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げんちゃんの教室見学は、色んなことを発見しました。
同級生達が、今どの程度の本を読書しているのか、ということも、発見がありました。げんちゃんの、峰は、言葉の方にあります。峰と言っても、そのジャンルすべてが強いとか言うわけではありません。その証拠に、げんちゃんは、作文がだめだし、漢字もなかなかおぼえません。
でも、国語の中の色んな能力の、ある一部は、きらりと光ったものがありそうだ・・・そういう感じです。
作文はでたらめでも、書きたいことはどんどん生まれてくる。時々、するどい言葉で、ある事象をぱっとまとめたりする。そして、本に食いつく。
計算の悲惨さにくらべたら、国語は、できなくても、なんとかなる、という気配があります。
げんちゃんはそういうでこぼこだけど、どの子も、ジャンル違いがあるだけで、似たようなものだと思います。
学校の教科の、ほとんどが1や2だとしても、ある単元は、3。でも、この3の中に、すごい宝があったりするのだと杉山登志朗先生の本にはありましたっけ。
逆に言えば、峰の単元でさえ、せいぜい3だったりする、ということができるかもしれません。
こういう前置きをして、げんちゃんの読書について語るなら、読書はげんちゃん唯一の取り柄です。つい先日まで、ほんとに読んでるのかな?、ただながめているだけじゃ・・・いぶかしく思ってたけど、最近になって、読んでるとわかる様子になってます。
3年生向きと書いている本のレベルなら、ぜんぜんいけるわ~、なんてちょっと誇りにさえおもっていたけれど、教室見学で軽いショックを受けました。
他の子ども達は、私が、5~6年向きだと思っていた、字の小さな本をがんがん借りてました。図書館から借りた本が後ろに無造作におかれていたので、チェックすると、ずっこけ3人組なんかは、もう数日で読んじゃってる。
峰と思う能力も、かろうじて、下の中か、やっと下に入ったくらいなのかもしれないな~。
それから、後ろの掲示物を見たら、なんと、他の子の字のうまいこと!
汚い子ももちろんいますが、なんだか、根本的に違います。幼児の字と、少年の字・・・そんなひらきを感じます。つまり、字のバランスが、安定してます。でも、げんちゃんは、バランスが、破綻してる。幼児は、げんちゃんのようなくずれたバランスで字を書きます。脳そのものの進化の過程が、まだ手前のステージだとわかります。まあ、良く言って、1年生。
もちろん絵もそうです。げんちゃんは、2年の前半に絵がかなり描けるようになってから、ずいぶん絵を描いてきてますが、やはり、その絵も、どこか、バランスの破綻があります。
まさに、幼児の絵から抜け出てないです。せいぜい1年生レベル。ユニークなところがあるとは思うけど、同級生からすると、ずっと下のステージです。
つまり、成長は、ステップをきっちり追っていくのです。赤ちゃんが、ハイハイして、つかまり立ちして、それから一歩踏み出して歩き出す。そこから、大人の走り方が出来るようになるまでもたくさんの細かいステージを、一つ一つ登っていかなければならない。
まあ、そんな感じです。決して、飛び越えては、高見には行けないのだと思います。
げんママは、一つ一つのステップを、きっちり登らせていく。できるだけ、短期間に、かけぬけてほしいから、今、これをやればいい! と直感的に、理解したことを濃厚にやらせていくのです。
げんちゃんは、確実に、一つ一つ登っているようです。
いつも、同級生のステージを見ては、ちょっとくらくらしてるのですが、彼らとの、差が、どんどん開いていかなければ、やがて、追いついていくと信じます。こつこつ取り組む彼の人生は、確実に駒を進めていきます。
さて、そんな教室見学でしたが、ただひとつ、げんちゃんが、うまい!と感じるものがありました。それは、お習字でした。心という字を書いて貼ってありましたが、まわりのだれにも見劣りしてませんでした。 そういえば、習字があった日、支援の先生が、すごくうまかったですよ~、と連絡帳に書いて下さっていたのですが、このことだったようです。確かに、魅力のあるバランスでした。
右端の下段です。
げんちゃんの教室見学、また、新たに、テーマがわかった気になったげんママでした。
また新たな取り組みへ向かって舵を切ります。
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げんちゃんの字、うちの息子にそっくりです。うちの息子はさらに距離感や図形感覚が苦手なので、最初の二文字くらいをでかく書きすぎて下の文字がはみ出ます。習字はとてもげんちゃんのようにはいきません。こないだは名前も太い筆で書いてたなぁ…。
