守破離 まずは、正しい価値感と正しいやり方を教えることから・・・ 中学1年生 2022.06.28 2018.06.18 8件のコメントがあります( 2018/06/18) >5月から入った絵画教室は、きちんとやり方に従わせるところから始めました。きちんと、絵の具の使い方を指導し、書き方の一から手ほどき。へたなげんちゃんも、一つ一つ教えてもらって、驚くような作品を作ってもらってます。もちろん、先生が手をそえてくださるのでしょう。りんごやピーマンのいびつさが、今のげんちゃんの限界なんでしょうね。最初にやった工作は、これも、作り方にしたがって、粘土でお弁当作り。できたものを持ち帰った日は、すごいどや顔でした~。かなり手伝ってもらったと思いますけどね。 5年生くらいから、私はもがいていたように思います。げんちゃんの能力は上がったし、普通クラスに参加することに、意義が生まれるほど、レベルアップしたのに、げんちゃんが、自分の立ち位置をつかまず、自分と向き合わず、逃げて、甘えて、小さな枠の中から、一歩も出ようとしなかったからです。 たとえば、一見元気だけど、実は進行性のひどい病の患者さんが、自分の病気から逃げて、人任せにしているようなものです。苦しい治療はさけようとし、主治医には、ぼろくそ文句を言う。主治医も家族も、治療しないと、命さえ危ないとわかっているから、応援しているのに、当の本人は、自分の好き勝手している。上手なたとえではないけれど、それくらい、げんちゃんと足並みがそろわないプロジェクトだったのです! たぶん、発達ママの多くは、同じように、足並みのそろわない戦いをしていると思います。子供さんによっては、テストで上位に行ったとしても、このギャップは苦しいです。ダブルスの二人の意識がバラバラなんですから、ロスが大きいです。 でも、この試験が終わった今、げんちゃんは、やっと、私やまわりの先生方と、やっと、目線をすこしだけそろえてくれたように感じました。自分が、ほんとに意識を入れてがんばらないと、なんかまずい。なりたい自分になれない・・・(余談ですが、カミングアウトなんて言葉が存在しないほど、私は、げんちゃんに、最初から、そこをつかんでほしかった。) なかなか書く暇がなかったのですが、中学になって、プロジェクトメンバーはいろいろ変わりました。テスト前に、くもんは、英語を週一だけ行く以外やめました。国語も数学も、悪くはないのですが、やはり、時間がありません。でも、去年の7月から、10か月ちょっと、公文の役割は大きかったです。自分一人で学習する、という姿勢をゲットしました。分数が少しはできるようになりました。(この1年ほぼ、分数でした。)公文の教室での同級生とのからみがありました。同級生の仲よしがいないげんちゃんですから、良い刺激になりました。 また、K先生が教えられない土曜日に、このブログで知り合った、ユリ先生に学習を担当していただくようになりました。不思議なご縁です。 そして、5月から、絵画教室に行きはじめました。前から、絵画教室は念頭にあったのですが、良い先生が見つからなかったのです。以前打診した先生は、「子供の自由に描かせます。」と言われて、それじゃだめだ、と思いました。げんちゃんは、自分の世界観で適当に描くのではなく、きちんと形にはめて、ルールを学ぶ必要があると思いました。スケッチは、しっかり対象物を分解してとらえる必要があります。正しく目の前にあるものを抽出して見ること、手順とルールに従って描くこと。これは、S先生と行った、陶芸体験と同じで、しっかり意識を使うことになります。少し遠いですが、思惑通りの教室を見つけました。げんちゃんは、金曜日は、勉強から解放されて、絵を描きます。 今のところ、楽しそうに自転車で通ってます。私は、仕事で、見たことはないのですが、描いてくる作品を見ると、ほんとに、文句のつけようのない、教え方です。 守破離、という言葉があります。何事も、まずは、しっかりルールに従って、(守)というのが大事です。正しいやりかたや価値認識を、まずは入れる必要があるのです。発達障害に限らず、行動でも学習でも、生活でも、まずは、正しいやり方や価値認識が入っていないとだめです。特に発達の子は、自然とそこをつかむのが難しい。 私が、フリースクールのようなところを選ばなかった理由のひとつです。がちがちの日本の小中学校は、うまくやれれば、十分利用できるのです。(フリースクールもいろいろで、子供さんのタイプもあるので、すべてではありません。) その”守”の部分をしっかり教え込んだら、次は、少し個性を出せてくるでしょう。マイナス3だったげんちゃんが、もし、どの分野かでもプラス3になれるときは、その時こそ、”破””離”(破る、離れる) になるのでしょう。絵画なら、そこに峰のないげんちゃんでさえ、きっと、普通の子よりおもしろい絵を描くと思います。なんせ、普通の子たちより、ずっとユニークなのですから。この子たちは、個性的です。だからこそ、守 をしっかり入れたい。そう思います。いつも、その旬な時に、すばらしい出会いがあるものだな~、と、神様に感謝しています。サッカーや英語教室もやめてしまいましたが、その時、ほんとに備えられていたのだな、と、思います。 8件のコメントがあります( 2018/06/18)
