> げんちゃんが、持って帰るべきものを、学校に置き忘れてくるので、またまた学校に取りに行かせました。
「プリントをずっと持ち帰ってないよね。・・明日提出なのに・・。」
私がそう言うと、なんと、げんちゃんは、
取りに行ってくる、と言い放ち、手ぶらで、外に飛び出すしまつです。
炎天下、学校までは二キロ弱あるのに、水筒も帽子も、はたまた、持ち帰るための袋さえ持たず、ただただ、忘れ物を取りに行く、その一点だけを握っています。
呼び止めて、教育的指導を入れて、車に乗せて行くと、こんどは、教室のげんちゃんの棚がぐちゃぐちゃなのに、あきれ果てます。・・・・
ファイルや副教科の本、リコーダー、家からかぶっていって、そのままになっている帽子・・・ふえ~・・・なんじゃこりゃ!
そして今度は、すべてを終えて、車のところに来てみれば、先に駆け出したげんちゃんの姿はなく、駐車場に止めた私の車の横の地面に、今持ち帰ろうとしていたものをぶちまけていました。
「ぎゃー!何をやってんの!」
げんちゃんがしばらくして戻ってきたら、謎は解けました。げんちゃんは、車に来ると、トイレに行きたくなったようです。そうなると、トイレのことだけが眼中にあって、手に持っていた荷物は、考えなしに、その場にポイと放り投げたようです。
お母さんがしてくれる?、と思ったでしょうか。いえ、たぶん、彼の脳みそは、トイレのことだけしか処理していないと思います。
ああ、げんちゃんが、少しくらい、勉強ができるようになっても、絵が上手に描けるようになっても、この刹那的行動から解放されるのは、いつのことなのでしょう! この認知行動、この状況判断・・・これこそが発達障害なんでしょうね。もし、これが改善されなければ、げんちゃんの人生に苦労がつきまとうのは必然です。
さて、げんちゃんのクラスは、最近学級崩壊の危機に瀕しているようです。最近は、少しはまわりに興味がいくようになったげんちゃんは(まだ希薄ですが・・・)時々授業中の様子を話してくれます。一部の子が、席を離れたり、けんかをしたりしているようです。そのせいか、げんちゃんのクラスの教科の進ちょくは遅延してます。
たまたま、クラスのママ友にお電話してみると、どうも、発達障害を疑われるお子さんがいるらしく、その子が、授業中しょっちゅう質問をして、授業妨害になるとか。それに、かぶせるようにして、おちょうしこいた子ども幾人かが、授業をさまたげるんだそうです。
げんちゃんと忘れ物を取りに行った次の日、私は、100均のかごをかついで帰りの会の頃、クラスにいってみました。かごは、げんちゃんの持ち物棚の整理整頓のためのものです。
行くと、支援の先生も来られていて、クラス担任とともにお会いすることができました。支援の先生曰く、
「お母さんが、連絡帳に書いておられたので、今日は、棚をチェックに来ました。
帰りの会を見ていると、会で繰り広げられる、友達の行動や楽しい出来事に気持ちがいってしまって、げんちゃんは、自分がやるべきことをついつい忘れるんですよね。」
げんちゃんの忘れ物も、プリントがなくなるのも、一部はこういう理由によるもののようです。
ただ、クラスの雰囲気から取り残されることなく、ちゃんと気持ちを合わせている、という点では、げんちゃんステップアップしていると言えますが。
私が、100均のかごをもってさっそくやってきたので、先生は、ちょっと受けていました。
「おかあさん、やりますね~・・・・」
「目の前のことを、きちんとさせなくちゃ~。発達君は治りませんから~。笑」
先生と話していると、そのトラブルの原因になっているお子さんが通りました。かわくて素直そうな男の子に見えます。げんちゃんのかつてのように、立ち姿だけで、違和感のあるようなところはみじんもありません・・・。でも、この子が、切れると大変なのだそうです。
皆が帰った後、げんちゃんのことを交流給の担任の先生に聞きました。先生曰く、
「げんちゃんは、ちゃんとやっていますよ。別に、特別なことはありませんよ。みんなもちゃんと、げんちゃんのことは認めています。それは、げんちゃんがやるべきことをちゃんとがんばってやっているからです。」
