>稚拙なソーシャルスキルで、がんがん他人に向かっていくげんちゃんを見るのは、ほんと精神がずたぼろになりそうです。
先日、3才の子と遊んでいて、その子のぬいぐるみが異常なほど気に入ったげんちゃん。なんと、その子から当然、と言わんばかりに、ぬいぐるみをとりあげ、まわりの大人が誰一人それを止めることができないほど、激しく抵抗した。という事件がおこりました。
直前まで、仲良く、絵本の読み聞かせをその子にしてやっていたので、げんちゃん進歩したな・・なんて目を細めた矢先に、やってくれました。
彼の異常さは、小さい子によく見られる、
「悪いのはわかっているんだけど、ほしいのがとめられないの・・・」
というようなかわいい感じのものではありません。その人形への異常な執着に対して、まったくそれ以外のことが吹っ飛んでしまう、という感じなのです。子どもが泣こうが、私が叱ろうが、彼の脳の、異常な回路だけが、強力な電流を流しているので、他の回路は何一つ動かない、といった感じです。
そして、昨日またやらかしました。
公園で、例のごとく、げんちゃんはだれかれとなく話しかけます。
小さな子どもの姉妹に話しかけ、中にはいっていこうとしたげんちゃんでした。
2~3才の姉妹は、二つある、遊具に乗ろうとして、ゆっくり、そちらに向かいました。げんちゃんは何を思ったか、もうスピードで走り出し、その子たちを押しのけて、先に遊具に乗りました。
姉妹は、あきらめて、二つあるブランコに向かいました。そして座ろうとしたとき、げんちゃんがまたもうスピードでブランコに突進してきて、片方の子からブランコを奪いました。
ぬいぐるみの時と同じ、狂人のような目をしてます。今それをしなきゃいけないんだ。と異常な脳波の指令が来たかのようでした。
もちろん、姉妹のお母さんに叱られていました。あわてて割って入るママ。ほんと、恐怖映画を見てるみたい。こっちがパニックになりそうです。
まだまだ、ソーシャルは、問題山積です。
かなり叱りました。こういう時、げんちゃんは、なんだか、本当に理解しているのか、ちょっと分からなくなるときがあります。神妙にとりあえず、泣いているげんちゃん。そろそろ、勘弁してやって、公園から出ようとした時、ママがちょっとした道の間違いをしそうになりました。すると、
「何やってんの~」
と本当にノー天気に言います。
はー・・・。この場の流れからすると、ちぐはぐな言動です。
ママは思います。どうも、げんちゃんは、自分の印象をそのまま口に出すことを止められないのではないか。 サッカーの時にしても、ぱっと思いついたら、何のフィルターもかけることなく、その時点で、言葉に出します。普通なら、場の雰囲気をちょっと考慮して、口に出すまで、ほんの少し、頭を働かせるものです。
ママは、あることにひらめきました。げんちゃんに言います。
「げんちゃん、ちゃんと反省した?・・・そう反省したのね。だったら、ママは許しましょう。だけど、バツがあります。今から、夕食の間、しゃべってはだめよ。静かに反省しなさい。それがバツ・・・」
げんちゃんはどうするか、と思ったら、それから、神妙にずっとしゃべらずに過ごしました。ママが
「しゃべらないで!あなたは今バツを受けてるから。」
と何度か注意しましたが、最終的には守れたと言えます。
心で思ったことを、とりあえず、口に出す前にほんの少し寝かせる・・・これから少し、こういうトレーニングがいるんではないだろうか・・・と思いました。
教室でも、すぐに、目立つことをしたり、先生が、何か言ったら、すぐそこで、同級生を制してまでも、自分が返事をする・・・みたいなことが多いのです。
初対面の子どもでも、即、程度を逸して話しかける。
これは、だまって、言葉を寝かせる、という訓練がまったくできてないからではないか、と思いました。
サッカーの練習時にも、同じ訓練をさせようと思いました。
「練習中は口チャックだよ。先輩のお兄ちゃんたちが先にしゃべるんだよ。君は、あとから入った新米だから、お耳で、聞く練習をするの。しゃべらない。わかったね。」
ひとつ、救いなのは、バツに対して、ちゃんとげんちゃんが従ったことです。以前のげんちゃんなら、パニックになって、逆にへらへら、脳がショートしたみたいな現象をおこすだけでした。それを考えてみれば、ソーシャルだって、やはり伸びています。
めげずに進歩を信じましょう。ママは打たれ強いかも・・・
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かけちゃんも似た事ありますよ。姉に対して。
mixiで友達申請しました。良かったら承認してください。ちょうど
この事を書こうと思っていました。
かけママ。ブログデビューですね。おめでとうございます。かいすみさんの、濃いブログ読めましたか?
かけちゃん、お姉ちゃんに対して、そうなった時、やっぱり、目、違いますか?なんか、ツボに入ってるというか。
かいすみさんのブログ凄いね。よく子どもを観察してるし。そして楽しんでる感じがする。
目がハンターになるよ。姉も最初はガビーンとなっていたけど、今はまたか。みたいな感じ。姉より先にドアを開けるとか、姉より先に歩くとか。そんなつまらない事なんだけど、スイッチがはいるんだよね。げんちゃんのように他人にする訳ではないから、げんママよりは全然精神的にらくだけど、げんママはぐったりくるよね。成長の一端だといいね。
かけママ。すごい表現。それいただきます。目がハンターになる。まさにそれだわ。
うまく表現できなくて、なんかすきっとしなかったのです。
あーすっきりした。ありがとう。
そうまさにハンターになるの。
あれなんなの?普段は友好的なんだよ。あれを説明してほしい。
そうそう、可愛い猫が、獲物見つけた時みたいだね。
友達申請返信しました。
息子も小さいころよくありましたね。それでも人の方へ寄って行くので公園では目が離せませんでした。。順番を守れないとか譲れないことも度々でしたが、少しずつ覚えてきた感じです。
げんちゃん、泣いて反省偉いな~と思いました。息子は私が叱って泣いたことがないかも。パパに叱られると怖いから泣きます。甘かったかな。。
口チャックいいですね!うちもたまに試してみようと思います。息子はことわざが好きなので、口は災いの元なんだよ、モノは言いようなんだよ~と話しています。こんなことで損して欲しくないですしね。
B様、ソーシャルって、それだけ取り出して、なかなか進みませんよね。
なぜそうなのか・・・。つまり、ちゃんと指導を聞けない。それは、耳で聞いたことの記憶が瞬間しかない・・とか、こだわりの強いところは、原始反射が残っている・・・とか・・・何らかのベースにある問題があると思っているんですよね。
だから、身体機能を高めたり、耳でちゃんと聞くトレーニングしたり、目でしっかり目標を見れる訓練してみたり・・・一見ソーシャルとは関係ない問題を先に解決するほうが早道だと感じています。
そのあたりがうまく解決してきたら、初めて、いわゆる、普通の子に指導するソーシャルの指導の仕方、なんていうのが効果を発してくるのでは、と思います。
舌癒着症ですか、井上さんに進められましたか?私は、よくわかりません。
舌のせいで、呼吸がちゃんとできてなかったりすると、脳の酸素濃度も落ちる・・ということなのでしょうか。
全員やればいいというものではないでしょうから、その先生に診断基準をお聞きしたらいいと思います。
どの基準で、どういう問題がおこっている可能性があるから、手術します。ときちんと説明してくださるんじゃないでしょうか。