疲れた時は、やっぱり海がいいです。流してくれます。いやな気を。
発達障害の高校生の進路
しばらくぶりに投稿です。
忙しいのもありましたが、なんというか、げんちゃんに対して、頭にくることが多すぎて、気持ちが白けてしまう日々でした。
発達障害のハイティーンの子を持っているご家庭は、いくつかのパターンに分かれるのかな~、なんて考えていました。
考えつくままに
A,福祉の世界で生きていくと考えて、ある程度、社会から離したところで生活しているお子さん
高校から、高等支援学校に入っている、友達のだいちゃんなどは、その例です。学校で、ある一定レールを引いてもらって、彼のやれる範囲の中で、将来を目指しています。
たまたまおだやかな性格の大ちゃんなので、ご家庭は、心配ありつつも、寄り添った感じの、ゆっくりした雰囲気です。
B, げんちゃんみたいに、肩書だけは普通の高校に行ってはいるものの、卒業後の進路は、まだすぱっと決まらない子たちです。モラトリアムを決め込んで、進学といったって、ガチに普通のところに行く実力は、まだありません。どこか宙ぶらりんです。
C, 社会性やもろもろの問題はかかえているものの、とりあえず、専門学校をはじめ、大学など、こっちが月謝を出すところなら、普通の環境でもなんとかやれる子供たち。
ここには、発達障害としっかり診断されていないけれど、なんか、このまま社会に出したら、適応できるのかな~と、心配してしまう、グレーな子も含まれるでしょうね。
どの発達のお子さんにも共通して言えるのは、普通の子より、かなり精神年齢が幼いということではないでしょうか。
精神年齢が歴齢に追いつかないのですから、大学や専門学校に言って、ギャップを埋めていく、というのは、普通のお子さんでも当てはまる部分はあります。高等教育を受けるという名目で、モラトリアム時代を過ごせる発達のお子さんは、ある程度進路は考えやすいですね。
しかし、問題はげんちゃんタイプでしょうか。
精神年齢もさることながら、常識もないし、学力もない。
専門学校にやるといっても、普通のお子さんが主の学校なら、ついていけるものやら、かなりやばいし、就職させるったって、単純作業の繰り返しでは、げんちゃんの成長もあまり望めない。福祉の中に入れてしまえば、あからさまに落ちていくのが目に見えていますし。
げんちゃんときたら、そういう岐路にいるのに、あいかわらず、あつかましく気持ちを抜いて、なんでも適当にやろうとする。そのくせ、伸びた能力で、外側を取り繕って、がんばってるようなスタイルだけは作ったりしています。
気持ちを抜くと、認知症のご老人のようになる
ある朝などは、まるで認知症の老人がキッチンに立ってるような抜けぶり。
何をどうしたらいいか、まったく把握しようとしないで、ルーティンさえ、抜け落ちていました。
たとえば、見かねて、お湯をわかしなさい、と言うと、
なんと浄水器の水ではなく、原水のままの水道水をやかんにジャーっと入れる始末。いつも普通にやっていることさえできない。
げんちゃんが抜くときは、常軌を逸します。
ルーティンさえできないし、でたらめになります。
そもそも、心使わないで生きていく、ということに、生きる意義を見出しているようなげんちゃんなので、手を離すと、すぐに、下に落ちていきます。
まるで、蜘蛛の糸にすがって登ってきたカンダタが、すぐに下を見てこざかしいことをするみたいに、彼の目線は、上に見せかけて、すぐに下に行く。
気持ちを使うことのめんどくささ、しっかり心を入れて物事を考えることから逃げる体質。それをはねのけるほどの、向上心がない。
叱られるからただなんとなく、糸につかまって、上げてもらうのを待つ。
