ママの格闘と改善のダイアリー

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算数の学習障害と指先

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 夏休みの大きな目標は、算数を進化させることでした。なんせ、2学期に始まる二桁計算で、げんちゃんを、学校の授業からひとり孤立させたくありません。

 先日ブログに書いた、数えさせることをひたすらやるプリントを毎日手作りしています。形で、瞬時に数を判断することも訓練しています。それ以外にも色々取り組んでみています。とはいうものの、そうそう何時間も集中するわけもないので、日々、細切れに、少しずつ、という取り組みですけどね。

 さて、げんちゃんは、夏休みに来て、やっとある能力に目覚めたような気がします。

そして、その目覚めを感じながら、げんママは、あることに気づきました。

 それは、算数とは、指先を含め、ある身体能力がそなわった上にできてくる能力なのではないか。ということです。

 げんちゃんは、1学期、学校で取り組んだ一桁計算をするのに、他の子のように、指を出して計算することができませんでした。年長の頃は、指を出すことすら、まったく考えつきもしないと言った風情でしたから、それに比べれば、進歩はあったものの、指を使うことができないのです。だから、足し算も引き算も、わけわからない・・といった感じでした。

 しかしここへ来て、げんちゃんは、決定的にある能力が進化しました。
それは、指とカウントすることがリンクしだしたということです。

 脳から指へ指令を出して行う典型的な遊びは、じゃんけんです。げんちゃんは、じゃんけんができず、的確にできるようになったのは、年長さんも終わりに近づいた頃でした。とりあえず、じゃんけんのポーズをしてはいたのですが、何が何に勝つ。ということを、体に習得したのは、他の子に比べると相当遅かったのです。

 手拍子もできませんでした。年長さんの初めは、歌いながら手拍子を打つ・・・なんて、彼にとっては非常に高度な技だったのです。

 今、それらは、げんちゃんにとってそう難しいことではありません。

 以前からよくやっていた遊びで、「何文字?」というのがありました。言葉を言って、それが何文字かあてさせます。1年生の始め頃、げんちゃんは、5文字を過ぎると、なんだかけっこう怪しかったです。
 文字を発音しながら、指を折っていく作業が、どうもあやふやです。指とリズムがスムーズにいきません。

 しかし、夏休みになって、げんちゃんの指は、リズミカルに数に合わせて動くようになりました。

 「夏休みはたのしい。」
さて、何文字? げんちゃんは、指を折りながら数えます。正解です!

 「4たす3は7」10回言ってごらん。

10回指でカウントしながら唱える。こんな当たり前のことが、げんちゃんには、今まで難しかったのです。

 げんちゃんの様子を観察しながら思ったのは、算数の能力って、体の機能に下支えされるものではないか、ということです。

 私たちは、たとえば、心の中で物の数を数えるときでも、目でそのものを追って、体でリズムを取ります。なんだか、3つくらいの何かが、頭の中でいっしょに連動する感覚がありませんか。無意識ですが、1から10まで数字を唱える時と、詩の1節をそらんじる時。どうも、脳のシステムは違うような感覚がありませんか。

 きっちり数をカウントする、そのためには、脳の特別製のカウンターがいっしょに働かなくてはだめで、そのカウンターがうまく働いているかどうかは・・・指先の動き、つまり、指先への指令が、大事な鍵になっているのではないか。

 げんちゃんについてだけの研究ですが、げんママはそのことを発見しました。ピグマリオンの伊藤先生が、算数の能力と指先の関係を書かれていましたが、どうもこういうことじゃないのかな。と実践を通して感じるようになりました。

 げんちゃんは、カウントするリズムとともに、指を連動させられるようになってきました。すると、今までの闇の中にいたような算数が、少し明るみに出てきたような手応えが出てきました。

 ママは。色々取り組む中で、今あえて、手で足し算をさせる訓練をしています。これは、足し算をさせることよりも、むしろ指を頭の指令に合わせて動かす訓練の方が、中心です。

 そして、指先をもっとリズミカルに、カウンター化させるために、上半身の強化もいるんじゃないか・・・と思うようになりました。
 夏休みの運動プログラムに、頻繁に、公園のアスレチックジムを取り入れることにしました。

 算数のさまざまな入力と並行して、指先を自由自在にカウンター化する訓練。これは、ドリルにまさる早道なんじゃないか。夏休みのげんちゃんを見ながら感じています。

 まだまだ算数は大きな山ですが、征服する、一里塚が見えた気がしています。

 ただ指が動くだけではなく、指がカウンターのように、数えるリズムに合わせて自由自在に動くこと・・・・これは、算数の下にある秘めた基礎能力じゃないか、と思うのです。

 脳は、本当に不思議です。この場所は、算数を支配していて、ここは、言葉で・・・みたいな単純なものではなく、反射神経のような、たとえば、小脳だったりするあたりが、実は、前頭葉で行う知的活動の下に横たわっていたりするんだろうな~・・・

