ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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発達障害、やみくもにほめる育児は危ないこともある。

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ほめる育児・・・というのは、推奨される育児のもっとも代表格だと思います。
がしかし、発達障害のわが子げんちゃんの場合、今は、それが恐ろしい結果を生みます。

いや、たぶん、発達障害のお子さんの場合、やみくもに褒める育児はほんとに危険だな、と、発達育児をやってきてつくづく思うようになりました。

最近げんちゃんは、いろんなことに気持ちを入れることができるようになっています。だから、良いパフォーマンスも出て、ときに目を見張る成長を見せるときがあります。
その顕著な例はお絵かき教室、ピアノ教室です。

この二つは、彼の中では二大好きなことになってきたようで、さかな君ほどの食いつき方はできないものの、それなりの気持ちの入れ方ができるようで、先生方にとっては、レッスンの中で、一度くらいはほめることが出現するようです。

お絵かき教室では、
「色の使い方がいいね。」
まあ、そんな感じでほめてくださるのかもしれません。今日は、ピアノレッスンに数十分つきあったのですが、符を見て、リズムを打つ宿題がみごとにこなせて、
「お~、すごいじゃん。お母さん、すごくないですか。メトロノームにもあってる!」
先生が嬉しそうに言いました。

なんせ、今までは、なんでこんなにできないの?というくらい、どんくさいリズムうちだったので、私も、思わずほめてしまいました。
ピアノの前にあった体操でも、げんちゃんは、ほめられた。

ところが、こういうことがあったあとは、ほんとにがらがらと落ちます。
家に帰って、学習をしたのですが、たいしてやってもないのに、完全抜きまくり、しかも、荷物をぐちゃぐちゃにぶちまけていたり、CDをがんがんかけたままおばあちゃんのところに出かけていたり、まあなんというか、ここまで抜くか、というご乱行でした。

「げんちゃん、こういうのおかしいよね・・K先生に写真撮って送りますね。」
私は、がみがみ言いたくないので、実力行使。

私がそういうと、怒って、スマホを取り上げて投げました。
「うるさい!やめろ!べつにいいじゃん!」
「あ、そう。いいことなら、先生に送っても別にはずかしいことじゃないからいいでしょ。」
そう平然と言うと、私は、顔色一つかえず、さっさとまたスマホをとって送ります。
げんちゃんは、普通の分別のある子のように、やたらいっちょまえです。
「わかったよ!」
そう、たんかを切ると、あろうことか、夜自転車でプチ家出しました。やれやれ。あほか・・・
 しばらくして帰ってきても、ふてぶてしい。
「なにやっとんの。」
私は、家の外でほっとこうかと思ったけど、とりあえず入れて、しらっとした顔で、さらにたたみかけて、その日やらかしている、相当あほなとんちんかんな行動を、静かに一つ一つ説明しました。まあ、いちいち書きませんが、普通のお子さんなら絶対にしないような、ずれた行動がこの日もてんこもり。(そっち行ったついでにいっしょにやってくれば、一回で終わるのに、・・・とか、まあそういう、整合性のない行動のたぐいです。)

自分は、できてるんだ、くらいに思いあがっているげんちゃんには、たんたんと自分の現実をつきつけてあげなくては、上ったまんまになります。l
まあ、こういう格闘を続けて、げんちゃんは、少し勢いが減退し、自分のわがままベクトルが通用しないということを、しぶしぶ認めるところに追い込まれたようです。

まったくもう、反抗期が少し落ち着いたと思ったら、ほめられるとぶりかえす、そんな感じです。

どうも、100ちゃんとできないことがあって、そのうちの一つがちょっとよくなったよ、と褒めてるだけなのに、げんちゃんは、自分のすべてが肯定された・・・そんな風に感じるようです。
絵の先生、ピアノの先生、体操の先生、みんなおれを認めてくれるだろう。おかしいのはお母さんだぜ・・・

どうもこういうメンタルに、すぐに陥ってしまうようです。コツコツと、彼のずれた行動を修正し、自分の立ち位置をしっかりつかむように指導してきているのに、肯定感むき出しで褒められたりすると、すぐに昇り詰める。そのたびに、また一からこつこつ、それを引き下ろす・・・・ほんと、今は、お願いだからほめないで・・・そんな感じです。

そういえば、実家に帰った時、私が、コツコツと指導している横で、母が、
「げんちゃん、大丈夫だよ~。お母さんはそんなこと言うけど、げんちゃんは、よくがんばってるよ~・・・。お母さんの言うことは気にしなくていいから。」

と無責任に声をかけ、そのあと、高慢のきわみに駆け上りましたもんね~・・・

普通の子なら、そこまで勘違いしないのに、世間は俺を認めてくれてる・・・なんか、そこまで行くか、って感じです。

ピアノの先生は、もともと厳しいので、しっかり電話でわけを説明し、協力してもらうようにお願いしました。でも、絵画の先生は、そこまでの連帯感は結んでないし、無理かな、と思ったので、
先週は休ませました。今、それをされると、あともうちょっとというとこで、がらがらとくずれそうな感じです。