うちのも読書が峰で、法律の本や歴史の本が今のお気に入りです。大人向けの本でも興味さえあれば平気で読みますね。ちゃんと理解してるかは別問題ですが…。ですが、書く方になるとあんなに難しい漢字もすらすら読んでいた割に全然書けません。習ってない漢字は書こうともしません。まさに凸凹だなぁ、と思います。
それと最近思ったのですが、走る、跳ぶ、投げる、泳ぐといった粗大運動とは、つまるところ体の重心の操作なんだな、と。重心を効率よく操作できれば速く、強く動けるし、リズミカルに重心を移動させることでテンポが生まれる。うちの息子のように前庭覚が鈍く、体の重心がどこにあるかもはっきりしないようでは、速く走ることも力強く泳ぐこともできないのです。息子の動きに感じるどこかふわふわとした地に足の着かない感じの正体はこれだな、と思っています。今年はここを改善して、地に足の着いた男にするべく、メニューを組み始めております。
MTパパさん
そうですか~。げんちゃんとでこぼこ似てますね。げんちゃんも、習ってない字でも、前後関係から、さっさと読んだりするのに、書くのは、何度練習しても出てきません。かわいそうになるくらいです。
四角マスのないところに、字を書くのは、すさまじいことになります。1年の終わりに、漢字が始まったときは、二マスくらいに、またがって、ひとつの字を書き入れてました。
それ考えれば、はみ出す程度になってるから、進歩してますが、やっぱり、破綻してます。どこからはじまれば、おさまるか、見えてこないようです。
これは、何の能力なのかな、と思います。点つなぎはできるけど、まだ他に、何かが足りないんでしょうね。
一瞬にして、バランスをとる、というのは、かなり高度な技なんでしょう。気合いがたまに入って書く字は、2段階くらい上手になります。気合いイコール、意識を正中にもってきて、目と手を協調させる、ということで、そのコーディネートが、まだまだ難しいのかな、と思います。
ピアノも、今、両手をちょっと駆使するかんじ、(もち、普通のレベルからしたら簡単と思いますが)の曲にレベルアップして、四苦八苦してます。そういうのも、クリアできたら、字も違ってくるのかな、と期待してます。字は、微細運動のきわまったものと思います。でも、それは、目の機能もかなりからんでますね。
からだふらふらは、げんちゃんも、幼稚園時代そうでした。ローリングして歩いてましたよ。
今は、しっかり見えるのですが、足先を内側に向けて、いわゆる内股で、内側のくつのソールがすぐにちびってきます。
意外とそういうの改善するの難しいです。どうしたものかな~と思います。
ブログ拝見させていただきました(^^)
心の字、綺麗ですね!
自分に合った力が個々で違いますし、いろんなことに挑戦しながら、自分のここは誰にも負けないなど分析していくといいでしょうね♪
またのぞかせていただきます(^^)
失礼致します♪
TJサポートデスク 日高
空手でも野球でもボクシングでも、力の入る体勢って基本的に内股で、がに股でやるスポーツってないですよね。だから、がに股よりはまだ効率のいい動き方をしてるんじゃないでしょうか…専門家じゃないので適当ですが。
よく準備体操とかで、みんなで円になることがありますよね。普通はみんな隣と適度に距離をとって円陣っぽくなるじゃないですか。息子はあれでうまく円になれなくて。必ず、左右どちらかの子と近すぎたり、前後に飛び出しすぎていたり。で、周りから指摘されるんです。頭の中でみんなと円を作る、その中での自分の適切な位置のイメージが出来ないんでしょうね。マスから字がはみ出ることに通じるものがある気がします。
ほったらかせば・・さん
コメントありがとうございます。
自分はこれが得意だ、という分野、作ってあげたいです。
MTパパさん
体のことは、まだまだわかってないことだらけです。
スポーツ指導者的な学びって、興味があります。うちのパパが、弓道でスポーツ指導者資格をとってますが、なんか、子どもには、役立ってないですね~(笑)
でも、その月刊誌に、ビジョントレーニングのことがのってました。
サッカーが上手な子でも、基礎力があるとはかぎらない、みたいなことも書いてましたね。
けっこう気づきがありました。そっち方面の情報も使えるものがきっとありそうです。
バランスの悪さ、ってたしかにないです。マスのどこから書き始めるか、点を打ってあげる、という指導法も見たことありますね。
げんちゃんも、並ぶときの感覚だめだと思います。ちょっとしたとこに、バランスの取り方ができてない、ということが露呈します。
