ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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グレーゾーンからの出発

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 GW終わってしまいましたね。すご~く濃い休みでした。温泉に行った以外は、なんか、げんちゃんのことで振り回されていたような連休でした。

でも、実家で、久しぶりに小学校時代の仲良しに会いました。そんなときでも、私の興味は、発達障害児の改善・・(笑)。友達相手にその話題です。すると、友達がこんな興味深いことを言いました。

「私は、小学校時代、自分は、そういうグレーゾーンにいたんじゃないか、って思うよ。」

え、まさか~。
長くなるので、彼女の話をかいつまんで書いてみると、彼女は、

”小学校時代、ほんとに暗算ができなくて、算数は単元の確認テストでさえまともな点をとったことがなかったよ。” だそうです。しかも、友達の名前も覚えられなくて、トラブルをさけるためにおとなしくしていた。”らしい・・・

え、まさか・・・
Nちゃんは、今、保険会社で少し上の方の仕事してます。数字を扱うのが仕事。大きな会場で、職員にプレゼンテーションしたりするようなこともやってのけてるみたいです。

さらに彼女は言います。とにかく、暗算だめだし、勉強できなくて、高校卒業するまで、頭いいとか言う世界とは、ほど遠い世界にいたと言います。。確かに彼女の高校は、とりあえず公立だけど、進学校とはほど遠い高校でした。さらに、彼女は続けます。

「でもね、高校出て、今の会社に入って、ばりばり計算とかいる部署に行って、毎日、保険商品の資料を見ながら、電卓を片手に、勉強していったんだよね。
 幸い、私の仕事は、私一人しかいなくて、私が計算ができないこととか、私ができないことを、攻める人がいなかったのが良かったんだよね。
 とにかく、わからないから、毎日毎日、一生懸命会社の資料で勉強して、努力して、計算は、わかったふりして、すばやく、電卓をたたいて、(今ではすごい電卓さばき)ある程度暗算でもできるような顔してやっていたら、なんか、いつのまにか色んなことができるようになってたんだよね。

でも、最近、計算ゲームやってみたら、20までの加減10問が、25秒はかかるのよ。変でしょ。

25秒・・・うん、確かに遅いかも。

それが、何度やってもスピードがあがらないの。それに、6たす7を、どうしても15、と言っちゃう。

げんちゃんが、”わかったふりをする”、っていうのもよくわかる気がする。仕事のやりとりで、相手の方が暗算で ○○でしょ、なんて、数字を言ったりするんだけど、私は、そうですね。としれっと言って、さっと電卓をたたく。そういうの多いかも。電卓で答え出すから、別に、何も問題はおこらないんだよね。だから、私が、計算できないなんて、誰も知らないと思う。今、私は、仕事ができる、って思われているみたいだし。


人の名前もなかなか覚えられないよ。だから、その人の会社とか、色んなことを覚えていて、カバーしてる気がする。とにかく、メモも必死でとるかな・・昔は、おとなしくしてたから、けっこう好かれたよ。

だからね、私が言いたいのはね、げんちゃんも、時間はかかるかもしれないけれど、自分が、できるようになりたい、って思って、毎日毎日積み重ねれば、それなりにできてくるんじゃないか、ってことね。

うちの親は、自分も無学だったし、私にも勉強しろって、ぜんぜん言わなかったのよね。
 だから、自分ができないこともなんとなくスルーしてきたんだけど、会社に入って、あ、これはいけない、がんばらなきゃ、って思って、バカみたいに毎日毎日やってたら、こうなっちゃったわけよね。
まあ、あれだな、げんちゃんのハッピーなとこは、げんママが、色々研究して、やってあげてること。そして、不幸なのは、できて当たり前、って自分基準に考えられちゃってる点・・・ははは(笑)

でも、あれだな。昔からあんたは、研究熱心というか、はまるというか、そこはかわらんね~・・・まあ、げんちゃん大丈夫だよ。 他の子のスピードで行こうとせずにやってみたら。

