ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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どうして興味のあることだけできるのか。

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どうして、げんちゃんのような子ども達は、興味のある分野と、そうでない分野に、極端な差があるんだろう・・・・

ずっと昔、テレビ番組で、タマネギの刺激について、科学的なうんちくをたれていました。げんちゃんは、それを見ていて、あとから、突然、すらすらっと、そのうんちくを口にしたのです。

 話もかまない、意味不明なことしか言わない時代に、その時だけすごかった・・・・

でも、一度っきりでした。そういう、”ロイヤルストレートフラッシュ” みたいな現象が、その後もごくたまにおこりました。一度おきると、またいつものどんよりげんちゃんでしかありません。


最近、私は、そのことについて、私なりの気付きをしました。あくまでも、私が勝手に感じたことですが。

学習だけではなく、あらゆるアプローチを続けてきたげんちゃんの中には、たぶん、表面に現れている能力より、もっと多くの潜在能力が入力されていると思っています。しかし、出力となると、なかなかうまくいきません。たまに、前述のストレートフラッシュがおこったときは、たまたまある条件がびしっとそろったということなのでしょう。

そのストレートフラッシュの条件は何か。

能力を出力するためには、能力そのものの存在と、その部分に、意識の照準を合わせる必要があるのだと思います。その意識の照準とは、海馬の働きなのかもしれません。

とにかく、出力には、げんちゃんの意識が、潜在的な能力に大きな圧力をかけてあげなければならない。

意識と簡単にいってしまったけれど、それは、たんなるやる気とか興味だけとも限りません。体の正中にしっかり自分の意識を持っていくような、体の問題も含むと思います。やる気を出すぞ、と本人が、思って、すぐに出せる物でもないのかもしれません。

とにかく、やる気、興味、体調、集中力、意欲、その他焦点を合わせる力・・・・総合力ですが、ここでは”意識”と命名しましょう、それが必要なのです。

それはすなわち、出力を促す原動力となります。

興味があることについては、当然出力したいことに照準があいやすい。あえば、潜在的な能力は出力が促される。。
そういうことなのかな、と、思うのです。。

普通の子は、難なく照準を出力内容に合わせることができる。興味があれば、なおさら、びんびんに照準があう。
普通の子は、そう興味がなくても、これは、試験にでるから、とか、宿題だから、とか、いろんな理由をちけると、自分のコントロールができて、出力に意識をもっていけます。

しかし、げんちゃんみたいな子は、興味がすごくある、なんて言う、つき動かすようなエネルギーがなければ、出力に照準が合わないのではないか。そんな考えをするようになりました。

では、照準を合わせていくためには、どうすればいいのでしょう。そこまで大きなエネルギーがなくても、さらっと出力方向に迎えるには。

まずは、体があるレベルに達していることが必要だと思います。多くの原子反射に翻弄されていると難しいのかなと思います。正中にすべての感覚を集中させる体の機能が大前提になると感じます。体ができてなければ照準どころではありません。
それから、余分な情報に煩わされない感覚機能と情報処理機能。優先順位がわかる、知的な活動もいる。体をそこにもってこれる、気持ちをそこに合わせていける、・・・
うまく分析できないけど、多くの基礎能力がいることは確かです。
ただ、やる気がない、聞いてない、とか、叱責の対象になるような、表面に現れることだけをがみがみ言ってもうまくいかない。(体については、以下の書なんかもいいですよ。)
(人間脳の根っこを育てる 栗本啓二 著)
とにかく、全体的に底上げされていかないと、照準はあってこないのは、はっきり感じます。

しかし、ある程度能力があがってくると、本人が、出力に向けて、多少は舵が切れます。

げんちゃんは、そのじぶんで舵をとる部分が、今からだと感じています。そろそろ舵が切れてもいいんじゃない、と思うのですが、なかなか期待通りにいかない日々です。
私が、ジレンマに感じるのも、そういう部分なんだと思います。

たりないのは何なのでしょう。

私は、二つのことをおぼろげに感じます。
一つはやはり体です。視覚処理機能、聴覚処理機能、体感覚。今までついてきた体の能力をうまくアレンジできない。もちろん、むかしとは比べものにならないくらい伸びてはいるものの、やはり、もう一度、体への新たな処方箋がいるようです。

