>げんちゃんは、4年生になって、また、手触りが変化してます。彼なりに、新しい環境の中でがんばっているのでしょう。
でも、げんちゃんの伸びとはうらはらに、どうしてもてこずっている部分があります。少し複雑化してきた、いわゆる”こだわり行動”です。
自閉症スペクトラムのこだわり行動は、よく知られています。
小さな時は、その出方は、単純でした。朝起きるとき、パパが、
「よし、パパの方が早く起きるぞ~」
などと、誰かが、げんちゃんを起こすためにパフォーマンスしよう物なら、すごい形相で、我先にと居間に起きていきます。機関車トーマスのおもちゃの置き方とかそういうのも、なんか、きちがいじみた固執の仕方をしてました。
もう忘れかけているけど、たくさんあったように思います。そして、こだわり行動をこっちが無理に抑制するような瞬間があると、まるで、暴れ狂う動物みたいに手がつけられない。
今は、一見そういうのが落ち着いているように見えます。
しかし、よく観察すると、まったくそうではなくて、日々の生活の中に、しっかり依然として存在しています。
たとえば、朝早く学校に行きたがるのもそうだと思います。食事もせずに飛び出して行きます。あとから追っかけていくと、もう見えないくらい遠くに行ってる。思い詰めたように一点を見つめて走っていく。なぜそこまで、学校に早く行くことにこだわるのか。理由を聞いても、納得のいく回答は得られません。そして、送り出すおばあちゃんでは、まったく止められません。
また、支援クラスの下級生H君が大好きで、朝彼が来るのを待ち伏せします。本人は、よかれと思ってやってるようだけど、H君にとっては、うっとおしくていやがられてます。
ランドセルに、水筒を入れ込むのだ、と言い張り、ぎゅうぎゅうになっても、水筒をランドセルにいれようとします。
シールを壁に貼りたいと言い張り、止めるのも聞かず、暴走したこともあります。それが、日曜日の教会だったので、奇異に映りました。牧師さんの教壇の見えるところにべったりはりました。だめだと叱られても、今度は、別の所に貼る。とうとう、牧師先生が根負けして、冷蔵庫に貼らせてくれて、やっと一件落着です。彼にとっては、子どもの頃から行ってる教会は、我が家の延長らしく、こだわり行動も、まともに出るようです。
これらは、ただの悪い子スイッチのように見えますが、よく観察すると、まぎれもなく、こだわり行動です。
その証拠に、たとえば、そのことに関して30分こんこんと言い聞かせて、その最中は、神妙に「わかった~」とか冷静に聞いていたとしても、終わった瞬間、びゅんと、同じ事をする、そういう感じです。
なんか、理性ではない。といった感じなのです。
色んなことが高度に進化し、お困りごとも随分昔より減ってきているのに、何か、ベースの部分に存在するやっかいな体の問題が横たわっている気がして、どうしたものか考えておりました。
意識レベルを、あげていく段階に入っているのに、体が言うことをきかない。
今、まさに、げんちゃんが直面している問題のような気がしてなりません。
こういう問題こそ、時々、相談にのっていただく、淡路島のはいちゃんこと灰谷先生がもっとも、得意とするとこかも・・・と思って、相談させていただきました。
さすがです。やはり私の読みは的中です。灰谷先生は、もともとブレインジムのインストラクターで、げんちゃんのプロジェクトを始めて間もない頃に、福岡に招致させていただき、セミナーを受けました。詳細は、ブレインジムの項目に書いているので、興味がある方は読んで下さい。
灰谷先生は、その後、たくさんの勉強をなさって、脳と体についてのことは、豊富な知識を持たれています。
げんちゃんが、なぜ、意識レベルを上げようとしても、なかなか体がじゃまして、本人のモチベーションと乖離したような行動が出てくるのか。きっと良い答えがあるに違いありません。
ずいぶん、普通っぽいとこが多くなってきているのに、あるつぼにはまったとき、本人でも、どうしようもないような行動が出るのが、不思議なのです。
進化してる、と思い、先走っているけど、何か、取りこぼしてる、体の機能というか、原始反射的な何かがあるよな~、と感じるのです。
灰谷先生のアドバイスはなるほど、と思いました。
実は、げんちゃんは、先日から、学研の先生のところで、今一歩、突き抜けない、意識を上げるために、問題行動を省みたり、将来の自分のセルフイメージなどをテーマにして、作文を書かされています。ときに、まるで反省文のようですが、これが、けっこう効果をあげてる感触もあります。
でも、もう一つです。
そのことをお伝えしたら、言葉につむいで確認することもとてもよいことですが、相手の立場になったり、ということは、まず第一に、自分と他人の区別が明確についてなくてはなりません。
