ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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ゆうゆうさんの手記。言葉がない子が言葉をしゃべるきっかけ

  >涙ものの、ゆうゆうさんの手記を送っていただきました。

 げんちゃんは、言葉は遅かったけど、出ていましたし、今でも、ぴんとはずれですがよくしゃべります。
だけど、もし、げんちゃんに言葉が出てないと仮定すると、発達育児は、さらにきつい物になると想像できます。言葉を心待ちにしてるママのために、ゆうゆうさんが言葉を手にするまでのことを書いています。是非読んでください。

ゆうゆうさん記
 
 私は無口な子供でした。奇声以外の声を出したきっかけは風船です。
これは息子にも実践して同じ結果を得ていますので、そちらをベースにして子供時代の私の心情も交えながら書きます。

(息子さんはもうすぐ3才になります。げんママ)
息子に持たせた風船に口をあて「あ~」と発音しました。
 風船が振動でブルブルと震えたのを見て、息子が興味を持って私を見ました。
 口をつけてマネをしようとしますが、声が出ていないのでヨダレが垂れるばかりでした。同じ結果を得れないことに不思議そうな顔をしています。

 30年前、きっと私も同じように不思議そうな顔をしていたのだと思います。
 喋るということは声帯と肺を使って空気に振動を与え、波をおこして震わせないといけません。それができていないことに今はじめて気がつき、どうしたら良いのか疑問を持ったのだと思います。

そこで今度は口を大きく開けて「あ~」と言いながらまた風船に口をつけました。
そしたらおもしろがって息子が「あ~」とマネをしました。
絶叫以外の「あ~」は初めてでちょっと感動しつつ「い~」と続けてみました。
ちょっとわからないみたいで続けませんでした。「い」を言う時は少し舌を浮かせないといけません。これが難しいのだと思います。「う~」これもわからなかったみたいでちょっとつまらなさそうでした。
口を横に開くのも難しいみたいだったので、「え」をとばして「あ~」の途中で「お~」にスライドさせました。これはわかったようで「あ」と「お」の組み合わせを使った彼の喃語がはじまりました。

 私の時もそうだったそうなので、「あ」「お」は言いやすい言葉なのかもしれません。
 さて、私の子供時代に戻ります。単語を増やしたのは英会話教室に行きはじめてからです。 日本語もろくに喋れませんでしたが、3才の時にアメリカ人の先生が講師を勤める英会話教室に入りました。
「日本人だから日本語が得意とは限らないでしょう?日本語がダメでも英語は話すかもしれないでしょう」という母の決定ではじまったのですが、これが良い結果をもたらしました。

(何度聞いてもユニークな素敵なお母さんですよね~。私ならできただろうか・・・日本語とばして英語なんて・・・) 

先生が私の舌を指でつかみ真上に立てて「L」と教えてくれました。
それからペンに私の舌を巻きつけ「R」と教えてくれました。
「th」の発音も先生が舌をつかんで引き出し「舌を軽く噛みなさい」と言って出来るようにしてくれました。
レッスンを受けているうちに私の舌は柔らかくなり、動かしやすくなりました。
「ラ行」が言いやすくなり、喋ることが楽しくなりました。

(英語げんちゃん行ってますが、舌をつかんで・・・とかされないみたいですが。良い先生にあたったものですね。げんママ)

 舌の感覚過敏もありましたので、舌をつかまれるのは気持ちが悪かったです。でも、英会話教室に行きだした時は何回か左脳に行った後だったので、我慢ができる範囲になっていました。
 えっと…実は右脳と思われるところで過ごしていると、ふっと違うところに移ることがありました。最初は短い時間で、だんだん回数が増え、少しずつ長くなっていく感じでした。たぶんあそこで右脳から左脳に移っていたのではないかと思います。左脳に行く度に薄く布をまとったみたいに感覚過敏が薄れていくのです。
 舌は根元から動かしてあげるとやわらかくなりやすいです。あまりに嫌がるようだったら顔全体をなでて、頬から下を念入りにもみほぐすのも効果的でした。
そういえば舌で思い出しましたが、給食が何であったか聞かれても答えられませんでした。
味というか舌触りというか…そういうもので食べ物を5種類くらいに自分で勝手に分類していました。なので、何を食べたか聞かれても味とか舌触りは思い出せても該当する食べ物が多くて答えられませんでした。
そのわりに誰が作ったかとか、自家製の野菜かどうかははっきり食べわけていました。

毎回ながら、ため息物です。言葉出てない子供さんのママ、やってみてください。成果出たらすばらしいです!

