ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
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発達障害のげんちゃん、高校を卒業して感じること

作業をさせてもいいかげん。こういうことを一つ一つさせ、修正していく日々

高校を卒業して、早2週間たちました。

卒業式から2週間あまり、波乱万丈の日々でした。
やはり、どこにも所属しないで、独自プログラムなんてのは、失敗したかな~と、一瞬思ったりしましたが、やっと、私の知らないげんちゃんが把握できたり、方向性が見えるようになってきました。

朝S先生のところに行き、帰ると家で一人で課題をする。日によっては琴があったりそろばんがあったり、単発で入っているお稽古ごとに行きます。そうして、夕方になるとまたS先生の所に行く。そんな日々を送ってました。

卒業と同時に、激しい意識低下

しかし、まず卒業式の翌週、げんちゃんはおそろしいほど落ちました。表面は、普通にしていますが、やる気もないし、意欲も何もない。適当にやってりゃいいか・・・そんなずるさだけが、体中にみなぎっています。学校がなくなって、思いっきり楽できる~と思ったのか!

こっちは、学校が終わるのを手ぐすね引いて待っていて、四方八方から圧をかけ、空っぽの能力を上げようと必死です。勉強のようなものだけでなく、小学生でもできるような、あらゆる常識的なものも、1から分解して、もう一回やりなおさなければいけない、と思っています。それほどげんちゃんはやばいのです。

まるで出来の悪いロボットみたいなげんちゃん

しかし、スケジュールはある意味完璧、と思ったけれど、げんちゃんがあまりに落ちて、気持ちを使わず、できの悪いロボットみたいに、表面だけ繕ってやり過ごすので、時間だけが無意味に過ぎ去っていくようでした。毎日のように、S先生に叱られ、厳しく指導され、それでも、先生の家の玄関を出ると、す~っと捨て去ってしまうようなことをするので、ほとほとあきれ果てました。

今年のホームスクールプランは失敗だったのだろうか、と、だんだん私も不安になっていきます。

把握できてなかった、げんちゃんの時間

しかし待てよ! 卒業して気持ちがすっかり抜けたのではなくて、今までも、昼学校に行ってるときは、完全に抜いて、適当にやっていたんじゃないか、と、私は気づきました。

ゆるいT高校で、げんちゃんが、気持ちをしっかり入れていたなんて考えにくいです。彼は、学校というところを、ちょうどいい緩衝地帯にして生活を確立させていたに違いありません。

卒業式から日にちが経つにつれ、私はわかってきました。卒業と同時に突然抜けたのではなくて、今まで一日を通して、うまく抜いている日中のスタイルを、家に持ち込んだだけなんだということを。

ガチにげんちゃんの生活を洗い直し、すべて把握するようになったことで、げんちゃんが、上手にごまかしていた一日のサイクルは露呈しました。

確かに卒業と同時に、気持ちが宙に浮いたのも事実だろうけど、彼は今や、楽に世間を渡る適当さだけ手に入れていたと言えます。(もちろん、そんなのが通用するはずないけど)

頑固にかたまってしまう前に、もう一度全部分解して、作り直す

私たちが、努力してげんちゃんを引っ張り上げていたのに、それを、自分の実力くらいに思って、できてると勘違いするげんちゃん。
18歳になって、ずるさやごまかしが固まりつつある中で、今年1年、自力で努力していける素地を作り、びっくりするように低い基礎能力を一つ一つ完成していかなければやばいと思います。

嘘と見栄で固めまくっていた、張りぼてのげんちゃんを、最初から立て直すのです。私ですら、もうできるようになってる、と勘違いしている部分が山のようにあることを実感します。

今あえて、ホームスクールと考えるわけ

今、なんとか入り込める、次の学校や仕事に送り出したとしても、結局、ごまかしながら、トラブルがおこるまで、適当にやるだけ。彼のスカスカの基礎能力が、充実することはないと思います。

職場や専門学校で、小学生が身に付けて行くようなライフスキルや学習スキルを、親切に教えてくれるわけはないのですから。

意味も分からず、他人の言をぱくり、かっこつける癖

前回のブログで書いたエピソードみたいに、

「学校は、髪型が自由だから好きだ」と、思ってもない、どこかで聞いたようなセリフを言って、かっこつけたりするのは、げんちゃんに染み付いた癖です。他人は、そういうことに騙され、げんちゃんを実力以上に感じたりします。(初対面のうちだけですが・・・)