それをつかさどるところは、固有覚と言って体の動きや、感覚を脳に伝える役割をするところなのだそうです。そこが、しっかり育っていなくて、自分、相手、といってもなかなかうまく進めないのだとか・・・
なるほどね~・・・
じゃあ、どうすればよい・・というのは、まだ、よくわかっていないので、わかったらお知らせしますね。
しかし、ともすると、体のことを忘れて、教育!という発想になりがちな私ですが、やっぱり、ステップバックして、もう一度、落としてしまっていることをさらっていくべきだ、と、痛感してます。
そして、そろそろ、プリント学習などを、教えるのは、親じゃ反発もあり、難しくなってきてるので、私は、それ以外の外堀をうめる方にまわろうかな、と考えています。
学研の先生、学校の支援の先生がたに、しっかりアウトソーシングして、私は、もっと、別のカリキュラムをやるといいな、と思い、プログラムを日々考え中のげんママです。
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我が家もついに今月から週一ですが、塾に通うことに…。中学受験するわけでなし、小学生の勉強くらいは家庭で見れると思っていたのですが、やはり学年が進むと学習の進度が速いですよね。ちょっと油断すると単元が2つくらいよくわからないまま終わっていて、その復習もままなりません。ここは思いきってアウトソーシングだ、と今まで運動の習い事しかしてこなかった我が家もついに塾通いを決めました。本人も、すぐイライラし始める親に教わるよりはずっと楽しいみたいです。
ゴールデンウィークは運動と、料理教室にも行かせてみようと思っています。料理って手先を使うよなー、という単なる思いつきですが。
MTパパさん
アウトソーシング・・・お金はかかりますよね~。でも、そっちの方がよいときもありますね。
親って、絶対的な存在だけに、逆に難しいところもいっぱいあって、やっぱり、発達は、プロジェクトで多くの人にかかわってもらうほうが、良い、と思いますね~。
でも、実際には、日本の現状だと、まだまだ親だけがかかえこんでいるケースもたくさんです。
親も、子も、ぐったりしてしまいますね。
昨日は、ホームスクールだったけど、げんちゃん遠足だったので、私は、休日を満喫しました。しあわせ~・・・と思いました。
彼が帰ってきてからは、運動とピアノとパズルだけやりました。精神衛生上とてもよかったですよ~。(笑)
MTパパさん
料理は、とっても良いです。ただ、げんちゃんは、今までは、その良さを、そこまで利用できてなかったように思います。包丁を持つ手のトレーニングとかは、別のことでできますからね。
料理の良さは、総合力・・・手元のだんどりとか、そういう工作に通じる物だと思います。
1つ1つのアイテムが、ほぼ、そこそこできてからが、料理の醍醐味発揮かな・・と考えてます。げんちゃんも、やっと、今料理だな、と思える段階にきたようです。
Tさん
書き込みありがとうございます。
色々取り組まれているんですね~。是非また教えて下さいね。ご連絡しますね。
はじめまして、いつもげんママさんのブログに勇気をいただいています、四歳半の自閉症スペクトラムの娘の母です。
娘はげんちゃんと凸凹が逆で、お絵かき&ぬりえは大好きですが、言葉がてんでダメです。まだ二語~三語文メインで、同年代のお友達とも遊べません(怖がっている感じ)
娘を見ていると辛いことも多いですが、悲観しすぎはよくないので、とりあえず毎日身体作りと指先訓練に励んでいます。娘も不思議ちゃんなりになんとかブレークしてほしいです(^^)
こんばんは。今週は 通級保護者会、学校保護者会、幼稚園保護者会と保護者会三昧な週でした。
通級保護者会では 担任は前年度と同じだったので 一先ず安心、その後ママ達とのランチでは、各学校の様子を話し合って、私はかなり衝撃を受けました。私がのんびりしているのか?息子の学校で2年生でイジメは聞いてなかったですが、他校のイジメの酷さは聞いていてランチの気分ではなくなりました。
学校の保護者会は毎年緊張しますが、息子は発達障害と診断されていてコミュニケーションが苦手なので何かありましたら教えていただけると対処したいと思いますので宜しくお願いします、と挨拶して来ました。
クラスの雰囲気は参観では落ち着いて見えましたが、先生からはきちんと席に座れない子が数名います!しっかり指導していきたいです!ギャングエイジですので、と言われたので 実は落ち着きのないクラスのようで、まだ安心出来ません。
どうなることやら…な3年生のスタートです。
しょうママさん
コメントありがとうございました。4歳ですか~。普通の子でも、まだまだ手がかかる時期だから、発達障害となると、ほんとに、お悩みごとが多くなりますよね。
今、げんちゃんが、幼稚園児にもどったら、あれをやりたい、これをやりたい、色々あると思うけど、たぶん、同じようなことしかできてないと思います。逆に言うと、やれることは、ほんとにやってきたな~、と思います。
