ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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発達障害、本丸決戦か・・・

いろんな能力があがっているだけに、本質的な問題があぶりだされてくる
げんちゃんの朝は、ほんとに戦いです。夜10時に寝ているのに、7時に起こすことはほんとに大変です。7時前から起こし始めて、7時30分に起きればましな方で、毎朝、私はくたくたぼろぼろです。

なんとか起きてきたげんちゃんに、
「ねえ、げんちゃん、靴下そこにおいてあるのを使ってね。」
と言いました。
うん、と返事したのに、しばらく見ていたら、げんちゃんは、引き出しから新しい靴下を出して持ってきました。
また、聞いていない・・・・げんちゃんは、いまだにこういうことが日常茶飯事です。なまじ、しっかり聞いているように見えるだけに、深刻です。

合理的な動きのための、思考を動かさない

げんちゃんは、学生服を着始めます。先にズボンをはいて、きっちりベルトを締めます。それから、おもむろに、トップスを着ます。見ていると、トップスの下をズボンに入れるため、きっちりしめたベルトをまた外し始めます。
なんてこった!  これはもう4月から同じことが続いています。
先にトップスを着れば、ズボンのチャックもベルトも、一回でうまいことセッティングできるというのに!げんちゃんは、何度やっても、何の疑問も持たないようです。うんざりします。

必要ない、いやだ、めんどくさい

さらに、パジャマをたたんでチェストに入れる、という行為をいやいやながらします。これはもう何度も何度も繰り返しさせてきたのですが、私が見ていなければ、チェストに押し込むだけ、ということになります。
「きちんと始末しないと、部屋にまき散らしたら、みんな迷惑だよ。」
「また着るんだから別にいいじゃん。」
横柄な態度で開き直る。
つまり何が言いたいか、って、げんちゃんは、何事もできないわけではなく、そこに価値感をおかなければ、
「また着るんだから、別にいいじゃん!」なのです。
自分が価値をそこにおかなければ、気持ちを入れることを完全放棄する、ということなのです。
この発想法が、すべてにわたって支配するのです。

普通のお子さんなら、やりたくないな~。自分的には価値が薄いな~と思うことでも、まわりを見て、必要なことだと気づけば、しぶしぶでも、それなりの行動に出ることでしょう。
しかし、発達障害で、しかも、鈍感力が半端ないげんちゃんの場合、”必要ない”、”いやだ”、”めんどくさい”、というフィルターがかかってしまったことは、どこまでいっても、気持ちなど入れない。
気持ちを入れないから、驚くような低いパフォーマンスでいってしまうのです。

英語だって、数学だって、学習という名のものなら、昔からフィルターかけっぱなしなので、脳の回路はめったに開きません。

やりたい、必要、おもしろそう

でも、価値を認識した、または、好きだと思った絵画やピアノは、少しは気持ちが入る。能力が一気にのびたわけではなくて、フィルターをはずしただけ、なんだと思います。

「こんなもん、する必要ないさ。」とか、「無理だよ。」
とか、勝手に決めてしまったものは、なかなかフィルターはとれません。いくら、テストで必要だから、とか、いろいろ理由付けしてみても、わがままなげんちゃんの脳の回路はシャットアウトしたままです。普通の子だってそういう部分はあるものの、げんちゃんは、自分で気づいてない深いところでそれをやってしまう。

げんちゃんが、独自の世界観でフィルター掛けがなされたものは、ほんとに手ごわいです。

昨日2年生の七田の算数をさせてみたら、え? というできなさでびっくりしました。これがこの子の実力?、とつい思ってしまいますが、能力とは別のところの原因だと思っています。
彼が作ったわがままなフィルターををはずすことができれば、たくさんの、血のにじむような取り組みも報われると思いますが・・・

げんちゃんの障害を、知能指数で表すのは違うように感じます。フィルターをかけていたので、すっかりさびついている能力もあるものの、心のフィルターをとることができれば、IQさえ伸びる。絵画がいい証拠・・・・

しかし、おいそれと、フィルターがとれるわけでもなくて、本人のずるがしこさだけ、成長させているようです。Sさんのクライアントの中でも、群を抜いて、動かない心・・・・Sさんが、重症の意識障害という意味がよくわかる・・・

心をしっかり使うT君

先日、支援学校に行っているT君が家に来た時に、げんちゃんとは本質が違うと感じました。彼は、何事も気持ちは入れている。学習にしても、生活のことにしても、それらが必要なことも、素直に受け入れているし、努力することが当たり前と思っています。ただ能力がともなっていないないだけ。

T君は、今まで私がげんちゃんにしてきた多くのトレーニングみたいなのをどんどんやっていけば、伸びていく。そう感じました。げんちゃんより、彼を伸ばす方がきっと建設的でストレスが少ないだろうな、と思いました。

気持ちを入れればできるようになるのに、一切シャットアウトして、ずるく逃げる心の状態。
げんちゃんは、知的障害ではなく、精神障害だということが、ひしひしと感じられる日々です。

わがままな逃げが、独自スイッチを作る

げんちゃんが、ひどく心を動かさない、と決めてしまった日は、げんちゃんの目は、まるで、精神疾患者が、薬でぼ~っとしているような目に見えます。たとえば、自分のまわりに蚊が飛び交っていて、足や手をかまれそうなのに、目の前の小さな視野に、蚊が飛び込んできた時だけ、げんちゃんは反応する。でも、蚊がまた視野から消えれば、心に幕をおろす。そういう感じです。

