ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
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発達障害のげんちゃんの逃げ方・・・時間軸編

 > げんちゃんは、まだまだ低レベルといっても、進化しているのも確かです。しかし、その進化を最も感じられるのが、逃げ方だったりするので、苦笑してしまいます。

前回のブログの翌日は、私の徹底抗戦が効いたようで、げんちゃん、けっこうばりっと、Tシャツをたたみましたから、やっぱり、どんだけ逃げてんだよ~って感じです。
まあ、これが、完了形に、なんないとこが、悲しいけど。また、抜くからねー。

 前回分析してみた逃げ方の他にも、いろんな手口があるのですが、”時間軸での逃げ”、というのを書きたいと思います。

たとえば、私がげんちゃんを教えている時に、電話があり、げんちゃんに
「この問題をしておいてね。」

と言いつけて、離席したとします。つい長話をしてもどってきたら、なんとげんちゃんは、数学の方程式をな~んにもやっていません。
「え~、わからなかったから~。」
と言ってのける。え~! あれだけやったじゃない。正解できなくても何かできるでしょう! いつもの無駄な空白が生まれます。私は、激怒して、マインドマップでお説教です。

 げんちゃんにできたこと。

 わからないのなら、
前のページを見て同じような問題を見てみる。
教科書を見る。
解答集を見て考える。
自分ができる他の教科でもいいから、取り組む
それでも、何やっていいか途方に暮れるんだったら、せめて、計算をするための線でも引けよ~~!

君の人生は、空白であふれているぞ!
私は、できるだけ、げんちゃんが理解できるように書いて、さらに話します。

しかし、当のげんちゃんときたら、最初ちょっとの間、私の指導を聴いているふりをしたけれど、次の瞬間、

「あ、線をひくよ! ほら!」

と言って、そそくさと、数学の回答のための線をひき始めました。そうです。このやりくちこそ、必殺時間軸逃げ!

 この前の時点なら、彼の行為は正解でした。(とはいえ、線をひくなんて、選択肢の中でも最低だけど!)しかし、今となっては、正解は変遷しているのです。私の話をしっかり聞くことこそ、今すべきことです。でもげんちゃんは、時間軸をもどして”今”から逃げる。

それで私もまた、今度は、細長い時間軸の棒線を描いて、げんちゃんに指導しました。
「いーい! お母さんが電話しているこの時間帯にすることは、さっき書いたことでしょ。数学を解くためのことをやるわけ! でも、今は、時は過ぎ、何をするのが一番正しいの? 」
棒線をしきります。
「お母さんの言うことを聞くことでしょ。それなのにあなたは、話を聞くことから逃げて、今度は、前の時間ですべきことを始めた! それはね。今から逃げることになるのよ。ずるくて、なんておバカさん。!」

とにかく、書いて書いて書きまくる・・・・ビジュアル化しなければ、せっかくの説教さえ、げんちゃんには、素通りです。
さらに、げんちゃんのした、線をひく行為というのも、ビジュアル化が必要です。

私は、紙の真ん中に線を引き、上はプラス、下はマイナスに分けました。
私が電話中にすべきだったことを、レベルわけします。

紙の一番下に書き入れた丸は、何にもしていないげんちゃんです。
そして、その上にくっついている程度の高さの丸は、答案に線をひくという行為。

そして、プラスマイナスゼロ地点の丸は、とりあえず、問題をちゃんとするという行動です。

げんちゃんは、そういう風にビジュアルに比較すると、自分の行為が、少しは捉えられるようです。

「ではね。このプラスの領域に入るのは何?」

げんちゃんはだんまりを決め込んでいます。まだまだそういうことは出てこないのでしょう。

「あのね、プラスなのは、ちゃんと問題をやっていて、それが正しく正解なこと。そかも、さらにたくさんやれていれば、もっと高いところの丸だよ。」

「あなたが、話を聞くということから逃げてやった”線を引く”っていう行動は、どれくらいレベルが低いかってこともよくわかるでしょ。」

疲れます。(Sさんに言わせると、時間場の捉え方が、まだまだできていない、と言う表現になるようです。)

