刻です。
支援や配慮等も今のところお願いしていないので、なにかあれば相談しながらやっていこうと思っています。
2
ご卒業おめでとうございます。中学校は3年間なのであっという間に卒業ですよね。娘は4月から中3になります。2年間支援学級は同じ先生でしたが、異動される可能性が高いようです。2年間同じ先生だと娘の小さな伸びや変化に気付いてくださる事が嬉しかったです。
入学式の後に主人と面談に行って色々お話をしましたが、学習では5教科を支援学級の先生が指導されるのでこちらの希望とは違う事も多かったのですが、よくやってくださったと感謝しています。中3の1年間でどの位成長してくれるか分かりませんが、これまでと変わらず1日1日を積み上げていこうと思います。合宿から戻ってきたげんちゃんが入学式までにどんな変化が起きるのか楽しみにしています!
ゆうママさん
お子さんは、中学時代、普通クラスで、なんとかやってこれたお子さんです。げんちゃんより、いろんなことが普通に近いのじゃないか、と思います。その能力がある彼が、電車通学などを経験し、今までより甘えが効かなくなる、となったら、とてもいい状況になるんじゃないかな~と思ってしまいます。どうなんでしょう。
書いてあった、不安の種類がかわる。確かにそうですね~。
中学での伸びを、次になんとかつなげていきたいと思います。まだまだ楽になれないですね~。ほんと。
げんちゃんは、体にしみついた、サポートという甘え。。。最後は誰かが教えてくれる、助けてくれる。。。これは、彼の意識の中に、すりこまれた灰汁のようなもので、そこを払拭しないと、自立はできません。
今度の合宿は、そこを徹底的に追い込まれると思います。
げんちゃんは、また高校で、障害児、という見方をされると、絶対に飛躍しません。そういう意味では、親切すぎる、よりそいすぎる、はやばいです。 1
ここあさん
公立の中学は、ほんとに先生の移動が多すぎますね。なぜあれほどしょっちゅう移動するのでしょうかね・・・意味がわからないです。
初めのげんちゃんを知っている小学校の先生が、お祝いのカードを送ってくださいました。ありがたいです。昔を知っている先生は、今のげんちゃんをどう見るのでしょう。貴重な存在です。どんなときもこつこつやるしかない。。。ほんとにそうですね。
合宿から帰るまでは、ほんとにほっとできます。いなくなると、どれほど、今まで私のメンタルのエネルギーを吸い取っていたんだな、とわかります。
今日は、仕事に没頭していました。やらねばならないたくさんのジム仕事をっこなしています。げんちゃんが親離れしたら、そのエネルギーをもらって、なんでもできそうです!(笑)
まあ、当分きそうもないですが・・・ 1
げんちゃん、ご卒業おめでとうございます。
「中学の入り口と出口での大きな違い」、次の高校生活の期待へと続く、まるで希望が輝くような(まさに「glowgen」のブログ名のような)言葉にジーンとしました。
様々な出会いと先生たちの頑張り、そして何よりもげんちゃんママさんの努力を想像しただけでも胸が熱くなり、卒業式が本当に特別で、素敵だったことが伝わってまいります。
げんちゃん、新たな高校生活でも朝ごはんのように少しづつでも良い方向へ進んで、3年間という時間で大きな飛躍が見られることを楽しみにしています^^ 1
Naoさん
ありがとうございます。
げんちゃんが、合宿でいないと、ほんとに、どれだけ日ごろストレスだったかわかります。やはり、彼の将来や、目を離せば意識低下おこすこと、など、気持ちの上で、相当支配されているのがわかります。
あと1か月は帰ってこないでくれたらいいな~と思います。
彼のことを本気で考えるゆえに、相当なエネルギーを使っていること、ほんとに感じました。
確かに、発達障害がわかったときからすると、まったく違う今なのかもしれません。でも、普通というには、あまりにもひどすぎるので、ほんと、今からやっと本番というところに来た、というとこです。
いや、まだ、そこまで行ってないかも・・とほほ・・
仕事との両立も、かなり厳しくなってきています・・・・やれやれ 2