これは、発達障害というより、げんちゃんの、もともとのずるい性質に由来するものだと思っています。
そういう性質に、常識感がなく、何があっても気にせず、さっさと切り捨てていける潔さが加わって、発達障害史上、最強の改善させにくさになっているんじゃないかな~・・・・
なんて、一人でため息をつく。
お友達の発達のお子さんは、何をやっても、自分がちゃんとできないことに対し、悔しがって泣いたりするんだそうです。
そういうお子さんは、たとえ、できないことがたくさんあっても、改善スピードは速いに違いない。思わず、なんでうちには、こいつなの、と言いたくなります。
そんな風で、かなりげんちゃんはもぐってしまっていたので、しかたなく、S先生に、毎日精神指導を受けていました。
S先生によると、向上心はあると言います。ただ、空回りしたり、めんどくさいが強かったりで、邪魔されるのだとか。
言い換えれば、それを克服するほどの向上心はないのでしょう。
まいどまいど、私一人では、げんちゃんをまともにするのは、たぶん無理だと、こういう時は、芯から思います。
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進路に向けてそろそろ動かなければならない時期ですね。本当に難しいですよね。私もずっと重苦しい気持ちでいます。
息子もB。好きなことならCも可というところです。
息子の高校の進路説明会にも行ってきました。進学希望の説明会と就職希望の説明会と両方に参加しました。
高卒就職は学校がかなり力添えしてくれるようなので、どこかには就職できるのかなと思いました。やりたいこととできることは違うという話が印象に残りました。仕事はできることをする。私は単純作業の繰り返しでも就職することは悪くないと思っています。地道に続けることが大事なので。
けれども今の息子の状態で就職は難しいと思います。一旦就職して続かずに辞めたら、新卒のメリットがなくなり、その後は中途採用扱い。こうなると一気に即戦力が求められるということです。
今のところ、受け入れてもらえるなら専門学校かなあと思っています。
ゆうママさん
とうとう高校卒業がせまってきましたね~。
好きなことなら、専門学校や大学も大丈夫というのであれば、やはりそちらに行くのでしょうかね~。
自分の状況を自覚し、何をすべきか、自分と向き合うことをしてほしい時期ですね。
げんちゃんは、多少は伸びたと思いますが、いつもの癖が出ておりますね。
日々あぜんとするような判断力だったり、常識はずれな感覚が出まくっているのに、自分の感覚でまちがいない、と言う感覚が困りものです。
人に相談せず、自己判断でなんでもやってしまいます。
人に聞く、ということをしてくれれば、げんちゃんのトラブルの半分は減りますが、なんたって、自分は狂ってない、と言う感覚がじゃまをします。
落ち込むことも少ないのは、悪くないところもありますが、平然と、自分の狂った世界観を普通だくらいにおもっているところがあって、働くにしても、迷惑です。
日曜日町内会の草取りに出てくれました。終わって、自宅周りの花壇を見たら、まったく草は抜けてなくて、しかも、抜いた草は、持ち帰っていました。町内のルールで、既定の袋に入れて、出すのに・・・
近所の人にあいさつもしてないように思います。わからないなら聞けばいいのに、好き勝手・・・
それで、できた、と思い込む。
たちが悪いです。
言葉も少ないので、これは伝えておかないと、ということも、言わずに、周りをふりまわします。
とんでもなさすぎて、目をひそめています・・・
一言で言えば、常識的な動きがほんとにできませんね~。
そのあたりがまあまあできてきたら、ある程度どこでも考えようと思うのですが、人間になっておりません!!