でも、もし、もどれるのなら、まっさきに、頭蓋仙骨療法に取り組んだと思います。それほど、発達にとって、頭蓋仙骨システムは、かなり黒だな~と思います。
発達ママに聞くと、頭蓋仙骨療法、というものではなくても、けっこう似たような頭の直接的な治療ってあるみたいです。
まず、一つ一つの能力を高めていくことをがんばってください。運動運動運動・・・げんちゃんの幼稚園時代はそうだったかな~。確かに、進化してます。やれば伸びますね~。うれしいことに。がんばりましょうね。
junママさん
そうですか~。先生もけっこう厳しそうですね。福岡市内と、私のとこでは、だいぶん違うでしょうね。周辺の田舎の市だからなのか、いじめにあったのは、まだ1回くらいで、それも、先生方が、すぐ対応してくれて、本人と仲直りしたみたいです。それからは、ありません。
新しい学年のたびに、肝をやきますよね。でも、子どもは、たくましいと思うときもあります。親の心配よそにね。一年成長してほしいです。
Rさん
ほんとによくがんばっておられますね。体作りに、なかば、夢中になっていた、げんちゃんの幼稚園時代を思い出しますよ~。
3歳ですから、まだソーシャルは心配に及ばないと思います。
私の中でソーシャルというのは、とても気になるけれど、オーケストラの演奏みたいなものだと思ってます。
つまり、一つ一つの能力があがっていかなければ、うまくなれない。まずは、それぞれの楽器の練習からという感じでしょうか。3歳だったら、まだひたすら、一つ一つの能力のアップにいそしんでいていいと思います。
昔、私もそう感じて、たとえば、ソーシャルで問題おこすのなら、お友達との中に入れなくても良い、と考えました。そして、ひたすら、ひとつひとつの能力アップをしてました。
今は、その1つ1つの能力がそなわってきたので、今こそ、普通クラスとか、サッカーチームとか、集団の中でもまれていく時期だと思ってます。
げんちゃんなんて、1年生でも、まだまだその時期にない気がしてました。
もちろん、その時は、ソーシャル気になって、あれこれやってましたが、結局、ある程度基礎能力がのびたら、ソーシャルは自然と備わってきました。
もちろん、アスペルガー的な傾向の子どもさんもいるので、素材がアップすれば、ソーシャルもというわけにいかない子もいるかもしれないですが、・・・げんちゃんは、そう考えてやってました。
よくされているので、そのままがんばっていれば、自然とソーシャルも上がってくるような気がします。
タブレット気に入ったのですね。タブレットを好む子どもさんは、タブレットの方が、目が見えやすいこともあるようです。そうすると、普通の学習で見るものが逆に見えにくい。(視力ではなく、色んな視覚の認知ですが)そういう可能性はないか、見てみてもいいかも、と思いました。
げんちゃんは、パソコン系の教材はあまり使わないので、何とも言えないのですけどね。
認知は、子どもによって、ほんとに違うので、子どもさんをとにかく観察していて、目の前におこっていることの底に潜む色んなものを、どれだけ読み取っていけるか、ということにかかってます。
お母さんが、一番よくわかってくるんですよね。
基礎能力がつくまでは、ひたすら愛情をかけて育てれば、いつか、ソーシャルも、一つ一つ改善していくと信じます。
あきさん
そうですか~。GWにくずれたりするんですか~。げんちゃんは、あまり意識しませんでした。でも、5月は、運動会なので、練習きつくて、よく、ソーシャルで問題おこしてました。まあ、普通の子もそうらしいと先生も言われてましたが。
英語は、年長さんからやってますよ。週に2時間。土曜の朝、英語教室に放り込んでます。英語をやらせたいものあったのですが、なんせ、土曜日、私が仕事なので、おばあちゃんを解放するため、保育園がわりでした・・・(笑)
家での取り組みは、ほとんどできないので、彼の英語能力は、お金をかけたほどの、10分の1くらいかもしれないです。とほほ・・・
ローマ字が3年であったのですが、普通の子の方ができてましたよ。やれやれ。でも、毎年、大舞台で、英語の発表会があって、覚え込まされて、意味もよくわからず言わされてます。始めて英語をする子より、発音は良いですよ。わざわざ教材を買ってもいいですが、ママが得意だったら、幼児向きの英語の絵本を図書館で借りてきて、毎回、読み聞かせもいいかな~。かなり、簡単なものからの方がいいですね。
英語まで、家庭学習では手がまわらないので、うちは、行かせてるだけですが。継続はしてますね。
あきさん
よくお手伝いさせてるんですね。うちも、やっと、そういうことが今かな~って感じです。
お料理も作れる物作って、すべてさせる、っていうの良いですね。
日曜はげんちゃんが、味噌汁作るとか、目標にしてみます。