げんちゃんは、S先生曰く、一番大変なステージにいるそうです。
かつて、私にとって、大変じゃないステージにいたことなど一度もないので、私的にはぴんとこないのですが・・・・
げんちゃん、朝、早起きして朝食を作ります。自分はがんばらなくっちゃいけない、と思っているようです。洗濯もやってくれるし、お風呂も洗ってくれる。申し付ければ、いやがらず確かにやりはしてくれるのだけど・・・
だからと言って、げんちゃんが普通の子のように、活発に話し、家事をやる最中も、その段取りを考えたり、気の利いた自分からの工夫をしたりすることはありません。
なんか、げんちゃんと言う子は、空っぽです。
やりゃあいいだろう、というふてぶてしい態度があるわけではありません。
だけど、ふと見ると、ぼ~っと空っぽになって、ただやっているような感じです。
何年もかかって、従順に言われたことをやろうとするようになっていますが、これだって、間違った指示にさえ、平気で従う、という危うさと隣り合わせです。
吟味するとか、なぜそれをさせられているのか、どのようにすべきなのか、そういう思考回路は、まったくお休み状態です。
「お母さんおいしい?」
そんな、生きた会話はありません。ルーティンをルーティンにやる。中身は、いつもどこか破たんがあります。うまく作った日、学校に行く時間はとうに過ぎていた、とか、先日誰も入っていない風呂を洗っていたり。
洗ったはずの皿が油でべたべたしていたり・・・
僕はがんばらないと・・・
と口では言うけれど、まるで、心など入っていないのです。
毎日毎日K先生に説教されているけれど、神妙な顔をして聞くふりだけ。彼女に指導されたことを、ストレートにとらえて、ストレートにシンプルにがんばればいいのに、勝手に、自分の世界観を入れて、ずらして捉えている。そんな感じです。
とにかく爬虫類みたいに、あいかわらず、活発な会話や心の交流は希薄です。
でもできることは、ほんとに増えています。
げんちゃんの手触りを、上手く書くことも難しい・・・
とくに学習をさせれば一発です。まだ以前の方が、ましだったような・・・・やっているふりはすれど、心ここにない。
会話もぎこちなく、これはあなたの素なの?
外側だけは、意欲的に見せようとしている、ということだけはわかります。
外側を故意に、ほんとに上手に作っています。学校の先生がげんちゃんの外側に、上手にあやつられているのもしかたのないほど、げんちゃんは、心の底に悪魔をかかえ、外は、すばらしく、無表情に、がんばっている従順な障害児を演じているのです。
なんなんでしょう・・・・今までとは、確かにステージがかわっている・・・
もうこうなったら、S先生しか対応できませんね~。
げんちゃんは、空っぽではないといいます。やっと自分の心が感じられるようになったから、その心を優先できるように、立ち回っているのだとか。
まあ、そういわれてみれば、無理やり、学校であったことなど話させてみれば、昔よりずいぶん表現できてきてます。まあ、しかし~、なんだろう。ちょっと踊り場にいるよな~・・
そんな今日この頃です。しばらくブログ書けなかったのですが、忙しさと、わけわからない無力感でしょうか。
いつも、踊り場がすぐに来てしまうげんちゃんです。このところで止まっている発達障害の人たちは多いのかもしれません。コアなところを替えていこうという意思の強さがあるかどうかで、ここが突破できるかどうか、決まるのかもしれません。
抽象的なブログになってしまいました。
Sさんの、成長している。という言葉を信じて、手厳しく圧をかけ、待つしかないのでしょうかね~。
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・朝、早起きして朝食を作ります。
・洗濯もやってくれる
・お風呂も洗ってくれる。
さらに、いやがらず確かにやりはしてくれる
って、げんちゃんめちゃくちゃすごくないですか?!
