ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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発達障害は、できないのではなく、できるようなるための”思い”が足りない

   >げんちゃんは、一言で言えば、正しい”思い”を作り出すことができない子だと言えばいいでしょうか。ここでは、自分は何をすべきか。その目的のためにはどう動けばいいかなど。そのような”思い”というのは、普通の人にとっては、別段難しいことでもなく、とりたてて拾い上げるほどのことでもなく、無意識に考えちゃっていることだと思います。


先日、野球教室を見に行ったら、あいかわらずげんちゃんは、小学生に、ポジションや打順を注意されたりしていました。ぜんぜん自分から動けていないのです。私は、あきれて、野球教室の意味がないことを感じました。
 結局自発的に動けないのではなく、げんちゃんにとって、そこがぬるま湯で、その環境では、しっかりとらえようとする思いを出さない、ということなのです。

私は、先生に言いました。
「先生、すみません、そろそろ野球も卒業かな、って思います。どうも、げんちゃんは、ぬるま湯状態になっていて、抜く場所と決めているようです。これでは行っても、伸びは期待できません。野球を一つの息抜きとして行くには、それ以前にやることがてんこもりです。」

ちょっと言いにくかったのですが、暗にやめたいということをお伝えしました。(まあ、やめるっていうのは、いつでも言いにくいものですね。)

すると先生は、げんちゃんにやめてほしくないみたいで、少し圧をかけます。と言ってくださいました。

次の野球から帰ってきたげんちゃんに、その日の様子を聞いてみたら、

「先生に注意された。もっと自発的に動け!って言われたんだよ。」

と言いました。何かの失敗のあとに注意されたのでしょうね。そして、それに続いてげんちゃんが言ったことは、

「あ~。僕は、もっと自発的に動くべきだった~・・・(ちょっとうめく)あれは、野球とはいえない!」

でした。以前、げんちゃんからこういう発言が出ることはなく、それなりに、げんちゃんの心は、動きやすくなっているんだな、とわかりました。しかも、自分をかえていかなくてはならない、という思いも、以前よりは強いようです。

つまり、半年前のげんちゃんと今のげんちゃんとは、大きく変わっているということだと思います。
しかし、げんちゃんの表面的なものは、激変しているわけではないので、普通クラスの先生にしても、野球の先生にしても、げんちゃんのできないところ、苦手なところを、どうしても、固定化してしまいがちだと思いました。

 以前は、気持ちを入れることができないし、そもそもあるステージにいってないのでできない。でも、今は、やろうとすれば、少しはでき始めている。でも、気持ちの入れ方に慣れてないし、入れようとしないのでできない。 表面は一見同じに見えても、内面はかわっているというわけです。

今回野球の先生に、
「げんちゃんは、半年前とは違います。成長しています。だから、今の野球教室は、げんちゃんにとって、ゆる~くて楽だと思います。それでは、マイナスにすらなります。できないのではなく、やろうとしないだけ。」
と私が言ったことで、先生はげんちゃんに対しての対応を変えてくれましたが、そういうことを先生に伝えなければ、いつまでも、抜いている時間になってしまいます。

言葉かけのあるなし、圧のあるなし、そういうちょこっとのことが、げんちゃんのような子の成長には重大な成長のタイムロスにつながります。

つまり、発達障害の子供たちの指導というのは、普通の先生方にはかなり難易度が高いと言うことなのだと思います。

たった一言の言葉かけで、子供をぐっと伸ばしていける先生というのが、ほんとに指導力のあるスーパーティーチャーというわけです。普通の子だって、それによって、ぐっとかわるでしょう。でも、そんなに簡単にはいきませんよね~。

たくさんの生徒を見ておられる先生に、細かくお願いするのは無理でも、現段階のげんちゃんの変化は伝えて、言葉かけのポイントだけは伝えないと、せっかくの時間が無駄になってしまうと思います。
だんだん、私自身も、子供への指導力というのがついてきているのかもしれませんね~。普通のお子さんを指導したら、案外上手になっているのかもしれないですね。

発達育児は、まさにとぎすまされた育児です。今まで見えなかったものが見え、感じれなかったものが感じれるようになっている自分を感じます。とはいえ、まだまだむつかしく、なかなかうまくはいきませんけど・・・。試行錯誤の連続です。


