>
今年の秋は、げんちゃんにとって、エポックの時となってます。げんちゃんは、ブレークスルーとは言えないまでも、ほんとに質的な伸びを更新しています。
6月から取り組んでいる体操の先生による、体の取り組みがよかったのか、マッサージがよかったのか・・・
いや、たぶん、今まで5年間、日々こつこつとやってきた取り組みすべてが、ここでやっと出力モードに入ったのだ、と私は思います。
学校で毎日見ておられる支援の先生は、まだまだ同級生と比べて、劣るところだらけのげんちゃんに、”その時”を感じることはないかもしれないけれど、5年間日々、彼を見つめてきたげんママには、ここへ来ての変化が、今までのものとは、少し違うことが見えます。
どんなに引っ張っても引っ張っても、ほんの少し動くだけ、という状態だった彼が、引っ張った力ほど、げんちゃんが動く感じ、いや、そこまではないか・・・(苦笑)、少なくとも4分の1くらいは動く感じを味わっているのだから、これをブレークと呼ばずして何と言おうか。
普通の子の、あまり賢いとはいえない子どもさんなら、たぶん、引っ張った分の半分くらいは動くのだと思います。目から鼻に抜ける、賢いお子さんなら、引っ張った分の1.5倍くらい動いてしまう。
でも、げんちゃんは、今まで、力の10分の1以下のパフォーマンスだったのです。それが、4分の1の手応えになったら・・・いやあ、すごいんですよね。
たとえば、先日、げんちゃんは、すごいスケッチを持って帰ってきました。友達が笛を吹いているデッサンだと言うのですが、(まだ途中)絵が描けない子だった、と私に聞かされていた支援の先生が、できあがってないのに、わざわざ、コピーして持たせてくれたのです。市のコンテストには、残念ながら通りませんでしたが、密かに、選ばれないか、期待したくらい、私はわくわくしてしまいました。
げんちゃんは、絵がまったく描けない子だった。と誰が信じるでしょうか。クラスの先生さえ、別段、げんちゃんの絵に何の感慨もないようです。4年生だから、ま、絵描くでしょう。くらいに考えている。私が、どれほど、彼が絵を描けるようになるために、努力したか。ということを聞いてもピントこないのです。それほど、げんちゃんは、普通に絵を描いています。でも、この絵は、私もびっくりでした。比率がまともになっている。あれほど変だった、顔と手のバランス・・・いつのまにか治っているのです。
工作も、まだまだ自分で、勝手に作り始めることはありませんが、テキストを見て、多少アレンジして、ところどころを教えてもらいながら、7時間かけて、大作を仕上げてきました。投げ出さず、何回、続きから仕上げていきました。(上の写真、牛乳パックの海賊船です)
教えて下さる先生は、日にちがあいて、何回か取り組むごとに、げんちゃんの、セロテープのあつかいや、色の塗り方が、上達するのを報告して下さいました。
時々取り組む、オセロが、毎回ごとにうまくなっていくのも、ここのところの驚きです。間が2~3週間あいてましたが、とうとう、斜めをしっかり読んで、いい勝負をかけてきました。もちろん、タイでやるほどにわかってませんが、これなら、負けても、お友達とやれるでしょう。
おうちゼミ(前回のブログ)を一人で、真剣に取り組んでいます。私が、30分家を空けた時も、必死でやり続けていました。問題の意味を教えなくても、臨機応変に答えていました。もちろん、正解率は高くないけれど、まるで、普通の子の取り組み方です。
算数も、二桁で割る割り算に、入る手応えが出てきました。3桁かける3桁のかけ算も少しずつ手応えが出てきました。あの悲惨な算数さえ、わかってきたのですから、これはやはり、特質すべきこのシーズンと言うべきです。
結果というより、げんちゃんの頭の本質が変化している驚きを感じます。
でも、結果は、まだまだです。ソーシャルもまだ色々と問題山積ですし、学習も、やっと今スタートに立ったという感触です。
だけど、サッカーの先生が、わざわざ電話下さって、
「げんちゃん、今日シュート決めました!」
と興奮して伝えて下さったのも、決して偶然ではないと思います。なぜなら、今までも、シュートできる見え見えのチャンスが来ても、げんちゃんは、決して物に出来なかったのですから。
もはやこれは、げんちゃんの障害を治すプロジェクトではなく、げんちゃんの、素敵な才能を開花させるプログラムです。そう言い換えてもよい時期が、必ず来ると信じたい。
人がどう言おうと、なんだか、わくわくしているげんママです。
どうも、こういうのりで、支援の先生にお話したら、支援の先生は、
(親ばか? う~ん。学校では、まだまだなんだけど・・・)
というリアクションでした 笑・・・・いえ、いいんです。時の変化を読めるのは、日々たゆまずやってきた私の方なのですからね。
げんちゃんのプログラムをしっかり考えましょう。ドラゴン桜みたいな気分の今日この頃です。(ドラゴン桜知ってます?だめだめな高校生を東大に入れるドラマですけど・・)
たぶん、また、どかんと落ちるとは思うのだけど。今日は、ちょっと乾杯です。
公開コメント 承認後公開
こんばんは!