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公開コメント 承認後公開

  1. あすママ より:

    げんママ、どうもありがとうございます。
    ゆうゆうさんの言葉についての記、すごく参考になりました。
    を使っての事や、舌の使い方や舌が堅いと喋らないんですね。少しずつやってみようと思います。

    それから、長野県と行っても新幹線が通っている場所で、東京に出る事は近いんですよ。
    軽井沢に近い、佐久に住んで居るんです。ただ、エジソンのレッスンには、頻繁には行かれませんがね。お金掛かりますしね。
    これからも、ブログ楽しみにしてます。

  2. げんママ より:

    あすママさん、
    そうですか、東京は近いんですね。エジソンに行くのに、相当エネルギーを使う人でも、改善にとりkんでほしいですね。

    べろは筋肉の塊ですからね。筋肉とは、教育されるべきものですもんね。
    早く成果が出るといいです。また報告お願いします。

    ところで、3歳で英語教室と書いてあったけど、その頃のことを克明によく覚えているなーと感心するのは私だけでしょうか。

    ゆうゆうさんって、すごくピュアなかんじで、まわりの人をひきつける人なんですよね。もと自閉症だったという人でも、ゆうゆうさんほどに、説明できる人って多くはないんじゃないか、て思ってます。

  3. あすママ より:

    そうですね。私も思いますよ~
    ゆうゆうさんのような自閉症の人は、稀じゃないですかね。
    ゆうゆうさんのお母さんは、凄いですね。自分も頑張らなくてはと思います。
    また、ブログ楽しみにしてますね~

  4. げんママ より:

    あすママさん、
    ほんとゆうゆうさんのお母さんすごいよね。そしてどこかおもろいよね。
    まわりなんてまったく気にしなかったんですって。
    誰がなおらない、とか言っても、
    「いいえ、うちの子はそんなの関係ありません。」
    といって、そういう人をよせつけなかったらしいです。

    話きいてて、ちょっと自分tかぶって、笑っちゃった。私も、気にしないですもん。
    あるとき、身内に色イロ言われたことあって、
    「はいはい、結果だせばいいっちゃろーもーん。」
    と九州弁で流してしまった。まだ十分な結果とはいえないけどね。・・・ま、出せるでしょう

  5. チンジン より:

    本当にすごいです!言葉が出ない子の母親にとっては、アドレスどころか教科書ですね、まさに。パソコンが使えるようになったら、これもアップさせて頂きたいです。
    今日も、ゆうゆうさんにちょっとした相談でお電話させてもらったんですが、5~10分程度のつもりが、またまた長電話で(汗)いつも申し訳ないです。っていうか、ゆうゆうさんがどんどんすごいこと言い出すから~。彼女の引き出し、まだまだありそうです。もう、本当に神ですね!

  6. れいら より:

    げんママさん、素晴らしい情報をありがとうございます。
    私の息子はあと3カ月ほどで5歳になるのですが、いまだ言葉がでていません。発達検査をしても言語の分野が特に遅れています。
    今回のお話はとても参考になりました。早速試してみたいと思います。

  7. サスケママ より:

    皆様 はじめまして。
    今朝このブログを読んで感動しています。 私は25歳のダウン症の息子がいます。
    施設に入所していますが、関われない自分を責めたり色々と悩んでました。 でも勇気 元気をブログを通して頂きました これからも楽しみに拝見させて頂きます。

  8. ひつじ より:

    はじめまして。アメリカでADD+ASDの8歳児を育てています。海外での障害児の子育ては孤独感や不安でいっぱいなのですが、げんママさんのブログで日々元気をもらっています。私も本当にブログがあって良かったと思う1人です!ゆうゆうさんの記事は興味深かったです。自閉症が改善する時はソーシャルな面も改善するのでしょうか?そこに困難を抱えている息子です。

  9. glow-gen より:

    チンジンさん、
    そうなんだよね~。いつしゃべっても、ひきこまれる。すごいたまものですね。彼女は、

    私は比較的みなさんより、近いので、私が得た知識は、できるだけ、ここに書いて、がんばってるままに伝えたいと思います。

  10. glow-gen より:

    れいらさん、言葉出るといいですね。うまくいったら泣いちゃいますね。
    ゆうゆうさんは、私たちへの神様のプレゼントですね~。ゆうゆうさんありがとう!
    ギフトって、何も、発達障害の子だけではなく、みんな持ってるものかもしれませんね。神様の使命に気づかないだけなのかも。

  11. glow-gen より:

    サスケママ。
    書き込みありがとうございます。うちのスタッフのMさんもダウン症の子供さんをかかえています。
     。読んでてぐっときました。彼女は母子家庭で、子供が生まれた時、ご主人は、その子を見ようともせず、そして離婚。彼女は働かなくてはならず、施設にあずけっぱなしで、もう20歳過ぎてるんです。ほとんど家での生活を知らないダウン児なんです。

