夕暮れの運動会
参加せずに、校舎内にいる子もいる運動会
げんちゃん、運動会がありました。高校最後の運動会です。
熱中症をさけるため、ということで、土曜の昼から夜まで、グラウンドでありました。
仕事がない時間だったので、パパが見に行きました。(私は用がありました。)
パパ曰く、
「あんなんでいいのかな~。?」
「え?どういうこと?」
「運動会と言っても、みんな参加しているわけではなくて、希望者だけ、参加してて、町内会の運動会みたいな感じなんだよね。楽しんでる子は楽しんでるけど、まったく興味なしで、うろうろしている子もいるし、校舎内で好きなことしてる子もいたよ。ちょっとびっくりだね~。」
「ま~。不登校児の学校だし、ゆるいから、そんなもんなのかもね~。で、げんちゃんは、何に参加したの?」
「綱引きだけだよ。しかも、俺が行ったときは、終わってた。」
「はあ・・・」
運動会は、それなりに盛り上がったようですが、中学までのそれとは、ずいぶん違う様子です。
その翌日、職場のスタッフのお子さんが通う、高校の運動会の様子を、写真で見せてもらいました。
もちろん、全員で、一致団結して、あらゆる競技を準備したのがわかります。顔つきもきりっとして、まさに中学とは違う、高校生の世界です。
ちょっとした感動を覚えます。げんちゃんの高校とは遠い世界です。
げんちゃんは、それでも、いくつか動画を取って、私が言うと送ってくれました。それなりに楽しかったのかな~・・・
S先生に話すと、
「まるで大きな犬小屋だ。時々、ばっと扉を開けて放し飼いしている。そんな感じに見える。」
S先生の表現はいつもおもしろいです。昔、「ここは、まるで幼稚園だ。」とも言ったな~。
色々考え方はあるのでしょうが、この学校では、げんちゃんは、しっかり矯めてもらったりすることは無理なんだろうな~と思います。
げんちゃんは、やはり成長しているんだろうな~
翌日私は仕事ででかけていました。遅く帰って、ちょっとした会話がありました。
「○○したらだめなんじゃないの?」
すると、げんちゃんは、すかさず、不思議そうにかえしました。
「どうしてだめなの?」
すると向こうから、パパが大声をあげました。
「すごい、そんな質問、こいつしたことないよね!」
なるほど、そういう返しが、もしかしたら人生初? くらいに、感じるほど、げんちゃんは、普通言わない。
それなりに、なんか自分を出さなきゃダメ、とか、しっかり考えないといけない、とか、げんちゃんなりには、最近、色々トライしてみてはいるのでしょうね。
もしかしたら、3月の卒業式に、もう一年いたいとは思わなくなるのかもしれない。この学校は、もう、げんちゃんのプラットフォームとしては、役割を終えていくのかもな~・・
ぼんやりと、そう感じる私がいました。
それまでには、きっと何らかの道が開けるような気がする。
外はすっかり秋の気配です。
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息子の学校も同じ感じです!
体育祭は夏休み前にあったのですが、息子は玉入れと、それ以外は全員参加のふたつの競技に出ただけ。私と夫は午前だけで帰りました。
娘の中高一貫の体育祭とは本当に両極端で、ある意味面白かったです。
でも息子たちのような学校に通う子どもたちのモチベーションをあげて、イベントをもりあげるのは本当に難しく、正直、無理だろうなと思いました。
仮装大会?と思うような派手な子たちもいてましたね笑。そういう子たちもよくみてると、かわいかったです。
その中でも、応援合戦を頑張る素敵な子たちもいてて、それなりに楽しめましたし、そこには所属できない子たちにもいい思い出ができたのでないかなと思います。
息子も活躍したわけではないけど、高校生活最後の体育祭、クラスTシャツを作ったり、高校生らしいことができてよかったと思います。
追記です。
息子はなぜか、体育委員だったので、ほんの少し準備に関われたのもよかったです。ほとんど役に立たなかったと思いますが…
ゆうママさん
学校の雰囲気、共通するものがあるのかもですね。
日本の公立の学校についていけない子は、たくさんいると思います。今考えると私もかも~。
県立の進学校だったので、ほんとに四苦八苦していました。
人としての価値観とかいうよりも、とにかく勉強さえできればいいという雰囲気が、学校を包んでいました。
勉強で落ちこぼれていた私は、毎日疲弊しまくっていました。
げんちゃんの学校は、ゆるゆるですが、とにかく手厚くて、親切。そこはいいですね。
体育医院だったんですね。そういう肩書がつくと、がんばりやすいのでありがたいですよね。わかります。
お子さんは、げんちゃんより、コミュ力ありそうだから、友達もいるんでしょうね~。
げんちゃんは、言葉にすることが苦手、なんでも、自分の中で消えて行っているようなところがあって、そこが課題です。
やはり、すべては、言語能力のなさですよ。
最近、接続語とか、そういう、小学生みたいなことを、もう一度ピックアップして学ばせています。そこをしないと、友達もできないと思います。
それにしても、卒業がせまってきて、ちょっと怖いような気がしますね。
高校時代、中学時代より、早くすっとんだような感触です。
どうなることでしょう!