追伸、さて、翌週の野球教室は、げんちゃんは、自発的に動くと決心して・・・やや緊張気味にでかけました。帰ってきた時の報告も、今までとは違うものでした。外に結果が表れるのがいつになるのやら・・

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  1. robo_223 より:

    げんちゃん、一歩一歩、内面の成長が進んでいますね。まずは内面の成長があると外側も変わって来るでしょうし、外側を作ることで内面が変わってくる部分もあると思いますので、私は両面からのアプローチが効果的だと思います。

    実際、外面が整っていると、それに応じた扱いや期待を受けるので、それに伴って内面も変わって行くということがあります。

    その点、外側の部分で、出来ていない部分があるからと期待値の低くなる子は成長面に不利な部分が出て来ますよね。

    その場合、げんちゃんママさんのように、先生への情報提供が必要ですよね。

    げんちゃんの心にも、良い影響があるようで良かったですね。

  2. glow-gen より:

    ロボママさん
    げんちゃんは、かなり重症の意識障害と思います。入れない時は、ほんとにあきれるほどひどいです。
    先日も、目の前で、おばあちゃんが制服のボタンをつけてあげているのに、しばらくして、
    「おばあちゃん、ボタンつけてくれた?」
    と聞いたらしいです。まるで認知症ですね~。ここまでひどい子って、支援クラス中さがしても、そうそういないんじゃないの?って思うくらいです。
     だから、声掛けなしの世界は怖いですよ。まだまだ。昨日学校に行って、あぜんとすることがたくさんでした。スイッチを入れない、脳が、どれほど落ちていくか、恐ろしいです。この子に何もしないというのは、どんどん下向を意味します。かかわってくださる先生、環境。ナーバスなくらい、私はチェックするべきだな~と思いました。
     先生方に圧をかけるということはしませんが、やはり、ときどきは、見てやらないと、とんでもないことがおこっています。

     普通の教育では、ほんとにこぼれていくところですよね~。まあ、まだまだですね。

  3. とんまま より:

    こんにちは。
    「自分は何をすべきか。その目的のためにはどう動けばいいかなど」
    ↑まさに、これですね。
    これを何度言ったことか。
    とんちゃんはこれに時間管理が加わります。
    (主に起床から登校まで、帰宅してから就寝まで)
    本当にその瞬間(その日とは言えない)暮らしです。

    昨日個人面談でした。
    時間管理について、学校でも多少やって下さったようですが、綿密に打ち合わせ出来ました。
    他、学習に関してもこちらの意図を伝えられました。
    やはり連絡をし合って、無駄な時間を排除しないと、間に合いませんね(涙)

    とんちゃん、指先まだまだですので…
    昔げんちゃんが風船を沢山折っていた時のことを思い出しましたね。
    うちも気合入れないと。
    ぼーーーっとしている暇はありませんね。
    しかし、個人面談週間で下校が早い→学童滞在時間が長い→意識抜ける自由な時間が増えた
    のをいいことに「お迎え遅くていいよ、○時でも▲時でも」という始末。
    こういう機転はきくようになりました…

    本当に少しの事でがらりと変わってしまう様子を見ると、恐ろしいですね。

    とんちゃんピアノを習っていますが、全く進んでいません。
    自宅にピアノがない(キーボードもない)ことで、練習不足ですね。
    できないからおもしろくない。だから嫌い。
    ってな感じですかね。
    リコーダーも指先で支えられず…
    指先と脳の関係を思うと(ペンフィールド)こちらも強化せねばと思いながらもう何年も経ってしまいました…
    情けない話ですが。

    圧をかけながら、指先訓練に勤しむことにします。

    あ、げんちゃんととんちゃん似ている所も多いですが、読書と芸術の部分は違いますね。
    とんちゃんは表面上読めているようで、全く場面の想像が出来ていない=意味わかってないです。
    想像力の欠如が芸術面の違いを生んでいるのかな?

