ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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フィールドワークが中心。点が増えたら、次はつながり。意識は空間認知

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今日から学校です。宿題は、どうにかこうにかこなしました。でも、一部はできないまんま。
私の中では、今までの中でも、ほんとに勉強させてない冬休みでした。

冬休み後半の数日間。げんちゃんは、よく家事をしました。夕食時になっても、おばあちゃんのとこに行かなかった時もあったようです。心配したおばあちゃんが電話をかけたようです。
 げんちゃんときたら、一人でコメを洗って炊いて、適当に食べていたそうです。でも、家で夕食を作らない日なのに、3合もコメをたいていたのにはあきれました。先日、初めてコメを炊くことを教えたときに、たまたま3合炊いたので、そのまんまをやったのでしょうね。その日は、一人で風呂を洗って沸かしていて、食器も洗っていました。部屋は汚れていたけど。

と、こう書くと、まるで、げんちゃんが、几帳面になんでもやるように思うかもしれませんが、ほんと、たまたまなんでしょう。それになんか、ちぐはぐです。朝、K先生に家に帰ったらやること、と言って、紙に書いた計画書の中にある、自主学習などは、ほとんどやってない。そもそも紙さえ出してない。また、昼からの予定にもあった、100均のミニレゴは、説明書を見た瞬間に、難しいと、すぐにあきらめた様子。(決して難しくありません。)

でも、ちょっと前は、生活の細かい指導を、ことごとくおっくうがって、反発していたのが、急に、ちゃかちゃか、精力的に家事をしてみせたのは、確かにすごいです。靴もみごとにそろえていたし・・・
喜びながらも、ちょっといぶかしく思っている私に、S先生は、この不思議な現象を説明してくれました。

「げんちゃんは、サンドイッチみたいなもの。」
「サンドイッチ?」
「上のパンと中の具と下のパン。・・・げんちゃんは、突然下のパンから、上のパンに変わったの。」
「?」
「自分の意識を真ん中にもってきて、極端にハイに振ってしまう状況も、極端にローに振ってしまう状況も、真ん中にいて調節していけばいいのに、げんちゃんは、下のパンから今度は、いっきに上のパンに行っちゃったんだ。」

確かに、年末までのげんちゃんは、なんか、マイナスにふっていて、それが、今度は、極端に、変てこりんなプラスになったということなんでしょう。


なるほどね~。
その場の一点だけしか見えない、つながりをまだまだつかめないげんちゃんは、プラスのところに、マイナスからひょいと飛んだけど、なんだか、バランスが悪い。プラスの状況も孤立して、他とのつながりを感じない。

意欲的に、コメを炊いたり、風呂沸かしたり・・・。それはけっこうすごいことだと思うけど、なんか、おばあちゃんのとこに行くことの優先順位とか、コメの量とか・・・明日までにやらないといけない準備とか・・・なんか、こうすっきりしない。

いきなりびゅーんと反対側ね。意識が、あっちいったり、こっちいったり、かたよったとこだけに、突然飛んで漂う。だから、良いことでも、安定した持続性もない。

Sさんは、付け加えます。
「今の状態は、本人の気持ちもばらばらで、もんもんとしたところが出やすい。」

最近げんちゃんに振り回されている感じがあったのも、そういうことだったのかな~・・・

私は、げんちゃんの外側に見えることしか捉えられないけれど、Sさんは、彼の内面でとらえているので、外に出てくる状況に振り回されないんだろうね。

「それでも、昔は、サンドイッチどころか、パン1枚の広がりさえなかったわけだから、すごいことなんだけどね。捉え方の広がりが出た、ということだから。」

つまり、点が増えたということなのでしょうか。点がまずは、たくさん出現して、それから、つながってくる。つながりは、げんちゃんにとって、最も難しいことだけど、そこに行く前に、点をたくさんとらえることが前段階。過去にそう言われたことと相通じます。


学習も、土日に教えてみたら、少し伸びていました。もちろん、意識を飛ばしているときと、そこそこ入れているときでは、パフォーマンスに大きな差がありますが、入れているとき、げんちゃんの理解力は、また少し上がっていました。

次なる意識改善は、サンドイッチの全体を安定してとらえられる、つまり、点のつながりが見えてくる、ということなんでしょうね。


さて、昨日は、数学の宿題をさせていて面白いことがありました。

3・5センチの半分、という作図をしていた時に、「ミリで測って計算したら、」とアドバイスしてみました。すると、げんちゃんは、

「何言ってるの?そんなことしたら、全然違うことになってしまうよ~。」

と真顔で言いました。ははは・・・・(苦笑)

