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連休明け、げんちゃんは、変わったな~と思いました。6年生のころから、突き抜けないげんちゃんに業を煮やしていた私は、あの手この手で頑張ってきました。
結局、自己意識が出て、表面上何かをがんばってやっているように見えても、根底でげんちゃんの負のオーラは相当強く渦巻いていた。
まあ、ステップアップしても、結局、マイナス10がマイナス9になり、まいなす8になる。そんな感じでしょうか。海の底でひとつづつ階段を上がっていても、陸地からは、ぜんぜん見えてこない。そういうイメージです。
でも、GW終盤から、いろんなことが安定しだして、学校が始まっても、それがめちゃくちゃ崩れ落ちることが少なくなっています。あ~、やっと、げんちゃんが、初めて水面に現れた!
私がこんなブログを書くのは、めずらしいかもです。げんちゃんのマイナスの気持ち、やりたくないとか、どうでもいい、とか、逃げたい、とか、そんなものは、どうも完全に底を打ったようです。
やっとプラスの気持ちの量が、マイナスの量を凌駕した瞬間です。今までげんちゃんのマイナスの気持ちは大きすぎて、少々のプラスじゃ埋めきれなかったのでしょう。
4月からこっち、私の方もいろいろありました。なんせ、PTAが動き出し、4月は、全部の先生と新旧PTAメンバーの晩餐会みたいなのがありました。先生方の雰囲気は結構よくて、この学校は、先生方も、仲が良いんだな~と思いました。それって大事です。担任も含めて、いろんな先生とお話しさせていただいて、最後に、ひな壇に上がり、自己紹介をしました。
この際だから、げんちゃんのことをみんなに知ってもらおうと思って、言いました。
「中2にいるげんちゃんは、発達障害で、それがわかってから、改善のためにいろいろ取り組んできました。息子は学習障害があるので、小学校は先生方の協力で、週に1~2回学校を休ませていただいて、ホームスクールをさせてもらってました。私が勉強を教えてきました。学校とホームスクールのコラボでけっこう伸びてくれて、今は、数学と国語を支援クラスで教えてもらってますが、なんとか普通クラスで勉強しています。中学でも、小学校同様先生方に大変お世話になっていて、ほんとに感謝しております。その感謝もこめて、今年はPTAに挑戦することになりました。みなさん、いろいろご指導お願いします。」
まあこんな感じで挨拶したので、PTAのメンバーも、先生方も、周知徹底(笑)。教育ママと、発達障害の息子、かな? がんばっとるな~、とは思ってくださったことでしょう。おかげで今年は、1学期の導入はスムーズです。家庭訪問の前に、担任の社会の先生ともたくさんおしゃべりできました。ゆったりとした話がわかる先生。安心しました。どの先生も、好意的に応対してくださるのを感じます。
PTAは大変だけど、目に見えない恩恵も受けますね。
しかし、PTAの会合は、夜始まって、10時まであるので、げんちゃんほったらかしの日も月に1~2度出てきます。それでなくても、かかわれる日は少ないです。げんちゃんのために空けている日にPTA。ちょっとつらいです。
しかし、PTAもやってみるものですね~。前向きな方が多くて、すっかり打ち解けて、ママ友が少し増えました。それに、10時に会合が終わっても、先生方の数人はいつも残っているのでびっくり。大変なんだな~と思います。PTAの任期は2年。果たしてどうなることやら、という感じですが、げんちゃんが、やっと少し突き抜けてくれた感があるので救われます。
何が突き抜けたか。やはり、向上心でしょう。昔からなくはないけれど、げんちゃんの障害をはねのけるほどのモチベーションはなく、ひたすら、なんとなくやらされているだけのげんちゃんでした。ほんとに、向上したい、という思いが、逃げる気持ちに少しだけ勝ってきたようです。自己葛藤が少しずつ終焉に近づいたと考えてもいいのでしょうか。まだまだ油断は禁物ですが、彼の中のマイナスは、勢いを弱めているように思います。いつもかつもいいというのではありませんが、GW前は、そういう瞬間はほんとにレアでした。
1年生の3学期、自己意識をずいぶん出してきたげんちゃんは、それが初めての経験で、混乱と混とんの中にいました。ほんと、それに収集をつけることが、最優先で、勉強にエネルギーなんてまわす余裕がありませんでした。自分がどう感じる、どう思う、ということを経験しただけで、ものすごい消耗。もともと自己意識が封じ込められていたげんちゃんにとって、自分の思いを感じるということは、まるで、幼子のように、すべてが新世界だったのではないかと思います。その思いが、どういうことなのか、どんな言葉と結びつけたらいいのか。まるで、”レナードの朝”をほうふつとさせる感じだったのだと思います。(レナードの朝は、長年昏睡状態だった主人公が、一時、目覚める、感動の映画なんですが)