この”時間軸での逃げ”も今考えると、よく使うげんちゃんです。

げんちゃんといると、疲れる。という原因も、このあたりの巧妙な逃げ方に起因しているように思えてしかたありません。

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  1. とんまま より:

    おはようございます。
    ビジュアル化ですか。
    訴えやすいですね。
    とんちゃんはなんて言ったって、こちらが言葉で注意しても響いてないと思われるし、嵐(私の怒り)が過ぎるのをだんまりと待っている戦法ですから。
    可視化すると言葉と違って残りますし、比較もしやすいですね。

    昨日担任へは逃げを許さないようにお願いしてきました。
    対応方法も。
    暫く様子見で、そしてまた作戦を考えます。

    昨日宿題をやらせるのは、ここ数日と比較するとそこまで大変ではなかったですが、国語文章読解だけは相変わらず手強いです。
    ちょうど我が家も「子供会の集金に行ってくるから、ここ(一問だけですよ)やっておいてね」と言って、私は家を出ました。
    ものの3分でしたが、横にあった計算用紙にいたずら書き(絵ではなく変な線いっぱい)していました。
    げんちゃんとレベルは違いますが、一緒ですよね…
    同じように戻ってきて説教は言うまでもないです。

    30分ほど経った後、また集金に出かける事に。
    同じように一問だけやっておくように言って、やはり3分ほど家を空けました。
    今度は一応やってありましたね。
    が、話がわかってないですね。
    うみがめの孵化の話で、答えは「ウミガメ」「ふ化」と記入するのですが、とんちゃんは「ウミガメ」「ふん化」でした。
    これなら噴火になっちゃうよ!って笑って注意しましたが…

    今は新幹線の中です。用事があって東京へお出かけです。
    そう、とってもご機嫌です。
    車窓からの風景はどんなものが見えるかな?など働きかけています。
    が、なかなか広がりませんね(汗)
    意識改革もまだ先が長いです…

  2. とんまま より:

    ちなみに
    <プラスの領域に入るのは何?
    <何をすべきだった?
    という類の問いには、同じく、だんまりのとんちゃんです。
    ホント、何も出てこないですよね。

    そして私と根比べが始まるのです。
    自分の気持ちを表現できるようになってもらいたいのですが、これが出来ないと社会に出れませんよね。
    本当に困っています。
    ちょっとこっちが何か言うと、すぐ同じ事しか言わないので(明らかにそうではない事を言っても真似ます)ヒントを出すにも困ります。

    何故宿題をやらなかったの?
    という問いも「難しいから」という理由なのですが、それすら出てこない。
    担任には「疲れて寝ちゃった」と言ったようですが…(半分間違ってはいませんが)
    難しいと言ったらまずいと思っているとは思えないのですが…

  3. robo_223 より:

    ブログにも書きました通り、roboも初めて午後丸々1人で過ごしたら、三時間で漢字と英単語を6つずつ覚えて、スタディサプリを20分視聴しただけでした😅

    さすがの私もビックリ仰天しましたよ!

    サボッてる気もなく、こうなってしまうのが、発達の子ならではだと思います。完全に意識レベルが下がってしまったのだと思います。つまり、自分では意識を上げ続けられないということを物語っていると思います。

    あえて、サボろうと思って、これなら、まだ分かるんですが、そうではないところが、逆に問題だと思います。自然に意識が抜けて行ってしまって、まだ自分でそれを修正できないということですからね。

    まだまだ、先は長いです~💦

  4. ゆうママ より:

    同じく、私が離れたらダメですね。
    勉強とはつきっきりで、困ったときはすぐにヒントなり、やり方を教えてもらえるものと、誤学習してしまったのではないかと危惧してるのですが…
    わからない時に他の方法を考えたり、前の方法を参考にしたり、ということをしようとしないんですよね。面倒だ。ぼくには無理だ。やめちゃおう。そんな感じにも思えます。やるべきことに向き合わないわけですから、逃げなのですが、それが染み付いちゃってる感じです。
    うちの場合、包囲網で逃げを封鎖してもうまくいかないんです。むしろこじれてしまう。なんとかやるべきことにのせてあげる方がうまくいく場合が多いです。ほんとやれやれです。

