ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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発達障害、思春期、多方面からずれを指摘する。野球教室その2

前回の記事の続きです。野球のマンツー指導。この日は、結構寒かった・・・


 さて、次の日曜日、8時半、グランドのあいた時間を先生が予約してくださったようです。げんちゃんを早朝におこします。

 日曜なので、げんちゃんは、ぐだぐだ起きてなんとかしたくして行きました。
予定を入れていたパパにも、予定を変更してもらい、いっしょに見に行くようにしました。(最近は、げんちゃんだけでなく、パパも教育している私です。笑)

げんちゃんを、いっしょに車でなんぞ連れて行けば、また甘ったれて、勘違いしそうなので、寒空に一人、自転車で向かわせます。この日は、久しぶりに寒かったので、厳しい指導にはほんと最適だ!

あとからついて、グランドに行くと、先生は、びしっとちょっとこわもてです。

 私たちは、げんちゃんから見えないところに場所をかまえて、遠目で見ていました。準備、ランニング、キャッチボール、ノック、バッティング練習・・・
遠くでやっているのが見えます。時々先生のカツを入れる声が聞こえます。

「何やっているんだ!。さっき言っただろう。なぜ聞いてないんだ・・・」

ふふふふふ・・・・これだこれだ、これだよ。げんちゃんには、これくらいしないと、意識が目覚めない。ぼけ~っと気持ちを止めているのが、覚醒すると、自ら、目の前にあることを捉えようとし始める。いい感じ。

1時間の指導はあっという間に終わりました。

かたずけをさせます。げんちゃんに指導した、道具のかたずけは、へいぜんと落ちが出ます。そこで、また指導されました。

終わると、ベンチに座らせて、先生とマンツーでフィードバックをさせられています。

「なぜ、後片付けで、キャッチャーセットをちゃんと入れてなかったのか?」
「あ、ああ・・・ちょっと~忘れてしまって~・・・ (あれこれあれこれ・・・・言い訳にもならないような言い訳・・・)」(言い訳ができるようになったのは、確かにすごいと思う。)
「言い訳をするな! 聞いてないんだろう。人が何回説明しても、しっかり聞こうとする思いで聞いてないだろうが!」

そうそうそう。げんちゃんは、聞こう、という思いを出せば、もうしっかり聞けるステージに来ています。それでも、その思いを出さない。とにかく、思いを先に進める、とか、思いをしっかり出して、取り組む、とかいうことを、めんどくさがる。

夫に言わせると、
「げんちゃんは、できることでも、少しでも面倒と感じれば、やろうとしない。いや、思いを引っ込める。最近では、思いを出さない方法を、しっかり考えている。前は、めんどくさいからなんとなく、できない・・・やりたくない・・・だったのが、最近では確信犯だね。」


私は、その意味がよくわかる。その傾向は、学習に顕著で、ちょっとでもめんどくさいと、ただ写す、とか、ただ、AだったらB、みたいな単純なことに無理やりもっていって、途中の複雑なステップや考え方を無視して平気でいる。
そしてそこを指摘すれば、
「え~・・・わからないよ~。だったら、どういうこと?あ、だったら○○すればいいんだね。」

と、本質とはずれた、適当なことに落として、それだけをやろうとする。

その技は、相当に高度になり、巧妙になっている。
私も、夫も見抜いているので、表面上まじめにやっていたとしても、だまされないけれど、たぶん、ちょっとかかわる人であれば、ほとんど騙されるに違いない。

こんなことで、げんちゃんが、うまくやっていける、と勘違いすれば、彼と言う人間は、どんどん人として最低なところに、落ちて行くと思う。

ほんと、げんちゃんと言う子は、ある意味、どでかい器の持ち主だと思う。良い方にむかえば、余分な雑音がはいらず、突き抜けるだろうが、悪い方に行けば、ほんとにとんでもない。そして、そちらに行きやすい。

 野球の先生は、私たちが危機感をいだく、彼のずるさに、猛烈にアタックしてくれている。

「今の時代、誰でも、お前を怒ってくれないんだぞ。今こうやって、怒られているうちに、ちゃんとやらないと、社会に出てどうするんだ。そんなんでやっていけるか?・・・・」

まるで、昭和のがんこおやじ、みたいにげんちゃんを叱ってくれている。ほんとにありがたいことです。


「自分を飾るな! 甘えるな!・・・」
そうだそうだ~・・・横で聞いていてほんと、お値段以上の指導だわ!と思っちゃいました。

ちょっとの叱責で、すぐに心に響いて、逆に、くよくよ、過剰に反応する子もいますが、げんちゃんは、これくらい圧をかけて、やっとなんぼ。・・・しかも、これさえ、時間がたてば、すぐにはねのけて来るから、家に帰っても、油断なく指導がいります。

