モンスターな人たちが増えている
先日、医療現場で手を焼く、モンスター患者さんについて、弁護士さんの勉強会に行きました。
そこで、興味深いことをお話されていました。
医療現場に限らず、モンスターな人たちが、消費者センターに電話してくることが、増えているそうです。
会話が通じない、一方的に、自分の都合だけまくしたてて、自分の権利を主張してくる人たち。
常識的考えが通じず、なぜ、そこまで、自己中をむき出しにできるのか、あぜんとする人たちがいる。
普通の人なら、一応こちらの言うことも、聞き入れたうえで、会話のパスがあります。しかし、モンスターの人たちは、ほんとに一方通行です。
しかも、ある小さなエリアだけを見つめて、的を得ないことを言ってきます。自分都合のストーリーを組み立てます。
IQの高い人なら、精巧な自分都合の話が作り上げられます。
モンスターになってしまう、ある一定数の方々は、発達傾向をもっているのではないか、と感じます。
発達傾向のあるモンスターな人たちの特徴
実際、今まで、現場で対応したモンスターな人たちは、独特な傾向がありました。
現状を把握する力が弱い。
自分の感情に従って、事実は歪曲され、一部増幅されたり、こっちの言うことを、全く覚えてなかったりします。
客観的な立場に立てない。
主張は常に一方的で、自分が言っていることが、非常識であったり、失礼であったりすることも意に介しません。(認知できていないのかもしれません。)
狡猾なようで、穴がある。
利益誘導をしているのか、と思いきや、どこかずさんな言動が出たりする。
そういう現場や事例を、経験したり聞いたりすると、わが子げんちゃんにおきかえて、重ね合わせてみたりします。
げんちゃんの能力は、それなりに上がっていて、しっかり気持ちを入れて、やろうとすればできるはずのものが多々あります。
しかし、何度言っても、できない、やらない、ということが多いです。またできてきても、口うるさく言わなければ、やらなくなるしまつです。
ささいなことを引っ張り出せば、
引き出しを開けたら、開けっ放し。
電気はつけっぱなし。
手をちゃんと洗わない。(指先を濡らせば終わる)
算数の計算には定規を使って、と何百回言ってもやらない。(フリーハンドの線は破たんしているし、字もめちゃくちなので。)
テーブルの隅に、教材をぐちゃぐちゃに山積みするのをやめて。と、何百回言っても治さない。
などなど・・・普通のお子さんでも、あるあるのことと言われるかもしれませんが、そのレベルや頻度が常識をこえています。
そもそも、正しくやろうという思いが希薄
正しいことをやりたい、と言う思いもなく、周りの状況も、しっかり見ようとしない。
自分が大して価値を見出さないものは、やる気がない! めんどくさいと感じれば、さっさと自分の世界から切り離す。
しかし、自分が興味のあること、やりたいこと、自分が価値を置くものには、食指を動かす。気まぐれで身勝手なげんちゃんは、気ままに気持ちを入れたり抜いたりしています。本気で気持ちを入れることは、きわめてまれですが・・・
めんどくさいことは、私が注意している間はやるけれど、私が、大丈夫かな、と感じて、言うのをうやめれば、またもとに戻るのです。げんちゃんの気持ちの使い方は、きまぐれで、自己中だと思います。
確かに、それこそが障害と言ってしまえば、それまでですが、思いをおこし、克服しようとする強い意志を持てば、事態は、少しずつでも動き出すと思います。
げんちゃんは、自分の好き勝手な感受性を決して引っ込めようとせず、まるでモンスター患者さんのように、気まぐれに、物事をつないでいるようです。
げんちゃんは、私がおさえを効かせているし、高いIQも持ち合わせないので、理屈をこねまくることはないけれど、こちらの世界が見ているところからすれば、とてつもなく、狭い範囲、限定した範囲しか見ていないし、聞いてもいない。
モンスター患者さんのセミナー中、げんちゃんの”思い”の使い方と重ねていました。
S先生の指導は、ここんとこ、学習は二の次で、(学習を利用することもあるけれど。)この、”思い” について、げんちゃん自身に気づきを与え、自覚し、実行していく、と言う点にしぼられているようです。(作文を書くことも多いようです。)
ある段階に伸びてきたからこそ、核心のところの指導ができてきたのかもしれません。
自分の”めんどくさい”と向き合って、正しいことをしないといけない、という思いの確立ができれば、もう一つステップアップできるんだろうな~
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すみません。途中で指が当たってしまいました。
素晴らしい考察だなと思いました。
狡猾だけど穴がある。まさに息子のことを言い当てているようです。
引き出しを開けたら、開けっ放し。
電気はつけっぱなし。
その通りです。これは何百回、いえ何千回言ってもなおらないのです。
狡猾だけど、高いIQがないのが幸いして、こちらがそのズルさをわかってしまいます。もしIQが高いことはうらやましですが、もし間違った方向に行った時が怖いなと思います。
ゆうママさん
エラーのコメント非表示にしました。よかったですか?
