ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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注意欠陥と、世間は軽くかたずけてしまうけれど・・・・

> げんちゃんを見ていると、ほんとに普通のお子さんとは別物だな~と思います。たった一つの言いつけも、時としてすっこぬけたりするし、やっていい、やってはいけない、という単純な指示は受け取れるけど、

 ”○○の時は、やっていいけど、××だったらだめ。ダメな時は、△をやってほしい。”
 こんなことになったら、いきなりとらえられなくなってしまいます。

慣れた生活は、それなりに普通にこなしているように見えますが、自立して状況の変化に対応して行動する、というのは、まだまだ遠い世界です。

 それでも、1~2か月前から、メモを活用することが少しできはじめています。Sさんが、100均の小さなメモ帳を首にさげておくようにと言ったので、ストラップにメモとボールペンをつなげて、首から下げて持ち歩かせています。かっこ悪いからいやだ、とは言わず、ここ数日は、やっとそこそこ活用できるようになってきています。

 でも、それを始めてここまで、このメモにしても、できるに向かって、わずかずつ変遷をとげ今にいたります。
最初は、こっちが言って、その通りにまず書かせるだけ。メモを見てそれを実行する、というところまではいかず、とにかく書きしるすことで、意識に落ちやすくなるために書いてるだけでした。。

確かに書かないよりは、指示が心に残りやすいという効果はありました。

 なんせ、言葉だけで指示しても、わかったような返事をするけれど、まったくスルーしてしまうげんちゃん。これを注意欠陥と人は呼ぶんだろうけど、症状だけ言葉にしたって、何も解決策がないのが、発達障害の”困った” です。虚しいものです。
 やがて、メモ帳に書き込むだけ、というのも、板についてきて、学校でする用事など家で書かせて学校に出すのが日常になってきました。

 そのうち、げんちゃんは、ぽつんぽつんと、自ら書きこむようになりました。やがて、気が向いたとき、学習の要点とかも、書きこんだりしている。そしてよく見ると、どうも、ある時から、”書き込む” ということにこだわっていて、内容も目的もまったくとらえてない、というありえない状況になりました。

 何のためにメモをとるの? とある時指導したら、次はそのメモ熱がさめ、首から下げているのがうっとおしいのか、よくはずしてその辺に放り投げているようになりました。

あいかわらず、忘れ物、指示したすべきこと、日々落としてきます。
 それでも根気よく、メモを首にかけさせ、書き込ませ、帰ってきたら、指示内容ができているか確認する。そんなことを続けています。

 今週になってやっと、メモに書いた内容が、少し頭に残っていることも多くなって、打率が上がっています。
「○○やったの?」
と聞くと、ちゃんとやったよ、と帰ってくることも多くなってきました。
 でも、あいかわらず、
「理科の先生に、○○を確認してもらう。」
という内容があったとすると、げんちゃんは、ぱっとそのことを思いつき、その時点で先生がいなかったら、その問題は、そこで完了してしまうようです。。
あ、やらなくちゃ、あれ、先生いない。できないな。  ということで、この要件は終わる。

その後数時間たって、先生を見かけても、その指示は再度頭にのぼることはない。というありさまです。げんちゃんって、重症だな~と感じます。

「ねえ、先生がいなかったら、帰りに職員室に行ったらいいじゃない。」
「ああ・・・」

なんでもそうだけど、そんなことさえ気づけないの? とあきれ果てる毎日です。

げんちゃんのぶつ切りな感覚は、こういうことに限らず、今回新しいピアノの曲に入った状況でも共通していています。
かなり難しいトルコ行進曲を弾けるようになったとは思えないほど、初見の楽譜が読めない。前の経験をもとに、次が積み重ねられる、ということが希薄なのでしょう。まるで、昨日今日習い始めた子のように、初見の楽譜が読めず指が動かない。

この子は、すべてがぶつ切り、前の経験を何も生かそうとしない。世の中では、こういうのを障害と言い、あきらめるのだろうけど、私は、よくもあきらめずに、くたくたになりながら引っ張ってきてるよな~と、我ながら感心してしまいます。笑

Sさんは、
「あきらめたらね。あとは、その状態をキープではなく、どんどん落ちていく。だからあきらめたらだめだよ。人間には不可能ということはないんだからね。」
と言う。このどこまでもおそろしく改善を阻む息子は、いつになったらまともになるのかな~・・・さすがの私も根負けしそうだよね。

