ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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とりあえず、少しずつ改善はしているげんちゃん。

  >先日、Sさんと、げんちゃんのことについて色々話しました。

「げんちゃんは、以前からすると、意識を抜いてしまうときでも、ある程度のところで、下げ止まるようになったようだね。」
と、Sさんは言っていました。

 なんとなく、そうだな、とは思っていたけれど、お盆休みに実家に帰っていた時も、そういう傾向がわかりました。
 以前なら、実家は抜いてもいいところ、という感覚のげんちゃんでしたが、今回は、完全に抜かずに、まあまあの勉強パフォーマンスを出しました。
とはいえ、非日常の楽しい空間。勉強なんてしたくない。みずから、学習をやり始めることはありません。

 抜いてはいるけれど、ある程度昔よりパフォーマンスがいい。

 今年の夏休み帳は、私もK先生も絶賛する、とてもいい教材でした。簡単な基本的なことを最初に少し反復させ、それをしっかりふまえて、次につないでやる。しかも、それが、抜群にわかりやすい。

 げんちゃんは、なかなか理解しない化学式の問題をしていました。ここまで親切につなげてくれれば、誰だってわかるだろう、という流れの問題でしたが、まったくつなげていきません。

 ほとほと疲れました。そのことをSさんに言うと、
「まだ、つなげる、というのは、次の段階だろうね。今は、目の前の問題に集中して、深い意識をオンにできるかどうか、という段階ですね。」

と言われてしまいました。まあ、ほんと、げんちゃんという子は、重症やな~と思います。

「とにかく、もっと、わかりたい、とか、覚えたい、とかいう心の深いところからの思いが出てくれば、一度やったことがしっかり残るんだろうけど、そこが今はまだ少し出てきたかな、ってとこで、つなげていく、というのは、その次。」

なるほど・・・だとすると、さっきやったでしょう! と私が熱くなって怒るのも、無駄なことなのかもしれません。

 それでも、私も人間ですから、ここまで、やったことを捨てられると、やっぱり切れてしまう。かなり、厳しく怒鳴ってしまいました。すると、げんちゃんは逆切れです。・・・ものすごいふてぶてしい態度に出ました。
どうせ、ここで怒っても、ヤツは、その理由をさっぱり理解していないだろうな、ということで、図を描いて冷静に説明してやりました。

「あのね、ここに、ある人がいるでしょ。その人は、家族のために、毎日一生懸命働いて、お金をためました。すると、ある日泥棒が来て、全部取っちゃった。それで、この人は泣きながら、また働いてお金をためたの。そしたら、またその泥棒が来て盗みました。それで、またその人は働いて貯めて、また泥棒がやってきた・・・・」

何度も何度も、どろぼうがやってくるお話を、お札を消したり書いたりして説明します。最後に、
「ねえ、この場合、誰が悪いの?」
と、げんちゃんに聞きます。
「どろうぼう!」
げんちゃんは、すぐに答えます。
「だよね。でもね、これって、あなたのことだよ。何度も何度も一生懸命やってる人と、それをすべて無にする人。何度も何度も教えてるお母さんと、何度でも教えてもらえるから、適当にやれ、って思ってるげんちゃん。」

「もし、この人が、泥棒にすごくおこって、泥棒を怒鳴ったとしたら、この人は、すご~く悪い人なのかしらね。」
「いや、悪くない。」
「だよね。それだけされたって、ぜんぜんいいくらいのことを、この泥棒はしているよね。」
「うん。」

「じゃあ、この泥棒はどうするべき?」
「泥棒しない。」


「じゃあ、げんちゃんは、どうすべきなの?」

ここで、ばりっと、ちゃんと気持ちを入れて勉強する、とかいう回答が出てくるかと思いきや。げんちゃんの回答は、

「もう一度説明してください! ってちゃんとたのむ。」

となりました。やれやれ・・・
「それって、泥棒で説明するとね、また、盗むから、どうぞ、もう一度しっかり働いて、お金をためて頂戴、と言うのと同じだよ・・・」

そこから、今度は、穴のあいたばけつに水をためる話とか、いろんなたとえをして、やっとげんちゃんわかったみたい。そうなると、横柄な態度が収束しました。
 まあ、この例でもわかるけれど、げんちゃんには、こっちの気持ちなんてわかるはずもなく、わかろうともしない。

