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お正月は、姑の慰労で、2泊県外に旅行しました。
私は、旅行が嫌いです。なぜなら、家族旅行は、げんちゃんが抜きまくる最たるひと時になるからです。
それに、旅館の食事が多すぎて、いつも、腸の状態が悪くなる・・・・。
日ごろ忙しくしている私は、家にゆっくりいて、部屋を片付けたり、断捨離したり、あらゆる、やりたいことをやりたいと思います。
まあ、しかし、・・。まったく楽しくないわけでもないし・・・げんちゃん以外の家族にとっては有意義なんだと思います。
今回も、ご多分に漏れず、げんちゃんは、表面上は普通にしていますが、完全抜きまくっていました。
日ごろ、げんちゃん育児を放棄しているパパに、ドライブ中は、助手席にげんちゃんを座らせて、しゃべるように仕向けてもらいます。
パパは、うんちく小僧なので、
「今日のような雲は何というの? ここの史跡は、○○にちなんだものだけど、〇〇っていう人は、何した人?……. いつの人?」
なんて、運転しながら、質問をしまくります。
パパの質問は、げんちゃんの意識を引き出すために、と言う点では、かなり難点はありますが、パパ自体の成長のためでもあります。なんたって、パパは、私がげんちゃん育児で格闘している間、ほとんど無関心できたので、私との精神的な距離は大きい。
少しは、育ってもらわないと、老後いっしょに暮らせなくなりますよね。
発達育児をしていると、おのずと、母親は精神的な成長をさせられます。ふと気づけば、丸投げしてきたパパが、おいていかれている。
人生の学びが、浅い。パートナーに対して、信頼感や、尊敬の念がなくなっていくと、夫婦関係に、亀裂がおこる可能性があります。
我が家も、あやうい。(笑)
ただ、パパは、土壇場になって逃げる、というタイプではないので、最近、ちょっとやばいと思っているらしく、素直に少しはがんばるポーズだけは見せます。
まあ、ポーズだけでも、やらないよりはましよね。私に捨てられたらやばいとは、思っているらしい。
げんちゃんは、かなり能力は伸びたと思うけれど、気持ちを抜いて、思うというベクトルを捨てると、その時のギャップがすごいです。
たとえば、人の言ったことも何も把握していない、とか、平気でへんてこりんなことをしても、小さくなるどころか、むしろ誇らしげにさえしていたりします。
自分の世界観に入り、べつに~という感覚に陥るようです。
ほんとにたちが悪い!
旅行の間中、私は、げんちゃんが落ちないように、気持ちを使い続けるので、ちっとも休まらないし、楽しくない。
困ったもの。
しかも、私が細かく、やつの行動にに反応し、厳しく指導したりしていても、まわりは、まったくバックアップをしない。
すぐに逃げ場を作る。バックアップというのは、逃げ場を全くつくらないように、厳しく、いっしょに圧をかけ続ける、ということなのですが、家族も、行楽に来ているので、ある意味抜いているので、げんちゃんには、格好の逃げ場になるのです。
ある観光スポットでこんなことがありました。
家族みんな初めての場所で、みなけっこう感動しました。ところが、家に帰って、そこは、数か月前、S先生の合宿で、げんちゃんは行っていたことがわかったのです。
普通なら、
「僕、ここへ来たよ。」
と言うはずです。しかし、げんちゃんは、全く何も言わず、そういうそぶりさえ見せなかったのです。俺には関係ない、という、例の無関心、無感動が出たのです。 もちろん、気づいていたのに。
そのできごとは、数々のエピソードの中でも、いかに、彼が旅行中、平然と無になり、腑抜けになっていたのか、ということの証拠でした。
お金を使って、無理して計画し、なんか、ほんとバカみたい!