  4. glow-gen より:

    とんままさん
    目的意識・・・これが欠如しているんですよ。同じですか、やっぱり。目的がなくてもな~んにも気にならないのです。驚くばかり。
     すごいエピソードに満ちていますよ~。たとえば、昨日学校に行ったとき、げんちゃんのカバンの持ち手が取れそうだったんです。それで、今しがた終わった教材を持っていたげんちゃんに、
    「それ持って帰ってあげる、他のも終わったのはお母さんが、持ち帰るよ。かばん敗れそうだから・・・。終わった教材持ってきなさい。」
    と言ったんです。そしたら、げんちゃんは、空っぽのかばんを持ってきました。
    お前、帰り、道具を何に入れて帰るんじゃ~。
    ほんと、な~んもつながりを考えません。私が何のために何を持ってきなさい、と言ったのか、まったく捉えないんですよ。
     とんちゃんより年齢いってますが、ステージはたいしてかわってないんじゃなかな、と思います。
     でも、違うのは、落ち着いて誘導したら、自分の愚かさに気づく、という点です。やはり、気づこうと圧を入れたら、昔よりできるんですよね。
     だから、圧のないところにだら~っとおいておくのは、ほんとに怖いです。

    読書力ですが、げんちゃんもほんとにないです。ただ、断片的に切り取ってそこだけを絵のように入れているんだと思います。前後のつながりとか、そういうものは、とんちゃんと同じ年齢のとき、まったくなかったと思っています。今も少しずつ少しずつです。
    芸術・・・げんちゃんは、かつては絵も描けないし、ピアノも前に座らない。いまだに、歌ったら、激しい音痴・・・感性はあるかもと、親バカしているけれど、アスペの方のような深堀はまったくなし。
     とにかく、一瞬芸と浅い追及・・・これどまりですけどね~・・・普通の人が考えてくれるような、才能を開花させる意識の働きがないんですよね~。すべてにおいて、そこなんですよ。ほんとにね。

    しかも、時間の感覚は、まだついていません。しちだの2年の時計の問題、かなり間違ったり、止まったりしています。なんせ、今がとらえられてないから、過去も未来も、まだまだなんでしょう。ほんと難儀ですよね~。

  5. ゆうママ より:

    前回は愚痴にお返事ありがとうございました。

    この子たちの指導は本当に難しいです。
    圧のかけ方、いまだに私がわかっていないので先生たちにうまく伝えることができないでいます。
    圧をかけ過ぎると反発する。かけないとだらだらと意識を入れない。本人のバイオリズムみたいなものもあるのでしょう。いつも同じ対応ではうまくいきません。なので関わってくれる先生方のセンスにお任せするしかないのか現状です。

    ところで読書の話が出ていますが、息子は本当に本を読みません。学校で図書室には行ってるのですが、いつも借りてくるのは写真がたくさん載っている図鑑みたいなものばかりです。国語力が本当に低いです。国語はどんな勉強させてますか?うちはたまに短い文章のドリルをさせたりしてるのですが、嫌々適当にやるので、力がついてるとは思えないです。

  6. glow-gen より:

    ゆうママさん
    ほんと自閉症スペクトラムという名がついているだけあって、国語力は、難儀しますよ。
    げんちゃんは、ぱっと気の利いた言葉を言ったりすることがありますが、(俳句みたいに一言)じゃあ、しゃべれるかというとぜんぜんで、簡単なことをしっかり伝えることもおぼつかないですよ~。
     結局国語力・・・というところにもどってきて、またまた昔買っていた、絵を見て説明するという問題集を引っ張り出しております。本はきらいじゃないようですが、読んでいるのか、ただ見ているのか・・・なんか不明なとこがあって、信用ならない感じです。

     なんか、五感で感じ取る部分さえ、まったく常識外れな取り方しかしませんから、そもそも言葉なんて、正確に、感覚と結び付けられないんだと思います。まさに、いつも、そこにもどってくるような障害ですよね。

     今、またそこに原点回帰しております。お絵かきの問題集、時間があったらアップしますね~。まさに、算数も、国語も、七田の2年生にもどる・・・・そんなかんじのげんちゃんです。

  7. robo_223 より:

    返信をありがとうございます。

    げんちゃんママさんも以前からおっしゃっていたように、roboは意識が抜けているということが分かりやすい子です。出来る時はある程度出来るのに、突然スイッチが切れたように無の状態になってしまうからです。

    そして、roboが小さい頃から意識の使い方が上手くないことに私は気付くことが出来たように、roboを指導して下さる方も皆roboが意識を抜いていることに気付きやすいようです。