それと、もうひとつは、本人の取り組みに対する心の状態。いつもやらされているメンタリティーで、自分がやりたい、ではないことが大きいのではないか。

この心の部分は、思い切って、プロのセラピストなんかの力を借りてもいいかもなー、なんて、思っています。げんちゃんの心の声を引き出してやるセラピー。

先日、鹿児島のまゆたん先生が福岡に来られたので、げんちゃんを見てもらいまいました。いいかんじでげんちゃんの心に働きかけておられました。母ではない多くの人たちの働きかけこそ、げんちゃんのモチベーションにはたらくことができると感じます。もちろん、普通クラスの刺激も今こそがんがん必要だと感じています。

具体的取り組みの処方箋を、今ねりなおしかな。

公開コメント 承認後公開

  1. みかんママ(小4) より:

    お久しぶりです。
    興味ある分野とそうでない分野の極端な差、まさしく、それが発達障害児ですよね。
    興味ない分野をやらせることのなんと大変な事か。

    息子は特に興味ない分野の取組みを極端に嫌がり、暴れまくるため、基本興味ある分野(サッカー)に特化したアプローチをしてきました。

    四月から入会したサッカースクールエリートクラスでは、判断力を上げるため、脳トレとサッカーを融合したような練習メニューが毎回あります。
    例えば日本語で赤と行ったら青のコーンをまわり、外国語で行ったらその色のコーンをまわり、1対1とか。
    練習メニューも毎回違い、1度も同じメニューを見た事がなく、全てのメニューが短いスパンで次々とルールがかわります。

    息子には厳しいなって感じで、案の定わからず、数回したら、3年のクラスへ入れられ、3年生からも教えてもらうといった状態で…

    最近、4年には戻してもらえましたが、相変わらず一番理解できていませんが、もう3年とやりたくないみたいで、できないなりに頑張って理解しようという姿勢が見られるようになってきました。

    私生活でも、以前は、学校の宿題は、私が全部管理し、息子の気分をなだめながら騙し騙しすすめてなんとか終わらせる状態でしたが、最近、学校帰ってから自ら連絡帳で宿題内容を確認し、すすめるようになってきました。
    「こういう作戦で○分で終わらせる」といった、組み立てや時間配分も言ったりするようになりました。興味の強いサッカーにからんでの脳トレのおかげで他の能力が上がったような感じをうけます。
    勉強なのに作戦っていうのがサッカーぽいですが(笑)

    とは言っても自分の見通しで、終わらないとなったらやる前からパニックになり、どうしようどうしようと暴れて数十分無駄にすることも多々あるし、1.2年、あんなに大好きで得意だった漢字が3年で苦手意識を持ってしまい、いまだに漢字に対する拒絶反応が強く、溝の部分もまだまだ多いのですが…

  2. robo223 より:

    すごい分析ですね!roboも長らく抱えてきた問題なので、おっしゃることが良くわります。

    「意識の照準が合っていない。」正にそれだと思います。まぁ、平たく言えば「やる気がない。」なんですが、それで片付けてしまえば、いつまで経っても打開策は見出せないですよね。

    roboも回りから刺激を受けながら、少しずつ少しずつ意識が芽生えて来ています。やはり、小学校のようにバラバラ不定期に受けさせられるテストより、バーンと現実がシビアに突き付けられる定期試験の方がインパクトが大きかったみたいです。平均点や順位まで出ましたから💦

    まだまだなんですが、失敗した科目は、「次は絶対頑張る!」なんて言っていますから。

    ちなみに、K-ABCの時に聞いたんですが、ADHDだとより興味の偏りが激しいらしいです。だから、おっしゃる通り、体がしっかりしていないことも原因の一つなんでしょうね。

    「興味のないことにも、ある程度力を発揮する」という能力は勉強だけでなく、仕事をするようになったら、さらに必要になりますよね。ですから、そういうスキルが育てば将来にもつながるんで大事なことだと思います。

    具体的な取り組みの処方箋が楽しみです~!

