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算数の学習障害、教え方の研究 その3 割り算、掛け算

 > 先週のホームスクールはいいとこなしでした。ぼ~っとして、チックも出まくり。もどかしくてたまらなかったです。ここ1週間はずっとこんな感じでした。
でも、ここ二日、K先生から、驚きの報告がありました。とにかく、ぼ~んと、一段間上がってるよ、と。 公約数、公倍数・・・まだ無理かな、と思いつつ何度かトライしていたのが、そこそこ入っているし、モチベーションもなんか、いい感じだそうです。
 たぶん、脳は、入力されたことが一度整理されるまで、外部にはわからないような、秘密の作業をするんでしょうね。スランプがきて、そこから抜けるとどんと上がる、そういうえば、いつもそうでしたね。

 先日の続き、掛け算と割り算の入力のしかた、げんママスタイルを書いてみたいと思います。

 まず、足し算引き算と、掛け算割り算が、決定的に違うところは何でしょう。そう、(+ -)は、アイテムが、ただ一つということです。例えばリンゴ一つの数が、増えたり減ったりするだけです。ところが、(× ÷)は、二つのアイテムが出現してきます。3つずつ3箱、とか、4つずつ何人に・・・とか。

 まだ掛け算は、答えに求められるのは、足し算の延長で、中身の合計ですが、割り算になると、二つのアイテムどちらも答えに求められてくるのです。

 何人にわけられる? 何個ずつ分けられる?と、中身には関係のない、アイテムの数を答えろと言われたりするので、特に混乱を生じやすいです。

算数が苦手な普通のお子さんでも、やはり、ちょっとした山になるというわけです。

 げんちゃんもそうでした。
りんご8つあります。という出だしで、割り算問題を作らせると、
「リンゴ8つあります。4個ずつ何個づつに分けられますか?」

というような、意味不明な問題を平気で作っていました。今考えると、一当たりの量と、何個分という二つの条件を把握することができなかったのだと思います。4年で遅ればせながら割り算に取り組んだとき、吐き気がするいきづまりを感じました。あの時、今のやりかたを教えていたら、少しはましだったかな~と思います。

ゲンちゃんみたいな子にとって、割り算を教えるとこにたどりつく以前に、やるべき膨大な山があるのですが、とりあえず、それをそこそここなして、やっと割り算を教えられる所にたどりついた・・という前提で、今回の記事は書いてみたいと思います。

 ここでも、イワコー消しゴムが重宝します。ヘキサゴン消しゴムと、お菓子のアルミのお皿を用意します。これは、サイズ的に、本当に素晴らしいですよ。机の上にも、ちょうど良いボリュームです。

 写真のように、この二つのアイテムが出てくることをしっかり体験させます。

 割り算という式にもっていくためには、もう一つ工夫がいります。式の数を色で識別するのです。

消しゴムの数(一当たり量と言うそうです)は、赤です。そして、アルミのお皿の数は、青で書きます。これがほんとに大切です。二つのアイテムがあるということをしっかり認識させるために、具体物と式の意味を、いやというほどリンクする必要があるのです。
 ⑧÷ こんな感じです。お皿の数で割ることもありますが、
⑧÷42  一つずつお皿に分けていきながら、こういう式を書いてあげましょう。

 そして、掛け算もこのやりかたを使いたいので、、全体の数は、丸で囲みます。掛け算も、割り算も、結局、この3つの数字の組み立て次第ということもわかるでしょう。消しゴムとお皿で何度も体験させます。掛け算が理解できていたら、割って、掛けて、のひっくり返しの作業を繰り返しながら、式も書かせるといいでしょう。

 そもそも、=のあとが、質問されている答えなんだ、ということも、当たり前とは思わずに、もう一度確認してあげましょう。

 やがて、文章題を読み解いて、赤で書く数、青で書く数、丸で囲む数・・・・それを言い当てられて来たら、しめたものでしょうね。

私が、げんちゃんが何につまづいているのか、やっと理解して、このやり方を考え出したのは、つい最近です。最初に割り算を始めてから、かなり時間がたってるのもあって、たくさんやってあげると、感覚的な理解ができて、混乱が少なくなったようです。

