ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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シンプルにやるぞ~と思う気持ちが、意識障害を克服する

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まずは、こんな負荷のかからないものから、ということで、やっと一冊終わりました。1ページ1問、3~4つの文で構成されている問題です。

しちだの問題です。一年分が十何冊か、箱で送られてきてましたよ~。4年前のものです。
 発達障害の子をずっと育ててみると、いろんなことがわかってきます。
げんちゃんにだけ特有のことかな、と思って、ここでアップすると、うちもそうだ、とコメント欄で教えていただき、私自身も、今までとても勉強になっています。 その中で最もコアな問題は、意識を入れて物をとらえられない、ということがあります。いわゆる、意識障害・・・と感じる状況です。(意識のカテゴリーで何度もアップしてきたことですね。)
  その問題があるので、学習も、単なる、知的障害ではくくれない、深刻な問題が生じます。

 げんちゃんは、今、しちだの2~4年生の算数のプリントをやることを、大きなテーマとしています。

 しちだのプリントというのは、申し込むと、1年分が届けられるます。普通の子なら、1日2枚をこつこつと取り組むようになっています。
げんちゃんは、該当学年の時に、まったく歯が立たなかったので、4年生のものなどは、新品状態でとってありました。

しちだのプリントの内容は、少しこっているので、習って真っ先に取り組むような問題ではないけれど、決してできないはずはないと思われます。
しかし、げんちゃんの特性、意識障害という面で、なかなか一人ではクリアすることができません。

たとえば、棒が3メートル間隔で8本並んでいます。最初から終わりの棒までの距離は・・・となれば、何も考えず、
3×8=24
とやっちゃいますし、文章の順番によっては
8×3=24
にさえなる。ちょっと考えれば、つまづかないのに、やったプリントを見れば、問題に線も入ってないし、図を描いた形跡もない。

パット見て、その問題が、掛け算か引き算か、ぱっと感じたら、そのまま、いっきに式を書く。そこにある情報が、たとえば5つあるとすると、目立つ情報の1つか2つをもぎとって、ことを進めていくのがげんちゃんです。

こういう傾向は、普通の子にもありますよね。成績の悪い子は、そのようなことをしがちです。賢い子というのは、意識をはりめぐらして、細かい隙間をうめていくようなことをします。げんちゃんの程度の良い時は、いわゆるよくいる成績の悪い小学生みたいなありさまになっています。(これは誉め言葉・・・ははは)

まあ、でも、これは掛け算だな、とか、足し算だな、とかいう、大きな枠組みは、すぐさまつかめるようになっていて、(意識抜けてる時はだめだけど。)そこだけを取ると、かなり進歩をしています。(算数地獄は、ほんとにひどく長期にわたっているからね。)

国語は、6年のをあきらめ、4年生の文章題をやらせていますが、ここでも似たようなことがおこります。よく読めば、決してできないはずがないのに、注意深さがなく、自滅します。

そして、もう一つの特徴として、少しでもむつかしそう、と見るや否や、捉えようとする努力をやめます。しちだの特徴は、問題のどこかにひとひねりがあります。いわゆる難問というわけではなくても、普通の問題の書き方にしては、主語がやけにあとにくる、とか、そういうちょっとしたことがあったりね。
ちょっとでも、複雑に見えたとたん、げんちゃんは、すっと後ずさるような感じです。

このげんちゃんの様子を見ていると、げんちゃんにとって、最もいやなのは、気持ちを使って、捉えようとすることだとわかります。

しちだの学年を落とした問題は、意識を使うことから、逃げる気持ちを克服するのに、ちょうどいいです。

ちょっと声掛けをしたり、横でついて、指導していないと、ただ欄を埋めるだけということになるのが、一番の問題のげんちゃん。ここを克服できれば、たとえ、問題を中学の基礎に移しても、克服できるのではないか、と思います。

考えてみれば、相当、コアな部分の改善に挑戦しているのかもしれません。

気持ちを、前面に押し出して、捉えるぞ~という、強い思いを持って学ぶことを、体が覚えなくてはなりません。心がかわることこそ、げんちゃんの大きな改善になるのです。

シンプルにがんばるぞ~・・・となってしまえばいいのですが、そこがなかなかのげんちゃんです。

公開コメント 承認後公開

  1. しょうママ より:

    休校期間、子供とベッタリはしんどいですが、子供が理解できていない単元の穴埋めをするのにはありがたい所もありますね。
    娘は新四年生ですが、国語の文章読解が本当にダメダメなので、二年生レベルから噛み砕いて絵にかいたりして教えてます。
    一緒に勉強してると、発達あるあるの「こんなことすら知らなかったのか…」と膝から崩れ落ちる事が多いですが、げんままさんのブログ、コメント欄を含めて本当に元気をいただいてます。
    わからない言葉があっても、「これって何?どういう意味?」って質問が出てこないんですよね…
    わからない事がわからないのか、文章を読み上げるだけで精一杯なのか…

    中々自粛自粛で気分転換&身体作りのアスレチックも行きづらいですが、田舎に住んでる特権を生かして笑川沿いを子供達と散歩しています。
    げんままさんもお忙しいと思いますが、お身体気をつけて頑張って下さい!

  2. glow-gen より:

    しょうママさん
    ほんとに、子供とずっといっしょで、おうちでママが教えるのは、ママの精神衛生上問題がありますね~。
    親しい発達ママ同志は、ズーム会議がいかもですね~。
    そういえば、先日、仕事仲間で8人くらいでやってみたけれど、なかなか会合に出れない人も参加できてよかったです。
    ラインでもできるようで、娘も、友達と何人かでやっておりました。
    さて、発達あるあるは、ほんとにおそろしいですよね。日本語わかっていないの?っていう場面が相当今でもあります。

    4年生の時なんて、もう考えるだに恐ろしいと言った感じでした。
    げんちゃんも、意識が抜けたまま暮らしてきているので、生活の感覚とか、習慣とか、しっかり身についていなくて、実感というものが、すべてにおいて乏しい。
    そのために、言語と具体的な感覚が乖離しているところがあるようです。
    まあ、問題のすべてと言ってもいいのでは、と思うくらいですから、そうそう、簡単には克服できないんでしょうね~。
    毎日、今日はひどかったです~、とK先生に報告を受けるときは、K先生も、ぐったりしています。

    自分の心のケアもいりますよ。ほんと!この場で、どんどん書いてください。みんなでのりこえていきましょうね。

  3. robo_223 より:

    シンプルに頑張るぞ~!と本当になっかなか、なりませんよね。roboもそうです。

    やれば出来るけど、あえて勉強しないという一般の子とも違って、性格的にも真面目だし、あえて手を抜くどころか、本当は勉強が出来るようになりたいし、勉強を頑張る道に進みたい!と思っているのにもかかわらず、シンプルに頑張るぞ!にならないんですよね。

    勉強道具を前にすると、ドドーンと意識が落ちて自力では、なかなか這い上がれません。こういうところが、出来ることも出来るようにならない発達の子の特徴だと思います。

    roboも、どこまで自らの意識をつかめるようなるかが鍵になって来ると思いますが、なかなか難しいですね。

    そんな中、げんちゃんは4年前は出来なかった七田のドリルが出来るようになっていたなんて嬉しいですね。つい最近まで、二桁の暗算も難しい時があるとおっしゃっていたのが不思議ですね。

    このままジワジワ伸びて行くでしょうから、数年後にはどうなっているのか楽しみですね。学校が休校だからこそ、ガッツリ取り組めている内容だと思います。

    学校が始まったら、中学の内容に取り組まなければなりませんからね。結局、先の勉強を進めるためにも、この勉強が必要不可欠ですので、有意義な時間だと思います。

  4. glow-gen より:

    ロボママさん
    ロボ君も、シンプルにがんばるぞ~っていうのはむつかしんですか~。ブログを拝見していると、けっこうストレートにがんばるぞ~ってなるように感じていました。
    良い時をブログにすると、あら、こんなに伸びてる、って思われるような感じですよね。でも、落ちた時となると、底なしだったりします。