しかし、パパとしては、車で、家族サービスしたという達成感があるわけで、げんちゃんに対する観察眼や、見方が一致していないと、こういう場面でも、行き違いがおこってしまうのです。
パパは、私が常にげんちゃんへの注意、指導、分析、そういうことをし続けているということを、よくわかっていない。そこの部分を、最も共有してほしいのですが、これがなかなか。
こういう部分は、本気でかかわっていないパパには、なかなかわかりにくい部分で、げんちゃんのようなやからが、家族にいると、ほんと分断をきたす場合があるのだと、つくづく思うわけでありますよ。
帰って、さんざん、そこのところを、姑やパパに解説しました。 さすがに、S先生と何か月前におとずれていた、ということを彼らに話すと、げんちゃんの抜けた時の深刻さは、少しは伝わったようでした。
げんちゃんと言う子は、圧をかけてやらないと、寝起きのぼけ~っとしたような状態に落ちる。それを避けるには、私が指導した時は、すかさず、全員で、追い打ちをかけるようなことをしてやらないと、私一人での圧ではどうにもならない。特に旅行中のような、抜けやすい時は・・・・
家族旅行、お子さんによっては、ほんとに心動かす良いチャンスになるものの、げんちゃんの場合は、うかれて、ただぼ~っと意識低下する、最たる時間となる。ほんと、周りからはなかなか理解されない部分だと思います。
発達障害の子の指導は、精神面の指導につきる、と言ってもいいと思っています。
表面の指導ではない、心のコアな部分です。げんちゃんの表面だけ見ても、その本質は、なかなか簡単には、見えてこないと思っています。パパが、ここを芯から理解するには、まだまだ真剣に彼に向き合う必要があると思っています。パパももっと成長してほしいな~・・
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お疲れさまでした。
旅行中もママはなかなかくつろげないのですね。
やはり2〜3日でも意識を抜くとダメージが大きいのでしょうか?
うちは旅行中は緩めてしまいますよ〜。もちろん家族とはいえ、誰かの負担になったり自分勝手な行動をしたり、嫌な思いをさせるようなことは注意しますが。
今年のお正月は親戚が集まって、従兄弟同士でゲームなどをして遊んでました。互角に張り合えるので意識を抜いてる感じではないですね。食事中とかは会話に参加するのは難しく、大人しくしています。そして突然話の流れと全然違うことを持ち出したりしますが、そこは皆慣れてるので、さらっと流したり突っ込んだりしています。
旅行中に意識が入っていないと、荷物の管理やお風呂の準備などもスムーズにいかないのでしょうか?車の中でのパパさんの質問はなかなか高度ですよね?うちの息子だと???ってなりそうです。息子はドライブ中は好きな音楽をイヤホンで聴いてるのでほとんど会話しないです😅もっと意識に働きかけてあげた方がいいのだろうけど、自分ものんびりしたいので…
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ゆうママさん
旅行ではゆるめる、そうしたいのですが、普段がゆるめていて、さらに落ちる感じです。
旅館の朝、隣の部屋のおばあちゃんから電話があって、食事に出る時、隣の部屋に寄ってからいっしょに行こう、と言われたのに、まったく気持ちをうごかさず、やらなかったのですよ。
ですから、私とげんちゃんが、食堂に行ったとき、おばあちゃんは来てなくて・・・
私は、☎しているときに、よこで、おばあちゃんに先に行ってと伝えて、と言ったのです。
それも伝えられていなかった。
おかげで、私もおばあちゃんも行き違い。
そういうことを平気でやらかします。とにかく、こんなことさえつなげないの?という事態が続出するのです。 まったくできない、とかいう雰囲気ではないのに、え~?というありえないことがおこります。
これでは、ひどすぎますし、帰ってから、引き上げるのは、もはや、S先生しかできないです。
そこまで落としてしまうと、ちょっとやそっとではプラスモードにできないので、とにかく、落とさない・・・それにつきます。げんちゃんは。
年の近いプラスのお子さんが何人もいるようなとこなら、別です。刺激をくれますから。しかし、自分がいつも甘えているメンバーとの旅行となると、最悪になるんですよ~・・・
げんちゃんは、社会や歴史は、まあまあ好きみたいで、小学校の基礎の基礎くらいの内容は、答えたりします。興味があることないことで、すさまじい差があります。とはいえ、上もたいしたことはありません。小学校の基礎くらいでしょうが・・・
お風呂も手ぶらで行くというくらいのことは、やってのけそうです。おそろしいやつですよ~・・・
