ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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実家の母

 >げんちゃんは、生まれてからずっと、どちらかと言うと、おとなしくて、育てやすい子どもでした。3才上の、男の子のいとこが、あばれまわるのを、よそ目に、一人遊びを静かにしているような子供。
 でも、実家の父は、その姿を見て、だいじょうぶか~。どこか遅れがあるんじゃないか、と少し心配していたようです。その頃、私は、発達障害なんてわからなかったので、べつに~、とのんきでした。
 父は、とても素敵な人でしたが、たぶん、障害がある子供をかかえることが、想像できないようで、母と、二人で、私のしらないところで、げんちゃんのこと、すごく気にしていたようです。
 そんな父も2年前他界しました。
そのあと、げんちゃんのことがわかった訳ですが、もしかしたら、父は、あまり受け入れられなかったかもな~・・・と最近思います。げんちゃんが、支援クラスに行くなんて、父が知ったら、かなりびっくりして、まじに悩んでしまったのではないかと思います。それでも、きっと最後は、私のように、開き直っちゃうんじゃないかと思うけれど、私に対して、心配するあまり、あれこれうるさかっただろうな~、と思います。

 今は、母だけですが、やはり、げんちゃんが、発達障害とわかって、けっこう心配しているみたいで、
「あなたも苦労するわね~・・・」
とためいきをついたりします。
「? おかあさん、大丈夫だよ。この子は天才卵なんだから、おもしろいんだよ」

 と私が、あっけらかんと言っても、強がっているように聞こえているみたいです。

 まあ、しかたないですね。だって、私も、実際自分に関係ないときは、そういうの、やだ~。そういう子ならいらない! なんて平気で思っていましたから。障害イコールかわいそう・・・みたいな、感覚です。

 でも、げんちゃんを持ってみて、この世界は奥が深い。何が普通なのやら。発達障害だけでなく、いわゆる普通でないということは、それだけ、ずばぬけて個性的だということもある。
 それに、治らない、障害、と言われたことは、決してそうではないこともたくさんある。まだまだ、未知の宝の島みたいなものかもしれないと理解しました。

 でも、いっしょに住んでいない母が、そういう感覚を理解できないのはしかたのないことです。ま、しかたないですよね~。母には、
「そのうち、げんちゃん、すごい作家になるかもしれないし、世界をまたにかけて活躍する、冒険家になるかもしれないし、孫の中で一番出世するかもしれないから、期待しときなはれ。」

と言っております。そうすると、母は、
「ま、あんたが苦にしてないんだったら、いいけど。あんたも大変だね~」

と言って電話を切ります。

 そういうまわりの眼もけっこうユニークです。
ちなみに、私の職場のなかまや、友達は、げんちゃんのことを、
「天才ぼうや・・・」
と呼んでいます。私が、こういう子の中から希有な天才が生まれるらしいよ~、と言いまくっていたので、みんなも、そういうものか~、と思ったようです。(笑)

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