>学級崩壊しているという担任の先生の、英語クラスを拝見しました。
今日は、外国人の先生の前で、リーディングのテストです。私は、うっかり、準備させそこなってます。
げんちゃんに、
「ねえねえ、リーディングのテストあるの知ってるの? 準備しないと、今日テストらしいよ。」
机の横でそっと言います。
げんちゃんは、あわてて教科書を出します。該当の場所を教えると、必死で読んでいます。
ほんと、こういうところは、改善したな~と思います。
6年の時に、やってない宿題を、学校で少しだけやって出そうとしたのがはじまりです。
クラスはわいわいがやがやしています。外国人の先生は、廊下に陣取り、順番が来たら、廊下でテストを受けます。順番待ちの生徒は、前に出ます。げんちゃんの番が近づいてきました。もちろんげんちゃんは気づきません。
「お~い、げん! お前だぞ!」
それに反応して、出て行けました。
テストが済んだ人は、プリントをやってください、と、担任が言って、プリントを配りましたが、あいかわらず、クラスはこんとんとしています。テストに関係なく離席する子もいます。
後ろの方で見ていると、たぶん、教室崩壊の主犯格の男の子が、まったく別の席で、数人と固まって騒いでいます。
最近聞く話では、発達障害を疑われた子は、最近不登校をおこし、その子とからんでいた子が、今では主犯格のようです。
先生は、近くの子を指導してますが、離席に対しては、別に注意するわけでもなく、テスト準備する子、勝手なことをする子、プリントをする子、まとまりがありません。
私は、見かねて、主犯格の子の横に行って、
「ほらほら、席に戻りなさいよ~。」
と言って、その子を席に戻しました。いっしょにしゃべっていた席の子も、自分の席ではないというので、戻しました。
それから、主犯格の峰君(仮名)の横に陣取り、びしばし、指導を入れました。なんせ、その子ときたら、プリントをさせようとすると、エンピツがない、と言うし、まるでやる気がありません。興味は、他の子にちょっかいをかけること・・・そんな感じです。
発達障害じゃないんだろうけど・・・なんか、いつぞやのげんちゃんを思い出す。やれやれ、げんちゃんが、とってもいい子に見えますよ。笑
先生が話し出しても、峰君は、私の横でうるさくしています。とうとう、私は、峰君の口を後ろから押さえて、
「こ~ら! 静かにす~る!。」
と言うと、峰君は、ちょっと人なつっこくこっちを振り返り、にたっとします。うれしそうにさえ見えます。
峰君の机の中を見たら、げんちゃんの小学生の頃のように、あらゆるプリントがぐちゃぐちゃに入っています。提出だったよな~というプリントさえ出さずにつっこんでいます。英語の教科書、音楽の副教材・・・・は~、昔のげんちゃんみたいだわ。ほんと!
げんちゃん育児をしていると、少々の落ちこぼれ君も、なんか、平気になってます・・・・こういう子は、やはり、げんちゃんと同じで、しっかり手をかけてあげなければならないのでしょうね。たぶん、母親は、ほったらかしで、もっとかまってほしいのかもしれません。
子ども達は、学級崩壊させる子がほんの一握り。あとは、どっちにも転ぶ普通の子、そして、そういうことをしてほしくないまじめな子。この3つに別れています。先生があまり何も言わないので、どっちにも転ぶ子たちが、マイナスの方に転がり込んでる、そう見えました。
私なら、ここで、一喝するな~と思うところでも、お優しい先生。これは、子ども側の原因が7割、あとは、先生の指導力の問題もあるのかな~と思えました。
それから、後ろの個人棚もでたらめです。げんちゃんの棚なんて、先日かたづけたので、きれいな方に入るくらいひどい状態でした。入りきれない教材やかばんは、どこかしこに、散らかりまくっています。
落書きが多い町は、風紀も乱れる、という原則を思い出します。この汚さじゃあ、学級崩壊もおこるよね。と思います。
しかたないので、掃除の時間もいっしょにいて、子どもたちの棚を片っ端らから、きれいに整頓してやりました。だんだん、子ども達もうち解けてきたので、今日のテストの結果を聞いたりしていると、やはり、どの子も幼くて、学級崩壊とか騒ぎ立てるほどの子たちではありません。
峰君さえ、私が、横にいって、あれこれ注意したり、プリントさせたりしてみると、決してすれっからしでもなく、幼い子です。やりようがあるかもな~、と思いました。
結局、げんちゃんに限らず、多くは、まだまだ幼い子ども達で、机の中でごちゃごちゃ放置しているプリントも、整理整頓という名さえ付けがたい棚の状態も、ちょっと、大人が手をそえて、指導してあげれば、すぐにいい方向に収束するように感じました。
小学校の延長のサポートや指導が、まだまだいる子ども達だらけ・・・という感触です。
当のげんちゃんといえば、その中で、自分はちゃんとする、という美意識をもっているのか、たんたんとすごしていました。大きな流れはちゃんと読んでいるので、(たとえばテストをする、とか)、特に大きく浮かずにすんでますが、自分の順番を把握するとか、細かい指示を聞き逃さないとか、そういうことは、とんとだめで、ざっくり、という感じです。
プリントが前から回ってきたときに、後ろに、回していましたが、後ろの女の子が気付かないでいると、