 お母さんに命令されてる、とかうるさいとかいうレベルでしか、捉えようとしないから、なかなか自己向上ができない。

でも、このエピソードも、昔なら、何のたとえをしようが、横柄な態度は、収束しなかったと思います。


ほんとに、ここに書くのもはばかられるような低レベルのげんちゃんです。笑
まあ~、私のブログでげんちゃんを知れば、自分の子はましだよな~って思う人ばかりじゃないかな、と思います。笑

このげんちゃんが改善するなら、誰でも、トライする価値はあるというものかもしれませんね~

さて、おばあちゃんのところでは、自分から、お風呂に行って、お風呂を洗っていました。

これは、良い行為ですが、勝手にやってたので注意。でも母は、風呂を洗ってくれたので感激したみたいです。でもまあ、人のためになることを、率先してやろうとするところも出てきていることは確か。

茶碗を洗ったり、布団をあげたり、いやいやではなくやったりしていたお盆休みでした。前向きな気持ちが、後ろ向きな気持ちを多少は凌駕してきているような気はします。

まあ、でも、これが、継続しないんだ。ほんと!
危機感というものは、これだけ守られた世界では感じにくいのかもしれないね。

2学期からは、どうやって、冷たい風に当たらせるか、大物のげんちゃん(笑)をどれだけびびらせるか・・・それと、反対に、俺ってがんばればやれるかも、っていう気にさせるか・・・そんなとこがカギなのかな~・・・
膨大な夏休み帳も、なんとか、終わりが見えてきています。

理科と社会の自由研究は、パパと娘が担当・・・
それだって、げんちゃんには、大変な作業です。家族総出だよ~。

公開コメント 承認後公開

  1. robo_223 より:

    下げ止まるようになった、というのが、よく分かります。確かに、げんちゃんは、とことん負の方向に暴走するということがなくなりましたものね。

    確か去年の夏休みは、家出をしたりしていましたし、勉強を嫌がる態度も今年よりは強かったように思います。

    今年は、多少反抗したって、例え話しを聞いて落ち着くくらいですから、意識の抜け具合が浅くなったのだと思います。

    その改善も少しずつだからこそ、本物だと思います。一気に改善すれば、一気に階段を転げ落ちる可能性が高くなりますから、少しずつ、がいいのだと思います。

    roboに関しても、あえて、ゆっくりゆっくり自立や学習面などを促しているのは、成長を確実なものにしたいからです。小さいステップでも、のぼり続けていれば、時間の経過と共に大きな飛躍と同じくらいの成長になると思います。

    一般のお子さんはある程度ほっといても自力でどんどん成長して行っていますが、発達のお子さんの場合は、ある程度手を掛けなければ停滞するので、成長どころか思春期に状態の悪くなって行く子も多くて残念です。

    仕方ないことなのでしょうが、親次第のようなところがあるように思って残念です。幼稚園の頃は素晴らしい才能がキラキラして、うらやまし限りだった子の今の姿を見るにつけても、考えさせられるばかりです。

  2. growup_hana より:

    げんちゃんママさん

    ご無沙汰しています。
    げんちゃん、少しずつ改善されているんですね!ママさんから見てもそう感じるのであれば、周囲から見たげんちゃんは、大きく改善したと映るのではないでしょうか。そうした姿をブログで拝見すると本当に励みになります!

    げんちゃんは例年よりも早めの夏休みスタートだったんですよね。こちらはスタート日は変わらずに、年々始業式が早まっていきます。

    今年は小4娘の宿題も少なかったし、夏休み期間も短いし、梅雨明けも遅かったし(?)、なんとなくのんびりした夏休みになっています😅

    でも、今週はピリッと意識を入れるよう促しながら新しい試みで療育的サマースクールに通っています。同学年の同じような特性のある女の子と先生が2:1で勉強やらソーシャル課題やらしながら過ごすのです。

    お友達大好きだけど学校ではうまくいかない、、、そんな娘の心になにか残るサマースクールになるといいな、と思っています。たぶん目に見える変化はすぐには現れないでしょうが、色々と試行錯誤、迷走(?)したいと思います。

  3. ゆうママ より:

    記事を読んでいると、やはりげんちゃんは着々と前に進んでいってるなぁと思いました。例え話をじっくり聞けるのはうらやましい。息子にはできそうもないです。私の長話がとても苦痛のようですから。学習についても膨大な夏休み帳も終わりが見えてきたとのこと、げんちゃんは地道にコツコツとやり続けることができるんですね。

