>時間がない、こまねずみのような暮らしの中で、ママのげんちゃんへの取り組みは、最初、すごいペースで始まりました。我ながら勉強もよくしたし、げんちゃんが、発達障害一転、オンリーワンのすごい才能の持ち主になる、という楽しい空想にも身をゆだね、楽しんでいました。
さてそろそろ、ハイペースと言う物には、一転かげりといいますか、ペースダウンというものがおそってくるのは世の常と思われます。
週末、日曜の主婦の仕事が山積する中で、げんちゃんのフラッシュカードトレーニングをはじめ、なかなかできない足し算トレーニングなど、自分を鼓舞しながらやっておりました。
ところが、有効な右脳トレーニングだって、数週間で、いきなり、普通の子をごぼう抜きなんて奇跡はおこるわけもなく、げんちゃん、”ばかっぷり”頻発。
ママは、すっかり切れてしまいました。
「げんちゃん、なんで、言うても、言うてもわからんの?2と2をあわせたら、いくつなの!
もう、だから、あんたは、ばかって言われるのよ」
もう、ママのほとんどヒステリー・・・わかっちゃいるけど止まらない。やれやれ、虐待ママという心理はこんな感じなのかな~。どんどんエスカレートしていきます。
パパがなだめに入っても、やがて今度はパパと言い争いになり、もう完全、人格破壊的です。
げんちゃんと言うと、普通の子のように、おろおろとか、泣くとかもなく、どこかへらへら。これも障害のひとつなのかな~。
とりあえず、スパルタトレーニング、ま、最も鈴木メソッドではやってはいけないトレーニングをひなが一日やってしまいました。
ママの精神もずたぼろです。
翌日、げんちゃんは、その反動で、幼稚園に行かないと言い、育児担当のおばあちゃんのところへ逃げ込むように、おばあちゃんの家の前でぐずりまくってしまいました。
完全に、これは昨日のせいだよね、とわかっているだけに、無理強いもできず、おばあちゃんちで春休みの一日を過ごすことになりました。
ま、良いママを演じ続けると、時々こうやって破裂するんでしょう。突進型のママには実はありがちかもしれません。翌日仕事場に行くと、すべてをリセット。仕事をしているのも、まあ、切り替えにはなっているかもね。
しかし、翌日、新たな気持ちで家に帰ると、微妙に昨日の格闘の成果も、どことなくあるような気もします。げんちゃん、昨日とは打って変わって猫なで声のママに、けげんな顔をすることもなく、たんたんとしています。
そこに救われて、また今日もママはゆく~!
みなさん、がんばろー!
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