こちらも緩い環境で歯がゆく思っています。登校スタイルの通信制高校ですがとにかく
休みが多い!長い!のが一番の不満です。大学並の学費なので余計に見合ってないなと感じています。
この緩さゆえに、不登校の状態から抜け出せた子もいるでしょうから否定はできないのですが
我が家では時間がもったいなく感じています。来年度も在籍するかどうか悩んでいます。いっそ世界一周の船にでも乗せた方が学びが多そうだなんて考えちゃいます、、
ゼンツァーノさん
う~ん。わかります。ただゆるい、とか、優しい、とかではなく、一本芯が通っててほしいですね。
常識感のつきにくい子供なので、ゆるくされれば、それでいいと勘違いします。
20歳までの1日1日は、ほんとに大切です。その大切な時間を、ただのんびり過ごさせるだけでは何も成長しないと思います。
学費も大学並みなんて、ほんとに、考えてしまいますね。
確かに、世界一周の船の方がいいでしょうね。ただ、しっかりした指導者をともに乗せたいですね~。笑
げんちゃんも、まだ来年の方針は決まりません。やはり、自宅で色んな所を利用しながらの、ホームスクールになるのかな~と思っています。18歳になっているので社会的には、ちょっとやばいですが、浪人する人もたくさんいる年齢だから、ありかな~・・・
私も違和感だらけと感じますが、この緩さに救われて、社会に羽ばたける子も確かにいるのですよね。
小中不登校、高校2ヶ月で退学でほとんど学校に通っていなくても、立派な社会人になり、活躍している方が身近にいます。
私の妹は高校卒業後、社会に出ることでつまずき、現在、大人の発達障害で病院にかかったり、当事者の会へ参加し、ようやく歩み出した感じです。ここに来るまで20年以上かかっています。真面目に休むことなく通学し、行事も一生懸命でした。
子ども主体に任せるとマイナスへ落ち、伸び悩むどころか誤学習させてしまうケースもありますね。
うちの長男が、このスタイルは合いません。非常識に自己都合解釈が増長されると思います。
どこを活用していくか、何が足りないか見極めないといけないですね。
緩さも厳しさも毒にも薬にもなり得ると感じます。
問題は学校に行ける行けない、行事に参加できるできないという表面に見えるものではないのだと、つくづく思います。
夏みかんさん
それぞれの個性、それぞれの問題、あらゆるパターンがあって、まるで、たくさんのカードの組み合わせみたいですよね。
その中で、なんとか、形になって、自立できていく人は、どこが違うのでしょうね。
妹さんも、20年以上かかって、人生をトライされている。標準的なパターンではなくても、貴重な歩みですね。
そして、緩さも厳しさも、毒にも薬にもなる、という言葉、名言です!
すべてを益としていくしたたかさこそ、母親には必要ですよね。
げんちゃんも、なんとかいいながら、この学校に救われています。
そして、毒の部分は、しっかりこちらで削除したり、改変したりする必要があって、目を離すことが、最も危険とわかります。
ご学習しやすい人間こそ、発達障害、と言えるのかもしれませんね。
学校に行ける行けない、勉強ができたできない、そういうことに振り回されているのは、マスコミや部外者なのかもしれません。
発達育児に真剣に取り組んでいると、何が大切で、何が表面にすぎないのか、良く見えるようになります。
人生勉強としては、悪くないけれど、やはり、過酷ですね~。
こんにちは。
体育祭を夜??までやっていたのですね。
熱中症対策の為ですか。なるほど。
げんちゃんの「どうしてだめなの?」発言。
意識が入っていませんから、なぜ?と思うことが少ないですよね。
パパさんの驚き、よくわかりますよ。
同じです。
昨日、「憲」の漢字のへんが「うかんむり」だと思っていたのに「こころ」と知ったとんちゃん。
「なんでうかんむりじゃないの?」と聞かれました。
そこ、突っ込むか!!と思いました(;^_^A
うーーーん、そうと決まっていると返したくなってしまいましたが…
「何でだろうね、お母さんもわからない」と返答しました。
後で調べるつもりですが、果たして解明されるのだろうか??
昨日、私のせいでとんちゃんが忘れ物をしたので、出勤前に届けました。
ついでに朝の学校の様子を少し見ていきました。
他の子たちと楽しい学生生活を送っているようでした。
他の子たちは私を歓迎してくれて(笑)色々話しかけてくれました。
みんなとんちゃんよりも格段に会話能力があります。
その中の一人は宿題をやってこなかったらしく、朝の時間にやっていました。
内容を見ると小1ですね、ひらがなとか数の一致とか、そんなレベルでした。
まさかこの子が?!と私は驚きを隠せませんでした。
こんなに会話ができるのに…
小学校の時に出来ないと決めつけられて、放置されてきたかな?