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ひえ~😱✨げんちゃんの絵にビックリです❗️上手ですね。先生のサポートが入っていたとしても、これだけ毎週仕上げることが出来れば、かなり力をつけられますよね。
以前は上手な模写をしてらっしゃって、線でとらえていましたが、絵画教室では、面でとらえることを学んでいますね。二次元から三次元にステージアップした取り組みですね。
こんなにしっかり教えて下さる先生に出会えるなんて良かったですね。美大受験の予備校みたいに、絵を描く技術を教えてくれる教室って、子供用にはなかなかないんですよね。roboにも通わせたいくらいです。
私も「守破離」のように、初めは形を教えこむことが大切かな、と思っています。
私は子供の頃、バレエを習っていましたが、練習はバーレッスンを中心に、ひたすらバレエの形を体に叩きこむ日々でした。ポーズに全て名前がついているくらいですからね。
でも、そうやって徹底的に形を身に付けると、ちゃんと音楽に合わせて発表会の踊りが踊れるようになっていますし、現代舞踊のような「破」にステップアップできるのですよね。そして、形を離れて、自分のオリジナルダンスを踊ることもできるようになるのですが、基本はバーレッスンなわけです。
私もroboの苦手なことは、パターンという形でまずは身に付けさせています。基本が身に付けば、臨機応変な対応が出来たり、応用もきくようになっていくように思います。
げんちゃんの絵も、まずはしっかり面の捉え方や描き方の基本を身につけるところからスタートしているので、理想的ですね。
また、げんちゃんは、なりたい自分になるためには、しんどくても意識を入れて努力しなければならないことも、理解し始めているのですね。これは、兆しだとしても、大きな変化ではないでしょうか。
ここが、一番難しいところだからです。発達の子は、自ら動機づけをして、努力を積み重ねるということがとても苦手ですよね。
ここは、roboもまだまだなところです。今後の課題です。
絵も工作もすごいです‼︎
ちゃんと自分で通えて、しっかり技術も入れ、本当げんちゃんの素晴らしいところですね。
こつこつと能力をつけ、その部分を太く伸ばしていけるんでしょうね〜
相変わらず、五年にもなる息子は、学校でやるサッカー以外は全て送迎です。
充分一人で行けそうなところも全てです。
そもそも興味のない勉強系は行くのも嫌がって大変だし、もー辞めさせようと思い、連絡したのですが、息子のために先生をサッカー好きの男の先生に変えてくれ、行かないと駄々をこねたら電話すれば先生が説得してくれることになり、目の前で車から降りない!と駄々をこねたら、授業始まってても先生が車まで迎えに来てくださることになりました💦
もー、本当に大変です
興味のない絵画教師や野球やプールなどなども、そもそも体験すら嫌がり絶対行こうとしません⤵︎
息子は、やはり広げられなそうです…
げんちゃん、成長楽しみですね〜
げんちゃんママさんご無沙汰しております。
げんちゃんの絵や工作!すごいですね~。立体感があって、みずみずしさが出ていますね。なるほど、自由に描かせるのではなくまず「守」なのですね。
以前げんちゃんママさんがブログに取り上げられていた(小学校低学年~中学年のげんちゃんとママさんの取り組みをなぞって参考にさせてもらっています~。本当にありがとうございます)福嶋先生の本にも作文は形にはめる、自由に書けと言われればこどもはどんどん不自由になる、という記述がありました。娘は作文が全く書けなかったのでまずは形にはめて、私が横について書く練習を続けています。まだ、ひとこと日記をたまに書けるようになったくらいですが(泣)。
そうそう、今日は頭蓋仙骨療法のその後の報告をさせてください。娘は最初の施術でズレはない、と言われたのですが今できることとして紹介してもらった頭のツボ療法を何回か受けました。これを受けたことで凹だった記憶と言葉がかなり進歩したんです。教えていただいて本当にありがとうございました!
