ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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支援学校高等部ひさし君のこと その2

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ひさし君は、最近支援学校の高等部をやめることになりました。なぜか、という理由を聞くと、ほんとに唖然としてしまいました。

理由はその質の低さです。エピソードをママがいくつか教えてくれました。
 ある社会の時間に、先生がただひたすら、グーグルマップでみんなの家を見せていた。とか、ある先生がマンツーで数学を教えていた時に、ひさしくんが問題を解けないでいると、
「できないだろう! ざまーみろ!」
と言った。
 ひさしくんは、がんばって英検の何級かに合格したのですが、先生が、あからさまに、障害児のくせに、そんなの取って何の意味があるの? みたいな感じの態度に出られた。

まあ、あげればきりのない、質の低さにあきれました。ひさしくんは、そういう屈辱を敏感に感じてしまうので、心が苦しくなってしまって、とうとうママが、やめさせる決心をしたようです。
私はよくわからないけれど、なんとなく想像できます。この子たちの可能性をまったく信じることができず、社会のお荷物程度に捉えている先生方がけっこういるようです。そういう人が集まっているところが支援学校だ、なんて考えたくないけれど、支援クラスにも、この類の先生の話を聞いたことがあるので、現実にはこういうことはあふれているのかもしれません。
もちろん、すぐれた指導者もいるところにはいると思うけれど。

今日、げんちゃんを迎えに行って、お宅に少しおじゃましたので、いろいろ話しました。
ひさしくんのママが訴える、支援学校の悲惨には、ほんとにあきれましたが、よくよく聞くと、ひさしくんは、その精神性の高さとはうらはらに、うちでは、ほんとに何にもしないようで、家事どころか、身の回りの自立すらおぼつかなく、ママにいろいろ言われると、我が家と同様、けっこう反発したりしている様子です。

「ひさしくん。いくら、ひさし君の魂が素晴らしく、心の成長が、普通の人より優れていたとしても、普通の人間たちは、外側を見るのよ。ひさしくんが、ママがいないとお留守番もできないとか、おかたづけすらまったくできないとか、一人でどっこも出かけられないとかだったら、バカにされてもしかたないわよ。
 そういうことに腹が立つんだったら、外側の部分も、ちゃんと普通にできるように努力しないとだめだよ。」

私が、ひさしくんにそういうと、ひさしくんは何も言わないけれど、ちゃんと聞いています。こんな辛口の言葉も、ひさしくんなら消化するだろうな、と思うゆえのことです。

「ひさしくんもげんちゃんも、神様から特別な宝の箱をもらってきているのよ。その箱をあけたら、普通の人どころじゃない宝物が入っているのよ。それを開けたい? だったら、人より10倍努力しないとね。それができる力もちゃんともらってきてるからね。甘えちゃだめよ。ママに。いつも、ママにやってもらってばかりなんだから、ママのお手伝いもちゃんとしないとね。お皿を洗ったり、掃除したり、家事もできるようにならないといけないよ。」

ひさし君のママは、あまりそんなことを言って聞かせないのかな?

「普通の人はね、障害児っていうと、バカだって思っているのよ。何にもできない子たちだって。でも、それは違うでしょ。ひさしくんは、すごい高い魂をもらってきてるでしょ。げんちゃんだってそうだよ。でも、トイレのしまつさえ、自分でしようとしないんだったら、その子に何かができるなんて思うかしら? 先生のことをだめだって思う前に、もっとできることをふやしていくといいと思うよ。世の中って、そういうものだから。」

ひさしくんは、なんかきらきらした目でちらっと私を見ます。

「この子ね~。なんか聞いてないようにしているけれど、たぶん、寝る前に、反復して私に話してくるよ。心にしっかりとどめてるんだよね。」

とママ。

ひさしくんも、自分の好きなことには、真剣に意識を入れるけれど、そうではないところはけっこうママに甘えているようでした。初めて、こういう辛口のことを私に言われて、ひさしくんの心が動いているのを感じます。