まとめるのに四苦八苦して、なんとか書き上げたブログでした。コメントありがとうございます。
高い知能で、無理難題言うクレーマーの人たちと、げんちゃんが、同じだとは、普通は思われないでしょう。げんちゃんは、ぱっと見、素直そうに見えるし、狡猾には見えないと思います。
しかし、心の使い方は、同じなんですよね~。
とても自己中なとらえかたをしています。
なのに、やさしさが共存する。支離滅裂です。
実家の母の話をちょっと前回書いたのですが、当然、理解できるはずもないですよね。
こういう子たちを、導けるのは、相当の能力がいるな~と感じます。
能力が高い、というのは、人間力に尽きると感じています。
母親がふらふら、価値観が定まっていないと、彼らにしてやられます。
げんちゃんを育てながら、いっしょに育って行ったと感じています。
IQが高く、正しいことをやりたい、という前向きな思いがないお子さんの育児は、ほんとに危なっかしく、まさに、こういうモンスターを生み出すでしょうね。
学校教育も、注意欠陥とか、外側しか理解していないので、丸投げはできませんね。
発達障害の育児は、ほんとにすさまじく大変ですね。
それから、引き出しとか、電気とか、やはりそうでしたか。
それをきちんとやらないといけないんだ、強く心に刻めばできてくるでしょうが、どこか、どうでもいいのでしょうね・・・
まずはそこからですよね。
作文指導と言っても、かなり細かいステップを踏んで行かなければならないと思いますが、げんちゃんの場合は、いよいよ核心部分にアプローチ出来る段階に来ているのですね。
私自身も、結局、ギフテッドにしても発達障害にしても、作文指導が大切だということが分かって来ました。どちらも頭で考えることを整理したり、広げたり、深めたりして行く必要があるからです。
仰る通り自分と向き合うということが出来ていなければ、どんなことをしても上滑りのまま終わってしまうからです。
げんちゃん、頑張ってほしいですね!