    息子は一直線に前に進んでいると言うよりも、あっちへ向かったり、こっちは向かったりしながら、少しずつ進んでいってるのかな。最近は私の干渉をとても嫌がるようになってきています。やはり私以外の存在が必要だなとおもいます。とりあえずは個別塾の先生が急かさずに勉強をみてくれているので、息子にとってはとても落ち着いて学習に取り組めるようです。その分進み方は遅いのですけどね。

    夏休みも終わってしまいます。この夏は今までで一番勉強時間は少なかったです。息子のやりたいことやペースがあるので。なかなかこちらの思い通りには進んでいかないものですね。今年の夏も不完全燃焼感です。

    自由研究は我が家もお姉ちゃんにお手伝いをお願いしました。

  4. glow-gen より:

    ロボママさん
    レス遅くなってすみません。
    なんか、仕事がたてこみます。PTAまで入ってきて・・・・"(-""-)"

    >下げ止まるようになった、というのが、よく分かります。確かに、げんちゃんは、とことん負の方向に暴走するということがなくなりましたものね。

    そうですか~?いっしょにいると、いまいちしっかりわからないですよね。じわっと変わっていくので・・・
    家出したり・・・う~ん、あったな~。最近は、私自身の対応も、少しおだやかでいられるというか、げんちゃんの自主性を期待する部分が、やっと、ほんの少し出てきたような気がします。
    でも、学校では、もっと前に、その傾向が出てきていたようで、支援の先生が、1学期の評価で、げんちゃんは、私の言うことをよく聞いてくれるようになり、とても、やりやすいです、なんてことが書いてありました。他人には、遠慮があるので、良い面が、早く出せていたのでしょうね。

    勉強を嫌がるのは、今もです。その傾向は、外側ではあまり感じられないけれど、心の奥から、やりたい!という思いまではいたってないので、学習時の集中やパフォーマンスはまだまだ悪いです。

    意識が完全にびしっと入るタイミングは、ほんと1か月に数日かもしれません。いや、1日だけ、とか・・・でも、最高の意識状態ではないのに、そこそこ、いろんなことが前よりできます。

    >その改善も少しずつだからこそ、本物だと思います。
    なるほどね~。確かに、げんちゃんは、ぜんぜん一気にいかないです。でも、しっかりできるようになったら、昔からできていたようなあんばいになりますよね。

    わが子たちは、ゆっくり、ほんとに親の力で、手間暇かけて・・・かなりレベルの高い育児ですよね~。普通のお子さんで、親がもっと手をかけてあげれば、すごく伸びるのに、と思う子がたくさんいますよね。げんちゃんやロボ君にかける気持ちやノウハウをかければ、落ちこぼれる子は救えるように思いますね。笑

    そうそう、確かに、支援クラスでげんちゃんより、ずっとできていたお子さんが、中学は支援学校に行く、というパターンは多いです。もったいないな、と思います。

  5. glow-gen より:

    ハナちゃんママさん
    確かに、夏休みが終わるころになってきて、1学期とは違うんじゃないかな、と思い始めました。今週やっと、そんな感じです。
    げんちゃんの夏休帳5冊160ページ強をほぼ終わってきたら、よくこれ、できたな、と思います。数学があと7ページくらい残っていますが、それさえも、去年の彼なら無理であきらめるんじゃないかな、と思います。

     でも、夏は、いつもほかの子も伸びています。どうなるかな~・・・
    げんちゃんは、今や、ソーシャルが峰にさえなっていて、ほとんどトラブルらしいものがありません。でも、それも、まわりのことを関係ない、と切っているからでもあります。ハナちゃんは、まわりを気にしているので、どうしてもいろいろおこりますね。
    げんちゃんも、4年までは、けっこういろいろあったな~と思います。
     げんちゃんの不思議な一面でもあります。

     毎日のように、プールに行って30分だけ泳いでいます。今年は、これがとてもよかったようです。近くにそういうフリーコースがあって、会員になって、体や気持ちを解放できているのは、とてもよかったな、と思います。なかなか、中学生のスポーツクラブ的なとこって、ないですから助かります。
    水は、やはり、この子たちにはいいですよね。 1

  6. glow-gen より:

    ゆうママさん

    >例え話をじっくり聞けるのはうらやましい。
    そうですね。ゆっくりは、聞けてないですよ。ぜんぜん聞いてるふりだけ、とか、でも、この日は、なんか、少し入ったのか、持ち直したので、あら、珍し~と思いました。

    >最近は私の干渉をとても嫌がるようになって
    ほんとそうですよ。ほんと、なかなか親だけではだめです。しかも、パパさえ参加してなかったらなおさら・・・うちは、最近パパが、や~っとちょっと参加してくれて、助かってます。