  5. ゆうママ より:

    昨日は穏やかな書き方をしましたが、ちょっと今日はプツンと何かが切れてしまいました。

    逃げるために息子は英語のプリントを破りました。こういう場合、どう対応したらいいのでしょう?わたしも平常心ではいられないので、最悪の状況になりました。あらゆる手段を使って逃げます。ほんと悲しくなってきました。

  6. glow-gen より:

    とんままさん
     ほんとに、子供のずる、逃げる、というのは、発達障害の子だけでなく、子供の教育にとって、それを排除するのは大変です。知り合いの小学校の先生も、発達に限らないと言ってました。
     しんみょうに聞いているふりをしますが、意識とばして、終わるのを待つ。今朝も、ゲンちゃん炸裂していました。目の前で言ったことが、まったくスルー。これこそ、やつの究極の一手ですよ。あきれます。

     心を使おうとしないんですよね。最近では、目の前で言った、大事なキーワードを、口先で10回くらい反復して声に出すという芸当をするようになりました。頭使ってません。読経のような感じ。
     何がなんでも、気持ちを使わない。卑怯ですよ~。ほんと。
    でも、これを追い出さない限り、未来はありません。日々疲れ果てています。
     げんちゃんが、いない日は、ほんとパラダイスです。笑

  7. glow-gen より:

    ロボママさん
    そうですか~。ロボ君も、つい抜けちゃうことはあるんですね~。
     言われるとおり、さぼろうと思ってなくて、やらかしてしまう、というのが、ほんとにやっかいですよね~。
     げんちゃんは、日々、ぼ~っと生きてますから、もし、私が何も取り組まなければ、もとが傲慢ですから、よくある事件の犯人くらいにすぐになっていたと思います。それほど、こいつは厄介です。
     そうなったら困るので、社会になんか出せない。そう判断するような感じだったでしょうね。福祉の世界に完全に囲わないといけなかったと思います。今だって、危うい限り。笑

    ロボ君でもまだまだ発達の色がどかんと出ちゃったりするわけだったら、げんちゃんのお先は、真っ暗かもな~・・・ははは・・・
     
     強情、鈍感、図太い、傲慢・・・

    その奥に、素直なげんちゃんがいるような気がするんですが~・・・奥の院すぎて、ほんと萎えます。

  8. glow-gen より:

    ゆうママさん
    プリント破りましたか~。親なめてますね。
    こうしたらママがひるむ、というのが計算されている。ほんとに、なんとかしないといけないですね~。

    これを、やるとママがひるむ、という手を使ってきた時に、私は、まったく動じないようにがんばります。5倍返し、という感じでやります。そんなことするなら、わかった、あんた、覚悟はできているよね~。という迫力です。力関係だけは、こっちが上にしておかないと、絶対にうまくいかないので、根性がいります。もう作戦決行する時は、こっちも命はってる、って感じになります。ほんと、すごいですよね~。やつらは・・
     ただ、あらあらしい方法じゃないこともあります。なんせ、そうやってると疲弊するから・・・先日も、お稽古事ストップさせたり。
     プリントを破ってきたら、どうでしょうか。それは学校のプリントじゃないんじゃないでしょうか。家のプリントだから逃げられる。学校では、適当に体裁を作っているとしたら、学校のプリントは破らないのでは?
     そのあたりをつぶしていったらどうかな~。学校の先生とかなり綿密に計画打合せがいりますよね~。
     一つでも逃げ道があると、そういう傲慢さの分部って、なかなか封じ込められない、と私は感じています。それと、もっとも怖くて、従わないとやばい、というのがママ・・・そういう感じにしないとなかなか進みませんよね。ほんと大変。
     相手が、ウルトラCを使ってきても、その上を行くといいかなと思います。それゆえに、エネルギーはすさまじくいりますね~。
     先日はなめたまねしたので、学校に行かせないとか・・・、私が決定したら、てこでも動かないです。体裁とかかまってないので、何でもやれますよ~・・・ははは・・
     私にさからえば、あなたがごまかして、外面だけ作っている部分を、徹底的にひっぺがすよ・・・と言う感じかな~。