旅行、お疲れ様でした。
意識が下がりやすい状況に身を置かないといけないとき、その真っ只中に置かれるのもその後もママは本当にきついですよね。
我が家の鬼門は長期休みです。もう、トラウマ級です。
着替えない、食べない、ゴミに埋もれる…悲惨な有様です。それでも、この冬休みはお友達とLINEで宿題の進み具合など話したりしてたこともあって、初めて大きく落ちませんでした。
それもお友達がいたからこそなので、自分の力ではないので、1人だと無理でしょう。
息子もトンチンカンなこと、色々やらかしますよ。
お風呂も手ぶらで行くのは毎度のことですし、外出先で宿題やりたいと言って、プリントだけ持ってきて筆記用具が無いとか。
息子はボケーっとするところと荒れ狂う方と二刀流で意識が低下するので、どっちかにしてくれーと思いますが、やっぱり荒れ狂う感じで出るところの方が改善が早いのは事実です。ぼんやりは強くなればなるほど厄介ですよね。やはり落とさないに尽きると思います。
なつみかんさん
意識が抜けている、という表現は、Sさんと出会って、気づいた概念です。
それまでは、なぜなぜなぜ?の狂わんばかりの異常です。
だって、普通の人には、ない現象ですもの。
精神疾患、認知症の方などと同じです。まだうら若き子供にそんなもの感じないといけないなんて、発達障害の保護者の方は、ほんとに大変ですよね~。
意識低下を平気でさせているところ・・・一部知的障害児の施設。そんなことを書くと叱られるでしょうか・・・
できない、と決めて、サポートに徹する。ほめる。赤ちゃん扱いする。
ただ本人がくいつくことをさせる。などなど。親もそれを求めていたりすると、なおさら・・・
げんちゃんの高校も、発達のお子さんには、まずい面がたくさんです。
意識低下させない、これは、発達障害育児のコアな指針ですよね。
ここに気づけているママは、かなり、改善を願って、働きかけているママだと思うのです。
先日、小学生のブログ読んでくださるお母さんが、ここで力説する意識障害について、すごくわかるようになった、とおっしゃってくださいました。
できないことを訓練することに一生懸命な小さなころは、そこのスポットに焦点が来ないと思うのです。
私もそうでしたから・・・でも、そこを早く気づけると、改善の方法も、少しは、遠回りを防げるのかもしれません・・・
だといいな・・・と思います。
激しい時、と、ボ~っとするとき。そうなんです。激しいところの方が、気持ちは出てるんですよね。
げんちゃんは、まったく激しいところはありませんから、おだやかだと、思われますが、やはり改善させにくいタイプなんだと思います。ほんとに手ごわいですよ~。 2
確かに旅行に行って意識を落とした実績はマイナスに働き、家にいて断捨離&片付けをすることはプラスに働きますので、その差がずいぶんありますよね。
げんちゃんママさんが以前から旅行を望まない理由が良く分かりました。もちろん、げんちゃんが旅行で意識があまり落ちなくなれば、きっとママさんも楽しめるようになるのでしょうね。食事の問題があったとしても、バイキングや食事少なめの旅館にすればいいわけですがら、メインはげんちゃんの状態ですね。
また、パパさんの理解が進まないのは、もどかしいですね。我が家もなかなか難しいです。時々ご主人が超教育熱心な場合があってビックリしますよね!
悩みは尽きませんね。何かしら実りのある2022年になるといいですね!roboも新しいチャレンジにドキドキです。
ロボママさん
ありがとうございます。
旅行は、げんちゃん以前から、あまり好きではないのですよ~。
とにかく、おうちにいて、あれこれあれこれおうちをいじくったり、好きなことを勉強したり、追及したりすることが好きなんです。
旅行で行った場所の場の空気とか、いやなことありませんか?霊感というほどではないのですが、けっこうマイナスは感じ取るので、行った先の空気感は、賭け。
旅館の部屋とかも、マイナスががかっていたりすると、帰りたくなってしまいます。s先生はそこまで読んで、合宿をアレンジしますが、私にはそういう能力はないから、行って霊的な空気が悪いと、どっと疲れて帰ってきます。
そういうのって、他の人はないのかな~・・・
変ですよね~。主人は、結構旅行が嫌いではないみたいですが・・・でも、積極的には行きません。
しかし、近場を(半径10キロくらいの海に行ったり、お気に入りのカフェに行ったり、)そういうのが、私の旅行的気分転換かな~・・・
こもって、絵を描いていたり、自分の追及するテーマについて、あれこれ調べたり、くつろげる自分の家でごそごそしています。
げんちゃんがいないと、パラダイス!