そして、ここんところ、少しずつ、げんちゃんの感情を表す言葉は増えていき、GW明けは、たどたどしい、すべてが初体験のような初々しい質問がぽろっと飛び出している。
「S先生が、人を助けるために、ガラスを割って飛び込んでいって、大けがをした話をしてたでしょ。僕も、覚悟を決めて突き破りたいんだ!」
(これは、Sさんが若い時、暴行をうけている人を助けた時の逸話です。すごいですね~)
「このままの自分はいやだから変えたい。どうすればいいの?」
げんちゃん語録は、日を追うごとに、増えて行ってます。
もちろん、抜けるときは抜けます。ひどい時もある。しかし、私が追い詰めたりすると、
「ちょっと待って、向こうにいって立て直してくる。」
「意識を入れるって、どうやればいいの?」
今まで聞いたこともないような会話が成り立っているではありませんか。
良い出力だけをつなげれば、お~!と思いますよね。ま、実際は、そんなに極端に一気にというわけではありませんが、私への反抗はとてもゆるやかになり、私を身方と感じているのがわかります。それに、なんといっても、あれだけ朝起きれないのが起きれるようになっている。
Sさんが、朝起きれるようになったらかわる。僕にたいして、好意的な気持ちが出てきたら変わるサインだね。
と前々から言っていたことを思い出します。以前は、Sさんに対しても反抗していましたが、Sさんを尊敬するような発言も飛び出します。
さあ、学習がひとまず二の次、と言っていたのはもう終わり、GW明けからは、ほんとに、新しいモードでしっかり学習に取り組ませ始めました。まさに、げんちゃんの朝。そんな感じです。
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げんちゃん、とうとう突き抜けたんですね!絵画教室をお休みさせたこと、手帳を取得させたこと、野球の先生に声かけについてお願いしたこと、先生や家族がアプローチ方法を統一したことなどなど、あの手この手で日々努力されたことが、大きな実りとなったんだと思います。
これまでも、もちろん、げんちゃんは日々進化していたのでしょうが、土台となる空の箱の中をせっせせっせと埋めている状態でしたから、表面には成果として、あまり顔を出してはくれなかったのかもしれませんね。
それが、ここで一気に進化が加速して可愛らしい芽がぴょんと顔を出したような状態になったのだと思います。
今後はこの芽を枯らさずに強く育てて行きたいですね。そのためには、引き続き精神面の成長を促すことを主軸に据えて、その一貫として勉強をさせるというスタンスを崩さずにいたいところですね。
あくまでも、学力やIQは表面的なことでしかないので、学力を上げるのは、本人の意識レベルを上げるための手段として利用するといいのではないかと私も考えています。
でも、きっと今までは、勉強を成長を促す手段として使う段階にも至っていなかったのが、今は充分使える段階に到達したということですよね。
それってすごいことだと思います。だって、この子達は、勉強以前の課題が山積しているわけで、それをある程度クリアしたということなんですから。
roboも、まだまだ勉強以前の課題がありますが、前頭葉自体、勉強をすることで育まれますし、実行機能などは勉強を計画的に行うことで養われていく部分もありますから、勉強を手段として使って行きたいと思っています。
もうすぐ定期試験なので、主体的に試験勉強に臨めるように今日は少し厳しく言ったばかりです。
げんちゃん、いい感じですね。なんだかすごく前進したようすが伝わってきました。
ママさんのPTAの挨拶も流石ですね。その率直さがたくさんの協力してくれる人に恵まれた理由なんでしょうね。
息子はある日大きく前進した、という変化はあまり感じられなくて、振り返ってみるとじわじわ成長してるのかなぁという感じです。
今週は定期テストです。教えると理解してる様子なのに、問題を解こうとするとできないことがたくさん。そしてまだ解説するの繰り返し。インプットよりもアウトプットに問題があるような…点数取れない結果はおなじなんですけどね。なんかもう少し勉強のやり方を変えたいのだけど。なんだかずっと同じところで足踏みしているような気がしています。
Oさん
暖かいお言葉ありがとうございます。
しかし、まだまだ気持ちが前向きになってきたというだけで、各論は、ぜ~んぜんですよ。
しかし、気持ちが前向きになってくれば、いろんなことがかわるはず。