確かに、げんちゃんより、改善させやすい、と感じました。
改善していかせるためには、まず、自分の立ち位置をしっかり教えることだな、と思います。ひさしくんのママは、ひさしくんの訴えてくる違和感をどう説明しているのかわかりませんが、周りがどうか、ということよりも、変えられない周り、なら、自分がどこを変えていくべきか、そこに対する努力を、最大限することができるか、ということを突き付ける必要があるのかもしれません。

げんちゃんも、その立ち位置を教えるのに苦労します。自分からの視点しかないし、それがとてもずれているげんちゃんは、自分の姿を客観的に見ることが難しいので、ある時は、ことごとくこき下ろさねばならないし、いろんなところからの視点も言い聞かさねばなりません。

ひさしくんも同じようなところがあるとは思うけれど、げんちゃんより、ほんとになんでも、心が捉えてくれるので、今日一日の私の叱咤激励も、あっというまに血肉にしちゃうんだろうな~。今度、訪ねるときがなんだか楽しみになってくるようです。l

げんちゃんは、ひさしくんのプラスエネルギーのおかげで、彼と会ったあとは、なんとなく良い感じでもあります。人の価値って、障害のあるなしは関係ないな~、とひさしくんを見ると思います。ひさしくんが、新しくどこで学ぶのか、ママは今探していますが、この子なら、良い環境を引き寄せてくるんじゃなないかな、と思います。

公開コメント 承認後公開

  1. robo_223 より:

    今回の記事も大変意義深く、2つの点について、とても共感しました。

    まず、1つ目は、ひさし君の方がある意味では、げんちゃんよりトラブルの程度が軽いという点です。

    今回、ひさし君のことを詳しくご紹介していただき、ひさし君が自閉症ではなく、麻痺と知的障害しかトラブルを抱えていないことが分かったからです。

    もちろん、それだけでも、親御さんもご本人も大変苦労されていると思いますが、自閉脳を有していないということは、精神世界にゆがみを抱えていないということになります。

    そうなると、心の成長を主に育てていく上では、適切な働きかけをすれば大変スムーズに事が運ぶ可能性があると思います。

    ひさし君は、もともとは健常な脳を持っていて、その一部に損傷を受けたという状態ですから、脳のベースが通常の働きをする状態にあるのだと思います。

    ですから、げんちゃんママさんが話された内容を理解するだけの器があるというか、話の意図というような抽象的な内容を理解する能力が備わっているということになると思います。

    それに対して、私達の息子の方は、脳のベース自体が通常の働き方をしないのですから、自ずとトラブルの大きさが分かって来ると思います。脳のベース自体が一般の人とは違うのですからね。

    ひさし君には打てば響くような手応えを感じ取ることが出来たのではないでしょうか。

    げんちゃんママさんが、普段、げんちゃんに難しさを感じていらっしゃるポイントは正にここだと思います。打っても響かない、手応えを感じられない、空振り感です。

    つまり、自閉症の子の場合、意識に働きかける必要性がより高いのは、そういった事情があるからだと思います。

    続きます。

  2. robo_223 より:

    2つ目は、げんちゃんママさんが、ひさし君におっしゃった内容です。

    確かに支援学校の先生の対応が事実なら、大変残念なことです。私も日頃、発達障害のある子達に対する先生方の期待値の低さには失望を覚えることも度々です。

    しかし、それを今すぐ変えることができないという状況にある現在、本人自体が成長して、「先生方を見返してやる!」くらいの気持ちが必要だと思います。

    げんちゃんママさんがおっしゃる通り、人は見かけが9割と言われています。たたずまいによって判断されて来る部分が大きいです。

    ですから、運動や体幹トレーニング、勉強をさせることによって、表情や態度をキリッとさせたり、身だしなみを整えて清潔感を出したりする必要性があるのだと思います。

    口元がゆるんでいる子などは、口の体操をする必要もあると思います。

    これらの努力をして、先生方に「この子はもっと出来るんじゃないか。」という意識を植え付け、期待値をどんどん上げて行けば、先生方の態度も自ずと変化してくると思います。

