ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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算数の学習障害、ここへきて10進法の整理をしてやる。

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数を形におきかえる作業に取り組んでます。25が4個は100、形にするとこんな形。方眼紙は使えますね。右上のノートの字は、ママの字です。問題作ってやりました。げんちゃんの字は、すさまじく、まだまだ破たんしてます。

  げんちゃんは、ぜんぜん変わらない、といらいらする所と、確実に進歩しているところが、混在しながら5年生ライフを過ごしてます。
一つはっきり言えることは、去年までのげんちゃんからすると、完全に次のステージにいっているということです。昔を考えれば、すごいことかもしれないけれど、それはそれで、新たに、どうしようもない問題にぶちあたっている今日この頃です。

 さて、げんちゃんのこの頃の算数について書いてみたいと思います。

 げんちゃんは、四則計算をとりあえずこなせるようになりました。5年の現在の単元は、少数の掛け算ですが、真に理解しているかどうか、さだかではないにしても、とりあえず、10問くらいのひっ算を、立て続けに一人でやりおおせるようになりました。簡単な文章題も、一人でえっちら絵にしたりしてみたりして・・・(絵にしろと言わないと、適当に即答して、間違いますが・・・)分数も、割り算も、一人でやって、答え合わせに持って来たりするようになりました。運転技術に例えるなら、自動車学校の仮免といったできばえですが、とりあえず、できるようになったのです。

当然、正解率は低く、時には半分すら合わないこともあります。
よく観察してみると、20までの加減がまだ、不確かだったり、汚い字でうめつくされる計算式の桁がごちゃまぜになっていたり、100借りてきて1の位を引くやりかたがわかっていなかったり、・・・基礎の基礎からどうも、不確実な感じがします。

 反復がたりてないだけ、と思いたいところですが、長年げんちゃんの算数につきあってきたげんママは、これこそが、げんちゃんの数の障害に起因すると感じます。

 少々反復しても、げんちゃんの計算力の確実性が、簡単にはあがっていかない原因。それは、普通の子なら、確実についていく数の感覚がついていかないことも原因だと感じます。

いまだに、8たす5をいきなり14とかやってしまうげんちゃんの計算感覚は、数が10のまとまりで折り返していく図形的感覚ではなく、ひたすら数珠つなぎで数がのびていく感覚ではないかと思っています。
 
だから、少し難しいひっ算ができたと思っても、決して油断のならない世界だと感じます。

 ある時、ふと思って数唱をさせてみたら、
110,111,112、・・・・・119、と言って、しばらく悩んで200と言ったげんちゃん。ここが1000なら、230はどこ?といった数直線問題がいまだにむつかしいげんちゃん。

 1000の半分は? と聞けば、しどろもどろして、あせって100とか言って、その場を取り繕うとしたり、
1000の一つ前は?と聞いても答えられないのも、先日発見しました。
100が10個でいくつ?と聞いて、110とか叫んでましたし・・・(100×10=1000 と書くくせに・・・)

もう、10進法の実感がここまで入ってなくて、逆によく四則計算できているものだ・・・.と感心するくらいです。

 しかし、気を取り直して、戦略を考えます。げんちゃんが、どこで、つまづいているのか、どんな感覚で算数を突き進んでいるのか、今こそあぶりだせる段階に来たとも言えるのです。

 
 げんちゃんの状態はたぶん、こんな感じでしょう。

数が、形になっていないということです。
数は抽象的なものですが、実は、形があります。人によってとらえ方もあるとは思いますが。
100なら、10が10個ならんだ、正方形。

少なくとも、1から100まで ひたすら線路みたいに続いた1本の線ではないはずです。しかし、どうも、げんちゃんは、1本の線のままのようです。ひく1さえ、いまだに、指を使うことの多いげんちゃん。数は、ひたすら、数珠の玉のように、言葉が続いているだけの感覚なんだと思います。
 行ってみれば、私たちが円周率を何桁も延々唱えた場合、数はひたすら脈絡なく続く文字です。げんちゃんの数の感覚は、まだそういう部分が強いのではないか、と思っています。

ただ、最初のころと違って、少しは形をとっていると思いたいですが・・・。どちらにしても、ここへ来て、とことん整理してやらなければならないほど、初心者状態なのでしょう。

