ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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新しい出発。子離れしましょ。

>  ご無沙汰です~・・・

怒涛のような4月です。浪人していたお姉ちゃんが、無事志望校に受かり、一人暮らしの部屋に引っ越しました。県内なので、高速をとばしていけば、日帰りできます。初めての一人暮らし、何度か往復して、家財道具をそろえ、100円ショップに通い詰めて、収納用品や、優れモノグッズを集め、動線を配慮した、すっきり整理整頓された部屋を完成させました。

 この娘ときたら、お片付けの習慣がなく、ほんと汚部屋浪人生活をしていたので、一人暮らしをきっかけに、収納や片づけのノウハウをなんとかものにしてほしいと、私ががんばってセッティングしました。片づけなさいよ! と叱咤激励しても、まったく埒が上がらなかった今までを振り返り、やはり、片づけのノウハウは、ちゃんと教えねばならないのだな、と、さとった私です。

 げんちゃんからまったく離れて、娘の新しい新居で、二泊お泊りしながら、思ったのですが、ほんと、今まで、こんな風に、娘にかかりっきりになるのって、げんちゃんの発達が発覚してからこのかたほとんどなかったな~!

 テレビもない部屋で、片づけのポイントを彼女に話したり、たわいもない女子会をしたりしていると、いかに、今まで、私は、げんちゃんの呪縛にかかっていたのね・・・と思う次第です。
 私が家を空けたら、げんちゃんは、朝さっと起きて、それなりに朝の身支度をして、その日の予定にとりかかったそうです。

パパが、
「ちゃんと、自分から起きて動いていたよ。」
と教えてくれました。言いつけておいたいくつかのことには、あいかわらず抜けもあったけど、私がいなければ、それなりに意識入れようとするのね、とわかりました。

この私のげんちゃんへの距離感は、この数日間絶妙でした。


私が、今直面している問題は、げんちゃんの意識の方向性のまずさです。

何度も書いたように、げんちゃんは、夏くらいから、どんどん意識が出てきました。それで、自我もおまけについてきて、

”ズルする。” ”自分の都合の良いように解釈する。” ”やりたくないことには、意識を動かさない。” ”興味のないことは、自分と関係ない、と決めつける。”
”自分をよく見せるために、その場かぎりの言い訳をする。” ”都合の悪いことはごまかす。”

とくに、私の前では、甘えも手伝い、こういう行動が鼻につきます。

これらの負の行動は、ある意味、意識を使えるようになったがためのものですが、副産物というには、あまりにも、大きなパーセントをしめてきていて、私も持て余してしまうありさまです。自分の立ち位置を把握できているのなら、なぜ、まっすぐに取り組まないの?逃げるの? あなたに選択肢はないんじゃない? そういうことを言い続けてもうへきえきしている私です。

 具体的に言えば、きりがないです。

 学習中、あいかわらず、やりたくないオーラを全身にまとい、うざい受け答えで、こちらの言うことを聞き流す。

 あるいは、野球をやっているくせに、外野も内野もショートもさっぱり意味不明。しかも、知らないことに、何も疑問ももたず、知る必要性も感じない。少しでも、これは何?と、意識を向ければ、だんだん、わかってくるはずなのに、まるで、我関せずを貫き通している。

 S先生に組み立てるように、と言われた簡単なプラモデルは、少し細かい作業があると思うと、すぐに放棄する。しかも、「ぼくは、こういうの苦手だから、」と言い訳のおまけつき。

支援クラスはいやだ。僕は、普通にやっていける、と、認めてほしいけれど、それに必要な自分のレベルアップには二の足を踏む。そのかわり、普通の子に多少おいついてはいないけど、ごまかせる、と勘違いしている。

 やれば少しは出来るのに、生活全般のやりっ放しを、それでいいと決めつけている。

 もちろん、悪いところばかりではありません。意識が入れば、学習中の効率も上がっているし、もともとの性質は、素直で優しいところがあると思います。

でも、あふれ出した自我に、平気で自分を支配させているような最近のげんちゃんです。自分に、限界を初めからもうけてしまう・・・という、もとからある傾向は、ここへきて、げんちゃんの性質を決定づけるほどふくらんできています。


 生物的な思春期に、幼児期の自我の芽生えがかぶってきて、このままだと、こいつは、どこへ向かっていくのだろう、という危機感さえ感じます。


 我が家は、春の入学ラッシュで、物いりは相当なもので、学資保険はあっというまに消えます。なんか、げんちゃんに、我が家がどれほど家計をふりまわされているか・・・考えると、すべてやってもらっていることはあたりまえ、と思っているげんちゃんに頭きます。
自分の好き勝手な方向性に舵をとっているげんちゃんは、人間としてどうなのよ、という感じです。