おおおおお〜!キターーーーーーッ!って感じがすごく伝わってきます。
日々、げんちゃんとがっつり一緒に取組んでいるげんママさんだからわかるんですよね!
私はげんちゃんに会ったことがないのだけど、ここ何回かのブログも含めて
げんちゃんがなんか、ステップアップした感じがします。
読みながら、すごく嬉しく、わくわくしてコメントしちゃいました。
げんママさん、かんぱーい!だわ!
毎日お邪魔させていただいているのですが、大変久しぶりにコメントさせていただきます。元々アスペで急性脳症で脳損傷を負ってしまった小4の息子です。
げんちゃんの飛躍すごく分かりますっっっ!!
うわ!分かる〜〜〜〜〜〜!!!と思い、どうしてもコメントさせてもらいたくて。失礼致します。
げんママさんお勧めの頭蓋仙骨療法や毎日のコツコツトレーニングを積み重ね、息子はこの春から普通級でチャレンジさせてもらっているのですが、春は完全に「教室にいさせてもらうだけで有難いです」状態でしたが、二学期になって、本当に急に手応えというか、手触りというか、何か根本的なものがが大きく変わり、まさに引っ張れば可動域は少ないけれど動くっていう感じです。
どんなに丁寧に説明しても、あっちからこっちから色んな角度から攻め込んで見ても、「はぁ?」という反応しか返ってこず、まさに暖簾に腕押しでむなしさだけが残る日々でしたが、最近では「え?!この説明で分かるの????」ということもあるくらい。といっても、多分一般的なお子さんにしてみたらごく当たり前のことでしょうけれども。^^(笑)
そして、伸びる時には何かある部分だけが伸びるのではないのですね!げんちゃんの様子をお聞きして、息子とオーバーラップしてしまいました。まさにウチも今、げんちゃんが迎えている変化のような多方面の伸びを感じています。絵も字も工作も色塗りもピアノも音読も、ぐぐっと底上げがきた感じです。この間、校内の図工競技会で作った作品も、みんなの作品の中に埋もれて一生懸命探さないと見つからないくらいで、見つけてみたら、「え?これ?!これが入賞しなかったの?!」と思うくらい(←完全に親バカです)良い仕上がりで、びっくりしました。
そして私自身の気持ちも前とは明らかに違っていることを感じます。前は「障害児を脱出して、早く憧れの”落ちこぼれくん”になりたい。近づきたい。」と思っていましたが、今や”フツ男くん”いや、正直心の中では、もうちょっと上を目指している自分もいます。ついつい欲が出ます。でも、欲があるから頑張れるものですよね!
ドラゴン桜計画、今後のげんちゃんの変化や取り組みに、ますます目が離せません!!ぜひ参考にさせていただきたいです!!