蚊を追えないのではなく、認識しようとしない・・・・げんちゃんのトラブルの本質は、なんとも恐ろしいな~と思います。そしてこの部分さえ、改善できれば、げんちゃんは、真っ黒いカードがドミノ式に全部ひっくりかえって白にかわるように、大きな成長を遂げるのではないか、と感じます。

Sさんによると、げんちゃんの根底にある、”逃げ”の心が、わがままなスイッチを作っているそうです。なるほどと思います。

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  1. ゆうママ より:

    げんちゃんママさん!
    同じすぎて涙が出てきます。もうお手上げでお話ししたいと思っていたところです。

    夫が出張でいない昨日の夜、約束を守らずにずっとスマホで動画を観ていたのでとりあげたら(時間を約束し、何度も予告して)それに気分を損ねて、裸足で家を飛び出しました。

    いろんなこと前よりやらなくなりました。時間割、朝起きること、宿題。
    もうまともな人間に育つ気がしないです。逃げるためならあらゆる手段を使ってきます。しんどいです〜。発達障害の子でも頼もしく成長して行く子もいるのに。もう私の能力ではどうにもならないです。

  2. glow-gen より:

    ゆうママさん
    今まで、げんちゃんは、あらゆる能力に欠けていたので、私は、げんちゃんの本質をここまでしっかりとらえていなかったようです。
     人形のように自分がなかった子が、自分をとらえだすと、人間のエゴをむき出しにして自我が暴れだしているようです。でも、どこかで、これではいけない、とも思っている。その二つがずっと長いことせめぎあっているのです。

     人の心は、マイナスにもプラスにもいくものですが、この子たちは、意識を自分がしっかり握っていないものだから、どうしても、闇に飲み込まれるのでしょう。今は、ほんとに本丸決戦だと思っています。
     絶対に、マイナスに向かわせてはいけない。

    だから、逃げ場をことごとくふさぐ。S先生の言うことはもっともだと思います。

     ゆうママさんも、今は、一番きついのではないか、と思います。逃げることを覚えてしまっているお子さんですから、げんちゃんもそうです。
      
     でも、ここで、どっちに行くか大きな方向が決まると思います。また話しましょう!

  3. robo_223 より:

    「一般的な子なら価値が薄いな~と思ったことなら、周りを見て必要なことだと気づけば、しぶしぶでも、それなりの行動に出る」

    これなんですよね~。おっしゃること、力強く分かります。価値を置かないことには、とことん意識を向けないのですよね。だから、出来ないわけではないのに、出来ないということになってしまうことが多々あると思います。

    でも、それは自分で考えて行っているというより、そういう脳の働きを本質的に持っているのだということを常々感じています。ですから、私も周囲の状況や世の中の状況に即して、roboが自分をコントロールして行ける人になれるよう、日々努力しています。

    しかし、少しずつ前進しているものの、正にそこが発達障害の核心的な部分だけに、簡単には改善して行きません。

    私はそういう発達の子の本質的な部分を「ずるい」とか「逃げ」というようにとらえたり、表現したりしてはいませんが、ターゲットにしている部分は同じなのだろうと思います。

    特にげんちゃんは、今自分というものをつかんで
    自分の思い通りにしたいという気持ちが強い時期ですから、なおさら周囲や世間の状況を見て、それに自分を寄せて行くということが難しい時期なのでしょうね。これからの1年間は反抗期のピークにもなりますから、S先生のお力も借りながら、げんちゃんが自分に向き合えるように導いて行きたいですね。

    以前から繰り返しお伝えしている通り、中2の時期は特に荒れる発達のお子さんが多くて、自宅で過ごせなくなるようなケースも多いです。暴走するのはげんちゃんだけではないので、げんちゃんが落ち着き始めて、自分というものにしっかり向き合える日まで、チームげんちゃんが一丸となって支えて行くことになりますね。

    ところで、絵の分野で才能が開花する知的障害の方が多いのは、知的な操作をする脳の部分と絵に向かう時に操作する脳の部分が違うからなのだと思います。でも、げんちゃんの場合は、絵も努力で上達したのですから、絵のための脳も開発されたものなのでしょうし、また、もともと芸術的な分野の脳が開発されやすいお子さんだったからなのでしょうね。脳は本当に不思議ですね。

  4. glow-gen より:

    ロボママさん
    いつもアドバイスありがとうございます。
    中2は普通、思春期ピークでたいへんな時期にあたるんですね。自宅で過ごせないなんてことがあるんですね。
     げんちゃんは、幸いはげしい感じはなくなっています。
    それも、逃げ場をふさいできたからなのでしょうか。でも、自己葛藤の中にあります。プラスに行かなきゃと思っていないわけではないのに、マイナスに甘んじたい自分がいる。げんちゃんの認知が全部わかっているわけではないので、上手にブログにおこせないとここもあります。
     よかれと思ってやったことが、裏目に出ることもあるし。
     しかし、スイッチを入れる時間も長くなっているはずだし、必要とあらば、気持ちを入れて、いろんなことがちゃんとできるようになっている。あとは、自分の心の思いだけだろうに・・・
     見てるとそんな感じです。だから、周りを囲むすべてのメンバーが、なめらかに、同じ方向性で指導する必要がある。と思っています。学校の先生にも話に行きました。
     
    今げんちゃんは、確信にきた・・・そう感じています。中学の2年で、なんとか、方向性をつかませたい・・・そんな感じです。
     いいところもたくさん出てきているのですが、まだまだ油断がなりません。本人の心の中は嵐のようなのかもしれませんね~。傍にはふてぶてしいだけに見えますが・・・

     人間として、正しい方向へ自ら常に向かうようになってほしいです。

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