>職場の洋子さんは、50代ですが、20代のダウン症の男の子のお母さんです。
彼女は、母子家庭で、とても苦労をして、ゆうくんの他に二人の子供を育てました。何しろ、彼女が家庭をささえたため、重度の知的障害といわれるゆうくんの世話を、家庭ですることができず、ずっと施設にあずけています。施設も、なかなか定員がきびしく、ずいぶん遠いところです。なんとか預かって貰っているので、施設に対して、色々あっても、わがまま言えない立場でもあります。仕事をやりくりして、月に一度の面会が、親子の唯一のふれあいです。
彼女の歩いてきた道は壮絶です。
ゆうくんが生まれたとき、医者から、
「お母さん、この子は、一生改善することはありません。結婚も望めませんし、普通の子供さんのような暮らしはあきらめてください。」
と宣言されました。死のうと何度も思ったそうです。
先日あった、鈴木先生のセミナーに彼女を連れて行ってしまいました。
洋子さんは、すごく感動したようです。知的障害児は必ず改善する。という信念にもとずいて話される鈴木先生の話が、きちんとデータにもとづいて、結果を出したものだったからです。
会場にこられている方も、本当に苦労なさっているだろうな、と思うような状態の子供さんをかかえた方もたくさんいらっしゃいます。
洋子さんは、知的障害児は、固定されたものではなく、改善するどころか、天才卵なんだ、というような認識にふれたのは初めてで、本当にびっくりされてましたが、これぞ、本当ですよね。とすごく明るく元気になったようです。
親子らしい、普通のコミュニケーションができる。普通の人の暮らしの喜びを、普通に味わう。今のゆう君にとっては、それすら贅沢なことだったのです。でも、洋子さんいわく、
「あの子たちは、感覚が敏感なんだね。それでわかった。ゆうくんも、すごく、いろんな音や騒音に、ナーバスなのよね。でも、それって、感覚がするどいことだから、のばしようによっては、すごいことなんだよね。」
ゆう君は、抜群に絵の上手な子です。はっきり言って、健常児の、そこいらの子より、人を感動させる絵を描きます。
でも、だから何? という施設での暮らしを余儀なくされています。施設での暮らしは、たんに、社会から隔離して、おもりしてもらっている、という感じです。
「もう少し暮らしがおちついて、ゆうくんを引き取ったら、サプリやトレーニングやってみよう。
ゆうくんの状態が改善して、もっと親子の交流を深めていきたい。」
げんちゃんのケースを、私からいつも聞かされているので、洋子さんも意欲まんまん。
それにしても、平気で、知的障害児は、人格で、改善は無理、なんて言ってる医者も先生も、どうかしてるよね。医者が何もできないと言うんだったら、、「脳は未知数です。私は、非力ですが、お母さんは、あきらめずに、何でもトライしてくださいよ。」せめて、このくらいのことを言って欲しいものです。
ゆうちゃんが、天才画伯になるのを、私も楽しみにしてます。洋子さんもがんばれ~。
げんちゃんは、昨日のブログから、一気にまったく問題なし、みたいなことは、もちろんありませんが、日々進歩してますよ。
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