凄いですね!!努力は実を結ぶのですよね!!うちの娘も計算はあまりのない割り算を100問45分間一人で九九を唱えながら頑張って1問間違えだったらしく支援学級の先生が驚いてました。3年生はみんなでこの問題をやる大会みたいなものがあって娘は参加させてもらえず。。私が『九九を覚えているんだからやらせてください』と言ったので支援学級で後からやらせてもらったのです。でもみんなと同じ教室で銀賞の賞状をもらいました!!なにより100問を45分間一人でやれた事に感動したのですが、別の日に2年生の漢字50問も1問間違いだったらしく、また支援学級の先生は驚いたそうです。。。驚かれても困るんですよね。。できないって決めてたから驚いてるんですよね。支援学級の先生にはもっと人を見て欲しいです。今漢字は3年生をやり始め、算数は3ケタ×1ケタをしています。入学前の娘からすれば想像を遥かに越えた成長ですが、まだまだ娘は本質的な理解がぼんやりしています。げんちゃんの様な光が見えるといいのですが。。。娘は絵も相変わらずですし。。
でもげんちゃんの光は私にとっても希望の光です!!
ねこ母さん
ありがとうございます。最近、色々考えることあります。この子たちって、こうやって、能力の開花を期待されて生まれて来るんじゃないかな~・・・
支援のおかあさんたちと話をする機会がありましたが、私のような取り組みを否定する人はいないけど、私はできない、と言ってました。
子どもの成長は、待ったなしなので、なんだかもったいないな・・・と思いました。ねこママさんも、その子たちのためにがんばってくださいね~。
ののさん
そうですか~。ちょど時期を同じくして同じような体験をしているんですね。普通クラスでやっていくって、大変なことですよ。私は、今まで、何度も普通クラスでのげんちゃんを見て、あ、まだ時期尚早だ、と支援クラス中心のカリキュラムをよしとしてました。今度ブログに書こうと思うのですが、昨日久々に見学に行ったら、違ってました。まだまだですが、今なら、普通クラスの時間を多くすべきだ、と思いました。
こういうのも、ずっと取り組んできているのでわかるんですよね。
それにしても、お子さんはすごいですね。まず、普通クラスでどんどん伸びているのもすごいし、工作は素晴らしいです。げんちゃんは、まだ工作は、支援員さんがつかなくてはだめなのではないかな~。工作能力は、総合力です。相当ののびなんですね。
支援教育ではなく、才能教育です。そう自信をもって言えるように、結果をだしていきましょうね~。
ここあさん
すごい!普通クラスの中に銀賞なんて。それも、確か、算数は溝になっておられるようなことを言われていたと思うのに・・・
読んでてちょっと思い当たって笑ってしまいました。げんちゃんも、普通クラスに見学に行ったら、先生が
「げんちゃんは、ひらがなで書いてもいいよ~。」
と言ってました。「ははは、そんなん、書けるし~・・」汗
と私は思いました。でも、そのハンディキャップ感が、ストレスが少なくていいのかもしれないですね。
できんと思ってたら、できるの~~?
って。できるの当たり前の視線だと、げんちゃん、たぶんつぶれるでしょうからね~。
それにしても3年でそういう感じだったら、4年で、どかっといきますよ。3年は、伸び悩む4年は、伸びる・・・だそうですからね。
どんな時も、こつこつやる。これしかないですね。
げんちゃんも、おじょうちゃんも、よく母のスパルタについてきてますよね~。ははは笑
ひつじさん
ありがとうございます。高学年は、ほんと正念場ですよね~。げんちゃんの見学に昨日行ってきたのですが、もう子ども達は、かなり大人っぽくなっています。ほとんどお客さん状態だから、みんなの暖かい視線でなんとかなっているけれど、ハンデなしだと、やっぱり、相当きついですよね。
いきづまると、とにかく、体の伸びしろを捜してます。今は、指先の能力。よくなってるけど、まだ伸びしろあります。それから、ぶら下がる力、足でリズムうちながらピアノをひく、なんてのも伸びしろとふんでます。頭のマッサージも、もっとしなければ、と思います。
まだ、正中にびしっと意識を合わせるのが、不完全ですもの。まだ、伸びしろはありまくると思ってます。
高学年になったら、とにかく、細かい伸びしろチェックです。しつこいくらいにやっていきましょう。
そのうち、自分の専門は、本職ではなくて、こっちか・・・となりそうです。笑
参考になるかわからないのですが、落ち込むような伸び方の時は、ぐっと戻って、ピンポイントであげていくのがいいような気がします。
それと、左右の統合の前に、上下がうまくいってないことが多いと気付きます。
うまくいくときと、ぜんぜん行かないとき、なんか、発達は繰り返しますよね。がんばりましょうね。
戦友ですとも、ここのママたちは。いつもはげましてもらってます。ありがとう。
げんママさん
以前一度コメントしました小5グレー男子訓練中のひでママです。
すご~くよくわかります!