げんちゃんを育ててみて、人は、能力とか障害とか、そういうものよりも、心が大事なんだな~とおもうようになりました。
当たり前のようなことですが、わかっていたようで、しっかり考えてなかったようなとこがあります。
この子たちは、それを周りに教えにきたのかな~・・・ 1
ロボママさん
つきぬけた~・・・とたしかに感じましたが、各論は、ほんと、今からですよね~。
学習も、あぜんとすることばかりですからね。
でも、とにかく、水面から陸地にやっと登った、そんな感じです。
今からは、高い山を登る準備・・・海抜ゼロメーターあたりかな~。今は、時々、水につかる。笑
>引き続き精神面の成長を促すことを主軸に据えて、その一貫として勉強をさせるというスタンスを崩さずに
そうなんですよ。精神面、モチベーションがあがっているだけで、じゃあ、どうすればいいの?ということになると、まったく0出発。
思いをどう具体化すればいいか、思いをどう判断すればいいか、どう、行動に結びつけるのか。
普通の子なら、そこは、自然とわかるでしょ、ということですが、一つ一つやらなければなりません。
表面的なことだけ、真似したりしますから、表面は、かわったけど、意識はまた眠った、みたいなことも多いです。
学習は、げんちゃんの心の訓練にもなりますし、そもそも、理論的に考えたり、つながりをつけたりするのはとても苦手なげんちゃん。学習は、どこがだめかをわかるためにも、それを改善するためにもほんとに有効です。
表面は同じでも、内面がぜんぜん普通と違う。そんなことだらけ。通り一遍の先生は、げんちゃんの外だけを見て失敗します。
ロボ君も、そうだと思います。外側は、問題ないように見えても、行動のもとにあるのは、普通の子と違ったりすることがあるのだと思います。
そのずれをしっかり治していくことは、とても大事ですね。
実行機能悪さのは、体と脳と意識がまだばらばらなことによっておこるのだそうです。
ただ無意識にブロックを組み立てても、おうちはできないけれど、家を組み立てたい、としっかり思ってやれば組み立てられる。その思いは、脳に指令を出し、体がそこからの指令でさらに動く。
そもそも意識のずれによって、そのチェーンがくずれてしまうのだとか。
意識のトラブルは、実行機能にも弊害をおよぼすのだそうです。
げんちゃんは、まさに、その3つがばらばらですよ~。
ゆうママさん
同じところで足ふみ・・・よくわかりますよ~。
結局本質のところなんですよね。
表面的にしかとらえようとしない、意識でとらえるということをしないんだと思います。
げんちゃんも、意欲が出てきて、かっこうだけは、なんか、考えるスタイルをとってくるようになりましたが、ぜんぜん気持ちを入れてなくて、驚きます。
漢字などは、自分で間違ったところをノートに書きだす、とかいうことをやったりするのですが、じゃあ、覚えるために心を動かすか、というとぜんぜんで、ただ、そうするもの・・・って感じ。どこまでいっても、外面なんです。
それを、気持ちと一致させるにはどうしたらいいのでしょうね。今からそこに入りますよ。
その部分は、なんか、Sさんに頼むしかないのか?? 彼ができるのか・・・そんなすれすれの感じがしています。
Mさん
私立の中学受験なんて、すごいですね~。げんちゃんなんて、テストを受けることができるようになった、程度の時期です。
そういえば、中一の入学後すぐにあった実力テストは、1時間目の国語でことつきて、すご~い結果でした。まあ、今も、多少ましな程度ですが。
ほんとに、どのお子さんのことを聞いても、げんちゃんよりすごいな~・・・といつも思っちゃいます。
げんちゃんは、陸地に上がったと書きましたが、ただ、モチベーションが安定しただけで、じゃあ、何をどのようにする?という点では、まったくわかっていません。あぜんとするくらいです。
げんちゃんは、今日体育祭のリハーサルで、リレーを走ったようです。(3つくらいリレーがあるので、げんちゃんも入ったようで。)
しかし、だい2走者で、1番目の子が、何番で自分にバトンをわたしたのかも意識してなくて、何組出場しているのかも答えられない。
つまり、リレーの意味も何も何もとらえず、ぼ~っとはしったようです。
ただ、結果的に自分のチームが4位になったことだけわかっていました。
自分がぬかされていても気づいていないです。
すごいな~と思いまうす。意識障害はほんとに重症中の重症です。
時計意識できたり、後輩に教えてあげた、だとか、ほんとにすごいですよ~。
中学では、しっかり伸びて行けそうですね。
IQは、ほんとに意識次第です。げんちゃんは、モチベーションはちゃんとキープしているようですから、もっと意識いれてほしいです。
最近は、常に空回りですよ。