    どんな場所でも本人次第・親次第だという面が多々あると思います。支援学校だとこうだ、支援級だとこうだということは、ないと思います。

  3. glow-gen より:

    ロボママさん
    詳しく解説していただいてありがとうございます。
    まさにおっしゃるとおりですね。
    げんちゃんの障害に気づいたとき、もっと簡単に改善できるだろう、と考えていました。できないことが多すぎたげんちゃんは、ひさしくんと同じような感じだと考えていたのです。できることを増やしていけば、改善できる・・・と。
    しかし、げんちゃんは、できることは増えていったけれど、心がほんとに進化しないのであきれ果ててしまいました。
     精神疾患と考えたら、特別不思議はないのかもしれませんが、私は、ただ知的障害だと思っていたわけです。
    Sさんによると、脳の問題は、多少海馬の流れが悪い程度、CTでも問題なし。ハードをこえたソフトの部分で、障害があるんだとか。
     心は目に見えないもので、人間は、まだその正体がつかめません。そこの部分での障害なのだと考えています。
     それにしても、ひさし君は、私が話している間、げらげら不随意な笑いが出たりして、はたから見たら、げんちゃんの方が普通なのですが、ほんと、人の心があります。だから、ママもなんやかんや言いながら、息子と心がしっかりかよいあっています。
     げんちゃんにない安心感があって、ほんとに素晴らしいな~と思っちゃいます。

     たとえば、東大に合格しても、発達障害の人ならば、ひさし君が持っているものを持っていない、ということは十分あり得て、IQではそこはカバーしきれない。発達障害とは、ほんとに厄介だな、と思います。

  4. glow-gen より:

    ロボママさん
     ひさしくんは、たとえばグーグルマップだけ見せていた社会の授業に憤慨していました。ぼくは、もっとちゃんと教えてほしい。と言ったそうです。それなのに、パズルもあまりできないし、時間の感覚もげんちゃんとたいしてかわりがありません。くつも、いまだに右左が間違ってしまうと言います。
     小学校の時6年間、ママは、車で彼を送迎していました。そのとき、行きだけでもいいから、歩かせてみて、と言ったのですが、チャレンジされませんでした。クラスは、車いすのとても重度の子と同じクラスだったので、先生は、そっちの子に手をとられていました。
     あの6年間、ひさしくんにもっと訓練をほどこしていたら、できることは多かったんじゃないかな~・・・
    一見障害が大きいように見えていましたが、心が、育っていれば、いつからでも能力のギャップは埋められる気がします。それほど、心というのは、可能性に満ちているんだな、と思います。
     げんちゃんの心を育てるために、S先生が、かなり細かく指導してくれるのも、なんだか納得だな~と思います。
     ロボ君は、そういう意味では、やはり、大きな可能性をひめていると思います。

  5. robo_223 より:

    返信をありがとうございます。

    そう言えば、思い出したのですが、私がコメントさせていただき始めた頃、私が「げんちゃんには知的の問題より自閉の問題が強くなって来ているから、そちらの方の対処をした方がいいかもしれない」というコメントを書きましたところ、げんちゃんママさんが、「それでは、げんちゃんには2つも障害があるということですか。1つでも大変なのに。」と返信されていて、不思議な気持ちになったことを思い出しました。

    今日の返信を読んで、やっと合点が行きました。あの頃は、まだS先生の指導を受けていらっしゃっらなかったので、げんちゃんは、知的理解力の方に主な課題があると考えてらしたんですね。

    確かに、そのあたりは、勘違いしている場合も多いかもしれませんね。知能検査で数値が低く出てしまったりすると、なおさら、知的な部分が主障害だと勘違いしてしまうと思います。