 そして、やっぱり、あらゆる運動プログラム抜きに、算数もなしなんだね・・・運動プログラムこそ、やっぱり、基礎中の基礎なんじゃないだろうか。と思う。

 算数は、研究するだけ研究してみたから、教材だけはたっぷりあります。その中から、げんちゃんにあったものをピックアップして与えてみています。今までは、どれも、うまくいかなかった感触でしたが、げんちゃんの基礎能力がついてきたら、ママの今までの研究が、ここから役に立ってくれるといいけどな~。

 担任の先生を驚かせたいな~。

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公開コメント 承認後公開

  1. かいすみ より:

    げんママさんの探求心には、毎度感心します
    私なんか…

    計算に指は使わせない
    あのメソッドとこのメソッドは併用しない
    子供が迷う

    とか聞くと、やりたくてもすぐ諦めてしまいます

    まぁ。親が迷いながらやるのが一番悪いと思うので、今やってるやり方を進めていくのみ!なんですが
    それだけげんちゃんを見てるって事ですよね
    げんちゃん、幸せだな~
    本人たちは迷惑がってるパターンが多いですが…ね(笑)

    うちは帰宅したらルールの簡単なトランポリン教室から始めてみようかなと思います

  2. glow-gen より:

    いやいや、かいすみさんの探求心もかなりですよ~。こちらこそ感心してますもの。
    指を使わない、とか数えない、とか、色んな方法の端切れを聞きますが、どれも、その都度正しいものだと思います。どこかをピックアップしてきたえる時、それぞれに、活用できる方法だと思うのです。

     その時々で、持てるアイテムの中から、子供にあった方法を選んでうまくはまると、いっきに行ったりするんだと思います。

     現実には、試行錯誤ですから、アイテムは持てるだけ持ってた方が良いと思うんですよね。

     フラッシュが良いステージもあるし、あまり有効ではなく、作業をさせるのが良いステージもある。

     とにかく、子供を観察して。色々ためしながら、つぼをさぐるしかないですね。
     アイテムだけは、たくさん研究して持っておきたいと思うこの頃です。

     研究するの楽しいしね。

     そのうち、えらそうに語れる母になりますよ。お互い。

  3. glow-gen より:

    トランポリンいいですね。げんちゃんは、鉄棒買いましたが、まったくくいつきません。いつか、はまる時が来るのを待ってます。

  4. じゃはん より:

    素晴らしい発見です!!!これは凄く重要!!!
    コミュニティでも紹介します!!!
    げんママに、合掌!!!!!!

  5. げんママ より:

    じゃはん様。ありがとうございます。
    ほんと、知能といわれるものが、ここまで運動神経に下ささえされているとは驚きです。

     でも、体の障害の方で、抜群の知能を持っている方もいらっしゃって、すべては、1対1対応ではないと思ってますが、この発見も、ひとつの真理じゃないか、と思います。

    脳は、まだまだ永遠に秘められています。
    多くを期待して良いと思います。げんちゃんの腕はまだまだ軟弱で、鉛筆でドットをうまくたどれないし、まだまだ伸び白があるとも言えます。

     もっと彼についやする時間がほしいです。

  6. かけママ より:

    げんちゃん、指でカウントする方法を見つけたんですね。以前、療育の先生に他の生徒さんはどうやって計算しているのですか?と聞いたところ、指で数えたり、物を使って数えたりと人それぞれとおっしゃってました。げんママとげんちゃんの見つけた方法で計算がスムーズに行くと良いですね。かけちゃんも地道に一桁足し算のドリル
    をしています。

  7. げんママ より:

    かけちゃんドリルやってるんですね。げんちゃん、やっとドリルに行けるのかな~。
     最終的には、指でやるんじゃなくて、頭のイメージが、反射神経のように浮かんで計算ができるようにならないと先に進めない気がするのですが、そのためには、理解する、というより、指先の機能が脳の反射神経をおしあげてくれなくては・・・なんか、そんなイメージをもったのです。

     自転車も、マスターしたら、大脳皮質から、小脳に格納されるとか・・・書いてありました。もう一度、「脳を鍛えるには運動しかない。」を読みたいのですが、持ち歩いていたら無くしてしまった。高い本なので、もう一度買うか悩んでいます。ははは・・・なさけない。

     しかし、たしかに、計算とは、どうやってやっているのだろう。もしかしたら、各人で微妙に違うのだろうか・・・
     かけちゃん指どうですか?

  8. かけママ より:

    かけちゃんは、公文の市販ドリルを使っていますが、足す4位までは、ひらめき暗算で割とパッと答えを書きます。最近、足す7ですが、⁇と思った時は、口でカウントしたり、鉛筆でコツコツコツと点を打ちながらカウントする術を身につけました。でもドリルって足す5ならページ全部が足す5だから、一問とければ、それを参考に後を解いたりしている場合もありますf^_^;)知恵だけは育っているようです(~_~;)

  9. げんママ より:

    かけちゃんは、算数の基礎力ついているんですね。鉛筆でカウントするなんて、体内カウンターがちゃんと育っている感じだね。

    指先の器用さも比例するのかな?
    算数ができる子は、指先が器用・・・なんて法則あるんじゃないか、と思ってます。まあ、小学校低学年の頃に限るかもしれないけれど。