なんかね。私は、この休みに、がっつりホームスクールをやってみて、げんちゃんの認知が、想像を超えて、普通とは違うということに気づき、衝撃を覚えていたのです。言葉を自由にあやつっていると思っていた子が、実は、言語障害のように、限りなく言語を理解していなかった、というか、・・・奈落に突き落とされた気持ちだったのです。(自閉症スペクトラムとはそういうことだったのか~、と妙に納得してしまいました。げんちゃんは、言語は、低いなりにいけるとずっと勘違いしていたわけですよね~。)
 このまま、今のやりかたで突っ走ったら、一見普通に見えるけど、中身はぜんぜん違うげんちゃんができあがる、そういう衝撃を感じました。

これから書いてみようと思うけれど、げんちゃんに対する認識の大変革を感じ始めたのです。その時にタイムリーに、Nちゃんの話を聞けて、さらに、考えさせられました。
 たとえ、げんちゃんが、テストで良い点をとれるようになったとしても、中身はまったくの別物なんだ、っていうことです。うまく言えないけれど、・・普通クラスについていける、とか、テストとか、そういうものを基準にしても、見えてこない、すさまじい奥深いトラブルをかかえているってことです。 これからは、げんちゃんの育児にまったく違った視点をいれなければならない、そのことははっきりわかりました。

たぶん、この衝撃も、げんちゃんが、チャンスを根気よく作ってやれば、自分の状態や、わからないところを、かろうじて、なんとか、言葉にできはじめた、ことで、少しずつ明らかになってきたのでしょう。だから、決して悲嘆することではないと思いましょう。

次のステップ。ここもまた、ほんとに根気と忍耐を要しますよね。


 

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  1. 陽だまり より:

    初めてコメントいたします。ADとスペクトラムを持つ 小6男子の母です。いろいろと悩み ゲンママさんのブログを読んで共感できることがありました。度々おじゃまいたします(^^)

  2. ゆうママ より:

    私の友人にもNさんと同じようなことをおっしゃってる友達がいます。違和感をずっと感じつつ学生時代をやり過ごし、大人になってからもいろんな方法でその特性を上手く隠してきたのだそうです。そして今も継続中。少しずつ理解をしてくれそうな人には伝えるようになっていらっしゃいます。私もそんな1人に…(^^)

    結局のところ、わが子もげんちゃんもそうですが、その特性と一生付き合っていかなくてはならないのは本人なんですよね。自分の得意なことと苦手なことを客観的に見ることができ、苦手なところは、一般的な許容範囲にまで引き上げてやり、その上で理解してくれる人がいてくれるようになるといいですよね。

    学校のテストについては、その子の育ちにとっては本当に無視してもいいと思うのです。とはいうものの、如何せん、それでその子を表面的に評価されてしまうのが悔しくて、とりあえず点数とれる技術のようなものを教え込もうとしてしまいます。そんな勉強面白いわけがないですよね。わかっていながら、それをせざるを得ないこと、私自身その矛盾にいつもいつも葛藤しています。

  3. ゆうママ より:

    認知のズレについては、はっとする時があります。
    そう間違えて認識するのもあながちおかしくないと感じたり…むしろそちらの方が理屈にあってるのではないかと思うことも…あります。

    当たり前と思ってることが、ほんとうは当たり前なのではないか?…なんて言ってたら社会生活に支障が出てしまうので、正しいか間違ってるかの視点ではなく、一般的な考え方を教えてあげてるというスタンスでいこうと、書きながら思いました。
    なんだかまとまりのない文章、失礼しました。

  4. glow-gen より:

    陽だまりさん
    コメントありがとうございました。いっしょの学年ですね。6年生は、ちょっとした難所ですね。
    内容が難しくなってくることもですが、中学を意識して、すごく、メンタルがあせったり、下がったりしやすい時です。

    これは、罠だな~と思います。マイペースをくずしがちになります。まわりを見ながら、でも、オリジナルに、戦略を建てて、成果をあげましょうね。
    よろしくお願いします。

  5. glow-gen より:

    ゆうママさん
    学校のテストもいいとこいかせたい・・・・
    その通りです。
    私はこのたび戦略をかえたのですが、どの教科もいいとこいかせる、と言う目標はやめました。げんちゃんがもっとも好む教科とか、ピンポイントで、漢字とか、得意なとこだけで、とりあえず今はいいかな、と思いました。

    今、すかすかの、表面に現れにくい、トラブルをしっかり地道に改善することによって、やがて、ピンポイントが、広い範囲になるんじゃないかな、と思えてきました。

    地道な言葉のトレーニングをしながら、たとえば、文章題を、作らせる、とか、やったのですが、1時間でほんのちょっとしかできませんでした。でも、きっとその先にブレークスルーもあるかな、と、あせるのはやめようと思いました。

    幹線道路からはずれていますが、地道にそういうことをしてたら、どっかで、幹線道路にも出られるようになるんじゃないかな・・・この子たちは、きっと何かもらったものがあります。・・・だって、時計の問題の疑問、すごくユニークだな~と思いました。普通の人は気付かない。言われるとなるほど~・・・ですよ。そういうことが、才能と呼ばれるために、あらゆる能力を上げていくようにがんばっていきましょうね。
    コメントありがとうございます。

  6. しょうママ より:

    うちの娘はげんちゃんよりもずっとずっと言語が弱く、言葉の理解力、言葉で説明する力どちらもため息が出る位です。
    (将来、変な事件に巻き込まれるんじゃないか、たまに不安になるときがあります…。)
    娘の支援クラスの先生は、国語の授業を通して文章を読み取る力、5W1Hで自分で説明する力をしっかりつけていきます、と先日の家庭訪問でおっしゃってくださって、本当にありがたい限りです。

    げんママさんの今回のブログは、私もすごく共感できます。
    勉強も大事だけど、娘が最終的にネックになる凹み部分を少しでも伸ばしていかないと、自立にはつながっていかないですよね…
    げんママさんの取り組み、これからも参考にさせていただきます!

  7. glow-gen より:

    しょうママさん
    確かお嬢さんは、まだげんちゃんより小さかったですよね。
    げんちゃん、ここ最近やっと、5W1Hを意識した練習ができはじめたようなものです。
    うちも今からです。
    でも、その敏感期が到来すると、成果がスピーディーに現れ始めるようです。
    まだ時期が来てないときは、ため息ばかりです。大丈夫ですよ。

    だめだな~とブログで、落ち込んでいる時は、たぶん、ジャンプ前の時なんだろうと思います。伸びる前は、ためがすごいのかもですね~。一喜一憂してしまいますが・・・

    結局伸びるんです。大丈夫!

  8. MTパパ より:

    ご無沙汰しております。子供には許されなくても大人には許される苦手回避の術ってありますよね。字が下手ならパソコンで打てばいいし、暗算できなければ電卓を使えばいい。大事なのは一つ一つの細かい点じゃなくて、もっと総合的なものですよね。何とかしちゃう実行力というか。

  9. MTパパ より:

    それにはやっぱり、自分に自信があることが大事なのかな、と思ったりして、そして小学生男子にとって一番分かりやすい自信のもとは運動ができること。そう思ってこの六年弱取り組んできましたが、やはりスポーツ万能になったというわけにはいかず、小学生最後のスポーツテストも総合はD評価でした。ただ、上体起こしはクラスで一番、他にも高得点の種目はありましたので本人の自信にはなっているようです。こういう経験一つ一つが将来の自信に繋がっていけばなぁ、と思っています。

  10. glow-gen より:

    MTパパさん
    すみませんコメント気付かなくて~。
    運動ですが、げんちゃんも、がんあbってきましたが、クラスの上の方とはいかないですね。うちも・・・

    でも、ジャンルによっては、できる方に入ったりしてます。野球やってるから、やってない子より、ましだったみたいで、うまいと言われたみたいだし・・・

    スポーツテストD判定といっても、競技の中で、お~っといえるものがあれば、クラスでは一目おかれますよね。

    総合力は、5~6年生くらいからですよね~。
    今そこをやろうとしているように思います、
    まだ大人になるまで時間があるし、がんばりましょうね。

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