ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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誰もしてやれない、自分の努力するところ。

> げんちゃんは、もともとの、意識が体と乖離したような状態から、意識、つまり気持ちがちゃんと体についてきて、人格が感じられるようになっています。(普通のレベルにはいってないけど・・・)それと同時に、3歳児の反抗期と、成人期の反抗期がいっしょにやってきてずっと続いている、といったところだと感じています。それゆえに、なかなか複雑です。


 げんちゃんの行動が、どこか自己中なのも、特に今始まったことではないけれど、無意識にやっていたことが、今度は、自分の意志でやっているという点で、見過ごせないところになっています。
行動は、似ていても、本質はまったく違うものになっている、と私は捉えています。

 自分の気持ちを動かさない・・・というところにいたげんちゃんが、(物事を気持ちでとらえようとしない。)気持ちを動かすようにすれば、けっこう物事をしっかりとらえることができるようになってきているのに、実際は、捉えたらめんどくさい、というとこに立ち、スルーしながら生活しようとしている。それを、今私は必死で、正しい方向に行かせようとしている。

簡単に言うと、そういうことだと思っています。

 ささいなことのようだけど、なんでもやりっぱなし。どれだけ指導しても、ノートの日にちを書かない、とか、お風呂入ったあと、部屋ですごしたあと、泥棒がひっかきまわしたようにぐちゃぐちゃ。とか、脱いだ服を散らかしまくる。とか、限りない好き勝手な生活態度。

 そのくせ、上手にずるく、人にたよる。そういう行動パターンが、定着すれば、まともな大人にはなれません。
まず、周りからははじき出され、自分自身が生きにくさを感じるでしょう。しかも、その原因が自分にある、とは思わないで、周りが自分にあわせるべきだ、なんていうとんでもない感覚を持ってしまいやすい。

数限りない、好き勝手な生活習慣も、やる気を出しさえすればきちんとできるものが増えてきて、勉強だって、気持ちを入れたら、格段に以前よりできるようになっている。
なのに、気持ちを入れてとらえるのは、なかなか大変なことなのか、自分の勝手な世界観で、気持ちを入れるところとさぼるところの区別を、上手に作り上げようとしているようです。
普通の子なら、いちいち気持ちを入れなくても、ある程度周囲の状態が捉えられるので、周りとはかけ離れた世界観が作られていくリスクは少ないですが、スイッチが切れたり入ったり、まだらなげんちゃんは、スイッチ操作を感情に任せてやってしまうものだから、放置すれば、周囲の期待とははなはだ乖離した世界観に突入していくのだと思います。

私が今までにリアルで出会った、幾人かの発達障害の成人の方が、とても自己中に思えたのも、このげんちゃんの暴走状態を修正できずに成人することになったからだろう、と思います。自分はできてないのに、はなはだ上から・・・(逆に、ここを克服されてる方は普通の人より、精神性が高くすごかったりするんだと思います・・・)

 彼の偏った世界観をここで作ってしまうのか、当たり前の常識感を持てるのか、今は、大きな岐路に立っています。

 さて、先日、学校に行って、ちょっと厳しいと定評のある副担任の先生とお話してきました。

「今は、ほんとに油断がならない時なんです。先生、しっかり厳しめに指導してくださいね。支援クラスだと思って、甘くせず、ちゃんと世間一般の基準で彼を見て、足りてなかったら、指導してください。」

最近の状態を伝え、こういうことを付け加えたわけですが、彼は、ものすごく本質的なことを、ずばっとおっしゃいました。

「支援の子、つまりハンデのある子は、どうしても、いろいろサポートしてもらうので、つい、自分が努力するべきところまで、人にやってもらおうとする意識になりやすいんですよね。周りも、その子の分まで犯してしまう。・・・僕は、げんちゃんに、自分が努力すべきことは、しっかり厳しく指導します。」

お~~~。なんて、素晴らしい! 
過去、色んな先生と出会いましたが、中には、障害児だとはなっから、赤ちゃん言葉を使って指導する感じの指導者もいました。できるようにならないのだから、寄り添う、無理させない・・・そういう常識にしばられている人もいました。

でも、彼の言葉は本質をついている! 人間は、障害のあるなしにかかわらず、自分が努力すべきところは努力しなければならないのだ! んだんだ!

「げんちゃんは、どうかすると、僕にまで、すっとんきょうに、上から物を言ってきますからね~。(笑)まあ、がつんと指導します・・・・でも、おおむね、がんばってますよ。彼は。」

先生は、日に焼けた顔で、さわやかに豪快に笑いました。
私も、大笑い。

よろしくお願いします。と、頭をさげて帰ってくる帰り道。ナイス!な気分です。
げんちゃんは、私という一方向からの圧力では、なかなか突き抜けなくても、へたなビリヤードみたいに、あらゆる方向からつつかれて、最後は、なんとか、正しい穴におさまってくれると信じましょう。

 今日は、福岡の私の職場の近くから、バスをのりついで、一人で家に帰らせてみました。意識をびんびんに覚醒させないとクリアできないミッションです。ちょっと前なら、ブーイングしたげんちゃんですが、素直に、トライしました。クリアして家につくと、すぐにK先生のところで学習したのですが、さすがに、”はじめてのおつかい”状態のあとで、幽体離脱していて、しっかり指導されたようです。それくらいで、くたばんなよ! てか?(実際、今の彼なら、意識の持続時間も、多くしていけるとふんでいます。)

