ママの格闘と改善のダイアリー

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高校卒業後2年目、グループホーム体験 その3


(グループホームで塗った絵)

正月休みのさなか、げんちゃんはグループホームへ

さて、正月休みも終わらぬまま、げんちゃんはグループホームに行きました。
お昼ご飯を予約していたので。
八時過ぎには家を出て、バス、電車、バスと乗り継いで向かいました。

先日、料理学校のオープンスクールの時に遅刻をし、大失敗しでかしたので、その経験が生きるのではと思いたいけど、げんちゃんという子は、それはそれという感じ。やれやれ。
今回はお昼ご飯にさえ間に合えばいいので、私もいたって気が楽です。

初めてのルートと、二泊三日のプロジェクト

行ったこともない最寄り駅から、さらにバスを乗り継ぐというミッションは、結構大変です。バス停も、駅の裏表に何個かあります。降り口は聞いていたけど、どのバス停か自分でなんとか行きつかねばなりません。

ネットでバスの時刻を調べて、自分でたどり着く。
げんちゃんが出かけたら、私は正月休み。あ~パラダイスだな~!

げんちゃんは見学に行った時、あんなに嫌がっていたのに、行く日になると何ということもなく家を出て行きます。
生まれてこのかたげんちゃんが、お母さんがいないと寂しいとか、不安だなんていう普通の子がする反応を見せたことがありません。

不安じゃないの?と聞くと、不安だというけれど、どう見てもそのようには見えません。(本人的な不安らしいけど・・・)

荷造りに表れる、いつもの課題

私に促されて荷造りをしました。
いい加減にぶち込む。
とにかくカバンに洋服を入れるにしても、何を準備するにしても、全てにおいて雑でいい加減。
別に自分は、困らないからいいんじゃん。そういう立ち位置は、しっかり全体、および詳細を、よく見ようとする気持ちを起こさせないようです。

付き添うか、放置するかの判断

こういう準備も、過去に何度も教えているのだから、放置して、できなければ注意する方がいいのか、また、ある程度横について指導するのか。私はいつも悩みます。
やりすぎると、甘える、放置すると、我流で平気で突破する。

言えることは、ただ放置しただけでは、一向に事態はよくならない、ということだけです。

到着確認と、遠隔での指導

「着いたら連絡しなさい。」
お料理学校のオープンスクールの遅刻の失敗を思い出させて。
「何かあれば電話をしないとダメだよ。
一人で解決できたためしがない、と自覚しなさい。」

げんちゃんは、何かあっても本当に連絡してきませんから、一々そういう分かりきったことを言わなければいけません。

さて、なんとか着いた模様。
なかなか電話をしてこないので、業を煮やして電話すると今着いたと言います。
イメージする時間よりずいぶん遅いので、バスに乗るとこでもたもたしたに違いありません。
それでもなんとかつけたので、まあここはクリア。

持たせた課題と余暇の工夫

前の日の荷造り。
勉強道具を用意し、まあ、勉強だけずっとできるとも思えないので、簡単な本を用意し、それに加えて折り紙と、大人の塗り絵という本屋で見つけた塗り絵を持たせました。(写真上 これをやって帰りました。)

YOU TUBEの、ちょうど手頃な、折り紙の正月飾り動画を送ってやり、げんちゃんにそれを作り上げるように指示しました。
久しぶりです。折り紙は。

服装とTPOの理解の難しさ

それとあと着替え。
服も本当に色々課題があります。

インナー、アウター、コート、部屋着、パジャマ、服には TPO に合わせて色んな着回しがあるのですが、分かっているようで分かっていない。

その辺をイメージしながら二泊過ごす間、何を持っていけば合理的か、そういうこともやはりまだまだ一人で任せていると危なっかしい。

表面上はこなせるが、気持ちは入らない

ホームについて連絡をとってからは、げんちゃんから何にも連絡がありません。
しかたないので、夜連絡を入れてみます。

放置しててもいいのですが、失敗しても自分でフィードバックしないやつなので、やはり遠隔で少し指導がいるのかなと思いました。

ラインカメラは便利です。部屋をチェックしたり、色々細かく指導を入れます。
節目ごとに連絡を入れて報告しなさいと言うけれど、結局は自分で連絡してきたのなんて二、三回がせいぜいです。

ま、でも、げんちゃんは共有スペースに来てプリントをやり、塗り絵をやり、色紙をやり。ちゃんと自分でやっていたようです。
後に聞くと、
「自分でスケジュールを立てるって、難しいね。」とか
「ぼけっとしないように、やることを考えてやった。」
とか、言ってることだけ聞くと殊勝。ただ、彼は表面づらだけやるのは得意です。
でも、本気で気持ちが、気持ちが入ってるんだろうか。もはや、私にも判定は難しいです。
げんちゃんは、自分への圧をかけて過ごした、と自己申告はしていました。確かに、ぼけっとテレビを見たり、スマホに夢中になったりせずに過ごしていた様子でした。