成果が出てくる時期なのかとも思いますが、日々の努力です。
うちの息子も夏休み時期よりずっと学習ののみ込みが早くなってきまして、授業態度も落ち着きが出てきたそうです。
幼稚園生レベルのピアノはとにかく毎日一回は弾く(忘れない為…わずか5分)週3サッカー練習以外、自主練のジョギングまたはリフティング
やっと『出来る手応え』が出てきたようで、やらない選択はしません。
相変わらずボーッと止まっている時間も有りますし、不器用で不憫で仕方ないのですが、コツコツを武器に小さな成功を積み上げていきたいと思います。
こんにちは。げんちゃん、おめでとうございます。以前書かせていただきました高学年グレーの母のばたばたです。げんちゃん、ブレイク、来ましたね~~。乾杯、いっぱいしてください。
うちは、漢字の書きは相変わらずボロボロですが、算数で少し頭がつながってきた感触を得られたのが5年夏です。ですので、げんちゃんより1年ほど後でしょうか。
ただ、これからについてですが、勉強も大事なのですが、うちの子については、やっぱりまだ目と手の繋がりが悪いし、相変わらず圧迫刺激を求めるし、癇癪がきつくて気の散りも激しく、体力的にも精神的にもいつ不登校になるかという不安もあり、勉強よりもまだまだ体の方を補強する必要がありそうです。この2年は軽い運動を続けているのですが、何か、こう、大人になっても続けられる運動で体にもよいものがあれば、この時期に始められないかとも思っています。
それに、体も大きくなってきたのに精神的にはまだ年齢よりだいぶ幼く、たとえマイペースでいくとはいえ、ソーシャルスキル的なものももう少し補強しないと同級生の激しさと成熟に最低限の対応もできないし、で、勉強以外のノルマが多いです。
ただ、以前、なんでも3か月続けてみたらいいというアドバイスをげんママにいただいたので、ブログにアップされているマッサージは間欠的にですが続けています。
ところで、前々回、「おうちゼミ」の紹介、ありがとうございました。面白そうなので早速一学年下の物を購入してみたところ、楽しんでやっています。定着するかは別として、タブレットのネコに餌をやるためとはいえ自主学習をしているのは、いい感じです。PCやタブレットなどの機器による学習では前頭前野が機能していない、という報告もあるようなので、ちょっと躊躇気味でしたが、動機づけにはとてもいいみたいです。
とにかく、たとえ日常的な困り感がいろいろあっても心底からはイジケない子に育てたいし、あれなりに相当頑張っているかわいい奴なので、(癇癪がひどく私が部屋に籠るしかない時もありますが)頑張りますね。
ドラゴン桜とまでは言わずとも、なんとか淡々と日常をやっていける子になってほしいです。もちろん、「気持ちはドラゴン桜」くらいのほうが、勢い出ますよね。(それに、こちらがせざるを得ない情報収集や選択やもろもろは、確かに「ドラゴン桜」並みかも。)
ひでママさん
コメントありがとうございます。5年生ですか・・なかなか、周囲は、大人びてきてますよね。それにしても、毎日かかさずピアノ、すごいな~。内は、週二回の時が多いです。だから、一曲を半年はひいてます。でも、なんか、最近、新しい曲の習得が多少早い気もします。
やっぱり、脳に色んな大きな変化が起こるときなんですね。この時をのがしたらぜったいもったいないし、このときのためにも、日々、小さい時から、こつこつやらなきゃいけないんだな~、と思いました。
週3サッカーすごいですね。げんちゃんは、見落としてる伸び白をめいっぱいのばしたくて、体操の先生を捜してきたのですが、これはほんとに効果を感じてます。リフティングとか、そういう細かいことをしっかりつめていくのや、ストレッチなど、きっと、今こそスパートをかけてくれるんじゃないですか~。がんばれ~。中学になるまで、とにかく、特急列車でのびていってほしいですね。
先輩のアドバイスこれからもぜひよろしくお願いします。