ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

トップページ

発達障害のげんちゃん、算数の学習障害の経緯

算数の学習障害

IQは60だった

げんちゃんは、5歳でテストしたWISKⅢ(だったと思う)の知能検査では、60だった子です。
とにかく普通に全く達しない、知的障害を持つ発達障害君でした。

彼にはできることはほとんどなく、ただ、寝っ転がって、ぼんやり、電車をさわっているおとなしい子でした。
言葉が多少あったので、自閉症と診断されなかったけれど、どこを探しても、目につく才能や、けっこうできること、なんていうことも見当たらない子でした。

ですから、ここまでに至るまで、ほんとに、すべての能力を訓練してきたと思います。

中でも、彼の鬼門は、数!!!

ほんとに、思い出しても、苦々しい日々でした。幼児のころ、あらゆる手段を使って、数をわからせようとしたけれど、指の数さえ、パッと答えられないような子で、一桁計算さえ、ある程度できるようになるまで、何年も要しています。

しかも、数には興味なく、嫌いなのか、一度入力できた、と思っても、時間が経つと、まったく入っていない、というようなこともしばしばでした。
普通の人なら、たぶん、彼に算数を教え込むなんて、とうにあきらめてしまったのかもしれません。

それでも、吐きそうになりながら、あらゆることをして、今にいたります。

今、げんちゃんの計算力はどうでしょうか。書いてみます。

暗算は、まだまだ苦労しています。13-8 みたいな暗算でも、一瞬の間がいります。

それでも、132円から43円引いて、なんていう暗算も、できるようになっています。人の数倍の時間をかけて、正答率も、10割ではありませんが。、。

げんちゃんのこの暗算スピードでは、実際のお買い物には間に合わないと思います。生活の中では、言われた額を払うだけで、ごまかしていると思われます。
正確さとスピードはまさに今からといったところです。

高校になって、珠算を習うようになり、暗算力は上がってきています。

しかし、珠算も最初、ほんとに四苦八苦しました。彼の中に、算数のブラックホールがぽつぽつあって、塾の指導だけでは、珠算がままならなかったのです。初めの数か月は、数の合成をもう一度、手ほどきする必要がありましたし、そろばんという具体物と、頭にある数とが結びつかない現状を解決してやることも必用でした。

しかし、なんとか、それらを埋めてやって、スタートラインにつけたあとは、珠算教室の意味が増してきて、計算力が、少しずつ上がっています。
しかし、ここに至るまでの、数の地獄は、すさまじかったと思います。

空間認知の問題をはらんでいるので、ドローンをやったり、体操を続けてきたり、絵を描く能力を上げたり、暗算の下にある、基礎能力をコツコツ上げることをしながら、あっちをしたり、こっちにもどったり、と・・・・
また過去もどって、それをしろ、と言われたら、つらすぎるな~、と回想してしまいます。

げんちゃんは、溝が数でしたが、それぞれ溝と言われる部分は、多かれ少なかれ、こういうすさまじい経緯で能力開発をしていくしかないのかな~、と思います。

教える方は、禅の修行みたいです。

さて、それでも、げんちゃんの算数能力は上がり、今は、とにかく、小学生がやるように、反復して、おぼろげについている能力をしっかり定着させる時期に来たと思っています。

計算の反復練習が有効な時期が到来

100-〇= という反復プリントや、あらゆる種類の計算が入ったプリントのタイムトライアルをやったりしています。

珠算でもいろいろやるようで、時間とともに、暗算能力はもっと上がると感じます。

今となっては、昔の苦しさはなく、できの悪い小学生が、がんばって苦手な計算をやっている感じの雰囲気になっています。数を重ねればできていく、そんなステージです。

さらに、様々なことと並行して、数をやっていけば、確実にできるようになる感覚があります。

そして、大事なのは気持ちです。嫌いな計算も、逃げずにやる。もっとできるようになりたい。そんな強い思いが加算されると、習熟度は増すだろうな、と思います。

あえてまた出してきた100玉そろばん、指をあえて使った練習、これらは、視覚的に数を想起できるようにするのによいと思い、たまにやっています。

そのうち、けっこうすらすら計算ができるようになると思っています。

公開コメント 承認後公開

  1. ゆうママ より:

    げんちゃんもママも本当に頑張りましたよね。頭が下がります。
    息子は数字に関しては彼の能力の中で一番ましだったので小1から公文に通わせることができました。あわよくば算数を峰にできれば…なんていう思いは、文章題が出てきてあっという間に砕かれたのですが。それでも今でも数学が一番ましなので、本人の中での峰なのは確かなようです。

    言語の力、状況や相手の気持ちの判断と状況に応じた対応。これらがいつまでたってもダメです。最近は考えずに誰かに聞く、というスタンスになってしまってます。

    例えば近々修学旅行があるのですが、行き帰りは制服だけど、中日は私服です。制服の時の靴はローファーなのでローファーで行くのですが、「2日目は、スニーカーを持って行った方がいいよね?」と聞くと考えもせずにすぐに先生にラインで聞きます。そこで私と対話をしないのです。
    考えずに誰かの脳を代わりに使うのです。

    割と気軽に先生とLINEで質問できてしまうので、休日でも夜でも朝でも聞こうとするので。最近はなんでも聞かないようにと言ってますが、私の知らないうちに先生に質問したりしています。できないことは誰かに教えてもらうのは悪いことではないし、必要なスキルだし、勝手なことをされるのも不安なのですが…
    自分で考えることをしなくなってしまいました。
    勝手に考えて暴走しても嫌てますが、何も考えなくなるのもどうかと思います。さじ加減が難しいですね。

  2. げんちゃんママ げんちゃんママ より:

    ゆうママさん
    そうですよね~。息子さんは、算数得意そうでしたよね。私の周りにも、計算はすらすらと言うお子さんは多いです。
    でもみんな、口をそろえて、文章題がだめ、と言います。
    深く考えるということをしない子たちだということが、よくわかります。
    実は、げんちゃんも、ちょっと前まで、すぐに先生にラインを出していました。
    今日言ったでしょ・・・的な返答が来たりしていました。

    ずいぶん、その件では、先生も交えて指導しました。
    先生も、あまりラインをかえしてこないので、今は、なんでもすぐにラインして聞くことはなくなりました。

    書いていある雰囲気よくわかります。
    げんちゃんは、勝手に判断して適当にやる、と言うことも多いです。

    算数の計算は、多少できるようになったものの、気持ち抜いていると、適当にやって、適当にまるつけして、私に見せもしません。
    問題意識と言うのが希薄。

    さらっとかかわっていると、なんだか、問題が薄くなったように感じてしまいますが、がっちり目を光らせてると、適当にごまかしてすりぬけているということがわかります。

    ずるさだけ成長させたら困りますね。
    まだまだしっかり指導しないと、まともな大人にはなれそうにないです。
    ホント匙加減たいへんですよね~。

非公開コメントはこちら

コメントを非公開にしたい方はフォームで直接メッセージください。お返事はコメント欄にいたします。

    タイトルとURLをコピーしました