ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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発達障害ではくくれない性質――「不安にもならず、頑張ろうともしない」

げんちゃんを忘れ、花を描く練習したい・・・もううんざり・・・

年末、ブログが書けなかった理由

年末になってしまいました。
忙しさもピークでしたが、ずいぶんブログを書くことができませんでした。

なぜなら、げんちゃんという子の、くずっぷりに、今回だけはほとほとあきれ、言葉をつむぐことさえ、私自身が困難になっていたからです。

先着順に近い調理師専門学校への合格

げんちゃんは先日、先着順で入れると言ってもよい、調理師専門学校に、面接だけで合格しました。
もちろん、彼は発達障害があり、IQも決して高くありません。

それでも私たちは必死にサポートして、なんとか突っ込まれない、短時間の面接なら、かろうじて通るかも、というレベルまで引き上げました。

そんな挑戦をさせたのも、げんちゃんが料理は好きであることがわかり、様々な能力がかなり上がってきていたことも手伝い、その時の良い状態の彼が続けば、なんとか入りやすい専門学校の、一番下に引っかかる可能性を、私自身が見て取ったからです。

合格と同時に始まった致命的な勘違い

しかし、げんちゃんは、自分自身が必死で頑張れば、ぎりぎり引っかかるかも、という、すれすれのチャレンジに対し、合格通知をもらったことで、いつもの勘違いをおこしました。

考えてみれば、彼の高校生活そのものも、そうだったのかもしれません。

レベルが低くても「普通高校」という、校舎もグラウンドも雰囲気も、一般的な高校と大差ないと、勘違いさせる環境を、こちらの力でなんとか整えてやったことで、
(試験はありましたが、クリアできたのはチームの力であって、自分の力ではないと私は確信しています。)
すっかり、自分は普通、努力しなくてもやれる、小手先でクリアできる、そんな勘違いを作ったのかもしれません。

親のエネルギーを自分の手柄にする性質

自身は「頑張ろう」という気持ちをなかなか持たず、いつも親のエネルギー頼み。
それでも、その成果を自分の手柄のように、あっさりと錯覚する。

あつかましい性質のげんちゃんは、私たちが血を吐くような思いでつけてやった能力を、自分自身を成長させることには使いません。
自分の意識を低下させたままの、楽な状態で、どうすれば格好がつくか、どうやって楽ができるかを、瞬間的に読み取ることに使うのです。
こうやって、都合のいいところを読み取る力があるということは、自分の心だって、しっかりつかむことはできるはずです。

しかし、それは、めんどくさいからスルーするのです。

「自分を高く見せる環境」に行けるという傲慢

来年から、彼が通ったゆるい高校と同じような、
格好がついて、適当に気持ちを抜ける環境に行けると、錯覚しているように見えました。いや、厳しいと言われても、感覚的に、自分とのギャップを感じ取ろうとしないのでしょう。

それこそが、げんちゃんと言う子の底を流れる、ずるさであり、厚かましさでしょう。

彼はのぼせ上がり、同時に意識を低下させ、好きな時だけ好きに気持ちを入れ、面倒な指導や学習は、抜けるだけ抜く生活に入りました。

生活全般に広がった徹底的な手抜き

できるはずの学習も、何時間ものらりくらりと、やっている格好だけを取り、間違いだらけ。

生活のことさえ、言わなければ限りなく手を抜く。

驚くことに、歯磨きをせずに済ませたり、
風呂上がりに適当に体を拭き、べちゃべちゃのままシャツを着るなど、
普通の人のごく当たり前の生活習慣さえ、徹底的に抜く暮らしを始めました。(いや、初めてのことではありませんが・・・いつもそこまで落ちます。いや、こっちが普通で、良い時はけっこうできている・・・という感じです。)

叱れば、その時だけは、表面だけはやる。
叱らなければ、やっと習慣化できてきたことさえ無視する。

何かを指導すれば、もっともらしい御託を並べますが、反省の気持ちなど微塵も感じることのできない、空虚なルーティン言語が口から流れるだけでした。この発語は単なる作業です。

良い状態からの完全な後退

げんちゃん自身、これがデフォルトなのだと、言いたくもなります。
しかし、私が、専門学校の受験を思い立つくらい、良いところも、出していました。

ところが、いつものように、またそこに戻る。

情けなくて、言葉も出ませんでした。

今となっては、なぜ私は専門学校を受験させようと思ったのか、不思議なくらいです。
すべてが後退したように感じました。

一歩進めば、必ず五歩下がる子

めずらしく、げんちゃんが良いパフォーマンスを見せ、抜きながらも、ちょこちょこ頑張るそぶりが出てきたため、新たに一歩前進させました。
彼の能力は、あらゆる面で、上がっているのです。

しかし、げんちゃんという子は、
そういう場面では必ず「もういいか」「めんどくさい」とばかりに、
五歩くらい下がるのです。

たけこ先生に、

「専門学校が決まって、ここまで落ちる発達障害なんて見たこともない!」

と、心底あきれられました。まさに、発達障害のお子さんを私もたくさん知っていますが、ここまで、自分に対して、へっちゃらで怠惰な人間を見たこともありません。

IQとやる気の急降下

IQが上がってきたと思ったら、どかんと30〜40、平気で落ちる。
ささやかに滲み出していたやる気というエネルギーを、ゴミ箱にさっさと捨てるのです。

専門学校辞退という現実的な判断

最終的に私は、この調理学校の合格を辞退するという選択肢を、本気で考えるようになりました。
こんな状態で、ついていけるはずがありませんし、これ以上、こんなぬくぬくとした環境に置くことにも、反吐が出そうです。

根本にある、恐ろしいほどの甘え

こういうことになるのは、げんちゃんの根本に、恐ろしいほどの甘えがあるからです。

自分で本気で頑張らなくても、周りが何とかしてくれる。
考えたり、面倒な心の働きをしなくて済むなら、どんな知恵でもしぼる。ただ生きて、食べて、排せつして、寝る。これができれば、別にいいじゃん。

げんちゃんの人生に、伴走し続けてきた愚かな本質です。

グループホーム体験という現実

私は最終的に、げんちゃんに調理学校を辞退させる選択肢を濃厚に考え、それを実行に移す用意を始めました。

実は計画相談の担当者さんと、ちょうどグループホームのお試し宿泊の話を進めていたため、
それを現実に移すことにしました。

げんちゃんは、私が本気で学校を辞退させるとは思っていなかったようですが、
私の本気度が、単なるポーズではないことが、はっきり伝わったようでした。

初めて見せた、本気のうろたえ

私がげんちゃんにグループホーム体験の話を伝えると、彼はかなり驚きました。
そして、実際に見学と申し込みに行った日、
げんちゃんは、これまで見たことのないようなうろたえ方をしました。

長くなるので、次に続きを書きます。

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