 お姉ちゃんのことで、距離的にげんちゃんと離れると、不思議なことに、私の中で、すとんと、何かが変化しました。

ありゃ、これは、子離れというのかしら・・・・


 3月、なんとか、中学から普通でいけるようにがんばらせようと、躍起になっていた自分に気付きました。でも、そうそう簡単にいきそうにない。それに、私が、あれこれおお膳立てして、下駄をはかせてやるのもばかばかしくなってきました。げんちゃんが、少しでもよく見えるように、とか、中学ついていけるように・・・とか、本来、げんちゃん自身が、もっと感じないといけない思いを、本人ではなく、私の方がにぎっていた・・・
 なるほど、こういうすけべ心をげんちゃんが感じ取って、私に丸投げしてきていたのかもしれません。そろそろ自分で立っていこうよ。

 もういいや。距離を置こう。ここからは、ある程度、指導はするけど、今までのようにいたれりつくせりするのはやめよう・・・・と思いました。

そうこうしていると、中学の支援の先生から電話がありました。

「入学式の予行練習に来て下さい・・・」
「は?」

なるほど、入学式をこなせるように、げんちゃんだけ取り出して練習をさせようというのね。その必要はないと思いますが、サポートありきの支援体勢なのかもですね。

げんちゃんのプライドをずたぼろにする作戦もいいかもしれませんね。これからは、今までとは、方針をかえようかな・・・・と思い始めています。
 自分のつけを、しっかり中学ではらってもらいましょうかね~。
 私は、時々お姉のところに泊まりに行こうかな・・・

 

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  1. robo_223 より:

    お姉さんのお部屋は、スッキリと整ったのですね。どんなお部屋なのかなぁ、と想像して楽しませていただきました。

    女の子は、ママの話し相手になってくれるし、しっかりしているので、いいですよね。これからは、時々、息抜きにお泊まりもいいですよね。

    自我が目覚めた子は、自分が本気でやろうと思えば、素晴らしい力を発揮しますよね。でも、その気がなくて、意識が入っていないことは、まるで成果が出ないし、やらせようとしても、なかなか取り組んでくれませんよね。

    ですから、おっしゃる通り、ママさんが「普通にいけるように頑張らせよう」と思うのではなく、本人自身が「普通にいけるように頑張りたい!」と思うしかないんですよね。

    そう思わない限りは外野が何を言っても、どんなお膳立てをしても、なかなかうまく行きません。

    知能指数80台の男の子で、それこそ本人自らが「普通にやりたい!」と熱望して、学校の授業と塾で一生懸命勉強したり、小テストの朝は5時起きしたりして、良い成績を取っていた子がいました。知能指数がもっと高いけれどやる気のない子達より、いい高校に行きました。

    実行能力が高く、自閉が薄く、性格がとても真面目な子でした。他人からの視線をとても気にする子でした。

    げんちゃんも、中学からはママさんの思いではなく、自分の思いで、頑張ろう!と思えるように導いて行って上げたいですね。すでに、最低限のことは、しっかりやってらして、いいところまで来ているのですから、あと一歩の頑張りは、本人の意思でやらせた方がいいですよね。

    でも、もし、げんちゃんの「普通級でやれるようになりたい!」という思いが、本物でなければ、逆に他の適性が見えて来るかもしれませんね。

    実はげんちゃんの適性は、「普通になる」ということとは、また別次元の良さがあるのかもしれませんので、げんちゃんの自主性を引き出すのもいいと思います。

    普通であろうが、普通でなかろうが、げんちゃんらしい何か素敵なことが出来れば、それが1番だと思うからです。

  2. とんまま より:

    げんちゃんの呪縛(笑)…上手いですね。
    お姉ちゃんは今回、ママさんとじっくり話をしたり、買い物したりして、嬉しく、楽しかったんじゃないかな。
    お互いにいい機会になりましたね。

    げんちゃんの様子、とんちゃんも同じですよ。
    春休み10日間ほど、私の実家にお泊まりでした。
    最初の5日間は出掛ける用事があったので、6時起床せねばならなかったのですが、1人で起きて来たそうです。
    自宅では見られませんね。
    そして用事がない日は9時ごろまで寝ていたそうです。