自分を飾ることだけ熱心になるのではなく、素のままの自分が空っぽなのを反省し、本気で努力するげんちゃんにならなくてはいけません。

そうでなければ、どんなに私たちが応援しようとも、げんちゃんはいつまでも私たちにパラサイトして、気ままに生きていく人生しか送れません。

学校から引きはがされたおかげで、今まで見えなかったげんちゃんの本当の姿が、しっかりと見えるようになりました。

※げんちゃんの卒業後の新生活は、またぼちぼち書いていきたいと思います。忙しすぎて、ブログがなかなか書けません・・・お許しを!とほほ

 

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  1. ゆうママ より:

    げんちゃん、何かを組み立ててるんですね。手慣れた感じがします。

    卒業して20日が経ってしまいました。大したことをしないまま日にちだけが経ってしまって、なんともいえない気持ちです。

    一緒にいる時間が増えて、できないことがあぶり出されますよね。ライフスキルが全然です。
    学校で教えることではない、でも家だけでは身につかないことってたくさんあります。友だちと交流することでなんとなく知っていくようなことが、本当にスカスカです。

    高校までは進む方向は決まっていましたが、いきなり何もなくなってしまいましたよね。うちもとりあえず専門学校にいくことにしてますが、不安だらけです。行ってみないとわからない、というのが正直なところです。

    どこかで聞いたようなセリフを言って、かっこつけたりするというのは、うちの子も一緒です。その場をやりすごすために身につけてしまったんですよね。短時間だとなんとかごまかせても、しばらく一緒に過ごすとボロがでます。

    まだまだフォローは続きますね。

    • げんちゃんママ げんちゃんママ より:

      ゆうママさん
      ほんと、同じとこあるんですね。心に落とさない、というのが、この子たちの本質的な問題なんでしょうね。
      げんちゃんは、ことごとく心を使わないです。
      努力せず、上座に座るようなことは大好きで、人が言ったことを、ちょこっとぱくって言って、あたかも、自分が心が動いて感じて言ったように演出します。

      そういうところも似ているなんて、ちょっとびっくりです。げんちゃんだけのずるさなのかな~と思っていました。

      毎日毎日、あきれ果てることばかり、なんで考えようとしないのか、感じようとしないのか・・・
      蝋人形みたいです。とくに落ち方がひどいと、口数も少なくなります。

      こいつを改善できる気がしなくなっています。

      これだけ私たちを振り回し、エネルギーを吸い取って、自分は、まったくやる気なし。ふざけた野郎です。最近は、こいつの魂に怒りしか感じませんよ~。

      そのうち、神様がバツを下すだろうな~、と冷ややかに見ています。
      ちゃんと改心しなければ、げんちゃんの人生は終わってますよ。ほんと。私にたよって、生きていこうという、魂のずるさがほんとにいやです。

      18歳ともなると、クズっぷりに磨きがかかっています。

      S先生があきらめずに、毎日毎日ものすごいエネルギーでのぞんでいます。

      私一人では、こいつは手に負えないです。
      表面色んなことをやってみても、心はシャッターを下ろして、適当にやってると思います。
      適当にやっても少しできるのは、すべてこっちの努力ですよ。

      ひどいもんです。
      18歳である程度固まってしまうような気がするので、固まらないように、ほんとに圧をかけるのが、とてもきついですね~。
      私も息切れしそうです~!