    けっこう、知恵を使って、表面的なところだけ、つくろおうとします。げんちゃんは、そこを封じます。
    まあ、それでも、なかなかうまくいきません。ゆうママさんの気持ちよくわかります。

  9. glow-gen より:

    kさん
    >療育をするとき,周りの人は,おんなじ姿勢で臨んで,逃げ道をふさがないといけないですね。やさしい人に付け入りますよね。

    私の知り合いの先生で、げんちゃんのことをよく知っている小学校の先生は、同じようなことを言ってました。
    支援員さんの中には、ただお手伝いするだけ、みたいな方も多いので、そこは、能力の一つ上を目指して指導しなくてはならない、と言ってました。彼女は、とても評判の良い先生でしたから、やはり、できる先生というのは、人生の軸がしっかりしているんだな、と思いました。

    発達障害の育児は、確かに特殊性も多いけれど、親の価値観がすごく問われるな、と思うようになりました。なんとなく生きている親は、そのあたりをしっかりすることを求められていきます。そうしなければ、子供にしっかりと教育できないように思います。
     私も、最初の頃より、捨てるもの、絶対捨ててはいけないもの・・・明確になってきたように思います。

     げんちゃんを一言でいうと、マイナスの領域に存在します。ほっとけば、自分の好き勝手したい。人のことなんてどうでもよい。そういうスタンスからスタートです。いや、もっと前の、自分自身の魂さえないようなステージ、そういうとこから始まっています。一人の人を、人形か動物から、人間にしたてていくすべての過程がいるような気になります。 1

  10. とんまま より:

    何が何でも心を使おうとしない…まさにそうですね。
    本当に空白時間が多すぎます。
    無駄が多すぎて勿体なくて、イライラします。
    ちょっとした目の前のこと意識を入れていません。
    ですので、行動もすこぶる遅いです。

    横になりますが、とんちゃんも1学期に3回程プリントを破きました。
    1回は漢字ドリル。
    他2回は宿題プリント。
    破くというより、端っこに切れ目を入れる状態です。
    本人もそこはいけない事だとわかって、ちょっぴり抑制が働いているのだと思います。
    ドリルは端っこから三角に完全に切り落としましたが。
    そのまま放置、セロテープで貼りなさいと指示しましたが、2日ぐらいそのままでしたね。
    当然、学校からも言われました。

    とんちゃんはママを怯ませるというより、イライラをぶつけるところがなく、破く事で発散した感じです。
    (ママを怯ませようなんて高度な知能はないですね)

    国語の文章読解のレベルを下げてもらいました。(1、2年レベル)
    嫌々ながらもいつもより早く仕上げましたね。
    暫くこのまま続けて安定したら、レベルを上げるよう持っていきます。
    あぁ、上げたら途端にやらなくなりそうな予感…

  11. glow-gen より:

    とんままさん
    コメント遅くなってすみません。忙しくて、げんちゃんのことも、なかなかできてない毎日です。げんちゃんは、お仕事体験で、母校の小学校に、支援員さんのような仕事体験で入っていますよ。中学二年になると、こういうのが1週間あります。

    とんちゃんも、プリント破ったりするんですね~。げんちゃんは、あまりそういう経験がありません。そうやって、外に出してくれるというのは、ある意味、つまみどころがあるといえるかもしれません。げんちゃんは、まったくのら~りくら~りの逃げ方かもしれませんね~。

    学習のレベルもその時々で調整がいりますね。げんちゃんも、中学の数学だけは心をとざします。しかたないので、最初3年生の昔やり残していた小学校三年の七田プリントから、1~2問させて、できたらほめて、ほら中学の問題だってできるようになってるよ、などとおだてて1問だけやらせたりしています。数学をやらせると、本人のコンディションがばりばりわかります。数学を克服できた時は、げんちゃん相当いろんなことが上がっているだろうなと思います。そういう日が来てほしいです。

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