あともう一つ、大事なこと、割り算は、”仲良く分ける”というかけ声を教えてあげます。これは、矢け崎先生に教えていただいた、安曇野のかけ声。同じ数ずつ分けることが、げんちゃん、最初わかってませんでした。
算数の学習障害というのは、すでにわかっているという前提でできるものは、何もない、と思っていた方がいいのかもしれません。

 約数を教える時に、8の約数が2と4、なんてことも、8÷2=4 8÷4=2、約数で割った商もまた、約数になるんだよ、ということを、お皿の数と、消しゴムの数を入れ替えて、実験することで、理解できたようでした。

 掛け算の時から、この消しゴムとアルミ皿、式の数の色変え・・・これを使って導入していくと、割り算まで、急行列車に乗れるかもです。

まあ、げんちゃんは、加減計算でもいまいちの時代が相当続いていたので、これは、げんちゃんの中では、相当高いステージに来てからやることではありました。
このやり方が効を奏する子供さんと見たら、ぜひ取り組んであげてください。

 追記、
先日、自動販売機の前で、すっと500円玉を入れましたよ。おつりの意味が腑に落ちたんでしょうね。今までは、必死で130円とか、150円とか小銭を探し出してました。また、あることに、
「1パーセントしかできてない! 」と言ったので、それって、どういうこと?じゃあ全部できたら?と聞くと
「100パーセントだ!」 と言うではありませんか。

確実に、ここへきて、彼の算数は、前進したようですね。

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  1. ギフテッドパパ より:

    ご無沙汰してます。
    もう10月!カレンダーもあと2枚!速いですね。げんちゃん算数頑張ってますね。先生にマンツーマンで教えてもらっている時はおっ!できるじゃん凄っ!て感じなんですけど、家で自分でやってみると…お主それはないだろう(泣)ってことがしょっちゅうでしたね。正に一歩進んで二歩下がる感じ。反復あるのみですね〜。我が家の今迄の取り組み、とあるところで取り上げられることになりました。また、お知らせします。

  2. みかんママ より:

    息子も割り算はできるのに、文章題がとけず、割り算の概念が入ってないと気づいた時、塾の先生とも相談し、塾と家でやりました。

    割り算は、そもそも「同じ数ずつ分ける」というものなので、好きなぬいぐるみを並べ、あめを用意し、おんなじじゃないと喧嘩しちゃうよね〜とか、こんなにいっぱいもらえるんだね〜とか、遊びながら楽しく同じ数ずつ分ける体験をさせ、そのうち式も合わせて書かせるようにしたところ、無事、概念が入り、文章題も解けるようになりました(^^)

  3. glow-gen より:

    ギフティッドパパさん
     お久です~。日々一歩一歩ですよね。一回入力したくらいでわかるとは思ってないけど、何度もやって、え~みたいなことになると、ため息が出ますよね。
     げんちゃんだけじゃないかもですが、二つ以上の作業とか、考え方の段取りとか出てくると、やっぱり、ちょっとサポートいるんですよね。そのあたりがすらすらになると、かなり、脳は普通になっているということなのでしょう。
    まだまだです。でも、段取りのいる算数文章題が、サポートをしたらできたりすることもあるので、やっぱり、やれば、進んでいくんですね。根気がいりますね。

  4. glow-gen より:

    みかんママさん
    そうですね~。割り算は、「仲良く分ける」ということがわかってないことがありますね。そんなんわかりきったことでしょ。というのは、こっちの思い込みで、仲良く分けるは割り算。と入れてやらなきゃいけないですね。
    げんちゃんも、すべてわかってなかったです。
    ほんと・・・去年の今頃割り算の意味がちんぷんかんぷんだったのに、今は、文章題から、割り算を引っ張ってきたりしてるから、やれば、なんとかなるんでしょうね~。我が家も、今が文章題の旬です。笑

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