遠方なので次にまとめて通えるのは夏休みかな~と思っています(余談ですが発達育児は本当にお金かかりますね 汗)。
ちなみに息子さん先生からは「最初は運動面に改善がみられると思いますよ」と言われていたのですが記憶と言葉が先に改善し始めるという。。。運動面はまだまだです。逆上がりはまだ遠い目標ですが毎日すこしずつ前進していきたいです。
ロボママさん
絵は、げんちゃん、まだまだひどいです。これは、ほんとに、きちんと手をとり、手本を見せ、一つ一つ指示して描いたんだと思います。
でも確かに、昔なら、勝手なだ~っと描いたかもしれないので、指示に体を合わせることができるげんちゃんができあがったのでしょうね~。教えて描いたとしても、確かに、昔△さえ描けなかった子とは思えないですよね。今度、レタリングの記事を書こうと思うのですが、レタリングを見ると、ほんとに、今のげんちゃんの空間認識や絵画力のほんとのところが見えます。
スケッチは、外界から、意識を持って、情報をとってくる、そして、正しく出力する、という一連の意識操作が訓練できるとおもいます。
それと、何事も、ほんとに、認知がゆがんで、正しい価値認識をしにくい子たちですよね~。それゆえに、まず、ちゃんとしたスタイルというものを教えないと、と思います。
以前山下清の美術館に行ったとき、彼の絵にぜんぜん遠近がないので、なるほど名~と思いました。認知が平面的なんでしょうね。でも、ある時指導を受けたらしく、その後は、遠近がよくついていました。
たぶん、山下清は、この学びで、ただ絵を学んだだけじゃなく、もののとらえかたも少し修正されたのでは? と感じました。意識とは、空間だ。というS先生の言葉はなるほど、と思います。
絵画力、空間を捉える力、私は、げんちゃんに、これからも、油断せず、つけていかなければならない、と考えています。良い教室に出会えたな、と思います。とかく、障害児の子ども達は、なまじ、素敵な絵を描く物だから、好きなように描かせることが多いと思うのですが、こういうとらえかたを教えることは、生活にも広がりが生まれると思いますね。
バレーはいいですね。私も習いたかったです~。げんちゃんにもうひとつやらせたいことは、ダンスなんです。でも、今は、先生も知らないし、時間もないです。
ロボ君は、ダンスがうまい、とあったので、ほんとにすごくて、色んな可能性を秘めているお子さんなんだな、と感じました。
みかんママさん
そうなんですね~。広げてくれたら、どんどん伸びるのがわかっているだけに、ほんとにもったいないですよね~。
げんちゃんも、何でも広げてくれた訳じゃないのですが、私が、言い出したら、絶対に逃げられないことを知っているのでしょうね。
野球も、最後は、
「今、あなたに必要なレッスンだから! ボール人並みに投げられないでしょ。そんなことで、普通クラスでみんなとやれると思っているの? 行きなさい。」
有無を言わせずやらせてきたので、最初から、選択肢がないことを知っているのかも知れませんね・・・
案外、やり始めたら楽しいことって多いのですが、お子さんも、そこをちょっと乗り越えてくれるといいですよね~。どうすればいいのでしょうかね~。
げんちゃんは、この度のテストの勉強計画プリントの上に、目標欄があって、
「今の自分より、もっと良い自分になる。」
と書いていました。
いつも、私や、S先生から、努力しなければ、普通の枠ではない、サポートのいる世界で生きていく、というシビアな現実をつきつけられているからでしょうか。立ち位置認識が、やはり、効いているのかもしれません。
でも、もともとベクトルは、広めにでているタイプなんでしょうね~。
Hanaちゃんママさん
コメントありがとうございました。3年生になったんですね。
げんちゃんは、3年の頃、作文できませんでしたよ。少し意識して一日日記をお願いしたのは、4年の男の先生の時だったから・・・福嶋式は、語彙も難しくて、4年の終わりだったと思うのですが、(ちがったっけ。)できるのか疑問でした。でも、書写だから、えっちら少しずつはやれて、なんとか、半分くらいやれたころに、少し、文を書くことができるようになったような気がします。