    そう言えば、高等支援学校を卒業した知的障害単体の方で、webサイト作成を仕事にされている方の講演会が以前ありましたが、本当に精神性が高くて感動を覚えました。

    「私達知的障害者は、大学に行きたくても、その機会を与えてもらえません。高等支援学校でも大学進学コースを設けて、勉強をする道を作ってへしい。」と訴えていらっしゃいました。

    同じ発達障害と言っても、知的障害単体の方々と自閉症のある人達とでは、質が全く異なることを感じ、やはり、自閉症の難しさを痛感するばかりです。

    ひさし君については、本当に小学校時代、もっと取り組ませて上げていたら、今の姿はまるで違っていたことでしょうし、今のような屈辱を味わうこともなかったのかもしれませんね。本来、持ち合わせているものが高いのですからね。

    上記の方を目標にroboもしっかり育てて行きたいと思います。

    自閉症というものに対して、その根幹にかかわるような考察を記事にして下さってありがとうございました。

  6. ここあ より:

    小さい時から『何か違う。』『育てにくい。』と感じていて、3歳児健診あたりで病名をつけられて『怒らないでいい面を伸ばしていきましょう。』とか言われるからか、支援学級に入る子供たちの親御さんは子供に対して期待もせず、周りに迷惑をかけないようにと思っているか、『障害なんだから仕方ないでしょ。何が悪いの。』と思っているか、『自分で勉強は教えられないから学校に任せておけば安心。』と思っている方が多いのに驚きます。うちの娘は受動型でニコニコしていますし、私とは泣きながらでも学習をしてきましたが、一向に学んだことを繋げようともせず、いつも『これ初めてです!!』みたいな反応をします。しかも反抗期も入って『はい。はい。分かりました。』とか言うので本当に腹が立ちます。この娘と比べると私が知っている支援学級の子どもさんたちは能力も高く、家庭環境で発達障害児のように見える子どもたちもいます。『私がこの子たちの親なら変えることができるかもしれない。。』と感じます。確かに注意をすると異常に反応して怒ったり泣いたりパニックになる子もいて、親御さんもそうならないように好きなことをさせているのかもしれませんが、もっと小さい頃から人として当たり前のことは何度も何度も教えていれば違ったのではないかと思います。私は支援学級や支援学校は可能性を決めつけて、可能性を摘み取るという印象しかありません。勿論中にはいい先生もいると思いますが、やはり一番長く一緒にいる親が舵をとっていかないと誰も我が子でもない子のことを心から真剣に考えて入れているとは思えません。

  7. glow-gen より:

    ロボママさん
    そうですね。ロボママさんは、早くから心の問題に気づかれていたんでしょうね。
    たぶん、学習能力があるお子さんの場合は、頭がいいのになぜ??という点で、早くから、心が育ちにくい問題に気づきやすいのかもしれませんね。
    もちろん、げんちゃんは、なぜ、こうも、感じない、つかまない、ひっかかりがない、など、心の異常をずっと感じていましたが、それと並行して、すべてのことができなかったので、そこをなんとかすれば、心も伸びてくるかな、と思って、がんばっていました。

    小学校の上学年になって、何がのびても、心がまったくかわらず、いっこうに人格のないおばけみたいなので、これは、知的なものを改善しても治ることがないのかも・・・とやっと気づいたんでしょうね。

    それで、やっとSさんにお願いする気になりました。彼は、もっと早く自分がかかわっていたら、もっとはやく改善できたかも、と言われたのですが、同時に、ママがそこまでつきつめてやったから、心の問題をしっかり見つめることができるようになった、とも言われます。

    たぶん、げんちゃんの場合、あまりにも障害がひどすぎて、本丸になかなかいけなかったということができるかもです。

    ひさし君を引き合いに出すと、発達障害の深刻さ、というのが浮き彫りになるようです。自閉症と、ロボママさんは書いておられたけれど、自閉症という言葉は、げんちゃんの状態をよく表しているな、と思います。