学校の単元を進めつつ、一方で、まだ完全に整理されてない数の世界を、整理してやる作業をする必要があると思いました。

そこで、トレーニングを開始しました。こういうことは、今までもやってないことはないのですが・・・まだまだ定着をしてないようですね。

1、まずは、数唱です。1から100まででは足りません。数のどの部分かを取り出して、数唱させます。

   80から130まで、1ずつ・・・
   790から850まで、一つずつ・・・
   0.01から1まで。0.01 0.02 0.03・・・
90から500まで、10ずつ 90 100 110 120・・・・・(190の次に1000とか言い出します。やれやれ)
   5 10 15 20 25 30・・・・・・

  思いつくあらゆるところを、まずは順唱からです。そのうち、逆唱もせねばならないかな~・・・

2、 方眼紙を使って、10×10の正方形を切り出したものでトレーニング。厚紙の方眼紙はいろいろと便利です。
   83はどこのマス?と言って、すぐに指させなかった時には、こっちがびっくりしました。

   数がどのマスにあたるか、あてさせます。
   また、25が4つで100なんてものを、はさみで切りださせます。
   100は86と14、というのを、鉛筆で線をひかせたり。

   100マスの方眼紙の、一マスが0.1なら、1列1になり、全部で10になる、というのを数えさせたりします。

3、20までの数の”半分”を作業させます。これは積み木でします。
  案外、半分というのがわからない子供たちです。
  半分がわからなければ、4分の1、なんて感覚はわかりっこないでしょうからね~・・・バカにできない、”半分”

これが、去年だったら、一つ一つため息ものでしたが、今は、やはり、一から教えるというより、整理してやる感じがします。やると、ボトムアップしてくる感があります。

それにしても、2年生のまとめテストをしてみたら、案の定わかってない・・・

1000が2個、100が8個、1が5個、全部でいくつ?が、撃沈でした。2805が正解ですが、285と書いて?頭をひねり、その後、200080・・・・みたいなことを言い出して、
うわ~~、こっちまでパニックになりそう! 落ち着いて、ヒントを出せばできますが、やはり仮免状態ですね。

 まあいい。これでも、昔より、ずっと理解力があがっているげんちゃん。きっちり整理して入れていってみたいと思います。

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  1. ゆうママ より:

    こんにちは。
    うちの子(小5)算数はましな方です。公文では学年相当の教材後半をしています。が!数感覚は限りなく怪しいです。
    単元テストは文章題とかわかってなくても、割り算の単元ならとりあえず割り算。立方体の単元なら、とりあえず、たて✖️横✖️高さにあてはめればいいですから、100点をとってくることもあります。でも真の理解とは程遠いです。頑張って100点とっても、同じ100点の子とは質がまるで違います😂
    そして、溝の国語は本当にもうわけわからないと思います。公文国語は4年生レベルをやってますが、解き方が根本的にちがっていて、内容ではなく、マスの数にあう適当な言葉をあてはめて、なんとなく正解ひています。絶対にわかってない。独自のやり方で解いてるんです。
    げんちゃんのノート、しっかり書けてますね。すごいです。うちの子の字はもっともっと雑です。でもそこを直すと、勉強の目的からずれるので目をつぶっている状態です。書字だけを目的にして、習字(硬筆)習わせた方がいいのか検討中です。

  2. ゆうママ より:

    今まで普通級で頑張ってきましたが、支援級への転籍を検討中です。
    5年生になって、縦割り活動ではリーダー的存在を求められ、学習面ではグループでの話し合い、ペア学習…どうしても協働で何かをしなければならない活動が増えてきて、コミュニケーションに大きな課題がある息子には絶対に無理無理。げんちゃんとは逆方向への転籍。普通級で頑張らせたこと間違ってたのな〜と感じてちょっと、いえ本当はかなり凹んでます。高学年って学習面だけではない能力が必要とされるんですね。難しいです。

  3. まろん より:

    げんちゃん、着実に成長していますね。今はあやふやな感覚でもある時にいきなり神の啓示が降りたごとくそういうことか!とげんちゃんが理解するって感じになるといいですね!うちも算数は数量感覚がないな、と感じます。数を「かたまり」でとらえられないみたいですね。最近ましにはなってきましたが・・・。最近はうちは天才脳ドリルの「数量感覚」「空間把握」などをやらせています。うちは三次元の「空間認知」が弱く(短期記憶が弱いせいもあるのかも?)道順が覚えられないんです・・・。レゴもすいすいと組み立てたりはするんですがよく組み立て残しがあったりするんですよね。これで少しはましになるといいんですが。
    以前の記事で参考にさせていただいたシャーペンですが今のところ0.9が気に入っていて家での書き物はすべてこれになっています。変なところで真面目なので学校の宿題は鉛筆のままです。0.5も0.7も揃えて、使ってみたようですが本人的に書き味がいいのが0.9だったようです。0.5や0.7がいいという日がくるかもしれませんがまあ、その時はその時で。シャーペン、やっぱり鉛筆よりもきれいに書けますよね・・・。

