「お母さん、T高校に行くためには、何を勉強したらいいの?」
と朝起きると聞いてきます。やはり、T高校に行きたいんでしょうね。見学に行ったとき、雰囲気、空気感がとてもよかったので、げんちゃんなりに、そこの生徒になりたいと思ったのでしょう。
しかし、体験入学の簡単なペーパークラフトは完全に抜きまくっていたし、過去から、そういう気持ちが今に至っているわけではないと思っています。
ほんとにここ1~2週間の間に、自分の気持ちを自覚しようとする心の動きが出てきたのだと思います。
「お母さん、前に、T高校に受かっても、辞退するって言ったけど、今もそうなん?」
と恐る恐る聞いてきました。これには、私もびっくり。過去のできごとを、今にひきずって、現在の行動に重ね合わせたりすることができるようになったんだ~・・・
今までなら、ありえない。なんせ、~と思う。なんてフレーズさえ、彼の辞書にはなかったような子です。過去は、現在から過去へ移った瞬間に、ちぎって捨てられてきた。そんなげんちゃんです。
もちろん、自分を客観的に見つめることもできるはずもない。
「げんちゃんが、しっかり甘えず、自分で目的をつかんで行動できるようになれば、行ってもいいけど、今の状態だと微妙だよ。第一、今の成績では受からないよ。」
私は、切り捨てるように答えます。(すぐに勘違いし、のぼせるげんちゃんには、そうするのが一番です。)
もう、学校の先生も、受験に合わせた勉強をしてください、と言われました。
今は、学校の先生が下さった、数年前のT高校の過去問を繰り返させています。
げんちゃんの鬼門は数学、算数。簡単な二桁どうしの足し算、引き算でさえ、ひっ算にしないとなかなかできませんから、試験時間に、数学は、半分もできないと思われます。
受験勉強というより、少し意識が入ってきた、今だからこそ、というので、もう一度、ます計算をさせたり、七田の小学三年生の算数のプリントもやらせています。
暗算の加減は、大きな桁から計算していく方が、スピーディーです。思い切って、ひっ算も、左側の大きなけたからやらせてみることにしました。そうすれば、暗算もひっ算も、両方同じやり方でできます。
げんちゃんは、なぜか、そのやりかたにはまりました。やっているところは、たどたどしく、正答率も100パーセントというわけではないけれど、やっているげんちゃんの表情に楽しさが見えました。途中から、意識飛ばして無意味、ということはありません。
ほんと初めてじゃないかな~・・わかったら楽しい。少しはそういう感覚を持っているのでしょうか。
今は、また小学校にもどって、もう一度、計算という塗り絵のパーツを塗り重ねています。
しかし、うまくいきました。ちゃんちゃん! というわけにはいきませんよね~
げんちゃんは、油断してると、すぐにずるさを出しまくりますよ~。
T高校の入試のタイムトライアルをさせて、添削すると、「バツをつけないで。」とじたばたしたり、
添削している私から、すっと答案を取り上げて、姑息にごまかそうとしたり、表の体裁だけつけようとする行動をしてきます。失敗したら、それは何でだろう、と思考を巡らすのではなく、ただ表面をなんとかごまかし、体裁だけつくろおうとうする。そこに賢さを使ってくる。
そういうことが、社会で通用するわけないでしょ! あほか!
だから、そんな行動が見えたら、ことごとく恥をかかせて、手厳しくやりこめています。ずるい手段でごまかそうという心の動きがある以上、絶対進化しないからです。
そんなげんちゃんを見ると、ほんと、まだまだ、油断も隙もあったもんじゃない、と思うげんママです。
やれやれ、格闘しながら、ふと考えれば、大晦日ですよね~。
皆さんお世話になりました。また来年もがんばりましょうね・・・
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年が明けるといよいよ受験本番という雰囲気がますますしてきますね。
きっと、げんちゃんにとって1番良い環境を神様が用意してくださっていますね。
げんちゃんママさんのブログと出会い、発達についての学びを深めることができました。大変嬉しいことです。
ありがとうございます。
来年も豊かな充実した1年となりますようお祈りしています…☆ 1
あっという間に大晦日ですね。私は先程まで娘の宿題に付き合ってました。義母はお正月の用意を並んでして欲しいようですが、宿題も復習や進研ゼミで学習させながらなので、とても横に並んでなんてできません!私が作る分だけを娘に宿題をさせながら作りました。義母も歳なので、私が主になってしないといけないんでしょうけど、まだ無理だと義母にも話しました。宿題には分数の四則計算が入ってました。やらせるとやはり忘れてるとこもあって、でも教えると流石にすぐに思い出すので、何時間もかけてやった事は無駄ではなかったのかなと。いつまで続くかわからないですが、こうやって自宅にいて娘とバトリながら学習ができる事も、いまの世の中を考えると幸せな事だと思います。来年も宜しくお願いします!