  2. とんまま より:

    こんにちは。

    DIYをしているのですね。
    立体的に捉える必要があるから、かなりいいですね。
    手先の訓練にもなりますね。
    しかも工具を使うのは緊張感もありますし。

    意識低下の様子は、わかります。
    とんちゃんも放っておく(ちょっと目を離す)と、抜いています。
    そして携帯を与えてからは執着するようになりました。
    ですので、本人が携帯に気がないうちに、そっと隠します。

    先日塾で言われました。
    「やった(学習した)ことをすぐ忘れる」と。
    忘れるというよりは、記憶に留めようとしないのです(そもそも記憶にない)
    真剣に(意識をもって)取り組んでいないのがよくわかります。
    げんちゃんと一緒かな、右から左。
    その時わかったふり、スルーです。

    これは学習の話。
    日常生活も終わってます…

    一昨日、下校後、学校に忘れ物をしたと気が付いた。
    丁度電車に乗って出かけるところだったので、(学校が駅前)ついでに取りに行った模様。
    ちょうどそのころ、私は職場から携帯の位置情報を確認。
    何で学校にいるのだろう??誤差かな??と思った私。
    一応、とんちゃんに電話をしたものの出ませんでした。

    本人に合流した時に聞いてみると、学校に忘れ物を取りに行ったとのこと。
    自分の担任は不在で、もう一人の支援級担任が対応したとのことでした。
    そうだったのねーでその時は終了。
    それを翌日の連絡帳に書いたところ…

    校門の前を一人私服でウロウロ。
    そこにいた女子生徒が気が付き、もう一人の支援級担任に引き渡したとのことでした。
    先生と一緒にいる時、私からの電話が鳴ったとのこと。
    「出なくていいの?」と聞くと「出なくてもいい」と言ったそうです(←怒ですよね…)
    事の真相を聞いて、がっかりでしたよ。
    私はてっきり、一人で対応をしたと思っていましたので。

    何故、門の前をウロウロしていたのか?
    と聞いても、無言…
    それじゃ、不審者に間違われてもおかしくありません。

    忘れ物を取りに来ただけだから、インターホンを鳴らして、要件を言えばいいじゃないか。
    ただそれだけのことが出来ないのか??

    何度も問い詰めました。

    するとやっと出てきた言葉は…
    「恥ずかしかったから」
    何がどう恥ずかしいのか説明は出来ませんでしたが。

    こんなことも出来なければ、自分のことを説明することも出来ない。
    相変わらず終わってます…

    本当に、こんな事では困ります。
    それで4月からは学級委員(リーダー)ですからね。
    正直、下の子たちの方がしっかりしていますので、リーダー交代したいところですが。
    本人にもプライドがあるようで。
    (そんなことだけは一丁前に)

    すみません、愚痴オンパレードになってしまいました…
    げんままさん、お忙しいようですね。
    お身体には気を付けてくださいね。
    血圧も上がりますが、頑張っていきましょう~

  3. げんちゃんママ げんちゃんママ より:

    とんままさん
    ニュアンスまでよくわかりますよ~。
    でも、忘れ物に気づいていったのは、ほんとに成長ですよね。げんちゃんならあの頃そういうことできたかな~、と思ってしまいます。
    とにかくつながりをつけて、ついでに何かをするとか、ほんとに考えませんから、高校で買い物に行かせたとき、一つ買って帰ってきて、次のものをもう一回行って買う、なんて、驚くようなあほぶりを披露してくれましたよ。

    いまは、それはないようにも思いますが。油断すれば同じようなことをやりかねないですね。

    工具を持たせて木を組み立てるのは、もう何度かしていると思います。昨年は、カインズのDIYで、椅子をつくりましたよ。
    その時、工具の使い方をならったので、当然覚えていると思ったら、たいして印象にも残ってなくて、ほんとにびっくりしました。
    何をやらせても、心をうごかさず、たまに少し動いても、終われば捨てます。この捨てる、というのが、他の発達の子には少ないのかな、と思いました。
    でも、勉強を何度やってもできないのは、つまんないことは、捨ててしまってシャッターを閉じるからです。
    人として最低です。ちゃんとやるべきだ、と言う思いがしっかりあれば、握っておこうと思うのでしょうが、やる気もないし、めんどくさいが最高に強いからです。
    ある意味確信犯です。

    能力が低いと周りは思いますが、能力よりもハートです。げんちゃんタイプは、ほんとにハートがズルで固められていますよ~。

    愚痴よくわかります。げんちゃんは、ほんと横綱ですから・・・・
    お疲れ様ですよね~。ほんとに面倒見る母親は偉いと思います。あきらめず、必死で働きかけて・・・・
    死んだときは、げんちゃんとは全く違うところに行くはずです。もうけっこう、って感じです。(笑)

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