    意識が落ちると、自力でなかなか這い上がれない、よくわかります。これが、自力でセーブしたり、落ちるのをくいとめられたりできてきたら、社会に出せるでしょうね。この不安定さが、なかなかきびしいです。
    たしかに、良い時は、算数地獄もなんのその、って感じなんですが、それが続かないんです。
    昨日は、落ち始めた~ってなって、みんなで戦々恐々していましたが、底なし沼までは落ちなかったです。
    持ちこたえるというとこまではいきませんでしたが、落ち方は今までより下げ止まりしました。
     がんばりたい、という思いはあるようです。
    それに、自分がぱっと思いついたことだけ中心に世界が回ってしまうのも、課題です。接点が少なく、思いついた世界をにぎってしまうと、やらかしてしまいます。
     身近にいる、発達障害っぽい方の特徴と同じだな、と思います。こういうとこは、なおさないと、彼らも苦労しています。

  5. ここあ より:

    私は休校中は学童保育のお手伝いをお昼までしています。学学童の先生たちは学習はみないそうなんですが、今は14時までは学校の先生と私たちのような市の臨時職員が担当しているので、学習が続かない子の横につきます。学習が続かない子はやはり遅れが出ています。親御さんも仕事をされていて宿題をしっかり見てあげるのも難しいのだと思いますが、娘をいつも見ているので、ほんの少しの声かけやヒントをあげるとみるみるできるようになるので、本当に勿体ないです。できるとやはり嬉しいのですよね。学習に取り組めるようになってきます。公文や学研に行っている子供さんもいます。公文は計算すればいいだけなのでサクサク進んでいくのですが、学研のプリントはなかなか面白いですね。それこそ考えずに適当にやっているので『どうしてこうなるの?』と聞くと『だってこうでこうで。。』と言い出しますが、言ってることとやってることが合っていません(笑)『ちゃんと考えたらできるのにもったいないよ。』と言うと『あ。。』という顔になってやり直します。学童の子供達にも支援学級とは違う支援が必要なのだなと思う子がいますね。休校中娘は
    『だってできんもん。』『分からんもん。』ととにかくよく言うようになっていて驚きました。方程式はやっと移行がうまくできるようになったんですが、同じパターンだとできてもちょっと文字の項や数字の項の位置が変わったり、数が変わったりすると途端に適当なことをしだします。『なんでこんなことをしたの?』と聞くと『だって移行がわからんもん。』と。『そんなはずないやろう。文字の項がこっち。数字の項はこっちって決まってるんだから数が増えようが場所が変わろうが同じでしょう。やってごらん。』と言うと泣きながらやり出します。するとできるんです。『できたよね。分かったよね。なんで考えないの。同じじゃないとできないんじゃダメだよ。そんなんじゃ一人で生きていけないよ。初めてのことが起こってもあの時こうしたな。じゃあこうしたらいいのかな。って考えてやらないといけないんだよ。』と私も泣いてます。私は常々娘に今以上の学習をやらなくてもいいと思っています。ただ学習は教えて貰ったことを覚えて思い出して使える。その一番いい訓練だと思ってします。普通の子の記憶力は勿論ありませんが、考え方の方法というかそおいうことを分かってほしいんですけどね。。

  6. glow-gen より:

    ここあさん
    普通のお子さんでも、げんちゃんたちと同じような意識の問題ありますよね。やる気とか言ってくくられる部分なのかもしれないけれど、気持ちのもちかたで、ぐんとできたり、できなかったり。そこを、ちょっと押してあげるだけで、ぽんと伸びていく普通の子は、やはりすごいな、と思います。
     娘さんも、げんちゃんと同じですよね~。できないわけではないけれど、気持ちを向けることが難しいですよね。
     捉えよう、としないですよね。知的障害、というのとは違いますよ。むしろ精神障害だな、と思います。
     むらがありすぎて、安定しない。自分の世界観でどうしても捉える。自分がやっていることが、ぜんぜん普通じゃないのに、何が悪いの?みたいな横柄さがある。
     心の使い方が、ぜんぜん普通とは違うところが、学習障害となってくるのだと思っています。

     正しく考えていく方法を身に着けないと、社会では生きていきにくいですから、学習で、そのスタンスを学んでいってほしいですし、克服してほしいですよね。
    なかなか手ごわいです。ほんと。

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