  3. ゆうママ より:

    なるほど〜おっしゃってること、その通りですね。インプットされた事柄が点のように入ってるだけなのかもしれないですね。うちの子、もちろん片付けも苦手なのですが、頭のなかもとっちらかってるのだろうな〜と思ってます。だから上手に引っ張り出せないのかな?ただ、片付いてなかから、必要なものは出してこれるんですよね。すごく覚えてる。

    それと同じで、電車のことは細か〜いことまで覚えていて、説明を聞いてもちんぷんかんぷん。ほんと興味の有無が最優先ですね。

    それでも最近、興味がないことでも少しずつですが勉強するようになりました。じわじわ〜っと広げてあげたいなと思っています。

    運動会、大成功でした!!自分が出るときも、応援席でもまったく問題が見えませんでした。友達との絡みも見ることができて嬉しかったです。苦節6年頑張った甲斐がありました。

  4. ゆうママ より:

    前半、誤解を与える書き方になってしまいました。

    インプットした事柄がある点のように…という件は、我が子に関して感じていることです。なんとなく、情報が繋がっていない。そしていまやるべき課題にどの情報や知識を組み合わせて使ったらいいのかわからない…そんな感じがしていたのです。自分1人では引っ張り出せなくても、ちょっとヒントを与える「あ〜、あれか」といった感じでできることがよくあります。自分でももどかしいみたいですよ。スムーズに出てこないのですから。

    最近はやる気だけの問題ではないな〜と感じていて、もう少し楽になる方法を見つけてあげたいなと思っています。もちろん課題のレベルを下げるという意味ではなく、やり方です。げんちゃんママさんの処方箋、楽しみにしています。

  5. glow-gen より:

    みかんママさん
    サッカーの脳トレーニングのお話、まさに、私が、今考えていたところとかぶってうなづいてしまいました。

    げんちゃんは、お子さんみたいに、これが大好き。この軌陸とだったら入れる、という分野がわかりにくいです。

    せいぜいマインクラフトゲームくらいで、よく言えばおしなべてのバランス。悪く言えば、どれもぱっとしない・・・という感じです。

    しかし、運動の能力を伸ばすためには、実は体と脳の連携がとても必要で、まさに、ここがカギなんじゃないか、って思い始めています。

    たとえば、今やっている折り紙もそうですが、なんとかつるの折り方を覚えたようですが、しょっちゅう度忘れして、教えたりしてます。

    体を使って覚えることは、普通は、覚えやすいんじゃないかって思うのに、いまいちです。

    なんか、このあたりに鍵がかくされているんだとしたら、お子さんのやられていることは、すごく効率がいいことなんじゃないかな。
    今後もぜひ伸びを報告してください。楽しみにしています。

  6. glow-gen より:

    ロボママさん
    やる気があると、やっぱり、出力しやすいし、興味があっても同じく出力しやすいですよね。

    でも、それだけではない、体の問題が潜んでいる、と感じてます。げんちゃんも、そろそろ体は完成かな、なんて思いたいのですが、一つ一つがうまく連携しない完成度です。

    そこを今から取り組まなくてはと思います。
    ADHDだと興味の偏りはより強くなるんですか。なるほど、そういえば。・・・思い当たるお子さんもいますね。

    げんちゃんは、4年までは、しょっちゅう問題をおこしまくっていましたが、今はかなりおちついてきています。
    この部分は、自分の体のコントロールだと思っています。

    悪い出力をなんとか制止する能力の延長に、もっとさらに進めが、良いことを出力する能力があるのかもしれないな、と思いました。

  7. glow-gen より:

    ゆうママさん
    頭の中も散らかっている、というには、わかりやすいですね。
    彼らは入力する際にも、整理して入ってないのですよね。とりあえず、ばらばらと入っています。
    それを時間をかけて、整理していくので、膨大な手間がかかります。

    運動会素晴らしいですね。成果が出てますね。
    お子さんも、どこかで、ママの期待にこたえたいと思っているのだと思いますよ。
    きっと本人も自信につながっていってるでしょうね。
    出力もほんとのびているんですよね。

    これからも、もっと出力がうまくいくように、秘策を考えて実践していきましょう。

  8. ito より:

    げんちゃんママ様
    いつも素敵なブログをありがとうございます。
    げんちゃん、現在もあまり得意分野があまりみえないというお話ですが、4歳のわが子も同じです。4歳だからという言い訳もありますが、でもすでに同じABAに通うお子様は同年代でも、好き、嫌い、得意、不得意がはっきり出ています。
    それで私は先生に「何かこの子の光るものってないですか?」とお尋ねしたところ、「お友達と遊ぼう、みんなと一緒に頑張ろうって思える社会性がばっちりですよ。」って言ってくださいました。発達障害の子はそれを鍛えることが一番難しいので社会性があることが何よりラッキーなことらしいのです。
    そう考えるとゲンちゃんも同じではありませんか?ママにもお友達にも穏やかに仲よく愛されキャラで輪の中に入れる、一番大切な得意技だと思います。
    あとはそれに脳の意識レベルが上がってきたら普通に子になれるのと思うのですが。。。
    そう思い、我が家は今一度右脳トレーニングを始めました。フラッシュなどではなく、運動を中心として。左側の刺激なども暇があれば行っています。
    良かったら右脳についてもまた教えてくださいね~

  9. glow-gen より:

    itoさん
    コメントありがとうございました。
    そうですね。友達に対して、なんか、へんてこりんなところもあるけれど、おだやかに接することができて、とくに人気もないけど、嫌われもしない・・・みたいなポジションに定着しているのかな?
    もしかしたら、伸びてきたら、ソーシャルの部分で、シャイな子も、げんちゃんには、心開ける・・・とか、不思議な峰が出てくるかもですね。今のとこないけどね。

    健康なのも峰かも。病気出休むことはほとんどなかったです。プラスに目をむけて、神様に感謝することを忘れそうになります。ありがとうございます。

    右脳、左脳。意識してプログラムくむことは良いですよね。脳は不思議です。

  10. とんまま より:

    ご無沙汰しております。
    仕事等で1か月ほど拝見しないうちに、色々な記事を上げてくださいました。
    げんままさんもお仕事しているのに(私なんかより大変なお仕事なのに)、時間のやりくり具合にホント凄いなと思います。

    げんままさん、コメントを書かれている方々、みんな同じようなことで悩んでいますよね。
    うちも、その一人です。

    確かにどーーしても、意識の照準が合いませんね。
    20問ぐらいの二桁筆算計算問題(同レベル、同内容(繰り下がりのみなど))、出来ているなと思っていたら、突然、ある問題だけ下から上を引いてみたり…
    そして、次の問題ではちゃんとやっている…
    これも、意識の問題なのでは?と感じていました。

    運動会の走りのことですが、とんちゃんは自分の前に誰かが走っていないと嫌なようで、ハンデをもらって皆より前でスタートしても、走らず、抜かれるのを待っている始末。
    もーーー!!!

    げんちゃんは「肯定」の意味がわからなかったとのこと。
    うちは物語文に出てきた(はらぺこきつねがひよこを見て思った事)「がぶりとやってやろう」の意味がわかっていませんでした…
    つまり、きつねがひよこを食べちゃおうと思った事がわからなかったのです。
    これがわかんなきゃ、この話、理解できないよなと。

    何で質問しないのか?と聞くと、質問しようという考えすらなかったようでした。
    情けないですが。

    ウイスクですが、とんちゃんは今まで一度も受けた事がなく、9月に始めて受けます。(通級の先生に言われて)
    怖いですよーーー。
    市の施設でですが、3ヶ月ちょっと待ちですね。
    やはり、混んでいるようですね。

  11. glow-gen より:

    とんままさん
    計算のこと、同じすぎて笑っちゃいました。しかも、昨日はすらっとできた計算が、今日はまったくできないとか。
    出力に安定性がまるでありません。計算にかぎらず、カモシカパズル(ピグリオンのすぐれものパズル)なんかも、突然できなかったりするし。

    段取りも、死ぬほど悪いですよねー。でも、失敗を繰り返して、自分でかくとくしなければ、なかなか身にならない。そんな感じです。

    運動会、前に人がいないと、おちつかなかったんですね。そうですよねー。テストの意味がわからないというのと同じですよね。コンセプトわかってな😊い、ということは、いろんなとこで、
    顔出します。げんちゃんも。そのうちわかってくるでしょうけど、見てるこっちは、つらいものがありますよね

    でも、頑張りましたね。
    質問、ほんと難しいです。質問とは高度な能力なんでしょう。
    知能検査はじめてなんですね。ガーンとくることありますが、参考になります。客観的になれます。この子たちは、なんか苦手です。ガーンとくることあったら、また、ここへ、ぶちまけてくださいね、笑
     

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