ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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げんちゃんタイプは、ここで、みんなで一気に圧をかける・・・・らしい。

 > げんちゃんの横柄さがあまりにも際立っていたので、とうとう、真昼間、家から追い出してしまいました。

水筒と帽子をおしつけて、しばらく帰ってこなくていいから!
 1時間くらいどこをほっつき歩いていたのかわかりませんが、最後はおばあちゃんとこに行ったみたいです。おばあちゃんにも、根回ししていたので、帰されてきて

「ただいま~。」
何の悪びれる風でもないので、
「何してんの! あなた、なんで外に追い出されたかわかってるの? 今まで何考えてたの?」
私も、かなり強い口調です。
「え~?別に、何にも~・・・」
はあ? てめえには、心ってものはないのか?
タイムリーに、S先生が来ていたので、ちょっと座りなさい・・・とばかりに、さんざんしごかれたげんちゃん。自分のおかしさを、ふたりに、こんこんとさとされ、ある時は、S先生が、すごい剣幕でしかりとばしました。
 S先生は、ほんとに、計算されています。私が言うと、援護射撃のように、トーンを落として、一言合いの手を入れたり、また彼が言うと、私がそれに付け加えたり、げんちゃんは、S先生に正座させられ、(正座ってのも、場合によっては、とても効果があるそうです。)
最初は、ふてぶてしかったのが、少しは神妙な顔をしてます。それでも、泣き崩れるわけでもなく、ほんと、げんちゃんって、どこまで強いのかね~。

S先生があきれるくらいだから・・・・

 すごく厳しすぎるように思われるかもしれませんが、とにかく、手を抜かず、ここは、しっかり圧をかけなくてはいけない、というのは、S先生、私、意見の相違はありません。
げんちゃんは、今、暗いトンネルの中を、行ったり来たりして、あともう一歩がんばれば、光の中に飛び出すのに、それを行きおしみしているのだそうです。私は、直感的に、ここは圧をゆるめてはいけない、と感じましたが、S先生は、それを的確に言葉にしてくれました。

意識が出てきて、やっと、自分というものをとらえだした結果、自分自信を前面に押し出したい、という強い思いが出てきて、感情にふりまわされている・・・らしいです。意識と感情のせめぎあいで、ことごとく、感情が勝利、というところでしょう。ここで、感情になだれ込んでしまうと、低きに安住してしまうから、今は、絶対に圧を弱めたらだめだ。

げんちゃんの場合、少しでも、安全地帯を見つけると、迷うことなく、そこに入り込み、絶対に出てこない。彼の場合、ぎゅうぎゅうに圧をかけて、とにかく、光に押し出さなければならない!
今は、境界線をくずしてしまう甘い大人は、いない方がいい。とにかく、全員力を合わせて、げんちゃんを押し上げる。

S先生のアドバイスは、すぐに納得できました。聞くまでもなく、私は、手を緩める気はありません。
ほんと、私としては、ちょっと泣けよ! かわいくな~い! 感情があるのか、おまえは・・・

1時間くらい格闘して、K先生の学習の時間が来たので、彼は、遅れて行きました。
もう、こっちからの報告は彼女に行ってます。あとはよろしく・・・てな感じです。K先生は、了解済み。勉強はそっちのけで、もう一度、げんちゃんにいろんな形で圧をかけます。しかるわけではありません。今度は、静かに、しっかりたくさんの方向から、げんちゃんがどうすべきなのか、自分はどうしたいのか・・・・しっかり指導しました。

「あなた、どうするの?もう中学校1年生だよ。今は、お母さんをはじめ、周りの人たちが、あなたを助けてくれているけど、中学出たら、そうはいかないよ。自分で歩いていくんだよ。それができなければ、福祉のお世話になって生きていくんだよ。お母さんやお父さんみたいに、自分で働いて、ちゃんと生活して、なんてできないよ。わかってる?・・・・せっかく、がんばってきたのに、ばからしいじゃない。・・・げんちゃんは、もう、できる力をつけているんだよ。好き勝手やってる場合じゃないでしょ。 え?」

きれいごとは、だれも言いません。もう、げんちゃんは、今までの場所にいてはいけない。ということを、真剣にわからせます。

まあ、こんな風だから、勉強なんて、ここ1週間、ほとんど進みませんよね~。まだ、宿題終われないから~。


さて、昨日の今日、S先生は

「昨日はよかったね。たまたま、ママと私が一緒に、彼にかわるがわる圧をかけられたからね。今は、とにかく、みんなで一気に圧をかけるのがいいんだよ。ちょうど、願った通りにできたね。」