息子はありえません。
相変わらず親に反抗してくるし、登校もいつもぎりぎりか、遅刻です。
早めに起きてはいるんですが、小さい頃からの息子の特性で家を出るのがハードルが高く、コロナの影響で先生も強く注意しないようで、ほかにもっと遅いクラスメイトがいるようで、いくら私が注意しても全くききません⤵︎
チームの方針が変わってしまい、テストの点でのペナルティがなくなってしまい、勉強もしなくなりました💦
げんちゃんが羨ましいなー
同じ発達障害でも息子とは本当に違いますね。
みかんママさん
確かにそうですよね~。先日お友達のママにも、うちの子は、言うこと聞かないので無理、と言われました。
しかし、げんちゃん、まず、私の言うことにまずは従う、と言うところに持って行くのに、何年も何年もかかっています。
猛獣使いがしっかりトレーニングできるのは、まずは、関係性をしっかりつけてからなので、そこに持って行けないと、なかなか指導できないのです。
お子さんのばあいは、自分でしっかり考えられるので、ある程度、こっちに従わなくても、やり方はあると思いますが、げんちゃんの場合は、ほんとに1から入れて行くような感じで、とにかく、素直にこっちの言うことに従う・・・ということが必要だと思います。
なんせ、やることすべておかしいので、自主性に任せて、というステージがなかなか来ません。
守破離の守、のところでまだまだ右往左往・・
それと、げんちゃんは、勉強が最も嫌いで、家事は比較的好きなのでしょうね。
しかし、すさまじいことばかりやらかしています。
なかなか、そのあたりが、私の筆力では表現できず、短い時間で表面だけを見ると、問題点はわかりにくいです。
学校の先生や、ピアノの先生は、まったく違う捉え方をしていると思われます。
それから、早起きですが、深刻な遅刻魔でした。やっと中3になってから変わったのです。毎日遅刻を繰り返して、叱られても馬耳東風、繰り返し続ける子でした。
そこを矯めるために、血を流すような努力が、こっちサイトにありましたよ~。泣
息子さんの性格や能力は、げんちゃんと違うので、従順に従うように見える、と言う状態が必ずしも必要ではないかもしれませんね。
難しいですよね。私もこれからどういう風に導いてあげたらいいのか悩んでます。
学習は今はほとんどやらせていません。中学も卒業までのカウントダウンにはいり、学習の方も最後のお楽しみのような授業になっているし課題もでないので、なんとなくふわふわしています。私も少し抜けてしまっているので学習を進めるモチベーションがなく、素のままの息子をよく観察する時間が増えました(笑)そしたら、随分私の顔色を伺っているのに気付きました。最近は私があれこれ質問しようとするとすーっと自分の部屋に行ったり、その場にいても心を閉ざしてしまう感じです。避けられてる?と感じることもあります。私も上手く伝えられないのですが、何となく外側を取り繕ったりすることで私からの圧力をかわしてるようなところもあります。
げんちゃんも無意識のうちに、周囲となんとなくうまくいく方法を身につけてしまったのかなぁと少し思いました。
かといって圧をかけなかったらここまで成長してはなかったと思います。圧のかけかたの難しさを感じています。
これから先は今までのようなやり方ではいかないと思っています。学習は中学より楽になるのでは?と思っているので(大学進学は今のところ考えられないので)ただなんとなく過ごす生活にならないように注意していかなければと思いながらも、どこまで干渉していけるのか不安と迷いだらけです。3年間どのように過ごさせたらいいのでしょうね?
