げんちゃん、のっそのっそと、ゆっくり、歩みを進めているような毎日です。
おでかけから帰ったら、まず、かばんの中に入っている荷物を、もとにもどすように、と何度も何度も指導していますが、あいかわらず、ぽいっと部屋のすみに(あるときは、ど真ん中に)カバンを放置して、次の行動に入ります。
ノート類、書類、重ねるなら、まっすぐそろえて重ねろ、そういうことも、毎回やりません。
とにかく、一つ一つをしっかり納めろ・・コツコツコツコツ同じことを何度も何度も指導しています。
自立していくためには、まずは、一つ一つ意識して行動するしかないのです。
意識障害を治すには、まずは、今やっていることのすみずみに、気持ちを配って、丁寧にやることが大事なのです。
指導すれば、強い反発なく、やりはしますが、誰も言わなければ、なしくずしになってしまいます。
それでも、部屋をかたずける、と本人が意識してトライするときは、かたづいていきます。ぴしっときれいにと言うのは無理ですが、まあまあきれいになっています。
でも、日ごろから、一つ一つかたずけながら行動しなさい、と言うのは、まだまだ無理のようです。
勉強の方は、小学校レベルの算数を中心にすすめていますが、ほんとにゆっくり。でも、本人のわかりたい、という気持ちは昔よりずっと出ているので、教える方のエネルギーは、以前よりはましになっています。
1,3時間は何分? こういう問題を今やっています。1Lは1000mlなんていうのと違って、10進法でない単位の問題は苦戦しています。4年生のしちだの算数プリントです。5年から割合に入りますが、その前段階・・ここでつまづいています。しかし、10進法の単位の問題は、ずいぶんできるようになってきました。暗算は、相変わらず苦手・・・
ほんとに理解できないときは、たまにわからない、と言ってくれるようになりました。わかろうがわかるまいが、適当に、やりゃいいんだろ、というのは少なくなってきたのかもしれません。
学習を平面とすると、リアルな生活は立体です。とにかく、平面がわからなくても、立体をつみあげていくことで、平面もやがてわかりやすくなるんだろうな、と思っています。
ですから、生活の中での学びを中心に据えています。
おばあちゃんに本を送ることがありました。レターパックに入れさせて、手紙を書かせて、あて名書きをし、ポストに入れさせる。
やらせると、案外、家の郵便番号があやふやだったり、電話番号のどの部分をかっこに入れるのか、とか、ささいなことがわかってなかったりします。とにかく、自活する、というイメージで、なんでもやらせます。
朝ご飯の支度も、パターンのことはできてきたので、冷蔵庫を見て、今日は何を作るべきか、何を使うべきか、なんてことを考えること。フライパンで炒める前に、何を準備しておくのか、とか、レンチンは、どのタイミングでやるか。
などなど、考えさせてやらせながら、指導しています。
少しずつ、げんちゃんの家事は、レパートリーをふやし、洗濯物をほすとか、たたむとか、トイレ掃除、風呂掃除、買い物・・・・多少の即戦力(遅戦力程度)にはなっています。
話はかわりますが、コロナで日本の政府が何を考えているのか、見えてきました。とにかく、国民がどうなろうが、緊縮財政をつらぬいて、増税路線を崩さないようです。補償なき自粛なんてのは、へっちゃら。仕事なくなろうが、自殺しようが知ったこっちゃない・・・そういう国になってしまったように感じています。
そんな中で、障害児を持つというのは、ほんとに恐ろしいことです。彼らの未来はどうなるのか・・暗澹たる気持ちになります。
実際、障害児を持つ親御さんが、障害年金が下がっている、と言っていました。施設に入っているお子さんには、コロナで面接禁止。子供が寂しがろうが、施設職員は、知ったこっちゃない、という対応で、泣いていました。
テレビなどを見ていても、重要な情報は、故意に隠されています。ググって、みずから情報を取る。
子供にエネルギーを取られるので、将来暮らす社会のことまで気持ちがいきませんが、どうも、やばい国になっていってるように思います。
たまたまググって見つけたユーチューブ、色んな政治家のサマリーなどをアップしている人のようです。半分から後半に発達障害の子を抱える母子家庭の話がありました。なんかね~・・・と思う話でした。
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げんちゃん落ち着いた生活をしているようですね。着実に生活能力が身につけてきてますよね。
うちも帰ってきたらあちこちに物が散乱します。出したら出しっぱなし。お茶も冷蔵庫から出して飲んだら冷蔵庫に戻さない。ほんと何度言っても身につかないです涙。
最近は精神的にも物理的にも少し離れたところから見ています。高校生になってしっかりしてきたなぁと思います。朝の用意もギリギリになる時もありますが、とりあえず間に合うようにはできてるし、宿題や提出物もやっているようです。
学習はあまり期待してなかったし物足りないと思ってた割には、提出期限に間に合いそうにない人を残らせてやらせてくれたりしています。定期テストもあったのですが、まともな点数をとってきて安心しました。はじめてテスト結果で心が乱れなかったかもしれません。中学の頃なんとか必死でやらせたストックがあったからかもしれませんが、テスト勉強に関して私はノータッチでした。努力をすれば結果が出るという経験ができたのは、やはり息子にちょうどいい高校だからなのだと思いました。ちょっとやる気になったようです。