と言いました。私も、K先生も半信半疑・・・・おそるおそる、K先生の個人指導に行かせました。

げんちゃんは、昨日S先生の前では、なんか、わかったのかわからなかったのか・・・・というような表情でしたが、なんと、今日は、すっきりしたようになって、彼にしては、朝から抜群の集中力でした。
しかも、嫌いな数学を積極的にやったそうです。途中K先生から電話がかかってきました。

「げんちゃん、話していると、自分から、お母さんにきちんと謝りたい、と言うんです。だから電話しました。」

ほう!私は電話をかわりました。”キチントアヤマリタイ!” なんて、かつて聞いたこともないセリフ・・・

「あの・・・ごめんなさい。」

「ほう!君は、何をあやまっているのかわかっているのかしら?」

「はいはい、わかったわかった、とか言ったから。」

「ん?それだけ・・・・?」

それから、また、追い出された時のことを最初から検証してみました。少しずれていたとこもあったけど、あ~、そこそこ納得したんだ、とわかりました。

「あのね、考えられるのに、考えようとしなかったよね。その感覚わかる?」

「あ、うん。めんどくさかったから・・・」

「だよね。意識入れる感覚わかるんでしょ。」

「あ~。少し。思うってことでしょ。」

「ほう! そうだよ、思うこと。今まで思わなかったよね。なんでもめんどくさいから、思うってことを捨ててたよね。でも、できるでしょ。」

「うん。まあ・・・ちょっとは・・・」

「げんちゃん、あなたは、今までのげんちゃんじゃないんだよ。もう、できるの。ちゃんと考えられるようになってるの。だけど、考えない、すぐに、昔のげんちゃんに逃げるでしょ。だから、叱ったの。
外に出されても、考えるのがめんどくさかったんでしょ。普通じゃないよ。普通はなんで、追い出されたのか、一生懸命考えるわけ・・・思うの! それが、正常な人間!」

「うん。」
「うんじゃない。わかったとか、うんとかじゃなくて、自分の言葉でしゃべって!」

まあ、こんな風に、しっかりだめおしです。

今日は、ことごとく、上がったな、と感じました。こういう日は、勉強はそこそこ・・・ちょっと気分転換。げんちゃんを、車で5分のゴルフの打ちっぱなしに、連れて行ってみました。
ほんと、アメとムチ・・・動と静・・・冷と温・・・・というか・・・・こっちも、体当たりです。

また、明日から、落ちるかもですが、ぴくっとした、新しい峰です。

追記
正座について、S先生が教えてくださいました。
ただ、正座して反省しなさい、とほっとくのも効果あるらしいですよ。感情の波がおさまったら、今度は自分を見つめようとして、意識が働きやすいのだとか・・・

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  1. robo_223 より:

    正座については、発達障害のお子さんの課題の改善につながる要素が色々つまっていますので、普段からトレーニングの一貫として、毎日10分程度行うことをお勧めしています。

    微動だにしない正座をすると、じわっと汗が出てくる程しんどく、体幹が鍛えられるだけでなく、意識レベルをコントロールするトレーニングにもなります。

    ところで、今回はげんちゃんの自我意識が出て来ていて、それを間違った方向に暴走させないために、厳しい対応が必要だったのかな、と思いました。

    今後もこれ以上のスケールで、げんちゃんが自我をマイナスの方向で押し出すという強い波が何度も押し寄せ、押し寄せるたびにスケールは大きくなり、大人の方の対応もますます大立ち回りになっていくということがあるかもしれません。

    その時に、少しでも、げんちゃんが大人の言葉に繊細に反応できる感情を持てるようにしておくということも大切だと思います。

    ですから、やはり、げんちゃんには、こういう厳しい局面の時以外は、激しい言葉を掛ける機会をなるべく減らして、他の方法で導くように工夫しておく必要があるのかもしれません。

    げんちゃんは、悪いことは悪いとママさんにきちんと教えてもらったおかげで、メンタルが強くなり、ずいぶん成長したと思いますが、一方で、強い対応に慣れてしまっている部分も多少あるのかもしれません。

    生まれつき強いということがあるなら、なおさら、繊細に反応できる感情を育てていくと良いと思います。

    今されているように、運動やダンスなどをさせて、集中力を高めたり、勉強も正座でやらせると意識レベルが上がった状態をキープ出来たりもします。また、ガムをかませるなど、なんらかの方法を工夫し、普段は言葉による指示をなるべく減らし、要所要所はビシッと締めるという形が取れるといいように思います。

    実際は、とても難しいことなので、参考にならないかもしれませんが、少しでもお役に立てれば、と思いました。

  2. みかんママ より:

    成長痛(オスグッド病)の予防に正座がいいと聞いたので、2.3年前から、家で勉強する際、リビングの低いテーブルで、正座でやらせるようにしています。

    怒る時に正座は今まで一度もさせたことがありません。息子に正座しろって言っても余計反発しそうですが^^;

  3. anna より:

    こんにちは😃 6月頃に〈鈴木先生の面談〉に行きます。とコメントさせて頂きました。
    お返事を頂きまして、ありがとうございます✨
    とても嬉しかったです。

    この記事も 私も〜💦と
    「自分の言葉でしゃべって」
    って、私も言って、応えが来なくてイライラして😰と繰り返してます。

    6月以降も少しずつ、こちらのブログや ロボママのブログを読ませて頂いております。
    コメント欄まで参考になる皆さんの意見が書かれているので、貴重な時間を過ごしております。
    私の頭は、飽和状態でパンクしそうですが💦💦

    皆さんが真摯に子どもさんに関わり、学んでおられるのを読むと、私は、もっともっと頑張らなきゃ❣️と感じます。

    IQが上がる!というのも頑張っていけそうです。
    今は、ダンス教室と水泳教室に通い。来月からピアノに通う事になりました。
    少しでも脳に良いことを!と思い。
    娘が寝てから、マッサージをしてあげる様になりました。

    これからも記事を楽しみにしております。
    本当にこちらのブログに出会えた事が感謝です。
    ありがとうございます。
    これからもどうぞよろしくお願い致します。

  4. とんまま より:

    夏休み、終わってしまいますね。
    支援級の宿題は、普通級の宿題にプラスで出るので、てんこ盛り状態でした。
    普通級の子の何倍も勉強したことになりますが、その分身についているかといわれると…
    ガクッとしますね。
    我々には当たり前すぎて、驚きもしませんが。

    げんちゃん、ままさん、正念場ですね。
    げんちゃんのブログを何年も読ませていただいていますが、今一番キツイのではないかと。
    踏ん張り所ですね。

    とんちゃんもげんちゃんと似ている部分が多々あるので、未来を見ているような感じがします。
    そうなんですよ、とんちゃんも感情が勝ると低きに安住です。

    ロボママさんの仰る正座ですが、とんちゃんも実践中です。
    本人も「微動だにしない」と言うのですが、それより体が先に動いてしまうのでね。
    まだまだ修行が足りません。

    二学期、どうなるのか恐ろしい思いでいます…

  5. ゆうママ より:

    げんちゃんはまだ夏休みなんですね。
    こちらは、すでにお弁当持ちで6時間授業です。息子は学校に行ってる方が楽しいらしいです。夏休み後半は課題をやらせるのが本当に大変で、私も叱責が多かったので、学校の方が楽しいというのは本音だろうと思います。

    げんちゃんは、いろんな方が加わってくれて、チームげんちゃんで頑張っているんですね。親以外、そこまで真剣になってくれる方ってあまりいないですが、チームげんちゃんはすごいですね。

    圧のかけ方は、本当に人それぞれなんですね。
    げんちゃんはこの結果、K先生のところで集中して学習が必要できたのですから、このやり方はあっているのでしょうね。
    繊細なお子さんにはもちろん、拗ねるうちの息子に同じことをやったら、多分いい結果にはなりそうにありません。

    うちの場合、飴、飴、飴、ムチ、飴、飴、飴、ムチ…くらいの割合がいいのかもしれないです。

    ポンっと上がりそうな気配があるのに上がろうとしない。げんちゃんと同じようなところで足踏みしています。駆け上がってほしいですよね。

  6. glow-gen より:

    ロボママさん
    ありがとうございます。
    一つの山がきて、やっと、めどがついたような感覚があります。
    げんちゃんは、自分が行く方向性もいまいちぼんやりして、しかも、こっちが望む方向性に行くためのエネルギーは出したくない。ほんとに、トンネルに長いことうろうろしていたような感じです。
     やっと、どっちの方向に行かないといけない、と、やっと感じるようになったのではないか、と思います。
    でも、現実には、やりたくないときもあるし、低きに流れたい時もある・・・・でも、やはり、こっちに行かなきゃ・・・
     だから、今は、わかっているけど、なかなか・・・という状況ですね。おっしゃるとおり、わかっているのだから、がみがみ言ってもしかたないので、できるだけ、強い口調でおしつけるような言い方は、やめるようにしています。
     「ふ~ん。それで?○○はどうするの?」
    行動は、ぐっとよくなったというわけではないけれど、家追い出し事件をピークにして、なんとなく、嵐のピークが終わったような気もします。
     振り返れば、S先生の指導を受けて、意識が出てきて、3段階くらいの変化で来ているような・・
     今は、また新しいステージだから、ちょっと変える必要をかんじています。
     それにしても、ブログをずっと読んで下さっていたというユリ先生が、実際のげんちゃんを教えてみて、
    「なかなか手強い。」
    と言います。追い出されて、どんな顔して帰ってきたか、わかる~・・・とも。