    自分の人格そのものを、自分で中に閉じ込めて光を出さないようにしてしまっているようです。

    中から人格の輝きを出すことができれば、たぶん、この子たちは、劇伸びすると思っています。外側の問題もうまく改善するのでしょう。
     それで、Sさんは、内側からやった方が、早いんだ・・・と、私に言い続けていたんでしょうね~。

     それにしても、ほんとにげんちゃんって、何もできない子でしたよね~。今でも、何にもできない側面は強いです。大きなマイナスから、今どのあたりにいるのかな~、と時々思います。

  8. glow-gen より:

    ここあさん
    おっしゃることの意味よくわかります。
    先日、支援のお母さんたちが作る地区の会に参加した時に、目指すものが全く違う感じがして驚きました。でも、まあ、想像はできていたかな・・・
     S先生は、18歳までに、人格的なものがかたまってしまうので、それまでに、何が何でも、心をある程度育てなければならない、といいます。
    はじめは、障害で、単なる傾向だったものも、18までほっとかれると、すっかり性質にかわってしまって、そうそう治せるものではなくなるようです。
    小学校中学校は、ほんとに、その後の人生の方向性を決めてしまうとても大事な時期なのです。
    この時期に、本人のペースで、とか、障害だからしかたない、とか言って、負荷をかけなければ、そ落ち方たるや、さんざんなものではないでしょうか。

    ひとは、上っていこうとしなければ、現状維持ではなく、下降だ、とよくS先生は言いますが、ほんとにそうですよ。だから、学校には、ある程度、指針があって、がんがん負荷をかけるシステムがあるといいですが、そもそも親が、そういうことはやめてくれ、という人もたくさんいるから、足並みはそろえにくいのかもしれません。

    しかし、親たちも単なる無知なだけ。この子たちに大きな可能性があり、改善策がある、ということを知れば、ゴールも設定しやすくなるんじゃないか、と思います。

    先生方は、担任している1~2年だけの責任ですが、親は一生です。ほんと人任せになんてできないです。
    これからも、やれることのすべてにチャレンジしていくことでしょう・・・・どうなるかな~、ほんと。
    突き抜けてほしいです。

  9. ゆうママ より:

    支援学校の期待値の低さは本当に気になっていましたが、夏休みになってからの息子の態度は目に余って、もうあきらめたくなってきました。

    私が勉強をみるのは限界だな〜と思います。なんだか本当に全て投げ出したくなりました。本人にやる気がないのに、何ができるのか?と思ってます。別に支援学校に行って福祉のお世話になるなら、その方が楽だと思ってるんじゃないかと思います。最低ですよね、ほんと。

  10. ゆうママ より:

    なんだか、投げやりなコメントごめんなさい。
    息子のこと大嫌いになる時があるのですが、げんちゃんママもありますか?
    今まで、私なりにいろんな方法を試してきたのですが、本人がこんなだと、もうやめたくなってきました。課題提出もしなくていいかな。その結果高校に行けないならそれも仕方ないですよね。やれるだけのことはやってきたと思ってるのでもう悔いはないかも。

  11. glow-gen より:

    ゆうママさん
    お疲れ様です。気持ちわかりますよ~・・・
    私は、K先生と、カウンセラーでもあるSさんに、愚痴って聞いてもらって、仕事に行ってさらに、スタッフに愚痴って・・・・
    そういうことの上に、メンタルを保っていますよ。
    ゆうママさんは、ほんとに一人でよくがんばっていると思います。
     ひさし君とはまったく違うところです。

    げんちゃんは、心が狂ってる、って感じなので、できないところをできるようにする、というのでは根本的に違うと感じています。

    気持ちを抜いてしまっているときは、与太者みたいですよ~。笑
    すべてのことにつながりをつけようとせず、人の好意や思いをすべてあだで返すような感じになって、人生に対して前向きな考えより、場当たり的な逃げへ走りこむ。

    げんちゃんを知的障害とするより、私は精神疾患と考えているので、そううつ患者を扱うように感じています。よいときをそう状態と定義したら、その時は、かわいいです。
    でも、うつ状態の時は、別人。もちろん、そううつとは、症状が違うけど、二つのパターンということなんです。