    発達障害は意識の障害、つまり精神疾患だと考えれば、単一的なアプローチより、接点が多い方がいですものね。だけど、首尾一貫して同じ考え、正しい生き方を教えられる人でなければならないです。ある程度育ってくればそこまで厳密じゃなくてもいいのだけど。
    逃げ場になるときは、人を選ぶので、ほんとになかなか人材がいないですよ。

    それから、障害児としてあつかってしまう人もだめです。障害児だろうが、そうでなかろうが、人としてやるべきとこは同じだから・・・そんなスタンスでいてもらわないと、なかなか子供が成長しませんね~。

    夏休みも終わってしまいます。ほんと毎年ですが、やりたいことの半分くらいできたらいい方ですね・・・

  7. robo_223 より:

    お忙しい中、お返事、ありがとうございます。PTAまであったのですね。お疲れ様です。

    学校時代に落ちこぼれてしまう子達のほとんどは、全くの標準的なお子さんではなく、グレーゾーンなど、発達の課題を持つ可能性のある子達だと思います。

    ですから、私達の子供の仲間ですから、同じように手を掛けて上げれば、落ちこぼれずに済む場合も多いと思います。

    全くの健常な子なら、それほど手を掛けずとも、無難に学校時代をやり過ごしていく場合が多いと思います。

    そういう意味では、もったいないな、と思われますが、グレーゾーンぐらいだと、何とか勉強以外の道を見つけて進んで行ける場合もあったりするので、やはり、グレーと黒はまた違う場合もあると思います。

    黒の子は、やはり、より深刻だと思います。もちろん、グレーならではの難しさもあって手厚い大人のサポートを必要とする場合もありますが、本気でかかわれば、改善も早いと思います。

  8. glow-gen より:

    ロボママさん
    コメントありがとうございます。確かに、世の中の人といろいろ接してみると、すっごくまっとうな人って、案外少なかったりします。けっこう、みんなでこぼこがあったりしますし、普通、と思って接していると、あれ?っていうようなこともある。
     ずいぶん、下の方に位置するお子さんは、けっこう、グレーともいうべき子が多いのかもしれませんね。

     それにしても、グレーと黒では全然違うな、というのは同感です。Sさんのグレーのお子さんのクライアントさんがいますが、話を聞くと、すごいな~、げんちゃんとぜんぜんちがう、ってびっくりします。

     ちょっとグレーくらいなら、親の育て方一つなんでしょうけど、親御さんがなかなか導けず、火種が大きくなる場合もあるようですね。
     たとえば、認めない、とか、隠したい、とか、焦点がずれていたりすることも多いようです。
     げんちゃんは、まさに、黒~って叫びたいくらいどまんなかですね~。ははは・・・

  9. あき より:

    お久しぶりです✨
    げんママさんの例え話わかります………
    ほめてほめて自己肯定感あげて自ら取り組む気持ちが出てくるようにって思いますが………

    お年頃の男子相手で仏のようにばかりはなかなか……

    何故だ何故振り出しに戻るんだってなりますよね~
    だって時間は等しく過ぎていきますから
    そして親はなんとかしてあげたいと熱くなればなるほど時間が過ぎ去るスピードを肌で感じているのに等の本人はそのことがわからないでいるんですから

    振り返れば自分もそうだったとは思いますけど

    今さらながら脳トレメインにしようかなんて考えたりしてます

    分身の技が使えたら自分を一人つきっきりにしたい

    夏休みももう少しですね
    お互いがんばりましょ‼️

  10. glow-gen より:

    あきさん
    わかってもらえますか~。げんちゃんのストレス。
    げんちゃんだけではないのでしょうかね~。
    知的障害と皆は思っているけれど、やっぱり意識障害ですよ。人格の障害だと感じていますよ。

    普通のことを普通に感じることができない。人間としてへんちくりんなことでも、それが、おかしいって、ストレートに感じることができない。

    ぼ~っとした意識で生きている。
    げんちゃんに関して言えば、心が動きにくい・・・その一言につきますよ。
    最近、この彼の、心を動かそうとせず、上手に逃げるところに辟易しています。
    どうしたもんでしょうね~・・・

  11. glow-gen より:

    あきさん
    声掛けがないと、ほんとにただぼ~っとなる意識。
    何をどうする、といった目的、目標がいつもぼけてしまっている。
    なかなか重症です。

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