勿体ないなぁって思いましたね。
とんちゃんは彼よりも勉強は出来ますが、言語能力皆無です。
ママさんがコメントに書かれているように、とんちゃんも接続語やら、使役の関係がめちゃくちゃです。
これから社会に出ていくのに、思っていることも伝えられず、相手とのコミュニケーションもできません。
ネックですよね、ここは。
とんままさん
うかんむりじゃないの?
なんて、普通の子の会話だったら、気にもとめない、当たり前の日常会話ですが、我々の子は、そういう会話はなかなか出てきません。快挙ですね~。
今朝、私がトイレに入っていたら、げんちゃんが、外から、
「はやくのいて!」
と声かけました。のいて、というのは微妙にちがいますよね~。
早く出て、だと思います。
わからんじゃないけど、普通はそうは使わないでしょ。という言葉遣いがほんとに多いです。
障害者と思って、ただ受け入れるなら、スルーするのでしょうが、そうい細かい言葉の使い方の違い、徹底的に指導します。
説明に困るような時も、今回のようにありますよね。確かに。ニュアンスと言うときもけっこう説明に困ります。でも、細かく指導を繰り返すことで、やはり、上手になっていきますから、やるしかないですね。
そもそも、言葉を発しない、というとこからスタートしていますから、そうやって、指導できることだけでも、進歩なんだろうと思います。
出てくれば治せますが、そもそもないものは、指導のしようがないです。
社会に出ると考えると、まだまだ程遠いです。
げんちゃんは、とりあえず、進学クラスなので、進学英語(こっちから見たらかなりやさしいです。)などをやらされていて、時間の無駄だな~と思います。まあ、全体的にゆるいので、たまにはしかたないか、と思いますが、一日日記でも書かせてもらった方が、役に立つような・・・・
自分の思いを出す、からはじめてきたげんちゃんが、次にそれを表現する、というトレーニングをしていますね・・・
ほんとにまだまだ到達点は、遠いです。
とんちゃん、会話力がある子より、勉強はできる、というのは、ほんとにママの力ですね~。ママえらい! の一言ですね~
また3月までに、どんな道が開けて行くか楽しみですね。
こちらの高校は、げんちゃんにとって、全て網羅された教育環境ではなかったかもしれませんが、色々な教育資源を提供してくれる場所ではありましたよね。
げんちゃんが取り組むのに丁度いい学習内容であったため、定期試験対策を自分で行って計画性や実行能力を伸ばすことが出来ました。また、バイトがオッケーでしたし、タクシー事件で割り勘という概念に出会ったりしました。他にも色々あったと思います。
しかし、これ以上の期間、在籍しても、もしかしたら、学びの機会はあまりないのかもしれませんね。それ程げんちゃんがこの3年間で成長したということだと思います。本当の意味で卒業の時が来ているのかもしれません。
ただ、次にどこへ行っても、全てが、げんちゃん仕様にカスタマイズされる場所は、なかなかないと思いますので、引き続き、げんちゃんママさんの頑張りが必要となると思います。
本当にお疲れ様です。
Takekoさん
いつも、コメントありがとうございます。
ほんとに書いてくださってる通りだと思います。
げんちゃんと言う子は、普通の人が普通にやる感覚が皆無の子です。
IQが低いことより、その狂った感覚が、厄介で、ため息が出ます。
普通はこうするよね、という、ごく当たり前のことがなかなかうまくいきません。
この学校は、そういうところはクリアしている子なら、上手に生かせると思いますが、狂ってる子は、そのまま暴走しそうです。
でもなんやかんや言って、高校時代、できることは多くなりました。
バイト経験も、これから先の進路を考える上で、かなり役立つと思います。
すべてがまだ完成品はないですが、一応入口は入ったという雰囲気で、そこをとにかくこれから詰めていくことが大事だと思っています。
げんちゃんは、傍からはあまりわからないようですが、ずるさと図太さが半端ない子です。
そこをあと1年は徹底的に叩き潰して、まともな感性と、まともな行動規範を作らないといけないと思います。
しかし、それはとても難しすぎて、私だけの力では途方にくれます。
あらゆる失敗ととんちんかんは、世間に出しても矯められず、はじき出されるだけにすぎません。
世間の冷たい風で、矯めていけるげんちゃんになったら、外に出す時だと思いますが、まだしばらくはそういう時は訪れないです。
今は、ホームスクールプラス、外のいろいろ、というのが、一番近い路線かな~と思います。
ほんとどうなることでしょう。もう10月も終わります。