3年生なんて、絵も描けなかったし、教室逃亡もあったし、学習も10分くらいしか続かないし・・・。今更ながら、げんちゃんって、ほんとなんもできなかったんだ~って、びっくりします。
言葉が文章になるというのは、すごいことで、げんちゃんは、ずっとずっとあとですよね。
昨日、ご飯の時に、納豆にオクラを混ぜていたら、
「僕は、こういう食べ方はきらいだから、普通に食べる。」
と言って、冷蔵庫に納豆を取りに行きました。パパと
「昔は、こういう主張なんてできんかったよね。いや、いい・・・それだけだったかも・・・」
こういうささいなことでも、当たり前じゃないんです。
頭蓋仙骨、ツボ療法、効果があってほんとによかったです。息子さんの先生は、おとなしくて、ちょっとたよりないけれど、親切ではあります。改善してほんとによかったです。生物学的な異常は、なおしておければ心配がないですもの。
げんちゃんママさま
こんばんは。
皆さんが褒めておられる通り、立派な絵と工作ですね。一生懸命製作に取り組まれていらした可愛いげんちゃんのお顔が目に浮かびます。
そして同じ方向を親子で見つめながら2人3脚、3人4脚出来るようになったのですね。
私も親だけ焦り空回りしていたころがありましたが、意識を強化することにより、最近はぐっと息子との距離が近づいています。今は心配よりも可愛くて可愛くて仕方ありません。
心の目で見つめ合えたり、先の楽しみを互いに意識することが出来るようになったり、、、確かに親が感情的にならないと子供は伸びていくような気がします。
我が園にも課外の有料美術スクールがありますが、自由をモットーとされているため、息子は通わせていません。
それよりも自画像であれば、鏡を見せて自分の目はどこにある、目の上はには何があるの?鼻の穴は何色?などと見え方を伝えながら、欲を言えば遠近法や色の3原色など描くための技術も入れて教えてもらえるような先生にお願いしたいです。
ちょうど先日お見せした絵は鏡を使い描きましたよ。自分で鏡を見ながら必死に描いていました。そんなことしたことなかったので、当たり前のこと、沢山気づいたみたいです。
いよいよ就学相談が始まります。私は支援級でも普通級でもどちらでもよいと思っています。クラスの事はなるようになれと考え、毎日の暮らしの中で出来ることを増やしていきたいと願っています。
kariさん
ありがとうございます。でも、いっしょの方向を見ていくようになった・・・というのは、まだぜんぜんです。
もう、はげしく勘違いして暴走しているのが、たまに、ちらっと、こっちの方向性と同じところを、見た・・・程度です。
まだまだ、大きくうねって、落ちるときは、どかんと落ちて、落ちると、良かったことなどなかったかのごとく、ひどいありさまです。
ぼうやは、ほんとに、意識がどんどんしっかりする感じですね。げんちゃんの、3年生くらいの時でも、ぜんぜんそうじゃなかったですよ。
お絵かき教室って、ほんと、自由に描かせるのがいい、とする教室ばかりですよね。げんちゃんの美術の学校の先生も、私が、げんちゃんをこういう教室に行かせる、と話したら、そんなの必要ない、と言う感じのことをおっしゃったような気がします。
その子の個性でいいんだ・・・・みたいな感じです。私も昔絵画教室に行きましたが、これほど、きちんと習えませんでした。自分自身が描くことが好きだったので、適当に描いて、あとは、少し先生が筆をいれてくれる・・・そんな感じでした。まずは、しっかり基本をふんで、物を見ることを覚えるのは大事ですよね。
小学校は、どちらになっても、1年生はいいと思います。たぶん、どちらにもメリットがあるように思います。足りないところをおうちで埋めていかれると思うので、どんどん改善していかれるのではないでしょうか・・・
ステージごとに、どんどん悩みもかわってくるし、上がったり下がったり、と一気にはいかないかもしれませんが、一つ一つ乗り越えていくごとに、楽しみもありますよね。がんばっていきましょうね~。