  4. のの より:

    分かる〜っ!分かるぅ〜〜っ!分かりすぎるぅ〜〜〜〜〜っっ!!!と、記事を読みながら思わずうなってしまいました。

    我が家もまさに同じ道をたどっている感じです。すいすいと解いていたかと思うと、「え?!そこ?!?」っていう入り口のあたりですっ転んでいたりして、本当に見ている私の方がパニックになりそうになったりしています。

    うちはついやっと最近になって、急に数直線が理解できるようになって、思わず小躍りしてしまいました。今まではどんなに説明しても、私の方がヒートアップするだけで、むなしい結果に終わるばかりでしたが、本当に突然、5年生の問題が普通にできたのでびっくりしました。文章題の絵へおこす作業はまだまだ・・・。自分では今まで全く意識したことがなかったのですが、数って、束にしたり、形にしたり、並べたり、その場によって色々な対処をしなくてはいけないものですね。いろんな方向からの数の整理、またアイデアぜひ参考にさせてください。

    前回の記事の写真でも思いましたが、げんちゃんのノート、うっとりしてしまいます。筆圧、マスにきちんと入っている感じ、整理された様子、どれをとっても今私が息子に目指して欲しいノートです。漢字を書くときには、結構良い感じでバランスも筆圧も出てくるようになったのに、数字を書くときにはうっすらかげろうのような字でノートとサラッとなめるような字しか書かず、「0」も下からぐるっと書いたり、上から右回りで書いたり、ひどい時には9時の方向から書き始めたり、まだまだです。消しゴムの使い方もひどいもので。

    指先がまだまだなんでしょうか?お菓子の小袋、食べかけのお菓子をとめた輪ゴム、まだまだ自分では開けられません。

  5. glow-gen より:

    ゆうママさん
    ほんとに、一筋縄じゃいかないですよね~。
    げんちゃんは、進化してきたといっても、なんというか、普通の子が、何年も前に通過したところを、やっとかすってきてるだけ・・・的な状態です。できた、と表現しても、その質が全然違います。
     こんなんじゃ、量をこなさせてなんとか、追いついたように見えても、なんかね。限界ありまくりだよな~と思います。
     ソーシャルってもんは、ほんと、一番最後なんですよね。基礎能力がアップされて、アップされて、その先に、少しずつしかかわれない。そんな感じです。
     げんちゃんは、うっとおしさが前よりなくなってきたので、ほかの子にうとまれにくくなってきたかな・・・前より。そうなれば、ほかの子のリーダーシップに乗れるから、なんとかなる。普通クラスにおいとけそうだ。その程度です。
    自分が、てきぱき、主体的に動けるまでには、まだまだながい道のりです。
     ある方が言ってましたが、おとなしくしてれば、ほかの子の流れをじゃませず、なんとなく、ついていってるような感じで、やりすごせる。まあ、やっとそのレベルだと思います。
     普通クラスでずっとがんばられてこられたんですね。すごいな~。支援クラス母体で、普通クラスにシフトというのは、けっこう手厚いです。でも、普通クラス母体で普通クラス、はやっぱり、どの子も、負担は大きいのかもですね。その都度、柔軟に、いろいろためしてみれる環境があることが、もっともいいですよね。
     同じ普通クラスでも、支援クラス母体にしてみるのもいいかもですよ。

  6. glow-gen より:

    まろんさん
    ほんと、数の認知は、不思議ですよね。げんちゃんは、20までの水道式積み木で、もういやになるくらい、作業をしているのに、それでも、なんか、20までの加減を指でやったりするんですよ。しかも、たされる数を出して、そこに、ひとつずつ加えていったり、・・・。幼稚園生でも、トレーニングしていけば、もっと数を理解できると思うのに。
     でも、確かに、こんな状態でも、飛躍的にのびているといえます。最初が最初だっただけに、5年の彼の算数の伸びは大きいです。脳の何かがかわってくるじきなのかもしれないですね。どかんと、つきぬけないかな~・・夢ですね。笑
     この時期までに、ある程度、えっちらおっちらできるようになっていないと、普通の子でも5年からの学習は、まじに大変です。きっと落ちこぼれる子もたくさんいると思います。
     シャーペンは、もっともっと、小学生向きに開発されるといいと思います。鉛筆のグリップもずいぶん研究して、良いのを見つけました。ゴムとかシリコンである必要はないのに、どうも、そういう素材ばかり。今ほれこんでいるのは、クッション材みたいなものでできたグリップです。
    また、紹介できるといいです。