年が明けるといよいよ受験ですね。お互い子供たちにとっていい場所に進学できるといいですね。
受験生とは思えないようなペースで勉強していますが、入試は定期テストよりも基礎的な問題なので勉強しやすいです。高校では上滑りではない学習をしていけるといいですね。今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします。
夏みかんさん
コメントありがとうございます。ブログで、遠方の発達ママたちと交流することができて、私自身もほんとに励まされています。
一年一年子供が成長していくたびに、自分も成長していくような気がしています。いっしょにがんばっていきましょうね。
もう少しで2020年も終わりますが、濃い一年だったように思います。ふつうの子だけしかいなかったら、もっと飲んびり深くものも考えず生きていたかもしれませんね。
来年は、げんちゃんは高校に行くのか、ホームスクールになるのか、よくわかりませんが、大事な1年だと思います。げんちゃんに今必要なことを取捨選択して、頑張らせたいと思っています。
ありがとうございます。来年もよろしくお願いします。
ここあさん
おたがい、のんびりテレビを見ている暇もありませんよね~。ほんと。
げんちゃんも、あれだけ困難をきわめた計算が、少しずつ氷が解けるみたいにできはじめています。ふつうにさっさとできるわけではないけど、小学校低学年の時のように、いまこそ、がんがんやらせるときだ、と思います。
やはり、おっしゃるように、できないときでも、必死でやってきた断片が彼の中にあるからこそのものでしょうね~。
多重かさねの色塗りですね。発達育児は、成長したら、またおなじところをぬっていく、それを成長にともなって何度も何度も塗って、しっかりした色がつく。
根気が続くのも、わが子への愛があるからでしょうね~。母はすごいですね~。
来年もよろしくお願いします。
ゆうママ
中学までは、学校のペースに従わざるを得ませんでしたけど、中学を卒業したら、ほんとに子供に必要なことをしっかりさせていきたいですよね。
うわすべりにしてきたことでも、役に立っています。ただ、うわぬりしなければ、上滑りなままかもしれませんが、しっかり厚塗りしていくチャンスがあれば、形になってくると思います。まだ子供でいられる年齢だから、優先順位を考えて、なんとか、一人前になってほしいです。
来年は飛躍の年になるとうれしいですね。
来年もよろしくお願いいたします。
げんちゃん、T高校の魅力で意識スイッチが入っているのですね。もちろん、合格したら抜けてしまったり、または、合格した嬉しさでしばらく続いても、一旦は抜けるかもしれません。しかし、一旦入ったことがあれば、その状態を覚えていて、また別の刺激をきっかけに入りやすい脳に変わっているので大丈夫です。
ですから、何でもいいから、どんどん意識スイッチを入れる体験を積ませ続ける必要があります。しっかり入れば、それが1番いいけれど、軽く入るだけでも意味があります。出来ることを積み重ねて行けば良いというのは、そういうことです。
roboも、英検合格の勢いがなくなって来ていますが、1度体験した意味はあると思います。次はより入りやすく、より深く、より長く入ります。
ただし、本人に合ったことをさせないと、なかなかスイッチは入りませんので、げんちゃんママさんのように今のげんちゃんに何が必要か常に見極め、周囲の様子や世間の価値観に振り回されずに進んでいれば、どんどん成長して行くと思います。表面だけ出来ているようにしても、なかなか中身が埋まって行くことはありませんからね。
それから、げんちゃんが今回、過去問を解けたふりをした件ですが、ズルをしているとも言えますが、それ以上に先を見通せなかったり、つなげて考えることが出来ないことから生じている部分もあるように思います。時間感覚が備わっていて論理的に思考できるなら、むしろ間違っている部分を洗い出し、きちんと復習した方が高校合格という今自分が最も望んでいることにつながるということが分かるはずなのに、受験が日程的にさし迫って来ていて、今はもう1分たりとも余裕のない状況で、カッコつけている場合ではないという状況判断力が不十分なのかもしれません。
ですから、自分の状況の判断がきちんと出来ていれば、こんなことをしても意味がないし遠回りだと判断できて、ズルをしなくなる場合も多いです。成長したり、大人っぽくなると小さい時ほど、ズルしたり嘘をついたりしなくて済むようになるのは、賢くなるからです。
ですから、ズルする賢さがあると解釈するだけでなく、状況の判断力が、まだ不充分であると解釈して、やはりS先生がされているように、図解したりしながら、当然分かっていると思われるようなことも逐一教えて上げる必要があるかもしれませんね。
とうとうげんちゃん、受験ですね!