「いやいや、そんなことはないよ。実際やってみてごらん・・」

そう言って、実際に体験させる。そんなことをする必要があるげんちゃんです。でも、調子のよいときは、こういう質問や、応答が出てくるようになったことはすごい。

今は、こうやって、なんでも、フィールドワーク中心です。体験体験・・・・紙の上だけの学習は、その成果を測定するための役どころになっています。

意識が色んなことをとらえられるようになってきたので、もう一度、体験の中で、実感のないことを追体験させる。点はきっとつながりやすくなるように感じます。


今日彼が帰ってきたときに、
「今度の金曜日、実力テストだよ!」
と私が言うと、即座にこんな答えが返ってきました。

「何言ってんの?2月にあるんだよ。びっくりさせないで!」
へ~・・・確かに、私の勘違い・・・冬休み、げんちゃんは、ぼ~っとしていたようだけど、少し成長を遂げたようです。

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  1. robo_223 より:

    げんちゃんは、いよいよスケジュールが見えるようになって来たのですね。ママより正確に把握出来てるなんて驚きますね。

    roboも最近やっと年間予定表を眺めるようになりましたが、実力テストの日程なんて把握していないと思います。

    おまけに、自分でお米を炊いたり、食器を洗ったりと、ライフスキルがかなり上がりましたね。

    それに、学習面にも前進が見られるなんて、嬉しいですね。

    やはり、がむしゃらにやるだけでなく、あえてゆっくりする時間を取ったことも良かったのだと思います。

    まだ頭の中がモヤモヤしていて、方向性がはっきり定まらないうちに、周囲が決めた方向性にぐいぐい押して行っても、混乱を深めるだけだと思います。

    全く自由にしてしまうと、方向性が定まっていないだけに、良くない方向に行ってしまう危険がありますから、スケジュール管理を大人がして上げる必要はあると思います。

    しかし、最終的には、げんちゃん自身が方向性を自らしっかり捉えて進んでいかない限りは、何をしても実りは期待出来ないのですから、ただ追い立てても意味はないと思います。

    私もroboが中学生になってからは、ぐいぐい引っ張ることはやめて、roboが私の前を歩いて行けるように気をつけています。前を歩かせると、なかなか目的の場所にたどりつけなかったり、足を止めてしまったり、道を間違えてしまったりして、本当にイライラすることもあるけれど、のんびり構えて見守ることも必要だと思います。

    その子によって、到達地点や到達する場所は違いますが、アプローチは基本的に同じだと思います。自我が芽生えていることは同じなのですし、精神世界がしっかりして来ない限りは、本人の実力を発揮することは、どの道出来ないからです。

  2. glow-gen より:

    ロボママさん
    私も、なんか、ぬか喜びして、スケジュールわかるようになったの? と思ったのですが、げんちゃんは、学校から帰って、明日の日課をしたためてきませんでした。がっくり。

    書くためのノートを忘れたと思いこんだため、というのですが、それなら、適当にプリントの端とかに書いて帰ればいいわけで、そんな応用がきかないみたいです。

    が~っかり! 一足飛びに行くわけではないと、思っていても、落胆します。泣

    げんちゃんは、今朝も、あいかわらず、朝の用意は、ぶっとんでいました。意識が入ったときは、できることが多くなったといっても、あいかわらず、ぶっとぶので、ほんとに完成型になりませんね。

    でも、前はできないことが、できることが出現したら、やがて、おおむねできるようになってきたので、根気よくがんばります。

    おっしゃるように、自分で考えて進もうとしている様子が、少しは出てきたので、押さえつけるのは逆効果ですよね。でも、ときに、めちゃくちゃ生意気、かわいくな~い、ということも多く、まだまだ、振り回されています。ロボ君の成長をあとおいできるといいですね~。

  3. とんまま より:

    遅ればせながら、昨年は大変お世話になり、ありがとうございました。
    今年もよろしくお願いいたします。

    げんちゃんには楽しい冬休みになったようですね。
    わかります、数日勉強させないと恐ろしく感じます。
    しかし、お米を炊いたり、お風呂洗いなどをしっかりこなせる事は大事なことですよね。
    難しいと思うとすぐに諦めるってとんちゃんと同じです(笑)

    げんちゃんの状態はサンドイッチみたいなものですか…
    真ん中でアイドリングってのが出来ないですよね。
    そう、全体を見渡していることが必要ですね。

    とんちゃんも大量の冬休み宿題が出ました。(普通級の宿題+支援級)
    先生は夏休みと勘違いしていないか??と思うほどです。
    算数は意地で仕上げましたが、ローマ字と国語読解だけは残してしまいました。
    受験生のようでした。
    ローマ字やって四苦八苦。
    こんなんじゃ、中学校の英語はどうなるんだろうか??
    不安で仕方ないです。
    あの罫線に字を書く事が大変…
    大文字からやったせいか、小文字がめちゃくちゃ…

  4. とんまま より:

    最近のエピソードですが…

    おととい、私が歯医者に行くので、とんちゃんは家で留守番することに。
    wiiやりたいが、宿題プリント3枚(余りのある割り算20問、掛け算の筆算10問程度、ローマ字)終わっていない。
    私はwiiのセットをし「宿題が終わってからやるんだよ」「帰ってきたときに宿題が終わっていなかったら、たたじゃおかない!」と言って出かけました。