淡々と過ぎる二日間

初日の夜、寂しい?と聞くと、「うん寂しい」と言いました。ま、口だけだわな!
なんて淡々としてることやら。
とりあえず言わなきゃって感じです。

本当に情緒の安定だけは誰にも負けないげんちゃんです。

二日目の夜、部屋を映させるとセーターは床に放り投げていました。
きちんと整えながら暮らすということは、よそ行きでもなかなかしないようです。

ルールへの対応と主体性の欠如

2日目は散歩に出るように言いました。
2日目の朝、係りの人にそう言ったら、「許可証がいります。」と言われたと言いました。散歩にも許可証がいるようです。
そこからですよ・・・げんちゃんは! そう言われたら、次につなげません。

「じゃあ、どうやって許可証を取るのですか?」普通ならそう駒を進めます。しかし、げんちゃんは、あ、そう、じゃあいいか。なのです。あほか!

結局私に電話で指示され、もう一度聞きに行きました。なんということはなし。9時以降に許可証に記入して出すだけ。散歩に行って、コンビニでお菓子一個と飲み物1本買って帰ってきました。今のとこ、げんちゃんが、放置すると散財することはまだ少ないです。

本当に何事もいい加減だし、やる気がない。

帰宅後に見えた現実

二日経って帰ってきました。
どうだった?
「うん、大変だった。」げんちゃんは、いつものように、淡々としています。

帰ったら塾に行きました。塾のできはさっぱりだったようで、グループホームでは、頑張ったつもりになっただけで、まあ、そこまで馬力はなかったんでしょう。
S先生も
「本人はがんばったつもりのようだけど、こっちが期待している、潜在意識からの頑張りはなかったですね」
と。やれやれ・・・

グループホームで一番の、よかったこと

グループホームの住居人には、6~7名会ったようです。正月で里帰りしている人が多かったので半分もいません。高齢の女性が数人。明らかに知的障害とわかる年上の男性が、窓の外をぼっと見ていた、とも話しました。交流はとくになかったようです。
その中で、げんちゃんの感心した行動がありました。

食事が終わって、係の方に
「手伝いましょうか。」と声をかけたというのです。キッチンは立ち入り禁止なので断られたと言っていましたが、げんちゃんは、みんなの食器を、キッチンまで運んだようです。これは日ごろ、とにかく、なんでもやらせていることと、家にいるときより、自分で動こうとする気持ちが働いた結果だと思います。

この二泊三日の意味

この二泊三日の体験は、こっちが期待したほど、心を動かしたとは思えませんが、結果的にはとても良かったです。
帰ってから激変、とはいきませんが、なんとなく、いろんな場面で、わずかな小さな行動変化が見られます。
あれからさっそく抜いていたりするので、継続していい状態、というわけではないですが、一人で生活する、ということが、わずかですが、実感を伴って考えられるようになったかなと思います。

奇跡が起これば調理師専門学校に行けるのかもしれません。ただ、ほんとに、劇的ということが人生皆無の男です。
やることを淡々とやって、指導し続けていくしかない。それが私の感想です。

グループホームを利用するには

追伸
グループホームを利用するにあたり、手続きを少し書いてみたいと思います。

手帳を取得していない人はするところからなのでしょうか。げんちゃんはB2という療育手帳を持っています。中学の時に取得しました。でも、その手帳で、高校まで、何かのサービスを受けたことはありませんでした。

そのため、まず、高校卒業後、市役所の福祉課を訪ねました。自立訓練の事業所を先に探していて、そこの担当者にそこからの動きを指導してもらい、市役所に行くことになったのです。
まず、事業所探し。そこで指示してもらって市役所。それから、福祉サービスをコーディネートしてくださる、計画相談という役職の方につないでもらいました。市役所の委託先があるのではなく、自立訓練の事業所から、計画相談の方を紹介されていましたので、市役所をたずね、それらを利用する資格を取る手続きをした、という感じでしょうか。

計画相談という役職の方は、民間の方で、福祉サービスをコーディネートする役割の人と言う立ち位置です。

今回彼にグループホーム利用を相談し、受給資格証を出す手続きをしてもらい、それが取れた段階で、グループホームにつないでもらったのです。
グループホームはショートステイというのもやっているので、おためしができました。

この計画相談の中野さん(仮名)ほんとにたよりになります。今このような状態なので、○○を利用したいです。とか、自分たちの方針をお話すると、必要なサービスにつないでくれるわけです。ほんとにありがたい存在です。

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