げんちゃんと日々長く接している私たち家族、姑、支援の先生をはじめ、K先生やS先生は、実感として、なんとなくわかるのですが、週一くらいの接し方だと、げんちゃん特有のあやうさがわからず、どうしても、伸びてるところ一点を見て、ごく普通にほめて、げんちゃんをのぼせさせてしまう。

たぶん、障害児という目で、つい見ている先生も同じことをしてしまいがちなんでしょうね~。この子たちを指導するには、ほんとに、高い指導力がいる、ほんとにそう思います。とりあえず、何かが教えられるから、という理由だけで、安易に先生を選べないところがありますよね~。

もちろん、その子その子で、合う先生のタイプも違います。げんちゃんは、”どんな時でもほめて伸ばす・・的先生”は、はタブーです。もちろん、ぜんぜんオーケーの子もいますけどね~・・・

メンタルがほとほと鈍感で強いげんちゃんは、もうしばらくは、できたことがあっても、軽く流してほしい。
突き抜けたら、メタ認知できるようになったら、ほめられても、けなされても、黙々とがんばれる子になることを期待してます。

追記
 子供さんがまだ幼く、とにかく、ほめてのせて、いろんな能力を伸ばす時期は、ほめることはそう危険じゃないと思いますし、自信がなくて、引きこもるようなお子さんも、できたとこをしっかりほめるのはいいと思います。
 タイプの見極め、これは大切です。

次の記事に続く・・・

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  1. robo_223 より:

    確かにメタ認知の問題がまず大きいのでしょうね。もう少しメタ認知が進めば、このような苦労はなくなるかもしれませんね。

    そう言えば、roboの場合は、私がほめると、「そう言ってくれるのはお母さんだけだよ。ありがとう。」と言っていたりするので、「どうしてかなぁ?」と聞いてみると、「こんなことが出来るのは当たり前だからねぇ。」などと言っていますから、世間的にこれくらいのことが出来ても大したことはないということが分かっているのかもしれません。だからこそ、ほめてものぼせ上がらないのでしょうね。

    特にピアノや絵画は、勉強と違って実力を数値化することも出来ませんし、他の子は習っていないのですから、ほめられた場合は、以前より出来るようになったということで、相対的な評価ではないということにも気付いていないのですよね。

    同じくらいの時間、取り組んでいたら当然一般の子の方が出来ているということが伝わりにくいのが習い事なんですが、そこが突き付けられないからこそ楽しんで取り組めているところもあるだけに、さじ加減が難しいですね。(もちろん、芸術方面が好きということもあると思います。)

    でも、実はそのあたりも、私は意外とシビアに伝えています。私は小学校4年生までしかピアノはやっていませんが、roboより上手に弾けることをわざとアピールしたりしています。やはり、ほおっておいて、メタ認知能力が上がるものではないですよね。

    今は少しは自分や周りのことが理解できるようになったのですが、それでも不十分なので、継続的に色々現実を伝えています。ただし、頑張りはほめますし、励ましの言葉は必ず最後につけ加えますが。

  2. みかんママ より:

    小さい頃から褒めすぎて、褒めても息子には全く響かない感じです。
    普通だよとかもよく言われたりします。
    サッカーでも褒められることが多かったので、よっぽどうれしかった時、たまーにしか報告してきません。
    私が「さっき褒められてたよね〜?」って聞いても否定したりします。
    たぶんそこでさらに私が褒めるから面倒くさいのか?
    私はついつい褒めすぎる癖がついてしまっているのでしが、ほめる育児、難しいですよね。

  3. ゆうママ より:

    息子の学年末テストが終わった週明けに上の娘の2次試験〜卒業式&謝恩会。謝恩会は幹事だったので、その準備もあって、とても気の張る数日でした。ただ今少し燃え尽きております。
    そんな週息子のテストが返ってきて、玉砕。理科のひどい点数にさすがの息子が泣いてました。

    げんちゃんも家出しちゃいましたか。そしてうちも物投げるんですよ。絶対に当たるように投げないところは、少しは理性を残してるみたいです。ほんと難儀ですよね。
    うちも何度か家出してますが、家出するときは、本当に叱られたことが耐えられないくらい嫌みたいです。冷静になったときに、僕はあういう言い方が嫌なんだ、と言います。叱られた内容が吹っ飛ぶみたいです。褒め方も難しいけど、叱り方も難しいです。

    うちは褒められて思い上がる感じではなくて、叱ると「僕はダメなんだ」とか「僕は馬鹿なんだ」とか言うんですよね。なんかそういう言い方も私はずるいと思うんですけど。本当に私を揺さぶってくるんですよね。

  4. glow-gen より:

    ロボママさん
    >「そう言ってくれるのはお母さんだけだよ。ありがとう。」

    ここは、ある意味、ロボ君は、すでに完成しているといってもいいほど、できてますよね~。もしかしたら普通の子でもこういうことは言えない子もたくさんいると思います。

    げんちゃんは、言語で、自分の気持ちを表したりするのもまだまだ苦手。自閉症スペクトラムとはなるほど、げんちゃんと言葉で心を通わすのは、まだまだむつかしいですから、大変です。
    げんちゃんが、のぼせてしまっているのさえ、わたしは、よくわからない時も多いです。Sさんに言われてなるほど~となったりします。

     しゃべらない子って、ほんとやりにくいです。
    友達もいらない、と言い切りますし。決してほしくないわけではないのかもしれませんが、わざわざめんどくさい思いしてまで作らなくても、別に平気だし・・・と、本気で思っています。
     だから、そのためのスキルもあがらない。やりたい、という心が各方面でおこればいろいろアップするのでしょうけど、げんちゃんは、それがおこりにくいのでほんとに大変です。
     ロボ君の心の抑揚がいつも新鮮です。げんちゃんの心がそこまでいつになったらいってくれるのやら・・・好き勝手な方向には、すぐに、ぴょんとベクトルを出す癖に。
     感情が走らないように、冷静な意識が捉えてくれるように、いろいろ演出しているのですが、ほ~んとに疲れます。
     この日は、最後に、げんちゃんはがんばっているんだから、逃げずに取り組めば、もっともっと成長できるよ。と付け加えて終わったのですが、そういう言葉を言える雰囲気になるまで、けっこうかかってしまいます。なんたって、ふてぶてしいです・・

     体操の先生は、
    「私も、このげんちゃんのメンタルほしいわ!ほんと!」
    と笑ってました。それくらい、周りのことに心を動かしません。びっくりです。

  5. glow-gen より:

    みかんママさん
    そうなんですね~。ほめても素直に反応しないこともあるんですね。
    げんちゃんは、ほめても、その時は、はあ?という感じです。でも、あとの行動に、反映されてくるようです。
    今は、好きなことは、ほめられた行動を出すけど、そうでない、生活の基本的なこと、学習、そういうことは、意味がない・・・みたいな行動になります。
     きらいなことでも、やならきゃいけないことはしっかりがんばる、というところにもっていきたいのですが、なかなか。きらいなことは、逃げまくるので、自分が苦しい・・・今はそんな感じでしょうか。

    きらいなことを頑張って取り組めた時、その時は、べたぼめです、が、まだまだ、出にくいです。とほほ。

    ほんとにむつかしい・・・

  6. glow-gen より:

    ゆうママさん
    お疲れさまでした。お姉ちゃん卒業おめでとうございます。ほんとに感無量ですね。

    お子さんは、自分の気持ちが言えるんですね。げんちゃんはそういうことはありません。K先生があまりにひどいとき、反省文を書かせたら、その稚拙な内容にちょっとびっくり。感情がぶつ切りな感じです。小学校1年生みたいでした。
     げんちゃんより、ずっと自分の気持ちを把握されているお子さんなんだな~と思って読みました。

     家出は初めて、30分くらい。なんせ小雨振ってましたから、行くとこなかったのでしょうね。帰ってきたら、しばらく家に入れないでほっとこうかな、と思いました。
     家に帰ってきて、しばらくしたら、ごめんなさい、と言いに来ました。なんに謝るの? と聞くと、出て行ったこと、と言いました。
    いやいや、その前に指導されたことを謝るべきでしょ・・・と思いました。どうも、わかっていない・・・
    ほんとに、げんちゃんって、重症やわ~・・とあきれました。

     まだまだ、突き抜けるまでは、相当かかりそうです~。泣

    >叱ると「僕はダメなんだ」とか「僕は馬鹿なんだ」とか言うんですよね。

    なかなかしたたかですね~。
    「そうだよ。だめだから指導しているんだよ。わかっているんなら、ちゃんとやりなさい!」
    と、とどめをさしてみたらどう言うのかな~。たまにそういうことがあると、(はいはい、バカなんでしょ!とかいうときがあります。)とどめをさします。
    そっちへ逃げるのを、めった切り・・・笑
    あらゆる逃げ場を探すことだけは、げんちゃん、天才的です。

  7. ゆうママ より:

    息子はそんなに自分の気持ちを把握してるというわけではないんです。うちも文章書かせたら小一レベルです。

    暴言を吐いたりするわりには、自分がきつい言葉をかけられるのはすごく嫌らしいです。ここにも大きなズレを感じています。厳しい言葉、厳しい口調が嫌ということですが、これは感覚過敏の特性のせいかもしれません。いまだに避難訓練を嫌がるので。

    そもそも叱られる原因が自分にあったはずなのに、私の叱り方に文句をつけるなんて。

    そして家出の後、叱られた内容よりも家出をしたことを謝るところ、同じです。なんか、こちらの意図が伝わらないもどかしさがありますよね。

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