「まこ、まこ・・・」
とその女の子の名前を呼び捨てして、お知らせしたりしてました。
他の子がそう呼ぶように、自然と呼んでいるんでしょう。(ま、家に帰って”ちゃん”をつけなさい、と指導したけれど・・・)
また、下に落ちているプリントを拾ってやって、友達の机においてやったり、自然な感じでそこにたたずんでいる・・といったとこでしょうか。
教室崩壊の中にいても、そうやって、たんたんと過ごせるげんちゃんは、なかなか良い部分も持ってるんだな、と、あらためて思いました。
英語のテストは、7年間の英語教室のかいがあって、オールAをもらって、先生に「ベリ~グ~ッド!」と言われていました。英語、どうなることか、と心配しましたが、ほんと、よかったよかった・・・
家に帰って、げんちゃんが、
「お母さん~。あのクラスどう思う?」
と聞いてきたので、は~。こういうことが聞けるようになったんだ、と思いました。少しずつ周りのことに目がいくようになったようです。
「うん、峰君ひどいね。お母さん指導させてもらったけど、なかなか言うこと聞かないね。」
「うん・・」
「あ、でもね。彼、げんちゃんより、字きれいだったよ。・・たぶん、彼の方が、テストの点もいいんと違う?」
わざと、素っ気なくそう言うと、げんちゃんの書いていたノートの文字が、急にしゃきっとなりました。ははは・・・・そうです。げんちゃんは、やる気をがんがん出して向かう、というところに、きわめて欠けがあるので、この峰君効果は、しばらく使えそうです。
あんなヤツに負けたくない!
ちょっとは、そう思って、奮起してほしいものです。
まわりがちょっとは見えてきた気がする、げんちゃんです。
、
公開コメント 承認後公開
授業参観では、げんちゃんの成長を確認することが出来て良かったですね。周囲のカオスに影響されずに、淡々と自分のするべきことに取り組み、良い評価も得ていたのですから、言うことなしだと思います。
そう言えば、roboも小学校2年生の時の交流級が学級崩壊していたのですが、その中で淡々としていたので、担任の先生にすごいですね!と言われたことを思い出しました。マイペースなところがこういう時は良い方向に生かされますね。
また、その我が道を行くというスタンスから、roboは誰かに対抗意識を燃やす、という気持ちがほとんどありません。テストや習い事の記録、得意分野で力を発揮する時には、他人との比較ではなく、自分の内部から発する動機だったり、自分の過去の記録との闘いだったりします。
ですから、げんちゃんも、やはり本格的に力を 発揮する場合は、内発的な動機によるものになるのではないかと思います。ある意味では、人のことなんて関係ないという境地なんだと思います。
目先のことに振り回されないので、なかなか結果を出さないため、ヤキモキしますが、長い目で見れば、その方が周囲に左右されることなく、力を淡々と発揮し続ける人になれる可能性があり、最終的には高いところにまで到達している可能性もあると思います。
ロボママさん
マイペースなところが、良い方に行かされる、なるほど、そういうことなんですね~。
でも、お子さんによっては、発達障害もまちまちで、そこにみずからはいっていってしまう子もいますよね。
ロボ君も、同じような体験があるのですね。
最終的に、自分の内部からつきあげる高尚なやる気が出てこないと、なかなか進まない。それは、ずっと感じるところですね~。
そこは、性格もあるのでしょうかね。
帰って考えてみました。峰くんは3人兄弟の長男。お母さんは、ずっと専業主婦だったけど、数年前から働き始めたとか・・・
そういう家庭環境からだけでは推測できませんが、お子さんを、ほったらかしているのでしょうか。
それとも、多少発達的な要素もあるのでしょうか。不登校の発達障害らしきお子さんの、目立った行動を常にバッシングしたり、いじめともとられる行動をしていたようです。
中学は、生活指導はしませんから・・・と、支援の先生が言っていたので、え?と思いました。教育って勉強だけではないと思うのですが、そこまで手をかけられない、ということでしょうかね~。
先日見に行って、こどもには、愛情と手間を惜しんではいけないな~と思いました。学校から帰ったら、凡ての教科何したのか、と、ノートくらい開いてみてあげる、というのが、もっと子供には必要なのかもな・・・と思いました。もちろん、娘には一切してませんから、反省してますよ~・・・
今なら、お姉ちゃんも、もう少ししてあげただろうな~・・・