    精神疾患の人って、相手をものすごく疲れさせるでしょう。頭が悪いので、わかるようにする・・・なんてことではないですね。それは、げんちゃんの能力が上がってきているから特に思います。

    悪い時は、くずに成り下がり、いい時は、とてもかわいい。
    このクズ状態を追い出さねばなりませんが、なかなか、くずの時の方がやはりだんぜん多いですからね~。

    げんちゃんのマイナスエネルギーは、すごいです。私たちがかかわって、なんとか、±ゼロにもっていってますが、めったにプラスエネルギーに満ちることがないです。

  12. ここあ より:

    何度やってもできなくて。できたと思っても忘れてしまって。娘がいなければいいのに。。と思ったことも何度もあります。できない娘を罵倒することも。でも私は泣きながら思ったり言ったりしています。心がなければきっと泣かないと思って。だから『やっぱりやらなきゃ!!』と今日まできています。娘も本当は楽しいことや好きなことだけして、私もニコニコしてる方が幸せなのかもしれないと思います。何度やっても忘れてしまうならしない方がいいんじゃないかと思います。私自身の意地に娘をつき合わせているのかもしれません。高校は公立は勿論ですが私立も諦めました。高校の学習なんて私が関与することは無理ですし、娘が一人でやれるはずもないことは分かります。娘が娘らしく過ごせる学校を探そうと思います。

  13. とんまま より:

    ひさしくんのお話、ありがとうございます。

    ほかの方も仰っているように、私も終業式の日にどーーーんと落ち込み(久しぶりでした)、もう私の手には負えない、こんな子育てられない。
    私が家出してやると思ったところで、行く所がないなと。
    とにかく沈んでいました。
    もう希望が持てずとんちゃんの人生諦めたと。

    そして前担任(支援学校教諭10年以上のキャリア)に支援学校の話を聞かせてほしいと連絡をしようと思っていた矢先でした。

    ですので、このお話はすごくタイムリーでした。

  14. とんまま より:

    ひさしくん、わかってますね。
    げんままさんの指摘をすっと理解して、現状の自分と照らし合わせた。
    文面からそう思いました。

    これまでズバッと言ってくれる人がいなかったんじゃないですかね。
    ひさしくんにはすごい衝撃だったでしょうね。

    そして自閉ってこういう面の理解がやられてしまうのだなとつくづく思いました。

    外見が9割、本当ですね。
    今朝、とんちゃんはラジオ体操に行く時、2年生女子達の中に入りたがっていましたが、避けられていました。
    小学生でもこうやって判断されてしまうのです。
    悲しいですが、仕方ないですね。

    それに負けないよう、中身を伴わせなければなりませんね。

  15. glow-gen より:

    ここあさん
    気持ちわかります。挫折感を何度も味わいます。
    昨日こんなことがありました。
    げんちゃんが洗面所にいて、私が
    「昨日Tシャツ着てるんじゃないの? 夏は毎日着替えないとだめよ。げんちゃんすぐ臭くなっちゃうから。わかった?」
    と言うと、げんちゃんは、は~い。と答えました。朝なので、とくにぼ~っとして歯磨き中でした。
     その後、私が言ったことを実行に移さないので、
    「ねえ、さっき私はなんて言ったの?」
    と問いただしました。げんちゃんは??
    でも、げんちゃんに、ここであなたが歯磨き中に言ったよね。とか、着るものについてだったよね。
    なんてヒント出すと、
    「あ、Tシャツ着替える!」
    とわかりました。
    私は、これなんだろうね~と思いました。聞いてないわけでも、入ってないわけでもない。ただ、意識に落とそうという気持ちが足りず、思い出そうとする気持ちも足りない・・・
    でも、やろう、とがんばれば、出てくる。
     意識なんですよね。
    ママががんばって入れている分は、やっぱりどっかに残っているのでしょうね。
     これを、どう気持ちを動かすかというところで、ほんとに行き詰る。ひさしくんとは、根本が違うんですよね~。だから、逆にやっかいです。
     S先生は、フィールドワークをかませることで、心が動くから、その時の言葉かけ、心への圧・・・なんか、そういうことをやられているんだろうな~と思います。
     逆にフィールドワークがあっても、声掛けができてないと、意識につながらない。せっかくの行為も。そんな感じなんかな、と思います。