ゆうママさん
言っていらっしゃる意味よくわかります。
発達君も、それなりに成長して、自分の逃げ場や、上手な避け方など、自分の世界観ではあるものの、うまくなっています。
支援学校に行っていた、お友達のひさし君のように、もともと、生まれつき、努力することが当たり前の生き方なんだ、と、ほっといても思って生きて行ってる子は、外側を作ってあげればいいんだと思います。
しかし、げんちゃんは、もともとがマイナスです。楽さえできればいい、という思考をひそかに持ち続けていますから、そこをかえず、外側だけを作ってくる。
生きるということは、心の底から向上したいと思って、愛を持って生きること。
そんなコアなところを置き換えるなんて、凡人にはなかなかです。しかし、この子たちが、発達障害というチャレンジを克服するためには、そこまで行かねば、改善しないと、私は思っているのです。
ピアノも上手になった。家事もまあやる。従順にルーティンに組み込んだことだけはやる。そういうレベルに達成したら、外側を作ってやる教育はもう限界です。
げんちゃんの中身を、本質を本来の人間そのものの形にかえるために、これから、新しいトライが始まるんでしょうね。
だから、もっとも大変なステージと、S先生が言うのかもしれませんね。
息子曰く自称HSC(敏感すぎる子)です。ちょうど講演会があり行ってきました。
最近の脳科学の研究で、神経が部分的に機能麻痺することがあるとわかっていると話していました。特にキーワードは自律神経だそうです。
思考、感情、感覚(ことば、からだ、きもち)のまとまりが解離すると自分らしさがわからなくなる、自分らしいとか意欲とか工夫とかも身体感覚であると話されていました。
神経回路のどこかでブロックされている箇所がありスムーズにサイクルが回らなくなると、体が誤作動して何とか対処しようと興奮スイッチがオンになり、その後必ず沈静化のスイッチが次に入るのでガクンとダウンし動かなくなるとのことです。普通は興奮と沈静の間に適切な位置に調整する神経があって(腹側迷走神経)これが上手く働くことでベストの状態をキープするそうです。
HSCや発達系の子、精神疾患など腹側迷走神経の働きが弱かったり働いてなかったりすることで様々な症状がみられるそうです。
本当はもっと意識とか心の声とかとの連動している話もあったのですが上手く説明できなくてごめんなさい。
腹側迷走神経を整えるため、基本的生活習慣、運動、笑うことが大切。自分の心の声を聞くために外側からの声がうるさいと内側の声が聞こえない。
鬱などは内側の声を聞いて従うことで解離が改善されていくようです。自閉症はもっともっと複雑で講演では話ができないと話されていました。遮断や誤作動の回路が複雑なのでしょうね。
講演を聞いて脳の発達の順番は変わることがないし、順番通り丁寧に成長しないと高度な意識が生まれない、意識が出ても未熟だと言われていることを思い出しました。
幼いうちはしっかり体と五感の感覚を目覚めさせ育てる必要があるのは意識の土台となるからですよね。
うちは小学生の間に土台作りをさらにやり込んだ方が良さそうです。
息子には自分の内側を見つめるような自己表現活動を意識してもっと働きかけてみようと思ってます。
夏みかんさん
難しいそうですが、なかなかコアなお話が聞けたんですね。
いろいろ考えたり、戦略を立てたりする足掛かりになりましたね~。
しかし結局、体のことも、心のことも、結局、すべてはわかってないのですよね~。
神経がどうなっている、ということを教えてくださっても、じゃあ、自分の子にどうすればいいの、というところは、とんと話がない、ということもよくありますよね。
私は、学者さんという人たちの本を、最初たくさん買いました。それらは、考え方のベースを作るうえでとても役立ちました。
ただ、じゃあどうしたらいい・・・というところは、やはり、自分で考えるしかない。うまく教えてくださる人もいますが、自分の子にジャストフィットじゃないこともあるし。
子供をしっかり見て、アイデアを用いて、コツコツですよね。
夏みかんさんのお子さんは、げんちゃんともタイプは全く違ってますしね。
>心の声をしっかり聴くためには、外側の声がうるさくてはいけない・・・
げんちゃんは、まだまだ、そんなステージにないかな~なんて思いながら読みました。
どうなんだろう。人の話も頭に残さない、聞き漏らす・・自分の声どころの段階じゃないような・・・
しかし、成長は、段階を跳び越すことはないというのは、ほんとにそうですよね。あれができない、これができない、とあせりますが、すべては、ひとつずつ、ベースのところができないと、できるようになりませんよね~。
つまり、毎日気を抜かず、こつこつやっていかないといけない、ということなんでしょうね。
まさに仰る通りで、じゃあ子供にどうしたらいいのかという話が見えてこないんですよね〜!