寝っ転がって、好きな本を読み漁りたいな~・・・買うだけで読んでない本だらけ・・・とほほ・・
ロボママさんとこのパパ様も、ママと同じスタンス、とはいかないですよね~。パパ力が、上がると、それもすぐに、子供に影響するのですが、なかなか、どこもそう簡単にはいかないですね。(パパ力が高いところは、今度は、ママが頼って、逆パターンとか。)夫婦そろって、というのを、かつて1件しか見たことがない・・・
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こんにちは。
ご旅行お疲れ様でした。
パパさんもご一緒なのですね。
今後パパさんの力が必要な時がやって来ますものね。
それまでにある程度分かっていてもらいたいです。
ええ、我が家も同じです。
夫は気が向いた時や自分に余裕がある時にしか関わりません。
ですので、本気じゃない(と言ったら怒られそうですが)というか、イマイチ緊迫感がないです。
母親は自分がどんな状況であろうと、関わらなければならないのに…
何と、S先生と行った事がある所なのに、何も言わないとは…
しかもS先生と同伴ですから、意識は入っている状態(比較的いい状態)であっただろうに。
そりゃ、腰抜かします。
とんちゃんはこのあたりは何か反応しそうです。(以前行った事がある場所を再訪した時)
げんちゃん、伸びた部分に目を向けるとこのような事態が信じられないのですがね。
本当にオンオフの違いがすさまじいという事でしょうね。
先週末、用事があり一泊で出かけました。
とんちゃんに「持って行くものを書き出して、用意しなさい」と言いました。
書き出したのを見て、びっくり!
何とおもちゃ、本ばかり。
着替え等のように本当に必要なものが一つも入っていませんでした。
「・」を打って、箇条書き(例えば、・歯ブラシ・パジャマ)を教えたのですが…
何度か書き直しました。
いつの間にか①②となっていて(別にそれでもいいのですが)そのうち③△△駅④▲▲駅
と駅名を書き始める始末。
(近年駅名に番号が付いている(山手線東京駅がJY01など)のですが、書いた番号と実際の駅の番号は一致しています)
雷落ちましたよ。
「ホテルに着いてお風呂に入って、あなたはどうするの?」と問いかけて初めて、「パジャマ、パンツ」など出てきました。
信じられませんよ。
何を考えているのでしょう。
宿泊するという事は分かっている(事前確認済)のに、この有様。
物事を繋げて考えられていませんよね。
啞然もいいところです。
すみません。愚痴ってしまいました…
最近、行動が本当に遅いのですよ。
靴を履く、服を着る、用意をするといったこと全てにおいてです。
いつもというか興味のない時は寝起き状態という事ですよね。
これでは、中学に行って支援級でも置いて行かれそうです。
発達障害に限らず、子供の障害は、夫婦亀裂の引き金になりやすいですよね~。
うちに来られる患者さんの何人か、離婚されましたもの。
それだけが原因ではないと思いますが、家族にチャレンジが与えられますから、それを乗り越えられないとなかなか・・・
しかし、母子家庭でっさえるには、あまりにも過酷。
だって、常識感というものがない子供です。ただ勉強ができないとかいうのとは、質が違うからです。
ママの苦労も、理解しないし、(ま、げんちゃんだったら、絶対に理解しないと思う)身勝手・・・
本人悪気なく身勝手なお子さんが多いです。家族ががっちり、という環境を作って、みんなで頑張って育てて、やっとかっと・・・という感じ。
我が家も、まだまだ。どうしたものでしょうね~。
でも、こつこつ、家族に働きかけて、昔よりは、ましになっていますよね。ママは、サポーターとして、塾の先生とか、誰彼、いるといいですね。
とんちゃんも、まだまだ旅行の用意は抜けますか。
げんちゃんも当然抜けます。
って、中学の修学旅行でもまだまだだったので、6年生のとんちゃんができないのは、必然かな、とも思うのですが・・・
社会に出るには、基礎的なことなので、できないとため息出ますね。
駅の番号覚えているところは、いかにも意識オンオフの典型ですね。
好きなことでなくても、ちゃんと気持ちを入れて頑張らなければならないんだ。ということを、理解させて実感させる。
そのために、S先生と合宿に行ってるんですよね。
なかなか、ルーティンの暮らしの中においておくと、そういう危機感が生まれませんよね~。
また、春休み短期バイトチャレンジさせたいです。