    2年生の時までは、ずっと読解の方の国語が4でした。成績の所見には、「いいものを持っているのに、授業に集中していないため力が出せていない。」と書かれていました。つまり、roboの意識の抜けは誰にでも分かりやすいのです。

    3年生になってからは、授業中に別のページを読んでいたりしなくなったようで、成績も5に上がりましたが、まだ「授業中、必要のない時間にiPadを見ないように。」と書かれていました。笑

    その点、げんちゃんの場合は、周囲に分かりにくく意識を抜くのでしょうね。一応、教科書も該当のページを開いているでしょうし、roboのように別の教材にうつつを抜かしているようには見えないのでしょうね。

    何事もroboは行動が派手で極端なので周囲に状況が伝わりやすいのだと思いますが、げんちゃんは、わりと、ひっそりしているのでしょうね。そういう子の方がいじめのターゲットなどになりにくい点はいいのですが、ひそかに意識が抜けていても周囲には気付かれにくいところが難点ですね。

    だからと言って見逃されては困りますので、出来れば、せめて支援級の先生には、発達障害の子の意識の問題にていての知識を持っていてほしいと、つくづく感じるようになりました。

    意識の抜けが周囲に分かりにくい子は、出来ないんだ、ということになって、いつまでも能力を引き出してもらえないままになってしまうからです。

    最近roboが少し意識を操作出来るようになって来ただけに、意識の抜けが、どれだけこの子達のパフォーマンスを下げていることか、より実感するようになりました。

    自力で意識を入れられるようになるまでは、外圧で入れられるようにしなければならないと思います。

    それには、発達の子に関わる人達に意識に関する知識をがなければならないと思います。どんな声掛けがその時期のその子の意識を呼び覚ますかという観点が必要ですよね。

  8. nikon_leica より:

    記事を拝読させて頂いて、自発的に行動するスイッチが、見え隠れしているように感じました。
    このスイッチをゲンちゃん自身なり、他の方なりが必要な時に入れられるようになれば、さらなる良い方向へ進む事ができますね!
    ただ、仰られるように、指導してくださる方が、そこに気づいてスイッチを入れてくださるか、他のお子さんの事もみていますので難しいことだと思います。
    現在、私の息子を見てくださっている幼稚園の担任の先生が、まさにスーパーティーチャーで、留年してでも、もう一年みていただけないか…と、妻と話し合っています。

  9. glow-gen より:

    ロボママさん
    ロボ君は、できることのレベルが高いので、できるはずなのに、という見方をしてもらえるのではないでしょうか。
    げんちゃんは、まれ~にしか、すらすら~っと理解したりすることがなく、できないのが、この子の定常状態と思われやすいと思います。
     良いパフォーマンス・・・つまり、平均的なレベルのことを、たまにはこなしていれば、え?なんでできないの?となります。
    しかし、良い状態を知っているのは、K先生と私とS先生だけ。
     いや~。もっとできるはずだし、考えられるはずだよ、と思いますが、なんせ、いろんなことがアベレッジにいってないので、障害児という見方で見られます。そもそもそういう能力なんだから、それなりにがんばってるじゃないか・・・となるのでしょうね。
     それに、学校見学を久しぶりにしてわかったのですが、げんちゃんは、外面を相当作っています。外面を作ること、が頑張ることだと思っている節があります。だるまの目が入ってないっちゅうに~・・・と思います。

     外側だけ、なんとなく一生懸命やることが、この子の精一杯なんだ、と思われるので、なかなか、厳しい声掛けをしてもらえません。
     学校には、かなり良いチャンスが転がっているのに、先生の指導力不足がほんとに残念でした。発達障害のそもそもは、意識障害、このことが、なかなかわかってもらえません。
     ほんとにもったいない学校環境でした。

  10. glow-gen より:

    Naoさん
    あの写真の先生ですね。スーパーティーチャー。そういう先生がかかわってくださってるなんて、ほんとにすごいことです。

    げんちゃん、自発的スイッチ見え隠れしてますかね~。
    ほんとになかなかなんですよね。ここが・・・
    最近は、家に帰って、ちくいち検証です。学校のできごとは、検証されずもったいないことだらけです。先生方も、げんちゃん一人にかかわっているわけではないし、発達がなんたるやがわかるわけではないから、大きな期待はできませんからね。
     でも、検証すると、前より真剣に聞いたりしているので、少しずつ変化しています。 1

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