Takekoさん
作文指導されているので、心にアプローチするのに、それがどう役立つか、具体的に感じられるでしょうね。
げんちゃんも、作文力なんて、もとはなかったので、自ら言葉を紡がせるのは無理でした。
だから、先生が説教みたいな感じで、言葉をたくさんあびせていって、それをある程度こっちで、教えて書かせることが最初でした。
その前は、マインドマップくらいしかできません。こっちでマインドマップ書いてやって、さとしてやる。という感じです。
今でも、作文はへたです。文法もおかしいですが、そこはある程度目をつぶっています。
作文を書くと、初めて、事象が、立体になって、印象づくのでしょうね。
今までどれだけ書いてきたでしょう。
気持ちが抜けていると、1行さえ出てきません。
3時間かかって、たった1枚の原稿用紙、と言うときもざらです。
しかし、言葉をつむいで、心の中を自分でのぞく、整理する・・・・そういう作業を、えんえんと、毎回やっていくしかないようです。
たまに、キーワードのような、良い言葉が出ます。
良いことをしたいという思いがなかったことに気づきました。
なんて、言葉が先日出ました。自分の感覚の中で、はじめてつかめたんじゃないでしょうか。
S先生じゃなければ、私には、なかなかできないことです。私とは、まったく違う感覚のげんちゃんなんて、ほんとにわけわからん、というのが、本音です。
作文指導も、ほんとに根気がいりますよね。
普通の作文指導とは意味が違いますから・・・
自分と向き合う・・・これをさけたがりますからね~・・・彼らは・・・
こんにちは。
モンスターな方々への対応、お疲れ様です。
私は仕事上では、モンスターな方々と接することは、ほぼないのですが。
世の中を見回すと増えてきていることは実感できます。
とんだ世の中になってきていることは間違いないですよね。
こういった所からも、発達障害への気づきを得られますね。
話が逸れてしまいました、すみません。
些細なことの事例、わかります、わかります。
共感の嵐です。
もう最後は読みながら笑ってしまいました。
本当に私も何百回と同じことを言っており、「同じことを言わせるな!!」と言っています。
そうですよね、正しくやろうという思いが希薄というかない。
>自分が価値を置くものには、食指を動かす
これも笑ってしまいました。本当にその通りですので。
作文指導ですが、学校の宿題が毎日日記です。
去年まではとりあえず書く。
(ほぼやった事の羅列でした…)
今年からは、内容が悪いと書き直しもあります。
その時の気持ちや感じたことを1つは入れるようにと。
学校ですので細かい指導はできませんが、そこまでやってくれるだけでも御の字です。
来月、キャンプ(宿泊学習)です。
先週、支援級でカレーの調理実習でした。
その時の息子の様子を見た担任から、「これではダメ」と。
昨日、一人でカレーを作らせました。
もちろん、私の監視下で。
ジャガイモ洗うこと1つとっても、ダメでした。
全然力が入っていない。
教えてやっとまともにジャガイモが洗えるなんて。
気が遠くなりますよね。
野菜切るだけで一時間かかりましたよ…
キャンプまでにあと数回作らせようと思っています。
余談ですが、連休に会った友人に痩せた?と言われました。
連休後には本社の上司にも同じことを言われました。
瘦せたというより、やつれたの方が正しいと思います…
本当に、こちらの身が削られ、パワーを吸い取られますよね…
ママさんもげんちゃんに吸い取られないよう、お気を付けください(笑)
とんままさん
やはり同じですよね~。
キッチンで、皿を洗っておいてくれたりするのですが、流しはぐちゃぐちゃです。洗うスポンジが、べちゃべちゃで、指定のところにおいてなかったり、流しに、生ごみが、ところどころ落ちていたり。ただ、皿を洗った、というだけになっています。
同じするのなら、もう少し考えて結果を求めようよ、と思うのですが、彼らは、ただやればいい、という精神しか持たないですよね。
カレー作り、ほんと1から、というのよくわかります。げんちゃんもそうでしたもの。
洗う、と言う行為から、普通の人とは違います。
ただ洗うという行為をしてみた、という感じになります。目的がなくて、ただやればいい、がそこに出てしまいますよね。
料理は、まさにマルチタスクの第一歩。スタートを切って、ほんとに、地道な努力を積み重ね、なんとか、一人で作れるメニューの1~2品できてきますから、ママ頑張って、と言うしかないです。笑
野菜切るの、考えて適当な大きさに、というは、そう簡単なことではないですよ。
げんちゃんいまだに、すすっと行かないこと多いです。
もらったお刺身が厚かったので、薄く切って、と言ったら、とまどっていました。
初めてのことはういろたえます。
考えてやってみればいいのに、つなげようとしませんから。
そうそう、食パン6枚に切り分けるのだって、中学の時は、まともにできませんでしたから。
できることがあたりまえ、というのは、彼らにはほんとに通用しませんよね。
普通の子のお母さんに話しても、理解してもらえないことが多いです。
できない、のレベルが違うんですよ。
本と吸い取られます。やせませんが・・・とほほ・・・