    自宅に戻った後は、3日間、旦那の実家へ通いました。
    学童へ行かせても良かったのですが、学童では意識レベルが下がり、自閉行動ばかりするので、長時間は行かせたくないのです。
    しかし旦那の実家へ課題を持って行っても2割程度しかやって来ない。
    3日目の今日、これは絶対にやって来なさいとメモをつけた課題を持たせました。
    仕事始まる直前、義母より電話。
    「とんちゃん、具合悪そうだけど」と。
    そんな感じはなかったのですが。
    「では、無理して課題しなくてもいいですよ。プラレールも出来ませんね」と話すと、
    「今、プラレールやっている」と。
    すぐピンと来ましたよ。
    旦那の両親をナメてますね。
    (私の親は厳しいので、そういう事は一切なかった)
    人を選び、具合悪いといえば、やらずに済むっていう発想。
    ズルする事を考え始めました。

    そして、やはり難しいと思うと、シャットアウト。
    勉強というとやりたくないオーラ全開。
    興味のない事は関係ないなどなど…

    本当に困り果てますね。
    やらなきゃ出来るようにもならないのに。
    以前、げんままさんが尾倉先生が仰っていたという「彼らは出来ないからやりたくない、それを出来るように持って行く。出来るようになればやるのだ」という言葉が本当に身に染みます。
    そしてそれが親の役割ですよね。
    1番キツイんですが…

  3. とんまま より:

    入学式の予行練習の件ですが…

    障害者の合理的配慮の法律?だかが出来てから、そういう事をするようになり、支援級の方は声をかけられるそうですよ。
    (友人の市はそうだとの事です)

    私が支援級の先生と面談を重ね、感じた事が、「随分と手厚いなぁ」「そんな事までしてくれるの?」でした。
    そこまで気にかけてくれなくてもいいのですが。
    やはり、将来福祉のお世話になる前提で物事が進んでいるからなのでしょうかね。

    小学校支援級ママさんが中学へ入学する時に言っていた言葉を思い出しました。
    「小学校は手厚かった。中学が心配です」と。

    支援級へ行き、手厚さに慣れてしまわないように(特にとんちゃん本人)しないと、自立できないなぁと危機感を持ちました。

    げんままさんの「プライドズタボロ作戦」いいかもしれませんね。
    やはり身をもって体験しないと、自立出来ないですもんね。

    しかし、支援級の先生は大変ですね。
    個別支援計画まで作成するとは。

    こちらの支援級では一応、母親の要望(学習面、生活面)を聞いてくれましたよ。
    それに基づいて、個別支援計画も作成されていましたよ。

  4. glow-gen より:

    ロボママさん
    早速コメントありがとうございます。
    まず、お姉ちゃんの部屋ですが、ロボママさんの部屋のように美しくはなっておりません。泣 でも、ニトリで、そろいの収納家具を買い、白にそろえてすっきりさせ、用途ごとに、動線に従って、100斤かごにまとめて、だめ押しに、ラベリングまでしました。娘が「お~!」と声を漏らして言いました。
    「お母さん、この状態を写メしておいて、そこにもどればいいんだ・・・」
    その調子その調子・・・という感じです。でも、ルーズな娘は、たぶん、エントロピーの法則に従って乱れていくのは必至な気がします。でも、おままごとみたいで楽しかったです。
    お姉が出て行った部屋を、次は、完璧にして、げんちゃんに引き渡そうと考えております。こっちは、ちょっと大変です。
    ロボママさんの7割主義ですが、確かに大事だなと思います。もう見てると、口出したくなるし、いらいらしますからね。
    ロボママさんは、いらいらしないのですよね~。そこがすごいな~。S先生が、お姉のとこにママが泊まる時は、うちに泊めてもいいよ、と言ってくれました。笑
    日曜の夜送っていって、そのまま泊まって、朝出勤、というシステムを、隔週でやろうかな、と思ってます。
    月曜の用意は、自分でしなさいね。ということにして。

     自分がやる気にならなければ、もう何も進まないようなステージになってます。ロボ君は、そこがだんだん開眼していて、すごいと思います。ロボママさんのような手法はないので、離れる!というすごわざ(でもないか)を使おうと思うのですが、なんたって、自分で気付いていかない所も多く、中学ショックが原動力になればな~と思います。
     でも、人生は転がるように先に進んでいます。ほんと、短いな~と、桜を見つつ思った次第です。

  5. glow-gen より:

    ロボママさん
    ロボママさんのお書きになっていた子どもさんはすごいですね。でも、意識のことを学んでくると、人間は、もともともっている能力より、意識の方が大切だと感じてます。
    それを言うと、お姉ちゃんは、能力は高いですが、今のところ意識が低いと思います。あれはあれで、どうにかならないのか、と思います。

  6. glow-gen より:

    とんままさん
    お子さんの様子よくわかりますね~。うちも、相手を見て、態度変えてきます。そういうのは、本能的にびんびんにわかるんでしょうね。すぐにマウンティングするしね。
    それだけ頭使えるんだったら、もっとましな所に使えよ!
    と吠えたくなりますよ。笑

    げんちゃんは、できないと思うと、すぐにあきらめるくせがついていて、いつもそことの戦いです。そもそものはじまりからそうなんでしょうね。トライしないからできるようにならない、できないから、さらにトライしない。そこを押し上げるのは、ほんとにしんどいですよ。
    できの良いお子さんは、トライするので、どんどんできるようになる。その差は膨大ですね。
     げんちゃんから数日離れていると、ほんとにストレスフリーです。しかも、その日は、しっかりS先生がかかわってくれているスケジュールにしたので、こっちはな~んも考えなくて良かったです。
    離れていても、げんちゃんが、好きかってしてるのがわかっていると、本との意味で離れられなくて、遠くにいてもストレスなんだよね~。
    だから、ママがずっとかかわって、いっしょうけんめい学習を教えたりしておられるママは、そのストレスといったらすごいものがあるのではないでしょうか。
    げんちゃんは、どの項目も、だめだめ、というところからスタートして、今も、さえたポイントはありません。
    どの項目も、必死で引き上げないと行けない重責が、ママだけにかかったら、つぶれますよね。

    だから、支援クラスとか、公的な機関の指導者の先生方は、ほんとに、ちゃんとしたスキルを身につけてほしいですね~・・・

  7. glow-gen より:

    Kさん
     発達育児が趣味・・・ほんとそうですよね~。苦しみながら楽しんでいる、というのは私もそうですね。
    7年やって、最近、少し成果も現れているのでしょうね。とりあえず。やっと他に目が少しいってます。たぶん、端から見たら、今までは、ほんと余裕がない感じだっただろうな、と思います。

     げんちゃんも、お手伝いはよくしてくれますよ。教会の水やり当番も、最初二人でしていたのですが、今では、野球の帰り、何も言って無くても、一人でしてきてくれます。でも、そういう素直なとこも、最近、え?ぼくがするの?みたいになってるとこもあります。
    たくさんの人のお世話のもとに、今のげんちゃんがあるので、人一倍人のために体を動かすのはあたりまえ・・・というスタンスでいます。少々、げんちゃんが色んなお手伝いがんばっても、それは、あたりまえなのです。そうしないと、自分ばっかりとか言い出しますからね~。あたりまえじゃ!あんたばっかりみんなからしてもらってるんだからね。これは、大きくなって、しっかりにぎっておかなければいけないポイントだと考えています。笑
     中学では、発達障害をまわりに伝えないんですね。あるレベルに達したらそれも必要かも知れませんね。差がわずかになってくれば、努力である程度ステップアップできるでしょうね。
     げんちゃんは、がっつりレッテル貼ってもらってるわけです。それはそれで、成長に役にたつと考えますが、どんな風に出るか、げんちゃんしだいですね~。あ、とうとう卒業式まであと3日になってしまいました。

  8. glow-gen より:

    Mさん
    げんきでしたか?
    ブログが更新されてなかったので、その後のMちゃんの様子がわかりませんでした~。でも、同級生なので、今度は中学ですね。
    男の子と女の子では、ここからは、少し違うのかな・・・どっちにしても、なかなかやっかいだな、と思います。

    いまだに、できないことがたくさんのげんちゃんで、私が考えた6年の状況とは違っていました。もっと簡単に治ると思っていた節があります。いやあ、発達障害はなかなかやっかいですわ~・・・
     普通の子とどんどんひきはなされていく・・・・こういうのを目の当たりにすると、くらくらしますね。私も卒業式は、鋭くげんちゃんの足りないとこをチェックしてましたね。ついつい・・・笑
    でも、ゴールを二十歳に持っていく必要もないから、(でも、早くどんどん改善してほしいのが親の気持ちですけどね)確実にステップアップさせていきたいですね。
    またいっしょにがんばって中学ものりこえていきましょうね。

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