この日、帰ると、げんちゃんは、意識入りまくり。

「お母さん。僕は、どうやったらいいかな。えっと~・・・」
まあ、こんな感じで、私の指導がどんどん入りました。

残念ながら、昼からは、意識を出すのに疲れてしまったらしく、ドか~んと落ちて、最悪の学習風景になってしまいましたけどね。

まあ、それほど、気持ちを出して、”捉えよう、思いを一つ進めよう。”とするのが、彼らにとって、とても疲れることなのだ、ということなのでしょう。

しかし、あらゆる方面から、自分のずるさ,甘え、ずれ、そういうものを強く指摘される必要がある今です。げんちゃんは、昔と違い、思い(意志、意識・・・言い方はいろいろですが。)が.やっと表面に出てきて、ピノキオから人になったのだから。

また、ぼ~っと目の前のことだけを捉えて、思い付きで生きていく、楽なピノキオにもどろうとするのを、阻止しないといけません。
自分との戦いに勝っていかないといけないと思います。

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  1. robo_223 より:

    roboはスイミングで2年間ぐらいは、個人レッスンを受けていましたし、サッカーも3年以上は個人レッスンを受けていました。そうでもしないと、何も頭に入っていかない状態だったからです。

    げんちゃんも野球を続ける以上は、個人的に見てもらうことが有効だと思います。一対一で、やっと心に届く部分が大きいからです。

    roboは塾だって、完全マンツーマン制のところしか考えられません。興味のないことは、基本的に他人事ですから、マンツーマンで「私が話しかけている相手はあなたしかいないんですよ。あなたに言ってるんですからねっ!」という状態でないと、ほぼ時間の無駄です。

    しかも、こちらの野球コーチは本当にいい方ですね。「自分を飾るな!甘えるな!」など、一瞬、厳しいように思いますが、決して人格否定しているわけではない暖かさがあり、しかも、心にビビッと響きそうな言葉ですよね。

    げんちゃんは、このレッスンをまた受けたがっているのではないでしょうか?または、積極的に受けたいわけではなくても、また受けてみようかな、という気持ちになっているのではないでしょうか。

    例え厳しくても、愛情の感じられるご指導だったのではないかと思います。

    それに、確かにある程度は厳しく追い込むことも私は必要だと思っています。なぜなら、一般の子は人から追い込んでもらわなくても、常にこれくらいは自分で自分を無意識のうちに追い込みながら暮らしているからです。

    げんちゃんがある程度、自分で自分を追い込めるようになるまでは、やはり演出や強力なサポートが必要だと思います。

    ちなみに、私もこれくらいしないなら、やめさせますよ。ボーッとする練習をしに行っているようなものだったからです。やらせる以上は何となくではなく、しっかり向き合わせるというのが基本的なスタンスです。

  2. glow-gen より:

    ロボママさん
    なるほど、すごい解説をくださってありがとうございます。私のブログと併せて読んでください、って感じですね。
     >ボーッとする練習をしに行っているようなものだったからです。
    そう、ここですよ。学校だって、しっかりチェックいれていないと、こういうことがおこりやすいです。
     それで、1年生のときは、ほんとに足げく先生に面会させていただいて、こちらの意向をわかってもらいました。
    今は、S先生ほどとはいかないまでも、げんちゃんを甘やかさない・・・厳しく普通の基準でのぞむ、というのが普通になっているようです。
     なんのために学校に行かせているかわからない。落ちて帰ってくる・・・そういうシチュエーションもあると思います。

    それから、ロボ君は、個人指導受けていたのですね。私も、もっと早くそうすればよかったです。でも、あるときは、野球のときくらは少し抜いてもいいか・・・なんていう本人が四苦八苦していた時期もあったので、なんとなくきてしまいました。
     S先生は、
    ま、最後のしめだな・・・と言っていたので、そうかもしれません。

  3. みかんママ より:

    げんちゃんの野球のところは、個人レッスンまであるんですね!