非公開Z様
コメントありがとうございます。
お子さんが3人で、げんちゃんより少し上のお嬢さんが、げんちゃんとタイプが似てるなんて、ほんとに大変ですね~。
げんちゃんのタイプは、放置すれば、かぎりなく横柄傲慢になっちゃうので、ほっとくわけにもいきませんし、かなりの圧をかけて、エネルギー満々でやらないと、こっちが負けてしまいます。
げんちゃんより、お嬢さんだから、言葉が達者なのかな~とか想像しました。
大学をおやめになって専門学校ということですが、そこから先の進路は、げんちゃんもそうですが、なかなか大変ですよね。
大学に行ける、と言う点で、げんちゃんより優秀なんだと思いますが、それはそれで、社会では、見合った力を要求されますしね。
げんちゃんタイプは、自分はできていない、と、正しく認識するのがなかなか難しいです。
聞けば、自分に自信がないようなことを発言しはすれども、じゃあ、それでしょげているか、というと、ぜんぜんできていない、と言われている・・・・的なとらえかたですから、しっかり心におとしていません。
だから、人に尋ねない。
能力が上がってきたからこそ、本質のやばいところがますます目立ちます。
これから先も、甘えてパラサイトされてもね~、と日々厳しくあたっております。時には、あからさまに無視したり。
そういうこっちの態度も、手を変え品をかえです。
しかし、福岡は、田舎よりも、選択肢は多いのかもしれません。職場や学校が少ない地域よりも、恵まれてはいるので、とにかく、日々、格闘しながら、なんとか、こっちに迷惑かけ続けられないように、防衛して行こうと思っています。
子供だからといって、どこまでもこっちの権利を侵害してくるなら、こっちだって考えあるからね・・・
そういう徹底抗戦姿勢は、示しています。つけあがるので・・・・笑
非公開Z様
お返事ありがとうございます。その大学・・・途中でおやめになったとはいえ、すごすぎます。あそこは、芸術を目指す人にとっては、勉強が主で、芸術方面に行くには、役に立たないと聞きいたことがあります。
行きなおした、専門学校の方がよさそうに思いました。
まあ、げんちゃんは、何一つ才能と感じられるものはなく、一芸で行ける進路はないです。凸凹はなく、げんちゃんは、すべて凹です・・・涙
前向きな気持ちがしっかり出ていれば、支援学校の生徒さんでも、げんちゃんより、改善させやすいと感じる子は多いです。
お子さんに凸凹がある、ってことだけでも、すごいな~と思ってしまいます。
数の認知は、私たちとはずいぶん違って、普通に教えてもなかなかでした。S先生の教え方は、え?と思うほど、そんなことまで教えるの?という感じです。
暗算でやるように、上のけたから足したりさせてたら、ダメと言われました。ひっ算にして、ぼくとつにやっていくことをせっせとやらないといけないそうです。
とにかく、さささっと、飛ばしてやるようなやりかたをおしえてはいけないらしく、私は、逃げだしそうでした。珠算も習い始めて、相当家でサポートしまくり、やっと最初の級をクリアです。
げんちゃんママさん、こんにちは。
精神年齢、うちは幼いところと高すぎるところと混合してる感じです。
それに息子自身が振り回されていました。最近では、凸凹がなだらかになって整いつつあり、大荒れしなくなりましたが。
前の記事の話になりますが、無理難題をあたかも正論のように振りかざす理不尽なモンスタークレーマー、息子がそれっぽいところがあるので絶対に主導権は親が持ち、毅然として立ち向かわなければいけませんでした。
げんママさんのブログにお邪魔させていただき始めた時期で、この頃が1番しんどかったです。
今は相手の話を聞く耳ができてきたので、一方的に押し通そうとしなくなり、たいがい対話で解決できるようになったので楽になりました。
長野の立てこもりのような事件を聞くと息子と重なります。どれだけ手を尽くしてそれがベストと思える対応をしていたとしても、生まれ持った性質がそれを超えてくる場合がありますから。そうなるとお手上げです。
息子だって今は良くても将来どうなるかわかりません。とにかく一線を越えさせてはいけない、制御やコントロールを身につけ、わがままな王様にしないよう、細かく気にかけて見ていかなくてはと思います。
夏みかんさん
長野の殺人事件の男性は、どこから見ても、発達の要素があると思いました。
両親も活動的で、人の世話なんかも焼くタイプで、親が悪い、と言ってしまえないです。
この子たちを育ててみると、いつなんどき、自分の子が、世間を騒がすことをやるかもしれない、という感触は、ゼロではありません。