はじめまして。うちの次男は、四年までげんちゃんみたいにおおらかでのびのびした字(私こんな字大好きです)を書いてましたが、五年から担任に忘れ物諸々の生活習慣、文字の事を細かく指摘されすぎて、六年の現在はすっかり自信をなくし、字もグダグダ、学校も行きたがらなくなってしまいました。中学に向けて心配で、今病院で詳細の検査をしています。私には発達障害、学習障害かも?の認識はあって、でもこの程度なら普通級で上がって「普通」にやっていけるかな?と思っていたのに、迎えた思春期、そしてこの二年近くでできてしまった自己評価の低さは大きな壁でした。病院の検査まちですが、これを機に作戦を練り直して、幻の蘭の花を咲かせる気持ちで頑張っていきたいです。
げんちゃんママのサイトすごく参考になります。げんちゃんに対する愛や可能性を見出す切り開くそのポジティブさに敬服するし、そのポジティブさがいい方向に向かっていると思います。スミからスミまで読んで、私もモチベーションあげたいです。ありがとうございました。
Dalさん
コメントありがとうございます。とっても励まされました。
字のこと、やっぱり似てますか~。どなたかも、とっても似てるって書かれてました。何かが、うまくいかなくて、こんな字になるんでしょうね。その何かがうまく指導できればな~と思いつつ、ただ、きれいに書きなさい、とか、陳腐な指導しかできてませんね。
しかし、自己評価の低さというのは、げんちゃんも同じです。でも、支援の先生方が、よくほめたりしてくださって、単元によっては、ぼく得意だから・・・なんて、美しき誤解をもっていたりするものもあります。
それなのに、私が、けちょんけちょんに言って、ぶちこわしたりして・・・・反省すること多々です。
そろそろ普通クラスでやっていかせたい、なんて、考えることもあるのですが、支援の方が好きだと、げんちゃんが言うので、まあ好きにさせようと思います。
中学も、このままの延長なら、ミッションのフリースクールに行かせるつもりです。キリスト教のプロテスタントの教会に付属した小さな学校です。まあ、断られたりするかもですが・・・
中学はどうされるのですか?子どものために、何が一番よいか、親は、必死で考えますよね。また、アドバイスしてください。上学年は、ほんと、大変ですよね。うちもどうなることか・・・と思います。
幻の欄です。この子達。少なくとも、我が子はそうです。と信じ込む親ばかがよい方向にいってくれるとよいですよね~。お互い。
登校渋りをしだした去年の四月に小学校でウイスク検査をして、平均値は平均〜上。下位検査の詳細は規定によりもらえず、ただ概要書を読む限り認知の部分で凹凸があることが推測できました。
学業成績も中〜下くらいだったので、だから、一年後の今、ここまで漢字を書く事を拒否、学業成績も下降、登校渋りが加速するようになるとは正直驚きです。
なので、自己否定感というのが、どれだけ本人の可能性を狭めてしまうものなのかを今痛感してます。
今回、医師に書字障害と言われたことにより、次男は複雑ながら心がラクになった部分もあったようです。
医師の診断がでたら、中学にいって状況を説明して、ある程度の理解をお願いした上で、今までどおり普通級でと思ってます。文字の事や忘れ物やウッカリが多少あるのを説明して、そこを必要以上に教師に叱責されなければ、なんとか不登校は避けられるんじゃないかとの希望的観測を抱いています。
とりあえず次男の今の姿を私が認めて、説得や声かけを工夫したり自己肯定感を高めていきたいと、考えてます。
彼の一番の彼の理解者でありたいと思い、今色々な本やサイトをみているところです。反抗期もあり、勉強を見られるのも嫌がるので、自然に彼が話すだす機会(次男の場合は就寝前など)を大事にしたりしてます。
一年後、今よりより成長できていることを信じて。まずは今は検査結果まちです。長文失礼いたしました。またサイト拝見して勉強させて下さい。
Dalさん
そうですか~。WISK検査が中の上なんて、げんちゃんからしたら、うらやましい限りですが、その分、ちぐはぐに感じられる部分もあり、悩ましいですよね~。
今日アップした新しい記事に、計算障害の男の子のことを書いたのですが、彼も、ともすると、子どもさんのように、ある時に、大きな壁にぶちあたる可能性がありますよね。
げんちゃんは、早くに、がっつり障害、と認定されてるから、まず、母親が、時間かけて兵士になってますが、思春期にはじめてあれ?っていうお母さんは、何がなんだか・・・という感じだと思います。
でも、子どもを愛してるDalさんは、一気に、子どもさんのよいメンターになっていかれると思います。何より、子どもさんの強い味方です。普通は、なかなか、そういう風に、切り替えがきかないママの方が多いです。だからすごいことだと思います。
思春期はそれでなくても難しいです。でも、愛があれば、必ず子どもは軌道修正できると信じます。不登校も時に、よい、くらいのことで受け止めて、で~んとかまえてやっていきましょうね。
げんちゃんも、中学はどうなることでしょう。またその時はアドバイスよろしくです。