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  1. robo_223 より:

    先日の授業参観で、roboも本当に皆とは別物だなぁと、しみじみ感じました。

    班で机をつけて教科書を順番に読んでいるのですが、roboの番になると、毎回、どこを読んでるのか分からなくなるらしく、隣の男の子が黙って指で示して教えてくれていました😅

    漢字が読めないわけでも、内容が理解出来ないわけでもないのに、摩訶不思議ですよね。学校時代はこれでも何とかやって行けるかもしれませんが、社会に出たら厳しいよなぁと改めて感じてしまいました。不真面目だと思われるし、皆の足を引っ張ると思います。ひんしゅくを買うと思います。

    中学3年にもなって、こんな調子ですから、さすがに私などは、roboがまともになるのも、半ばあきらめています。まぁ、私の場合は、もともと、あきらめからのスタートなんですが。

    ただ、この世に絶対ということはないので、絶対に変わらないということはないと思いますので、努力だけは続けて来ましたし、これからも努力は続けて行くつもりです。

    以前、S先生も「あきらめているくらいが丁度いい。」とおっしゃっていた通り、気持ちの上では、あまり変化しなくても仕方ないと思いつつ、可能性はゼロではないので、成長を促す働きかけをし続けるといいのかもしれないと思っています。

    あきらめているくらいの方が、肩の力が抜けて気持ちに余裕が生まれて、良い方向にエネルギーが働いて行く場合もあると思います。

    げんちゃんが、これまで様々な方面で良い方向に変化して来たのも、げんちゃんママさんが、発達育児を苦労されながらも、楽しみながら取り組んで来られたからだと思います。ママさんとげんちゃんの魅力で、周囲に支えて下さる方もいらして、気持ち豊かに取り組んでいらしたのが良かったのだと思います。

    私も今までは、ほぼ1人でやって来ましたが、今後は、塾の方にも教育を担ってもらおうかなと思っています。しかし、当分は本人にも色々塾でのことを言い聞かせなければなりませんし、塾の先生にもこちらのコンセプトをお伝えしなければならなくて大変そうです。

    自分1人でやった方が楽な部分もありますが、roboの成長に伴って次のステップに行くことも必要なので、チームげんちゃんを見習って何とか頑張って行きたいと思っています。

  2. glow-gen より:

    ロボママさん
    ロボ君のブログを見ると、げんちゃんより、たくさんできることもあるし、言葉も饒舌だし、こういう問題はぐっと少ないんだろうな、と思っていましたが、やっぱりあるんですか~。
     げんちゃんも、私の期待値はぜんぜんクリアしてくれないけれど、やはり、ちょっと前のブログを見ると、たくさん進化しているところがあるので、やっぱり、止まってはいないですよね。
    でも、この注意欠陥と言われる部分に関しては、ほんとになかなか改善しません。
    ロボママさんのスタンスでやるのはほんとにいいことだと思いますが、なかなか難しいですよ~。
    普通はこうだよね~、とつい思ってしまうので、なぜできない? 意味わからない。いいかげんにして、ということになります。

    Sさんに、
    「その時のママの空回りするエネルギーがもったいなので、この子は、おバカさんなんだからすぐにはいかない、しかたない。くらいに思っていて、」
    と言われます。心のどこかで、こんなバカなはずない、という気持ちがあるのか、普通だったらこうだよね~、が強いのか、そのたびに衝撃ですよ。

    自分が、オーソドックスに思考を積み重ねていくタイプなんでしょうね。なかなか理解できません。彼の認知と行動は・・・いや、別に、どんな思考の人でも、げんちゃんのこんなところはあぜんとするとおもいます。

    発達障害の子は、まわりに忍耐を覚えさせ、人生のいろんな味わいを深めるのでしょう。出会いも用意してくれる。
    確かに、苦しいけど楽しい・・・チャレンジすることは楽しいのかもしれません。
    でも、それは、改善するからであって、闇しかなければ楽しさはないですよね~。
    神様は、チャレンジしていけば、どんな人にもチャンスを与えていると思います。そして奇跡がおこります。

    ロボ君もげんちゃんも、レベルは違うかもしれないけれど、きっと思ってもみないようなわくわくする未来があると信じます。

    でも、日々は、ほんとに疲れるな~・・・

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