と言われました。入学直後に同じように、先生に聞いてみたら、
「う~ん。なかなか、できないことも多くて・・・」
と、含みがありましたが、先日の先生のコメントは、なんか、語調に肯定感が感じられます。もちろん担当の係の仕事が抜け落ちたり、あらゆる抜けはあるものの、げんちゃんは、なんとか中学生活に適応して、バッシングを受けるようなことにはなっていないようです。
加えて、げんちゃんは、普通クラスでは、あまりしゃべりません。人畜無害にしているのだと思います。彼なりの適応術なのでしょう・・・・
学校に私が行っても、まだいやがらないげんちゃんなので助かります。普通の中学一年の男の子ならこうはいきません。そこはげんちゃん、まだまだ幼いです。
来週は、学級崩壊中のクラス見学をすることになりました。保護者代表で、げんちゃんをチェックしつつ、お優しい担任の先生のお手伝いができればうれしいです。副担任みたいな顔して見学してこようかな~。
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学級崩壊はどんな感じなのでしょうね。息子も中1の最初はクラスの落ち着きのなさに嘆いてました。2つの小学校が一緒になったのですが、自分の小学校でない方の男の子達の中にふざけ過ぎる、人をイジル、授業中やテスト中も大声を出したりする。その子達につられて同じ小学校だった子供達も同じようなことをする様になったり。。。へんに真面目な息子は『あんなにふざけてる人達がクラスの中心にいる。』と。でも先生方もどんどん対応してくださって、子供達も小学校と中学校の違いを分かってくるのかだんだん落ち着いてきていました。息子のクラスにもそれこそふざけまくる男の子で落ち着きがなく『この子は支援学級なのでは??』と思う様な子供さんがいました。が、3年生になると別人の様に落ち着いていました。中学校生活というのは大変だと息子を見ていて思いました。小学校と違って先生の目も手も離れてしまいます。その中で自分の立ち位置を探りながら不登校になってしまう子供達もいました。なので鈍感な娘とはいえ中学校に行かせることがとても怖いです。小学校までとは支援学級の子供達に対しても関わり方が変わってくる。息子は娘のことを絶対にいじめられると言ってます。。。娘はげんちゃんの様に人畜無害というタイプではなく『したらダメよ!!』とか言ってしまうタイプなので。。。7月に入ったら中学校に話に行くことになったので聞きたいことや言いたいことを紙に書いていこうと思います。
げんちゃんの中学生活は順調ですね。黙々と頑張るげんちゃんの姿は、周囲に好印象を与えていることでしょうね。
また、学級崩壊気味のクラスで、こんなにしっかり過ごせていることも評価にあたいすることだと思います。
初めの先生の評価と違っているなんて、たった3ヶ月の間でずいぶん成長したのでしょうね。
ところで、学校で頑張っている分、帰宅後疲れて意識が入れにくくなっていることもあるかもしれません。でも、そこであえて放課後を休憩モードにせず、もう一ふんばりさせると、意識の保持能力がじわじわアップしていきます。
すでに、げんちゃんは、そのように過ごしてらっしゃるから、いいな、と思います。
疲れているだろうと、家でゲーム三昧にさせるなど、意識レベルを下げた状態で過ごさせると、力がついて行きませんよね。
少しの無理、一歩先のチャレンジをさせることで伸びていくと思います。消耗させ過ぎても、回復に時間が取られますから、そのさじ加減が本当に難しいのですが。
ちなみに、roboは学校くらいでは疲れず、いつも余力を残して帰宅します。むしろ、学校に行った日の方が外圧で意識レベルが上がっています。roboは本当に力を発揮できないタイプで、学校で手を抜きまくっているのです。
ここあさん
そうなんですか~。中学校って、そういうものなんですか~・・・