学級参観お疲れ様でした。中学1年生の夏休みまではまだまだ小学生の続きで幼い子供たちが多い気がします。なのに小学生の頃まで先生たちの声かけやお手紙で、子供たちにも家庭にも情報が来ていたのに、急に手を離されて困っている子供たちが沢山いると思います。げんちゃんの中学校は生活指導はしないのですか?娘の行く中学校はがっつり指導があります。親があまり手を掛けていなくてうまく自立できていない子供さんは周りにちょっかいをかけたりウロウロしたり、それは支援員をしていて小学校1年生も変わりません。娘の行く中学校のコーディネーターの先生とお話をしてきました。昨年変わったみたいなのですが、息子が在籍していましたがお顔も知らなかったです。以前の先生方が総入れ替えになっているので、ゆる〜い感じから学業にも力を入れてくれる感じでした。先生もどんな保護者がやってくるか分からないし、私もどんな先生かわからないので、最初は探り合いでしたが、なんとなく今までの支援学級に疑問を感じるところなど同じ感覚みたいでした。夫は『いいことばっかり言っても結局小学校もできなかった。』と言っているので、夏休み明けに主人も一緒にまた話に行くつもりです。確かに個別に目標とする高校に合わせて必要な学習をします。とおっしゃっていたのですが、マックス8人いたらお一人でどうやって教えるのかとか。。もう少しきちんと確認してみようと思います。
大変なクラスなんですね。
息子は3年生のとき、学級崩壊しました。クラスの3人の子が不登校〜転校していったほどです。息子はその混沌とした状況に耐え難く、教室から抜け出すようになりました。2年生では支援員さんがつくことも不要と言われていたのに、です。
そんな状況だったので、その頃は何度も何度も学校に行き、付き添いました。わたしでさえ、この教室にはいたくない、と思うほどの状況でした。息子はそんなかたちで学級崩壊の影響を受けてました。
中学は予想以上に落ち着いていて、そのおかげで息子も落ち着いて過ごせています。でも逆に言うと、環境次第では崩れてしまうということなのでしょうね。
3年生の頃、私がしょっちゅう教室に入っていたことから、同じように発達の子のお母さんが付き添いたい、不登校になった子の親も教室をみたい、と学校に申し出たことで、そんなに何人も見にきたは困るとのことで、学校が保護者が教室に入ることにNGを出したんです。
そんないきさつからなのか、こちらの中学は参観日以外に保護者が見に行くことはできないのです。
げんちゃんほどしっかりしてきたら、普通クラスに転籍もよさそうな気がしますが、そんな崩壊したクラスだったら不安ですね。
もう少し先生方、しっかりしてもらえるといいですね。
ここあさん
そうなんですよ~。げんちゃんも、6年生の時、電話で少しお話した、感じの良い教頭先生も、校長も、全部かわっていたんですよ~。
それで、入学してちょっとして、校長室に挨拶にいきましたよ~。
「すんませ~ん。うちのバカボンがお世話になりま~す・・・」
みたいな軽いのりで、先生に圧迫感を与えないような感じで。・・・もしかしたホームスクールをするかもしれないので、その時はよろしくです。とか言いました。
先生は、印象に残してくれていたのか、先日、支援クラスに先生とお話に行ったときは、校長先生も来てくれて、ちょっと話しました。まずは、先生方とうまくタッグを組めたらな~と思います。
先生も大変ですものね~。一人でげんちゃんみたいなのたくさん持つのは、考えただけで大変です。
幸い、げんちゃんは、二人しか先生がもっていらっしゃらないので、けっこうしっかりやっていただいていてラッキーです。でも、数年後は、マンモス校になったうちの小学校からどっと発達障害の子が入ってくるはずだから、また違ってくるかもですね。
ここあさんは、ほんとに、熱心に学校に働きかけているんですね。ご自分が支援員をされていらっしゃるので、内情がわかるから、強いですね~。いよいよ来年。ちょっと緊張しますね。私も、びびってましたもん。
開けたら、いまのとこ、なんとかなった、ということですが、意外と、お子さんも、ここあさんが思ってるよりも、しっかり適応されていくかもですね。学習する習慣は、たぶん、お嬢さんは、しっかりついてますもんね~。
ゆうママさん
そうだったんですか~。転校していく子まで出るほど激しかったんですね。
げんちゃんのクラスは、私が見ると、この程度は、かわいいもんだ、と思ったのですが、クラスの成績は、たぶん低いようです。親御さんが見学するのはいいと思いますけどだめなんですね。
私は、行ったとき、前の授業の先生も話がきてたみたいで、好意的だったのでほっとしました。クラスの先生も、いつでも見に来て下さい、と言われましたのでうのみにしたのですが、ゆうままさんの学校のような展開にならないように、お母さんが来るのも、なかなかいいもんだな、と先生方に思われるようにせねば・・・と思いました。ありがとうございます。教えて下さって。がんばります。
私も、行ったら、できるだけ応援しようと思って、ばしばし子ども達を指導していたら、
「あれ、先生なの?」
って子どもに聞かれて、
「うん、そうだよ。ホームスクールの先生だから。」
と適当に煙にまいておきました。見学といって、じっと見るだけだと、先生方もプレッシャー感じるかな、と思って、スタッフになった感覚でやってました。
終わって、
「先生、こりゃたいへんですね。また手伝いに来ますよ。他の父兄達も、いつでも応援しますから、と言ってますから、がんばってくださいね。」
と言いました。実際、私の友達も、応援するから、とエールを送っていたし、同じ側に立つのほうがいいかな~と思いました。私は、先生と父兄が一体となって、子ども達を教育する、というのが理想なので、その道を付けて行けたらな~と思います。またちょくちょく行って、色んな先生とつながっていこうと思います。