千差万別でオリジナルが必要なのでしょうね。
赤ちゃんが論理的思考を獲得する過程を考えると、自分の色んな感情と出会い、それを説明できる言葉と出会うことで育まれていくので、感情や気持ちの動きが少なかったり出にくかったり持ち合わせていないとなると、やはりげんちゃんママさんがずっとされてきているように外側から入力していったり圧をかけて感情を芽生えさせることが必要なのだと思います。それに感情だけではあやふやな状態ですので言葉も付け加えてあげないといけないのだと思います。本当にずっとげんちゃんにされてきていることですね。ある程度、感情と言葉が育たないと自分の心の声も聞こえないと私も思います。これが育ってることが前提の話だと思います。
今回、メカニズムを知れたのは大きな収穫でした。アクセルを踏みすぎると必ずブレーキがかかることが神経の働きでわかりましたし、だから良い状態の後は必ず落ちるのだと理解できました。
アクセルとブレーキをちょうど良い位置に微調整するチューニングの役割が上手く働かないとわかっただけでも前より子供との関わりが楽に感じられる気がします。
子供自身は変わらなくて育て方も聞けませんでしたが、理解する共感できるというだけで自分の気持ちが少し整ったので良かったです。
げんちゃんママさんはたくさん学ばれてさらにその先のステージにいらっしゃいますね。
私はまだまだですので、またブログやコメントの中で学ばせていただきますね。
いつも親身に返信を下さり、ありがとうございます。
今のげんちゃんは踊り場の状態にあるのだと思います。高校に入学すれば、新鮮な刺激が入って来て再び気持ちが揺り動かされて一つ階段を上がると思います。
しかし、踊り場にある時にも次の階段に向かって前に進んでいる必要がありますよね。成長という目に見えた形では見えなくても前進する努力は必要で、今はステップアップする準備の時期だと思います。
厳しくして伸びる瞬間もありますし、コツコツ努力をしていたことの結果として新鮮な環境に触れた瞬間にグッと伸びたことが確認できる瞬間もあると思います。
4月に備えて、今できることをひたすら積み重ねる時期にあると思います。 1
夏みかんさん
発達育児は、人とは何か、と考えて行く育児かもしれないですね。
とくに、げんちゃんのように、まともな心が育たない子の場合は、心はどう感じるのが普通なのか、なんて、自問自答しなければなりません。
げんちゃんにも、長所というものはあるのですが、ぜんたいのバランスがきわめておかしいから、なかなかそれも発揮することができません。
何のために生きているのか、大切なものは何か・・・・発達育児を続けて、子供の成長も見て行くにつれて、生きるということが、とても深くなっていきますね。もし、げんちゃんがいなかったら、私の中年期は、まったく別のものになっていたと思われます。
やはり、成長していますよね。
生理学的なこと、神経学的なこと・・・そういうものも、宇宙の法則に従ってできていることなので、精神論に相通じるものがあるのでしょうね。肉体さえ、心の法則に従っているように思います。
そういえば、働く細胞、なんていうアニメ・・・あれを見ると、肉体、心、魂・・・・分離できないのでしょうね。
そして、げんちゃんは、肉体だけ、はたらきかけても限界がある、ということでしょう。いやはや、自分がやっていることは、最難関なのかもしれませんね~・
ロボママさん
ありがとうございます。今できることをひたすら積み重ねる時期・・・
ほんとに、いままで、できることをこつこつ、これ以外できていないですから、このステージも、こつこつです。
でも、中学を卒業して、自由度の高いところに所属くできるので、やや、ほっとしています。
げんちゃんには、今、小学校の算数、図形の問題をやらせています。いくつかの段階を追って、解いていくのですが、げんちゃんの状況がよくわかります。
がんばらねば、というのと、めんどくさい、というのが交互にやってきて、オンとオフを、たった一問の間でも繰り返します。遅くはあるけれど、考えて解ける力はあるのに、頂上にたどりつくちょっと前でも、ふっと、スイッチを切る。
普通の子なら、そこではスイッチ切らないだろう、というところで切っちゃえる。この子の特殊性なんだろうな、と思います。
たんぱくというか、平気で逃げるというか・・・
だから、そういうありかたは、間違っているし、人としておかしいよ、ということを、繰り返し、しつけていく。昔のようにがっちりかかわらなくても、取り組めるけれど、やはり放置したら、オフタイムがのびていきます。
やっとここまで来た、と言うべきか、まだここ、と言うべきよくわかりませんが、相当な代物が我が家に生まれ出て来ていることは確か。
高校に入るまでに、自力でオンを継続できる力をつけないとな~、と思っています。