    息子もサッカーの個人レッスン、4年から受けています。
    やはり個人というのは、集団と違う面がありますね。
    うちの息子は、集団のほうが過適応の影響でちゃんとやります。
    個人の場合、当初は真面目にやっていましたが、そのうちふざけてしまうように💦そして、毎回行きたがらず💦
    約1年後、コーチが転職のため、違うところになりました。
    同じように慣れてきたころ、ふざけた態度をとりましたが、今回のところは、プロ選手も通うようなところで、予約も取りにくく、通っている子も真剣な子が多く、前のレッスン生の様子を見ることもあり、感化され、次第にちゃんとやるようになりました。本人も珍しく行きたがるのですが、予約が難しいので、1.2カ月に1回しか受けれないのが残念です。

    とうとうジュニアユースの本格的な練習が始まりました。
    小学生の少年団とは違い、スタメン争いが始まってます!
    厳しい世界に突入しました。
    今まで、厳しい練習やトレーニング嫌いでしたが、本人が選んだ道なので、前向きに取り組んでいます。

    レギュラー取りも難しそうで、控えメンバーになりそうですが、いい経験だと思ってます^_^

    あと少しで中学生。
    勉強も難しくなるし、生活も大きく変わり、どーなるかしら⁈

  4. ゆうママ より:

    げんちゃんはよい指導者に恵まれてますね。ママさんの方針がぶれないことと、伝えかたがいいのだと思います。
    息子も体操は年長の頃からずっと個人指導していただいてます。最初は先生の指示に従うことを目的にしていましたが、今では体育で一般の子と肩を並べられる程度にはちょっとした技(マットなどの個人種目ですけど)もできるようになりました。でも息子は厳しすぎる指導は萎縮してしまってあっていないようです。
    かといって甘やかすような先生ではふざけてしまってダメです。とにかくその間の絶妙な加減が必要です。難しいです。学習でも同じことが言えます。最近は少し突き放す時もあります。自分でなんとかしなくては!という意識が少しずつ出てきてる気がしています。気のせいかもしれませんが。

  5. glow-gen より:

    みかんママさん
    サッカーは、続きましたね~。しかも、飛躍しそうですね。ママが、こつこつサポートして、道も開いてあげているおかげですね。
     発達のお子さんは、親で決まります。障害児だから、と何もしないと、どんどん落ちて行って。何もできない子になっていきますし、最悪の場合は、常識感もまったくつかないで、家族からももてあまされて、社会から遮断するしかなくなったりします。
     日々こつこつ、一つでも上を、とがんばっていくママのお子さんは、やはりかわっていってるんですよね~。
    みかんママさんのお子さんは、サッカーがどのように花開くのか、いつもとても楽しみです。
    中学になったら、どんなふうになっていくでしょうか。また聞かせてくださいね。
     それから、マンツーの指導も、指導者によりますね。そのジャンルを教えられるからといって、合わない指導者をつけると、おそろしい結果になったりするので、ほんとに誰でもというわけにはいきません。心を指導できる人でないと失敗します。また、テンポもその子にあうあわないがあります。

    なかなかむつかしいです。

  6. glow-gen より:

    ゆうママさん
     そうですか~。体操マンツーで頑張ってこられたんですね。げんちゃんも、ほそぼそ体操を続けています。体も堅いし、思考も堅い…体は、ほんとにがちがちですよ~。
     お子さんは、厳しすぎると委縮してしまう、ということは、げんちゃんより、心に響きやすいということでしょうかね。でも、いじけてしまうと、またスタートに載せるのも大変ですよね。加減が難しいというのはわかるように思います。
     Sさんの指導を見ていると、あと少しでできる、というところで、さっと、やめさせて他のことをさせてみたり、私ではなかなかできないようなフェイントをかけたりするようです。厳しい言葉を使ってしめる時でも、技術としてやっているだけで、感情的になることはないようです。
     全述のフェイントも、もう少しやれるぞ~っていうエネルギーをさっと他にもっていくという理由らしいですよ。普通の指導者は無理だな~、と思いながら見ることもあります。
     こっちは、子供の心の中は推測するしかないし、よくわからないことの方が多いので、Sさんのような指導はなかなか無理ですが、客観的に子供を見て、あれこれ試行錯誤できたらいいですよね。でも、残念ながら、げんちゃんは、ひどい時が多すぎて、感情が入ってしまいます。

     自分でなんとかしなくては、という思いは、今一番大切な思いなのではないかと感じます。それがないと、何にも始まりません。
     げんちゃんは、そういう思いは出るけれど、持続が難しいです。ちょっと油断すると、すぐに意識が落ちて、落ちると、すぐに、マイナス方向のことしかしません。上手にずるするとかね。
     もともとがマイナスの思考法をしやすいのかな~・・・

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