  7. glow-gen より:

    ののさん
    ノートは、右下の字はげんちゃんのものですが、右上のほうは、私の字です。汗 げんちゃんは、まだ、ほんと字は破たんしてます。なんか、普通の子と、汚さが違いますよね。

     書字は、まだまだ研究中です。知り合いのお子さんが、字が流れる子がいて、最後のところを、ゆっくりとめられないの。でも、汚さのレベルは、普通で、破たんはしてないのです。げんちゃんも、最後ぴゅーっと流す。これって、単に乱暴とかだけではなく、何かあるような気がします。まだまだ腕力も弱いげんちゃん。粗大運動がきびしいのでしょうかね・・それから、丸は、どうしてああまで書けないのでしょうね。げんちゃんも、同じ大きさの丸をたくさん書くのができなかったですよ。今でも、だんだん小さくなったり。そして、昔は、確かに、丸を、いろんなところから書き始めてましたね。丸が最後閉じないのも、まだまだあります。目の検査の丸みたいにあいてる。
     確かに、5年になって、あら、算数できるようになってる・・・と感じます。(何を入れても、だめだったのが、少し入る、という程度ですけど。)5年の単元を前に危機一髪というスピードでしたよね。
     数直線は、げんちゃん苦手です。でも、やるごとに、入っていく感じもあるから、やはり、整理してやる時期にきていて、まったくわからないとかではないのでしょうね。

  8. glow-gen より:

    まろんさん
     鉛筆グリップ スポンジ素材で、検索出てきました。ゴムよりだんぜん使いやすいです。

  9. のの より:

    ”最後ぴゅーっと流す”。 めちゃくちゃ「あるある」です。

    「か」の二画目、「た」の二画目、なぜかぴゅーっと流します。共通しているのは、ななめってことでしょうか??発達の子はどんな時も斜めが苦手な気がしますね。息子は将棋をさしますが、やっぱり角筋が弱いし、オセロもそこそこ強いですが、斜めを見落としてひっくり返し忘れます。

    かと思えば、漢字はぴゅーっと流さない。
    一体なんでしょうね?? 笑

    ノートはもちろん写真右下の文字に注目してうっとりしています。 :)素晴らしいです。この文字通しがしっかりぎっしり詰まった感じに大変憧れを感じます。息子はまだガッサガサで、箱の中で少ないお菓子が踊っている感じです。

  10. glow-gen より:

    ののさん
    オセロ強いなんてすごいですよ。げんちゃんは、2年の支援の子に負けてました。なんか、先が読めないし、頭が悪いので、絶望的な気持ちになります。どんなに伸びても、頭が悪いです。
    字は、あれ、確かにましな方かも・・・いつも、自分勝手に書くのはひどいです。まあ、でもね~。四角にはいっているだけでも、進歩なんかな~。
    何一つ普通の子より抜きんでたとこがないげんちゃんですよね~。字も普通に汚いレベルなら、すごい・・・とか。どういうところで勝負してるんでしょうね・・ははは・・普通の子ってすごいところにいるんですね。

    字の進歩も考えてみれば、1ねんかけて、そういえば、少しきれい、また1年かけて、また少し・・・あまりに地道すぎて、わけわかんなかんじです。
    親の忍耐力を養うために神様から送られた子供といったかんじですね。日々ぐったり疲れる子供です。やれやれ。

  11. glow-gen より:

    kさん
    計算進歩しましたね~。げんちゃんの去年より、絶対よくできてますよ~。
    でも、なんなんでしょうね。あれ。今日も800.850.900.950・・・というのを言わせてたらしどろもどろでした。5飛びなんて、子供たちあっというまにものにしてしまうものでしょ。練習するまでもないでしょ~。
    頭のどこかが働かないんでしょうね。
    どこかの部品がこわれてる自動車で高速走ろうとしても、どっか、うまく走れない。そんなかんじです。だめな部品抱えて、訓練だけでやろうとしている自分は、どっか無理があるんだろうな~。最近ちょっと弱気です。
    いつになったら頭がよくなるのか。うんざりしてきますね~。

    頭の良い子を持ってるママは、自慢に感じますが、それって、ママがえらいわけでもなんでもないんだな~、と最近つくづく思います。たまたまですよね~。たまたま出来の良い子が与えられただけ。そういうことを感じるこの頃です。

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