    帰宅すると、wiiやっていました。
    机上には解答済みのプリントが。
    (適当に書いた答えではない)
    おおーー!!
    とんちゃん、やるじゃん。
    wiiをやった時間から計算すると、プリント終わらせるのに45分ぐらいかかっています。
    ほぉ、そんなにも一人で出来るんだ!!
    気を良くした私は(笑)とんちゃんにwiiやり続けていいよと言ってしまいました。

    昨日は連絡帳を書く時、持ち物欄に自ら、前日、前々日に忘れていたものを書いたそうです。
    先生は驚いてコメントをくれました。
    しかし、いざ自宅で支度をするときに、それが出てこないんですよね~
    (何か忘れ物はない?とヒントを与えると思い出しますが)
    肝心なときに出ないですね。
    ここが、繋がってないって事ですよね。
    ルーティンのものしか鞄に入れない…
    他に何かないかな?と考えるという応用がない。

    私もぬか喜びでした~

  5. glow-gen より:

    とんママさん
    今年もがんばりましょうね~。
    普通クラスと、支援クラスの宿題二つこなしたんですか~・・・すご~い。まじに、センター前の大学生みたいだったでしょうね~。お疲れ様でした。

    どうも、とんちゃんは、げんちゃんとけっこう似てるとこが多い様な気がしてましたが、ローマ字のバランス、線の上にのせるの、やはり、げんちゃんも、死ぬほど苦労してました。
    が、しかし、先日、あることをきっかけに、、突然よくなりました。今度、そのことを記事にしようと思っていたのですが、原因は、空間認知。
    下とか、上とか、中に入れて、とか言われても、そもそも、上下の感覚さえ、ぴんときてないとこがあるらしく、うまくいかなかったようです。
    「線の下を地下1階、線の上、1階、その上、2階、」と言って、教えたら、突然、バランスがよくなったんです。
    やってみてくださ~い。うまくいったら教えて下さい。
    (^^;)

    さて、自分で宿題を先にやって、遊んだなんて、ほんとにすごいです。たまたま意識入っちゃったんでしょうね。

    毎回は無理でも、一度でもできたってことは、そっちに進んでいきます。よかったですね~。げんちゃんより、ずっと早いですよ~。すばらしい~。ぶらぼ^-!

  6. ここあ より:

    今年もよろしくお願いします。娘の進路が地元の中学校の支援学級になりました。と言っても教育委員会から連絡はきていません。。。私は6年生になれば支援学級の担任と『中学校はどうしますか?』と話し合いがあるとか、発達検査の結果を心理士から聞くときに進路のアドバイスがあるとか思っていましたが、全くなくて。。結局今の支援学級の担任は本当によく気がまわる素晴らしい先生なのですが、支援学級の6年を持つのが初めてでよく段取りが分かっていなかったようです。でも他の支援ク学級に6年はいますし、何年も支援学級を持ってる先生もいるのに、横のつながりがないんだなああ。。。とある意味感心してしまいました。うちは支援学級のつもりだったのでいいのですが、中学から支援学校や普通学級を考える方もいるでしょうし、そこらへんの話し合いを今後はちゃんと持って欲しいと学校には伝えました。ということでいよいよ中学生になります。息子の時の様子だと娘はいじめ対象になるのではないかと心配ですが、まずは中学の支援学級が何をどう考えているのかこちらの思いがどれくらい聞いてもらえるのか主人と話をしに行きたいと思っています。今はほとんどの子が1日のほとんどを支援学級で過ごしていて、支援学校とさほど変わりがない感じみたいなので、小学校のように交流学級と行き来できる環境ができればと思っています。

  7. glow-gen より:

    ここあさん
    ついに卒業ですね。今年もよろしくお願いします。
    げんちゃんの小学校では、6年の時、スクールカウンセラーみたいな人と、知能検査の結果を前に、話し合う時間が持たれましたよ。支援級をすすめられましたね。
    不安もたくさんでした。小学校は、普通クラスの刺激を受けながら、取り出して、個別に教えていただけたのに、中学では、支援クラスだけになると、心配ですね。

    それに、支援クラスの先生は、毎年、たぶん先生任せのカリキュラムになるので、普通クラスの進捗状態のように、進路の基準がないと、先生おまかせになって、ほんとに、その子にあったプログラムで進められるか、とても心配です。
    どのやりかたが、わが子に一番あっているか、やはり、ここあさん自身が最もわかっていらっしゃるので、学校とうまく連携して子供をのばしていけるといいですね。

    げんちゃんは、結果なんとかなりましたが、ほんとに毎回ひやひやものですよ。
    先生方は、毎年転勤もあり、事前に少し話した教頭先生は、入学時いませんでした。

     うちの場合、結局細かいことは、入学前はまったく話し合いなどはできず、入ってからしっかりやっていきました。

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