何しろ、普通の常識感がつかないし、人としての心が狂ってる、って思うことがしばしばだからです。IQが高く、自分の世界観を、人に主張できる能力があればあるほど、危なっかしさも共存しますよね。
おっしゃるように、歴齢に応じて、一般的にとられる対応をするのは間違っていて、指導権を持たせず、常に、謙虚に、こちらに従う、という方針でいる時期は長いです。
もしかしたら一生、親に、親が死んだら、兄弟に・・・そんなスタンスでいられたら、成功と言うことも多いでしょう。
長野のご両親は、発達の危うさを理解し、子供の時期から、人としての部分に注目し、心に響く言葉をかけ、指導を的確にできたら、結果は違っていたかもしれません。
しかし、そんなの神業に近い時もありますよね~。げんちゃんなんて、かけたエネルギーの何パーセント生かされていることやらです・・・
でも、その危うさに、とにかく早く気づいて、心して育てて行くだけでも、かなり違うと思います。
学校に丸投げ、医者にまるなげ、福祉に丸投げ・・・・・こういう状態が危ないんだと思います。夏みかんさんのお子さんは、そういう意味で、しっかり頑張っていらっしゃると思います。なかなかできることではないですよ。
凸凹がなめらかになってきたり、言葉で言えば、感情がだいぶ抑えられるなんていうことは、ほんとに素晴らしい変化だと思います。
最近、更新されていなくて、どうされていたのかなぁと思っていましたが、白けていたんですね。笑
私は、そういうげんちゃんママさんの正直なところが素敵だと思います。頭のいい方の余裕を感じます。
げんちゃんの性格から向上心が湧きにくいということは実際にあると思います。おおらかなのだと思います。それだから良い部分も大きいと思いますが、まぁ、危機感を抱きにくいですし、抱いても、まっいっか!と良くも悪くもなりやすいですよね。
それに対して、向上心が湧きやすいタイプの子は、逆に危機感を抱きやすくてメンタルがやられやすいです。技能面は高まりやすいですが、結局、社会でやって行くことは難しい場合が多いです。
つまり、適度におおらかで、適度に危機感を抱くのが一番ですが、これだと、すでに定型発達の子ですね。
つまり、げんちゃんママさんが仰る通り3パターンありますが、それぞれに困難があると思います。
ただ、私が見ている限りでは、2つ目のパターンの親御さんが最もヤキモキしているように思います。本人に切迫感はなく、のんきにしているように見えるからです。3つ目のパターンだと、本人がもがく様子も分かるし、メンタル的にも厳しいのが分かるので、もう充分!と思えて来ますからね。
いや、本当にげんちゃんの進路は悩まれることでしょうね。
Takekoさん
ありがとうございます。
いやほんと白けてました。
「おまえ、死んだ方がいいんちゃう?」
と、私だけじゃなく、S先生も、K先生もあきれて言ってましたから。
泥棒を何度もやってはつかまり、そのたびに何度も許されて、釈放されたのに、またやった!
なんか、そんな感じですよ。
「え?あ? いやあ・・・おれ、そんなに悪かった?」
げんちゃんは、まわりにあきれられて、死んで来い! と言われても、その程度しかこたえていません。
厚顔無恥。あつかましい。鈍感。妖怪みたいなメンタリティーです。
あまりにひどすぎて、バチンとやられても、痛くて泣くことはあっても、心動いて泣くこともなかなかないし。
なんか学校の担任も、その厚顔無恥さに、苦笑して、うらやましい、と言うくらいですから。すごいですよね。
ロボ君の繊細さと足して二で割れたら、といつも思います。
げんちゃんパターンの子は、自分の立ち位置をかなり高く見てますから、どの進路だって、行けと言ったら、行くかもしれません。
ただ、向こうからお断りされます。笑
放置して、どうにでもなれ~、とやりたいところですが、それこそ、社会の迷惑になるので、それもできず・・・
高校留年はないかな~と思うようになっています。甘えます。
S先生はハローワークの職業訓練に行って、それから考えたら、などと言います。
このあと、相当圧をかけて、S先生もかなり指導しまくって、また色がかわりました。
大きく抜けて、どか~んのあとは、少しは前より上る・・・・
なんか、心配してやるのさえ、あっほらし~、と思います。
こいつのために、心配してエネルギー使うのは、きわめてあほらしいので、たんたんと、距離置いて、たんたんと指導しています。
そういうメンタルになっております。バランスよく、できたら、確かに普通の子ですよね~。
しかし、大学でのロボ君の成長ぶりと、健気さといったら!
コインの裏表かもしれませんが、垂涎の的です。