ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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げんちゃんのすかすかの能力と、地道な日々のトレーニング


ホームセンターの花を見ると、つい買いたくなってしまいます。げんちゃんは、ここで、高校のお仕事体験したのに、べ~つに~って、感覚みたいです。不思議!

なかなか埋まらない能力の空白

げんちゃんは今でも、スカスカの能力の空白を持っています。その空白は、学習のようなものだけでなく、基本的な常識感にも大きく及んでいます。最近、S先生は、小学生向きのマナーブックを使い、一つ一つ当たり前の常識を洗いなおしています。
ドラえもんの ”覚えておこう生活のマナー”(小学館)
いやなかなか、幼稚な本のように見えて、相当役に立ちます。たぶん、普通の子も・・・

正式な場所に出かける際の服装は襟付きのもの、とか、待ち合わせには少し(少なくとも5分前)行くようにする、などといった、至極当たり前のことがたくさん書かれています。

発達障害と常識のズレ

このようなことは、発達障害の人の場合、大人になっても必要だと感じます。IQが高い人でも、意外と、教育してあげることで、ずいぶん社会生活がやりやすくなるのかもしれないと思います。

いくつになっても、こっちから見ると、社会とのズレを大きく感じる発達障害の人も、本人は、自分の常識感が社会と外れているとは、あまり思っていないようです。ズレを認知せず、他人から辟易されているのに、そのようなところをきちんと洗い直す機会もないのが現実です。学校生活も、あらゆる社会生活も、発達障害の子にとって、あまりに目が粗く、もっともっときめ細やかに教えていく必要があります。

言語能力の課題と伝言トラブル

例えば、げんちゃんの言語能力一つとっても、日々トラブル続きです。

先日、私は外出先から電車で帰ってくることになりました。私は駅から、出発する前に家に電話をかけて、私が電車を降りるときにパパが迎えに来てくれるか確認しました。パパが出かけている可能性があったからです。幸いパパはもうすぐ帰ってくるとげんちゃんは言いました。

私は自分が今どこにいるかをげんちゃんに伝え、「お父さんが帰ったら、私が着いたら迎えに来てもらうように頼んでおいて」と言いました。つまり、スタンバっていて、ということです。

しかし、パパが家に帰ると、パパは、げんちゃんからこのように伝言されました。
「お母さん帰ってくるから駅に迎えに行って。」それはあたかも今最寄り駅に着いたかのような口ぶりだったようで、パパは慌てて、取るものとりあえず私を最寄り駅に迎えに行きました。

もちろん、私が到着するのは何十分もあとです。パパは、駅を二往復するはめになりました。
げんちゃんは、私が伝えたことのディテールをまったく無視。よく聞いていない、というのも原因です。そのくせ、自分は理解した気になっていました。自分が、わかっていない、ということを、あまり認識していなかったのですから、事態は深刻です。

人の数え方、立ち位置がおかしい

また、こういったこともありました。月に1度習っているシャドーボックス(切り絵を重ねる手芸)から帰ってきた時のことです。

お漬物のお土産を手にしていました。げんちゃんは「来ている人にもらった」と言いました。

私が「誰にもらったの?」と聞くと、「そこに来ているおばちゃんが2人いるでしょ。そのうちの一人にもらった。」と言いました。

シャドーボックスの生徒は、げんちゃんともう一人の奥さんしかいなかったけど、もう一人受講生が増えたんだな、と私は思いました。しかし、話しているとなんだかちぐはぐです。
「いや、習ってる人は増えてないよ。」
とげんちゃんは言うし、じゃあ、二人って誰よ……と、ちんぷんかんぷんです。

なんとげんちゃんは、「来ている人」に先生も含めてしまっていたのです。

こういうちょっとしたことの伝言や説明でさえ、自信をもってとんちんかんなので嫌になります。これでは仕事なんてできませんね。

発達障害、徹底的な基礎練習の必要性

言語能力もだいぶついたなと思っていてもこんな具合です。

ただ社会に放り出して、障害者枠だろうが普通の枠だろうが、仕事をしたとしても、そこで、こういうスカスカの能力が充実していくことは、私は多分無理だと考えています。

そうですね、スキーの練習をするのに、いきなりゲレンデに連れて行って、転びながらも滑れるようになる人たちもいるのでしょうが、げんちゃんたちは、徹底的に基礎を叩き込まなければ、一生ゲレンデを滑れるようにならない人種だと認識しています。早々にゲレンデに出せば、スキーをかかえて、うろうろして一生過ごすに違いありません。
やはり、滑れるようにしたいので、まだまだファームで、細かく指導しているわけです。

本当に厄介です💦。

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