げんちゃんが今取り組んでるドールハウス。見るからにめんどくさそうです。
19歳の敏感期
毎日、げんちゃんのルーティンな暮らしが続いています。
もうすぐ春が来ようとしていますが、次のステージが全然見えないげんちゃんに、ため息が出ます。
げんちゃんは日々を生きているだけで、将来の希望とか、将来どころか、自分が何を希求するのかさえ、まったく頓着してない様子で、友達さえも、別段ほしいとは思わないようです。
日々たんたんと、与えられた暮らしを、適当にこなしているといった感じです。
それでも、少しずつ色んな能力が伸びていて、止まっているわけでもないのも確かです。
自立訓練の事業所
週二回通わせている、自立訓練の事業所は、カリキュラムに成長に期待が持てません。それで、製作物を作らせる場所にしていま。
最初は、トトロの比較的簡単なブロック、次は、対象が中学生以上と書いてあった、木製パズルのショベルカーを作らせました。
行くたびに2時間ほど時間をとって、こつこつ制作を続けています。これに関しては、昔からすると飛躍的な成長を見せています。
トトロパズルにてこずった割には、それより、かなりめんどくさくて難しいショベルカーは、時間がかかりはしたものの、ちゃんと完成させました。
次は、何を与えようかな、と思ってググっていたら、ドールハウスのキッドがあったので、
「げんちゃん、こんなのどう?」
と、写真をげんちゃんに見せました。
「うん、作りたい。」
ドールハウスは、素材もばらばら、パーツの作り方もばらばら、私が見ても、かなりめんどくさそうです。
げんちゃんわかってるのかしら??
と、私は、取り寄せながら、心配です。
複雑なドールハウス作りが楽しいと言う
しかし心配は無用でした。中国語の取説だったのですが、見よう見まねで、取説の図説を見ながら、指導員の方に時々聞きながら、えっちらおっちら、ドールハウスのパーツができていっています。
どのパズルもそうですが、最初はあきれるほど時間がかかり、通所3回目あたりになると、けっこう進捗が早くなっていきます。
「どう?ドールハウス?」
私が聞くと、
「うん、おもしろい。」
はあ・・・
「めんどくさくないの?」
「めんどくさいけど、楽しい。」
楽しいとか、うれしいとか、そうそう言葉が出てくることは少ないげんちゃんの口から楽しい、なんて出てくるのだから、指先を使う工作は、今が旬なんでしょうね~・・・
セロテープさえ切れない、工作など夢のまた夢・・・という昔からしたら、別世界です。
指先を動かすことは、意識の鍛錬でもあるそうなので、(S先生曰く)
遅々として進まないげんちゃんの成長も、やはり内面と外面、ともに、ちびりちびりとは、成長していると思われます。
ほんとそうでもなければ、こっちとしたら救いがないですよね~・・・
精神年齢の下層が、やっと年長さん
「やっと精神年齢が年長さんくらいになったんだろうね。」
S先生の言い分に深くうなずきます。
げんちゃんの精神年齢はジャンルによって、幅があります。最低ラインが、やっと年長さんになった、私もそう思います。(4月は、年小さんだったと思います。)
狡猾である場面、素直で単純である場面・・・
げんちゃんの精神年齢は、下は年長さんから、上は小学校上学年あたりのレンジになったのかもしれません。
IQも同等です。
「IQが独り歩きして、高くならないから、げんちゃんはいいのかもしれないね。そういうことがおこると、たちが悪い。」
S先生がそう言います。
確かに、頭だけはめっぽういいのに、傲慢で精神年齢は超低層だったりすると、ほんとにたちが悪いというのは納得です。
IQが高いのはうれしいですが、そういう発達障害の子育ても、なかなか大変だろうな、と、推測できます。
バランスよくレベルが低い方が、教育はとても大変ですが、バランス悪いよりいいのかもしれませんね~。
例外的に、精神性が高く、IQが低い・・・・これは、むしろ、うらやましいですけどね・・・
まあ、成人が近づいていても、子供の頃と同じスタンスで、あきらめず、こつこつやっていってます。根気根気根気・・・・そんな母親人生ですね~・・・
ちなみに、昔の記事を読むと、トライをあきらめてはいけないと思います。
小4の時クラフトをさせた記事
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げんちゃんは確実に成長してるのだろうなと思います。
ベルトコンベアにのってる息子はいよいよ乗り換えかなと思ってます。一般の就活は難しいです。いくつかチャレンジはするかもしれませんが、内定までの長い道のりを越えれるとは思えません。
私としても今の一般的な人たちの働き方がいいとは思えなくて…働くことにどう言う意味を見出すのかを考えてます。
向上心がないと思われるかもしれませんが、「しんどくない仕事」が息子の希望です。それもひとつの価値観だと思っています。
「しんどくない仕事」で稼いで好きなことをする生き方でもいいのかなと思っています。家庭を持つことは今のところ期待できないので。
ゆうママさん
コメントありがとうございます。ほんとに、20歳を迎えるころのこの子たちの進路は、しんどいですよ。
IQ高めのお子さんなら大学に行っているから、あと2年あります。だけど、その集団の中で、本質が改善しているか、というと、なかなかほんと、難しいと思うのです。
ベルトコンベヤー、まさに、世の中の道に沿って、とりあえず歩いてきたものの、ここから先は、自分でつかんでいかなくてはなりません。
中身が育って、外も育って、あるレベルに達したら、仕事という社会も、成長になるでしょう。ですが、普通の子でも大変な荒波で、正しい学びができるのかどうか・・・
まさに、立ち止まって、立ちすくんでしまいます。
どの子にも来る乗り換え地点ですよね~。ほんとにわかります。
しんどくない仕事・・・どうにも取れる言葉ですが、障害者枠、というのも、幅広くあって、ありがたいセーフティーネットです。とにかく、成長さえしていれば、下落、はまぬかれます。現状維持も、努力しないと下向のみです。成長できるしんどくない仕事・・・・この条件を、一緒に考えて行く必要があるのかもしれませんね。
げんちゃんは、すぐに下向する人間なので、まだまだ手が離せません。彼は、現状維持さえ、相当な努力が必要な人間です。放置すれば、自ら下に下に行く性質がありますから・・・(´;ω;`)
あと1年あるので、良い着地点、いや、出発点が見つかるといいです。げんちゃんもお子さんも・・・