自分を肯定しまくる逃げ場を作らない。ということを徹底的にしてきたので、少しずつげんちゃんの、横着な強い態度は、改善してきました。あともう少しなのかな・・・・そのあたりで、まだまだ揺れています。

がんばることから逃げるな! あともう少し。なんか、大きな試合前の、強化合宿みたいな我が家です。
ここを突き抜ければ、努力することも楽になるし、波に乗ることができると感じます。
でも、ある意味、のらりくらり、図太いげんちゃんは、ひっくり返せば、相当タフなげんちゃんなのかもしれませんね~・・ファイト!

公開コメント 承認後公開

  1. robo_223 より:

    基本的に自閉症スペクトラムの人は共感性が低く周囲の状況が見えないために、自分の都合や思いだけしか考えられず、結果的に自己中という状態になりやすいですよね。

    roboも性格は優しいと思うのですが、特性上どうしても自己中心的な発想をしやすいです。ですから、そういう言動を一つ一つ修正するようにはしています。

    自分の認知のズレによって発生した考えに基づいて、他人が自分の思い通りに行動しないと、相手が悪いというように感じてしまったりしています。

    このように認知のズレと自己中という2つの特性が重なって以前はギャアギャア騒いだり、怒ったりすることも、しょっちゅうでした💦

    認知のズレを指摘し、しかもそれはあなたが決めることではなくて、相手の人の自由です!と自己中に気づかせます。今もよくありますが、以前に比べればずいぶん減りましたので、教えていけば改善するもののようです。

    げんちゃんママさんも、将来げんちゃんが困らないように毎日頑張ってらっしゃいますよね。

    周囲の人達と協調してやっていくためには、まずは家庭内でそれが出来ないといけませんよね。家でやっていることは、必ず外でもやりますからね。逆に外で取り繕っている人は外で無理をしているため、素の自分を出せる家に引きこもるようになりやすいです。

    つまり、どんなタイプもまずは家庭内で周囲に配慮し、きちんとした態度で暮らせるようにしなければならないと思います。

    それには、親も見本になり適切な声掛けをしなければならないので、発達育児はやりがいもありますが本当に骨の折れることだと思います。

  2. glow-gen より:

    ロボママさん
    ありがとうございます。
    ロボ君は、げんちゃんにくらべて、かなり、メタ認知ができるし、気持ちもしっかり入っているから、げんちゃんとは比べ物にならないと思いますが、それでも、やはり、認知のずれがずいぶんあるのであれば、この子たちのそれは、ほんとに大変だってことですよね。

    げんちゃんは、自分が何をしたいかも、どう感じるかも、ぜんぜんわかっていなかったので、人格のない動物を飼っているようなかんじでした。自閉症で言葉はしゃべらなくても、文字盤などで会話している友人のお子さんの方が、精神面は、先にいってるな、と感じることもしばしば。

     それが、だんだん自分を握ってきたものだから、こんどは、偏向して自分を表現しはじめた。そんな感じなんですよね。

     おっしゃるように、外と家で、うまく使いわけたりできないので、まずは家庭生活をきっちり、家族にも礼儀を通せる。こういうことは大事だと思います。家でやってることは、外でやる。まさに、その通り。

    >以前に比べればずいぶん減りましたので、教えていけば改善するもののようです。

    それを聞くと、頑張ろうと思います。げんちゃんも、トンネルを抜けたら、ずいぶん上がるんじゃないかな、と期待しています。
    期待しすぎるのも問題ですが・・・笑

  3. ゆうママ より:

    大人の発達障害かな?と思われる人でもとても好感の持てる方がいらっしゃいます。一方、もう関わりたくないと感じる方もいらっしゃいます。
    この差はやはり育て方によるものなのでしょうかね。多少へんてこなところがあっても、感じのいい人に育ってほしいものです。

    息子も、何度言っても…と匙を投げたくなることがしょっちゅうありますが、ここは踏ん張り時なのでしょうね。

    何か物を探した後、引っ張り出したものを片付けないんです。探し物を発見したことだけに意識がいってしまうんですよね。

    まだまだ先は長そうです。

  4. glow-gen より:

    ゆうママさん
    育て方・・・確かに、そういってしまえばそれまでなんですが、ほんとに大変です。
    子供の好きなようにさせていたら、ほんとにどれほどの困ったちゃんになることか・・・
    家族が一丸となって、しかも、まわりもまきこんで・・・がんばらねば、私一人では限界を感じてしまいます。
    母は扇のかなめ、ほんとプロジェクトですよ~。げんちゃんは特にかもしれませんけどね。

    でも、鋼のようにしっかり矯めて行けば、この子たちの資質は、なかなかすばらしいものがあります。
    たぶん、神様が、大きな-とともに、大きな+を持たせてくれていると感じています。

    ここは、ふんばりどころだな、と思います。
    正しい方向性ができたらしめたもんじゃないかな~と思っています。
    まあ、なかなかそう簡単ではありませんね。
    時々、くたくたぼろぼろになりますね。

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