     ドリルも、色んなタイプのがあって、あれこれ探すと面白いですよね。

  10. きり より:

    はじめまして
    うちのPDDの子は保育園でモンテッソーリ教育を受ける中で感覚をいっぱい使って数を数えました
    それが小学生になった今でも役にたっている感じですよ
    良かったらモンテッソーリも研究してみてください
    今は子どもみんなを対象にしている教育方法ですが、障害児療育から出発した教育方法なので算数だけでなく色んな面でうちの子には良かった気がします

  11. げんママ より:

    きり様ありがとうございます。モンテッソーリって、幼児教育の元祖みたいな、偉い人ですよね。
     まず教科書みたいな方なので、色んな基礎があるんでしょうね。
     名前しかあんまり知らないので、勉強してみます。
    障害児療育から出発した教育方法というのは、知りませんでした。
    モンテッソーリ教育の良い保育園なんですね。

  12. かけママ より:

    モンテッソーリの幼稚園に通ってました。かけちゃんの場合は幼稚園に入るまえから数を数える基礎みたいなのがあった気がします。と療育の先生にも最初に言われたので。それこそ、本のページを見てたり言ってたりしていたので。幼稚園の頃は今よりも酷い状態だったので、そんなにはモンテッソーリに参加していないのですが、長さの違う棒に興味を持って並べたり、お豆を小さなトングで他のお椀に移したり、毛糸で織物もしましたよ。知らず知らずに指先を鍛えていたのかもしれません。長さと大小の感覚は確実に幼稚園で養ったと思います。後、ひらがなの市販のカードでフラッシュをしていたのですが、「あ」の裏に1と数字が書いてあるのを50音全部覚えていた事もありました。かずを数えるのが好きだったのだと思います。
    指先が器用だと、関わってきた先生に言われます。「意外と」が最初につきますけどね(*^o^*)でも鉛筆や箸の持ち方は見張ってないと酷い持ち方です。

  13. げんママ より:

    かけちゃん、モンテッソーリの幼稚園良かったんですね。
    げんちゃんは、もしそこへ行ってたら少しかわっていたのかな~・・なんか、あの頃、げんちゃんは、指の機能はほとんどだめで、まだ粗大運動ができてなくて、そこまでいかないといった感じでした。
     うまく活用できなかったかも、とも思います。

     他の子がブロックをさっsとやる横で、まるで興味を示さず、手先のいらないおもちゃばかりさわっていました。

     今でも、まだ指先は1年遅れもしくはそれ以上だと思います。
    でも、両手でピアノを弾き出したので、進歩していますよね。

     字は、ほんとうにバランスとれないみたい。字どころか、ドットの上を脱線せずになぞれません。口うるさく注意してたけど、だんだん手の機能がよくなってきたら自然と良くなると思って、最近は、時々注意してます。

     何事も、少しずつだもんねー。

  14. かけママ より:

    両手でピアノは凄くないですか⁈姉がピアノをしているので、たまに邪魔しながら自作の演奏をしているけど、片手だよ。左手を鍵盤の上に置くと⁇⁇となるのか止まってしまいます。
    鉛筆の持ち方や箸の持ち方が定まってなくて毎日持ち方が変わるけど、あれこれ言わず無言で正しい形に治してます。鉛筆の持ち方で字が全然違う気がします。

  15. りゅうママ より:

    指先と算数思考!考えたこともなかったけど、成程!と思いました。次女が足し算の計算するときに指を折るたびに『それだと今に指が足りなくなったらどうするの?紙に○を書いて数えなさい』と言ってましたが、指が正解だったのですね。反省。20までの計算に両足の指を参加させてる始末ですがしばらくこの方向でいくことにします。ありがとうございました。

  16. げんママ より:

    かけママ・・・ピアノ、私もびっくりしてるんですが、けっこう、前より長く練習するし、両手で、同じ旋律をひいてますが、そのうち、左手で右に伴奏も夢じゃないと思います。

     プリント書くとき、左手がだらっと落ちているので、ピアノの先生に、左手を鍛えたいので、左手に早く入ってください。とお願いして始めました。この頃、けっこう、書くとき反対の手も

    出てくるようになりました。箸や鉛筆の持ち方・・・握力や指の力も関係するような気がします。最近字書かないと、私も、本当に下手になってて、うまく書けません。指の筋力落ちてる気がするもんね。鉄棒で、斜めけんすいさせてみようかと思ってます。

  17. げんママ より:

    りゅうママ、げんちゃんは、指が出ないので、マスに丸を書いたり、10玉そろばん使ったりしてました。指が出てきた、ということは、自分でやる力が出てきたというか、なんか、進歩したんでしょうね。指が続いたら、そのあと、何もなくてできるようになるはず、と思ってます。そこに早く行くために、数をかたまりで、見てぱっといくつあるかわかるようにする練習も平行してやってます。
     算数の学習障害があるげんちゃんが、うまくいけば、普通の子は、簡単なんじゃないかな。お姉ちゃんのノウハウがこんどは、独歩君にいかせますね。

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