発達障害がなくても生きていくのが難しい社会ですよね。ほんと将来を考えると暗澹たる気持ちになります。いろんなスキルを身につけるのも大切。でも一方で折れない心もすごく必要だと思っています。周囲の状況に左右されにくい私たちの子、案外たくましく生きていってくれないかなぁと思います。もちろんそこまで高める必要がありますけどね。
ゆうままさん
ほんと、なんやかんや言いながら、高校まできましたよね~。げんちゃんも、中学入学の頃を思い出せば、ほんとにしっかりしたんだろうな~と思います。
早起きのげんちゃんになってるのも、凄い変化ですよね~。たまに、私が午前中休みの時に、それを知らないげんちゃんが、
「お母さん、急がないと・・・」
なんて、声をかけることがあったり、(いつもじゃないですが・・・)、まあ、何もしていなかったら、ありえないのかもしれませんよね。
テストすごいですね~。いくら学校のレベルが高くないといっても、やはり、何もしてこなかったお子さんとは違うのだと思います。ママのちからですね。
げんちゃんは、7月にはじめてのテストがあるようですが、中学よりゆる~いような教科書だし、短縮授業で1時間30分だし、どんなテストなのか、検討もつきません。
それに、ズームは、気持ちが入らないので、無駄だな、と思ってしまいます。もし、しごとしてないのなら、しっかりかかわって、足りないところを補う学習や体験を入れてやりたいのですが・・・
3年はあっというま、とりあえず、社会に出れるくらいになれればいいですよね
SNSで、ひとり親貧困のサポートをする団体に、すごく意地悪なメッセージが書き込まれていて驚きました。日本って、この20年間、国が国民を捨ててきましたが、その国で育った若い人が、虐待された子供のように、人にも同じ感覚でいるんだな、と思いました。
目の前で苦しんでいる人がいても、知らん顔できる人たちが多くなっているので、社会が負のエネルギーに満ちていくように思います。
そんな中で発達育児はなかなか大変です。コロナで普通の人が転落しているような時期です。この厳しい現実を、げんちゃん自ら認識して、本気出して、がんばってほしいな、と思います。
そして、確かに、げんちゃんも、鈍感力がすごいから、そこを生かしてうまく立ち回ってほしいな~。そういう視点でも、教育していきたいと思うこの頃です。
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こんにちは。
暑くなってきましたね。
それなのに気候に応じた洋服選びが困難な息子です。
今着たい!!と思った服を着る。
今日ドラえもんをテレビでやるから、ドラえもんの洋服(七分袖)…など。
鞄放置の件も同じですよ。
とんちゃんも所かまわず、廊下だろうがリビングの真ん中だろうが、放置。
ランドセルに物を入れるのも順番を考えず、とりあえずぶち込む。
それでは、入るものも入りません。
こちらも日々精進です。
先週金曜日、病院へ行くため6時間目途中で早退しました。
教室に迎えに行くと、床にランドセルを広げ、床に座って支度をしていたとんちゃん。
それを見ている(見守っている??)担任…
(教室にはとんちゃんと担任の二人しかいませんでした)
すかさず私の注意(怒り!!)が飛びましたよ。
後日担任に「床に物を広げて支度をしている場合は、注意して下さい」とお願いしました。
というか、こんなことまで言わなきゃいけないの??という感じです。
担任に期待はしていませんでしたが、びっくりでした。
何とも思わないのか??と。
担任より、「あの日はたまたま。普段は机でやっています」と。
そんなことを聞いているんじゃない!!!
あの時あれをニコニコしてみていたのはいただけないなと思いました。
やはりこんなレベルかと。
単位の換算、苦手ですよね。
平気で適当な事を言いますからね…
そう、5年から割合ですよ…(汗)
こちらは2年生の長さの単元に戻る時もあります。
げんちゃんは、実生活面がどんどん鍛えられていますね。
やはり、一人で生きていかねばなりませんものね。
こちらは実生活面に移行する前段階、手先の動きをよくすることが先決です。
はぁ、ため息が出ますね…
※全文章載せずに上げてしまったので、一度コメント削除し、再投稿させて頂きました。すみません。
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とんままさん
そうです。この子たちを指導できる人はレアです。細かく気づいていく人でないとだめです。
先日、職場でスタッフの一人が、げんちゃんを指導してくれました。
ほんとに細かくダメ出しを行い、考えさせる、ということをしてくれました。すご~い! 一発スカウトですよ~。
彼女自身も、仕事の段取りとか、すごくよく考えてやるので、一つ一つ、げんちゃんの破たんに気づけるのですよね。すごいと思います。
そして、最後に、「疲れた~」
思わず、うなづきました。毎日は、できない・・・普通はそうですよね。じぶんのお子さんの指導が超楽に感じるのではないでしょうか。ほんと、それほど、ストレスフルなことを毎日やらされていますよね。
げんちゃんは生活力ついて言っているように見えますが、たんにルーティンという枠に入れただけ。
それも、範囲の狭いルーティン。私は、ルーティンを増やすだけなら、大した改善とは思わないのですよね~。
とにかく、ちょっと応用をきかせることさえしませんから。特に抜けた時と、抜けていない時の差がすさまじく、抜けた時が、落ちすぎるんですよ。
そもそも、僕には関係ない・・・と一切心を動かそうとしないずるさが原因です。
蛇みたいに、逃げられる穴を探して、するっと入って気配を消す。そんなげんちゃんなので、並大抵ではないですよ。