    普通なら、もっと、深いところで感じるところを、浅いところでしか処理しないところが問題ですよ。
    2学期からは、学習は、なんとか最低限やって、それより、感じる体験をふやさねば、と思います。意識が出て、ロボ君のように、勉強を短時間で終えられると言い名~と思います。

    意識が出てくると、集中力も上がり、意味を考えて勉強するので、こっちのもくろみ通りのげんちゃんになってくれたら、スケジュールもすすめやすいですけどね~。どうなることでしょ。

  7. glow-gen より:

    みかんママさん
    正座って、昔からよく反省に使われてますけど、効果あるんですね。
    姿勢を正して、ちょっと黙想に近いのかもしれませんね。感情の波をとにかく、流してしまって、次にくるものをつかむことが大事なんですよね。

  8. glow-gen より:

    annaさん
    コメントありがとうございます。
    毎日毎日色々考えながら取り組んでいって、毎日毎日、そのことばかり考えて、方法を考えて・・・そういう日々が積み重なると、ちょっとした発達の専門家になってますよ~。まあ、自分の子のタイプだけなんですけどね。

     今は、私は、思春期の発達君に向き合って、新たな難問をこなしているのですが、幼児期は、もう手当たり次第、わからずばたばたしていましたよね~。

    だんだん色々取り組まれていくと、少しずつ楽になってくるけど、次から次に新しい問題がおこる・・・・発達育児って、ほんとに大変ですよね~。

    でも、なんか、気付けば、人生に幅が出てきています。
    がんばっていきましょうね。
    ダンスはいいですよね~。げんちゃん、今いちばんやらせたいのは、ダンスですが、そういう時間も教室もないのでできません。
    でも、最近はクラッシックにはまってますよ~。お気に入りは、フィガロの結婚・・・なんか、おもしろいですね。

  9. ゆうママ より:

    げんちゃんママさん、
    ごめんなさい、読み返して、飴が多すぎました^^;
    ムチ、ムチ、飴、ムチ、ムチ、飴 くらいです、

  10. glow-gen より:

    とんままさん
    正念場、と思う局面は、今までもたくさん襲ってきたのですが、やはり、今回もそうですね~。
    しかも、思春期になると、なかなかえぐいし・・・・

    とんちゃんも、げんちゃんタイプですか?
    物事を、ぜんぜん自分の深いところに入れないですよ。げんちゃんは。だから、いろんなことがおこってもへともない。

    なんせ、くもんをまったくへとも思っていなかったわけで、驚きます。
    人並みの感情の起伏をもたせるために、今からまだまだたくさんのことをしないといけないですね。
    すべてできなかったげんちゃんは、普通の人がやってきたこと、感じてきたこと、全部おくれているし、足りないです。

  11. glow-gen より:

    ゆうママさん
    あめとムチ・・・
    S先生も、上げたり下ろしたり、意識に働きかけるためには、あらゆる角度が大事だと言ってましたね~。
    げんちゃんも、考えてみれば、5年生くらいから、ある意味トンネルの中じゃないだろうか・・・
    でも、今は、けっこう抜ける手前に近づいているようにも思うのですが、そういうのも、あとから、抜けてくることができればわかることでしょうね。

    発達障害の子は、この思春期に、大きな岐路を迎えるように思いますよ。
    S先生は、18歳くらいまでだよ。方向性ができるのは・・・とおっしゃいますが・・・
    人生どこの時点でも、修正が聞くとは思うけど、もっと先になると、やはり、大きなエネルギーがいるんでしょうね。なんとか、今の時期に、プラスの方向性に持っていって、人生の基礎を作ってあげたいですね。
     チームげんちゃんは、ほんとに恵まれていますよ。その中で、怠けたり、横柄な方向へ平気で行くのなら、神様の相当叱られると思いますよ。げんちゃんは。

     親と同じように、真剣に叱ってくれる他人・・・ただ、学習を教えるだけの先生はたくさんいても、なかなかいませんよね~・・・人生は出会い・・・神様が出会わせてくれるんでしょう。
    そういう運を、この子たちはちゃんと与えられているような気がします。

    2学期、お子さんは、どんなことを感じているのでしょうね。彼なりに、成長しているんでしょうね。お互い、良い結果を出したいですね。

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