     彼女もどこか攻めています、いつも。でも、彼女も、このごろ、変わってきましたよ。まだいっしょに暮らせませんけどね・・・その子は、絵の才能があります。でも、施設では発揮できていませんけどね。

     ここまでこられるのに、色んな思いをされてこられたんでしょうね。胸が熱くなるようです。これからもよろしくお願いします。 

  12. glow-gen より:

    ひつじさん。
    遠い地からコメントをいただいて、ほんとにありがとうございました。アメリカでがんばっていらっしゃるんですね。
    アメリカの発達障害事情は日本より数段いいと話しに聞いていたので、日本より、やりやすいのかな~?なんて思っていたのですが、どうなのでしょうか。
     自分の国じゃないところで、しかも、発達障害・・・となれば、おおやけのサービスがよしわるし、関係なく、ほんとに不安で孤軍奮闘ですよね。

     実は、うちの、病院にも、他国籍のママがいらして、言葉もパーフェクトではないのに、かなりひどい発達障害を子供さんがかかえていて、つらそうでした。何度も色々アドバイスしましたが、自分だけでは動けないようで、とても心配しています。

     ゆうゆうさんの情報や、私が学べることはすべて発信していこうと思っています。是非お役に立てていただきたいです。また、アメリカの事情や、こちらでは得られない情報などあったら、教えてくださいね。

  13. glow-gen より:

    ひつじさん。その2

     ソーシャルに関してですが、ゆうゆうさんは、ソーシャル問題どころか、すごく魅力的な方です。

     ドーマン法など、よく勉強してらっしゃるチンジンさんは、ドーマンでで、ソーシャルのことを、最後に残るのがここで・・・と解説されたそうです。そこは、いわゆる学習だということでしたが・・・・。自分で、自分のことを客観的に見られるような能力がつけば、自分で学習していけるようなことをおっしゃってました。

     ゆうゆうさんも、まだ自分は右脳優位だといわれていたので、ずいぶん、学習して身に着けたソーシャルも多いのかもしれませんね。ここまた聞いておきますね。

  14. みゅう より:

    げんママさん、こんにちは。
    うちの子もげんちゃんと似ていて、言葉は舌足らずで語彙も少ないながら出ていました。本当に、私達発達育児の親はもちろんまだ言葉出てないお子さんの親御さんにとっても、ゆうゆうさんの手記は宝箱ですね。 blogのアップ、本当に楽しみです。
    げんママさんの、誰に何を言われても気にしないと明るく前向きに進む姿は、ゆうゆうさんのお母さんに通じる所ありますね。
    私も勇気を貰って頑張ります(^^)/。

  15. みゅう より:

    追伸:前の記事のげんちゃんの東京タワーの絵、この前TVでタワーを下から俯瞰した画像が出てて、それがげんちゃんが書いた絵とそっくりでした。もしかしたら、げんちゃんは下からタワーを見上げて感じたままを描いたのかもですね。右脳のスゴい表現力の賜物かも…なんてハッと気付いた私です。
    ゴメンナサイ、勝手な感想でm(__)m。

  16. glow-gen より:

    kさん。情報早いですね。
    今から構成を考えています。お二人にせまりたい内容、みんなそう思ってること、のがすのはおしいですもんね~。がんばります。

  17. glow-gen より:

    みゅうさん。
    発達障害の子を育ててみると、普通の子なんかと比べものにならないほど、濃い毎日ですよね。おねえちゃんの時は、どれほど、何もしてなかったか、と思います。

     普通あわなくてもいいような、つらい目にも会うし、人のありがたさもわかります。

     色んな意味で大逆転があったら楽しいね。

  18. glow-gen より:

    みゅうさん、追伸。
    え、東京タワーの絵そうなんですか?
    だって、テレビでしか見たことないですもんね。
    たまたまその角度から見たのかな~。
    げんちゃん、すっごく覚えが悪いのに、執着するとよく覚えてますよね。
    今は、道路わきの落書きに執着して、絵を描くと、道より、落書きをテーマに描きますよ。

     ところで、 なぜ発達の子が無機質なものに執着してるか。
    生命体は、右脳では一体なので、あまり外界のものと認識してないから、無機質なものだけ、認識しやすい、らしいですよ。別に好きなわけじゃないんだそうです。

    あ、これも、本文にアップしなければ・・・

  19. ひつじ より:

    げんママさん、お返事ありがとうございます。ソーシャルも学習して身につけばOKですよね!希望が持てました。ありがとうございます。
    アメリカでも発達育児ママはたくさんいます。でもどの方も堂々としていて、先生にも対等に要求を伝えています。見習いたいなっていつも思います。逆に日本人の学校に行った時は卑屈な気分になってしまいます。今回げんママさんが先生にお願いしたこと、とってもいいことだと思います。うまくいくといいですね。応援しています!

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