私までドキドキしてきました。
何を勉強したらいいの?って自分から聞くなんて成長してますね。
うちの息子は、相変わらず勉強しません⤵︎
いかに逃げるかって感じで。
もー本当にどうしようもないです。
サッカーのほうも、チームが完全に10日間ほどお休みに入り、いつもだとサッカー短期とか入れるのですが、中学生になり、そういったものも見つからず、自主練しなくてはいけないのですが、まー、やりません。
ボール蹴れる公園など探して連れて行ってもちゃんとやろうとはしないし、毎日5キロ全力で走れって言われてるのに、1-2キロしか走らないし、もー、ダメダメです。
せっかく中2にも入れてもらえたりしてたのに、あっというまに落ちそうです。
何を言っても勉強もサッカーも本人のやる気がでなく、諦めモードです。
今年はどうなるかなぁ?
ロボママさん
なるほどです。意識が抜けた状態で生きていた子ですから、普通の人のように、自分の心を使うことに慣れていません。バカみたいなことがわからなかったり、お前は人間じゃないのか?と言いたくなるような発想をしているようです。
人間にやっとなれてきたものの、人が人であるための、心の動かしかたが可能なのは、自分にあったレベルのことだけのようです。確かに。中学のちょっとややこしい問題は、エネルギーが大きすぎて、シャットダウンします。
やっと、目覚めてきたのに、高校で、また、彼に会わないメニューなどやろうものなら、せっかく伸びてきた心が、すぐにポシャるでしょうね。おっしゃるとおり。
T高校は、単位制で、一年は過去の復習をやるので、まさにうってつけ。それでも、復習でさえ、授業で聞くより、今までのことを、数多く問題をして定着させる方があっているように思います。
ですから、受かっても、午前中はホームスクールかなと思うのです。
ごまかすということ、ずるするということも、単に、普通の人がイメージすることだけではないのかもしれませんねー。
げんちゃんは、少し学ぶ楽しさに、ほんの少し目覚めているようです。心を入れればわかる。という感覚が味わえたのでしょうね。やれやれ、ここまでくるのに、どんだけかかってることよ‼️ ほんと疲れます‼️
みかんママさん
自分からバランスよく取り組むということは、発達の子にとっては、できないのが当たり前なのかもしれませんね。なまじ能力がない訳じゃない、とわかっているだけに、口惜しくなりますね。
げんちゃんは、自分から勉強するようになってますが、それはなんでかというと、やらないといけないと思っているからなんでしょうね。でも、いざやると、きつい。だから、うわべだけのことが多く、魂を入れるのはたいへんですー。
とはいえ、そこにとうたつするのだって、かなりかかっているわけですけどね。なぜやらなきゃいけないか、ということが、納得できてないことも多いです。だから、何度も何度も、わかりきったようなこと、なぜ、これをやらなきゃいけないのが、ということを、例えなどを使って、コツコツ説明し続けないといけないのかもしれませんねー