     普通のタイムスケジュールや標準値を見るとなかなかスムーズにいかないけれど、あせらず、とにかく、チャレンジと思って働きかけるしかないのかな~と思いますね~。
     高校も、入ったところの何を利用させてもらうのか、しっかりしぼって使えば使えるところも出てきますよね。ここあさんは、うまく生かして進んでいけるのではないかな~。
     げんちゃんは、どうなるのかな?まだ、まったく未知数ですよ~。

  16. glow-gen より:

    とんままさん
    そうですか~。終業式の日は、きつかったですね~。なんせ、やってることのリターンが少なすぎて、時々ほんとつらくなりますよね。

    考えてみれば、小学校の頃は、ほとんど粗い口調でげんちゃんを指導することが続いていました。いつもいらいら。

    前向きな気持ちにしょっちゅう切り替えて、再スタートの連続です。そのたびに、自分の中で自問自答して、新たな戦略をねり、またそれをやって、自滅・・・そして、また立ち上がり、また同じサイクルを続ける・・

    いや~・・ほんときつい。
    でも、やっぱり、伸びてるんだよね~。昔のブログを読むとわかるんですが、ほかの支援クラスの子と伸び率が違うんですよね。だから、やっぱりやらなくちゃ、と思う。

    でもね、根本的なところの解決が進まなくて、あせります。精神疾患を病院がなかなか治せないでいるのと同じく、このコアな部分は、なかなかやっかいです。

    でも、支援学校の内容のレベルの低さを考えると、丸投げは絶対できないですよね。
    開き直って、しきりなおして、とにかく、自分主体でやっていかなければ、と思います。
     そのためには、げんちゃんのことをやっていて、ほかの人にはないメリットも考えたほうがいいな、と思います。まず、出会い。人生のとらえかたの変化。うまくいったときの喜び。
     ノウハウが蓄積する楽しさ。世界が広がるおもしろさ・・・などなど。
     げんちゃんの改善は、その先にもらうご褒美くらいに考えたほうが楽なのかもしれませんよね。天国に行った時は、神様といろいろ検証したり、苦笑したり、楽しいんだと思います。

     煮詰まると、方向性をかえるしかないよね~。そして、またがんばる。

     しかけて待つのも必要だし、人生の達人になりそうですよね。

  17. glow-gen より:

    Mさん
    すごいですね~。げんちゃんとそもそもの能力が違ってる~! 笑
    自分で、目標を定められる、という点が、げんちゃんはないですからね~。受験を成功させて、私立に行かれて、そこで半分以上の順位にくいこむなんて、げんちゃんからしたら、夢のようですよ~。
     それに、役員の集まりを忘れたことを、自分でしまつできて、さらに謝罪の意味の行動ができる、なんて、うわ~、げんちゃん、そんなことできるようになるのかな~

     でも、ほんとにがんばってよかったですよね。もともとがグレーなんだから、その効果はしっかり出ます。やらなかったら、もったいないです。
    私のブログがきっかけになったなんて、うれしいです。
    げんちゃんのように、すべてができない、意識がないに等しい、そんな子でも、それを克服できるなら、すべての発達障害児に可能性があるということなんでしょうね。

    げんちゃんは、その金字塔かな~・・・笑

  18. glow-gen より:

    Mさん
    発達の子は、プラスの思いで、心を満たし、意識をつねに出すことができれば、普通の子も超える可能性がありますよ。

    お子さんの可能性、たくさん引き出してあげてください。

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