>「パニックは、不安が最も極端な形で現れたもの。」
と本に書いてありました。ママは、げんちゃんプロジェクトに取り組み始めてから、今まで、しょっちゅうパニックに陥りました。普通こんなのわかるでしょう!ということが、ことごとくげんちゃんには通用しません。そのたびに、げんちゃんにつらくあたってみたり、怒ってみたり、落ち込んでみたり・・・
今考えると、それは、すべてパニック状態だったような気がします。ママは、ゴールが見えない不安の中でもがいていました。
9月になって、ママはエポックを迎えました。げんちゃんの将来にあまり不安を覚えなくなったのです。イチロー幻影も良かったと思いますが、なんと言っても、ママは、げんちゃんの障害を見るのではなく、彼の脳を改造していくことを、透視するように見る、という習慣を身につけたからだと思います。
げんちゃんの障害は人格ではありません。今の脳そのものが、この子自身でもありません。脳は人間の司令塔ですが、それそのものが、本人ではないのです。つまり、げんちゃんのとんちんかんな行動も、学習障害も、脳から指令されたひとつの行動にすぎません。そして、司令塔である脳は、アンタッチャブルなブラックボックスではなく、刺激を好み、どんどん進化する気さくな隣人のようなものなのです。
だから、脳を戦略的に進化させていけばいいことなのです。そして、それはできる、と確信します。ただ、あらゆる観察とアイデアと根気がいります。もし、このママの壮大なプロジェクトを、賢い子供にやってみれば、それはそれで驚くべき結果を出すかもしれません。
でも、ママは、できの良い普通の子にそれをする情熱はかきたてられなかったし、普通の子供だったら、げんちゃんプロジェクトのように、うまくいかなくて、地団駄踏んだり、歯噛みしたり、こうも真剣に取り組むこともなかったでしょう。(おねえは、完全放任育児で、姑まかせでしたもの。)
げんちゃんはかわいい子です。ただこの子の脳は、少し手をいれてあげなくてはいけません。
そのやり方は、簡単ではありませんが、あれこれ研究して追及していけば、それなりにわかってくるものです。脳は、まったく手に負えない自然災害みたいなものではなくて、こちらの行動しだいで、恵みに満ちた臓器になるはずなのです。
知的障害は人格であって、変えられない。療育の先生や、ドクターでさえ、そう思っていると思います。多少改善はできうるけれど、根本的にはかわらないと。
でも、この10ヶ月、とくに、エジソンアインシュタインメソッドに出会って半年、げんちゃんに取り組んでみて、実感として、脳はそんなに、人をはねつける意地悪君ではなさそうだ、と理解しました。だから、ママのパニックが少なくなったんだろうと思います。先が見えるし、希望も持てるのだと思います。
自分を支配しているのも脳なら、トレーナーのママ自身も、もっと賢く自分の脳のコントロールができるはずです。
数日前、ママは、仕事でパニックになった瞬間がありました。そのとき、ママは、自分の脳について思いをはせました。
「今、この失敗のことをあせる回路だけが流れている。その他の回路は、残念ながら脇に追いやられてまったく機能を果たさない。かろうじて、いつもやっている仕事の最低限のところは、反射神経のようになんとかやっているけれど、それさえ、あぶなっかしい。・・・」
脳の状態が手に取るように感じ取れます。結局、翌日になって、失敗した、と思ったことをもう一度確かめると、なんと大丈夫でした。でも、それは脳が少し回復して、パニック回路が、定常状態になったから理解できたことでした。
ママは、あせりまくっている状況の中にいて、脳のことを考えました。支配はかえられる可能性があることを感じました。
不思議な感覚でしたが、脳に人生を支配されているわけではなく、私が脳を支配し、変えていくこともできる、と感じたのです。
なんだか、抽象的な話ですみませんが、ちょっとここんとこの自分の変化を総括してみました。
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げんママさん凄いですね。どこかの学者さんみたいです。参考になります。
僕も今息子の教育に携わるようになってからは色々考えさせられます。本当に教育論者になってしまいそう(笑)
とにかく今でも昔でも知的障害=人格は自分は信じてないですね!!そんな馬鹿な話があるかと。
この気持ちはセミナーで知的障害は脳の状態。だから医者では治せない。といって鈴木先生の言葉をきいてより強くしましたけどね。
明日(というか今日)と明後日は2日続けてEEのセミナー受けてきます。
また、何かしらの発見をしたいと思います^^
す、す、す、すごーーーい!
感銘&感動です!
言葉のひとつひとつが、私の脳に響き渡ります。
名言の宝庫です、この書き込みは!
虎パパの言うように、真剣に取り組むと、どの保護者のかたでも、頭でっかちの学者さんをこえる実践家になりますよね。学者さんの書いた本でだめなやつ、いくつもありましたもの。時に学者は定説をふりまわし、害悪をふりまいていることさえあります。
実践家であり、専門家になるところを目標としています。(転んでもただではおきませんよね。虎パパにも同じにおいがしますよ~。ふふふ・・・)
セミナーいいですね。また井上さんのパフォーマンスがグレードアップしてるかも。セミナーでまたまたエネルギー充填してきてくださいね。
井上さん、感動してくださってありがとうございます。
発達をやっていると、井上さんが言われたように、人生の達人になりそうです。
げんママさん!!げんママさん!!
昨日この記事がプリントアウトまでされてセミナーで紹介されてましたよ!!
もう、大絶賛されてました!!これこそEEの神髄だと!!
プリントを配ってる途上井上さんの喋り声が漏れ聞こえたんですが「これはすげぇぞ」「見た?!とんでもないよ」みたいな事をおっしゃってました。
素晴らしいです!!
ちょっとだけ皆より先に読んでいた自分が誇らしく思えました(笑)
へーーー。そうですか。セミナーで配られたのですか?それはすごい!
私、開眼しちゃったのかしら?でも、日々現実は厳しいですね。
なかなかげんちゃんの脳は反応しません。でも、脳を見てると、怒らなくなりました。それは進歩です。
虎パパ先に読んでてくださってありがとう。
またまた、高みにのぼりたいげんママです。そのうち仙人になりそうです。(笑)