確かに、げんちゃんの小学校、しかも、げんちゃんの学年は、すごく良い雰囲気で、先生方が絶賛するほどだったので、どうも、もう一つの学校の子のようです。
先生一人では、対応できないですよね~。そう言う子は、自分がヒーローになったような気分がするのでしょうか?そうだったら、ちゃんと聞いてる子全員で、
「やめてちょうだい!」と、その子たちに合唱するといいのでしょうか・・・・困った物ですね。
げんちゃんは、なんか、不思議で、周りの空気感にあまり左右されないんですよ。空気読めないのと、マイペースなのとで、いつも、たんたんと自分の世界を貫いています。
そこは、彼の持って生まれたところなんだろうな~と、見てます。そこが原因で、なかなか、自分の殻から出てこず、相当な圧をかけないと進化しないという、欠点があるのですが・・・
中学に面談に行かれるんですね。確かに、中学は、小学校とは、ぜんぜんかわっていますよね。どんなふうに、対処なさっていかれるのか、是非、教えて下さいね。みなさん、悩むところですもの。
学校は、少しパターンに慣れてきたんでしょうね。
変則的なことは、まったく対応できないげんちゃんも、毎日毎日積み重なっていくことには、多少適応できます。
意識を自分からしっかり入れて、情報を考察しようとすれば、もっと抜けが減るのにな~、と思います。
学校では意識を入れている方なのでしょうね~。今ホームスクールを復活させないのは、家より、学校の方が、刺激が多く、意識を入れてることがわかるからです。
ロボ君は、学校では、けっこう余裕なんですね・・・そのあたりの加減を上手にしてますね。げんちゃんは、たぶん、そういうことも、いきあたりばったりでしょうね。
家では、少し休んだら、K先生のところで学習してるか、私と学習しているか、です。一日だけ、絵の教室に行きますが、帰りは、くもんによって、英語だけやってます。
一日完全に放逐する日はあまりないです。でも、そういう生活は、慣れっこになって、あいまあいまに、好きな漫画見たり、ゲームの校略本見たり、テレビ見たりしてます。
ゲームは、週に1時間くらいになっています。なんせ、時間がなくて・・・
学校の昼休みは、図書館で、好きな科学漫画など見てるみたいです。昼休みは、一人図書館にいるのが好きです。学校も楽しいようです。確かに、学級崩壊なども、気持ちをまきこまれないようですね。
まあ、宇宙人です・・・ほんと。
オープンな学校でいいですね。
こちらは、参観日以外、保護者が見学に行くことはできないです。プライバシーのことや、子供たちに与えるプレッシャーとかが理由のようです。
普通クラスにいて、一番の心配が周りに迷惑をかけてないか、ということです。今のところ大丈夫なようです。ただ、学級崩壊の状態になったら真っ先に影響受ける子なので、心配です。
いまのところは、クラスも学校も落ち着いていて、普通クラスにいることは、マイナスよりプラスの方が大きいです。
げんちゃんも普通クラスに合わせていけてるんですね!
うちは人畜無害ではないのですが…我が道を確立していってるみたいです。適度に自己主張しているようです。いじられることもあるらしいのですが、味方にやってくれる子もいて、変わってるけどおもしろいやつ、と受け入れてもらってるらしいです(担任談)
学習面が一番難航しています。
ゆうママさん
え~そうなんですね~。なんかがちがちですよね。
小学校の時も、ゆったりしていたし、その延長の雰囲気です。もちろん、中学特有の厳しさはあるのですが。
うちは、福岡の田舎だからでしょうか。市内は、もっと違うのでしょうかね。決まり、とかで、ぎちぎちに変えられないのでしょうかね。
校長先生に談判したらどうでしょうかね。だめもとで。だって、やはり、クラスの雰囲気は知る必要がありますよね。我が子の進化をチェックしたいですよね。
ゆうママさんのお子さんは、みんなとなじんでるですね。げんちゃんは、たぶん、そんなふうにはなってないんじゃないか、と思います。勉強だけ、追いつけば、かなりいけるような雰囲気なんでしょうね~。
うちは、勉強も、何もかも、まだまだですね~・・・