雑なルーティンに逃げ込む、発達障害げんちゃん

けやきの下に花を植えました。

発達障害のトラブルは、ちょっと接しただけではわからない

私の母などは、年に数回しか会わないので、げんちゃんが一見普通っぽく見えるらしく、発達障害と言っても、その本質は全く理解しません。
実家に帰ると、私は、げんちゃんに、”○○してあげて”、と家事などを頻繁にオーダーして、げんちゃんも、さっさとやってくれるものだから、私が、げんちゃんに辛口なのが理解できないようです。

しかし、げんちゃんの毎日は、書ききれないくらい、驚くことばかりです。

朝食の用意は、意味不明なことだらけ。

GWの初日の朝、珍しく家族が揃い、朝ごはんを食べました。
げんちゃんは、みんなにご飯食べる？　と聞きました。

みんな食べると言ったので、４人分を調理したものと思いました。

しかし、驚くことに、テーブルには目玉焼きが３人分しかありませんでした。
「え？どういうこと？今日はみんな食べるって言ったじゃないの。」
「あ、卵が３つしかなかったんだよ。」
なんと、げんちゃんは、卵が３つだったから、３人分の朝ごはんを用意したと言うのです。
意味わかりません。
ご飯茶碗さえ、3個ですよ！

だったら私にどうしたらいいか聞けよ、と思います。とにかく聞きもしない。

ハムエッグを作った残りのハムは３枚あったのです。一人分は残ったハムだけでもいいでしょう！
聞いてくれれば、他の何かを用意することもできたはずです。

しかし、げんちゃんは、また何も聞かず、まったく意味不明な行動に突っ走っていました。出汁からとった、おいしい味噌汁も作っていたのに、根本がホラーだよ！・・・

ルーティンから抜け出せないのです。朝は特に気持ちが抜けている、と言えばそれまでですが。必死で考えているときは、もう少しましな行動に出ます。

すべてをルーティンに落とし込もうとする

とにかく、げんちゃんは、すべての暮らしをルーティンに落とし込んで、何が起こっても、頭を使って応用することから逃げるのです。

ばかげています。

また、その後、洗濯ものを洗って、干してくれました。
その直後、私はその部屋に行きました。そして、私は窓をあけ、掃除機をかけました。ふと急に用を思い出し、私は二階をそのままにして、下に降りていきました。

私はばたばたしたまま、すっかり夜になってしまいました。

夜になって、げんちゃんは、その部屋に、ものを取りに行ったようでした。
降りてきても無言です。姉だったら、
「お母さん、やりっぱなしだったよ。窓もあいてるし、掃除機もそのまま。」
そう言います。片付けてくれるかもしれません。

げんちゃんは、そういうことをスルーします。スルーしない時もありますが、そういう時は、少しは気持ちを入れていると思います。

気まぐれに思いつくと、後先考えずやる

そしてよく見ると、げんちゃんが干した洗濯物のいくつか、塩素系漂白剤を使ったのでしょう、ぶざまに変色していました。二度と着ることはできないほどです。

げんちゃんは、干し物をしているときにそれに気づいたはずですが、気にも留めなかったのか、それもまた、まったく言いませんでした。（叱られるからとか、そういう理由ではありません。スルーなのです。）
あきれ果てました。

脱色した服のことで、よく聞いてみると、げんちゃんは、自分のシャツの脇に、汗ジミがあったので、塩素系の漂白剤を使ったと白状しました。またもや、そんなこと教えてやらせたことはありません。勝手にやったようです。しかし、そのあと洗濯機に入れたときに、塩素がしっかり残っていたのでしょう。私の下着と、げんちゃんのTシャツはパーになりました。

「あなたは、干すときに、何も思わなかったの？このことについて。」
げんちゃんは、
「あ～ごめんなさい、もうしないから。」
こういうときは、ピントずらし、いい加減な手じまいの返答をします。
「何とも思わなかったのか？って聞いたのよ。返事がずれてる！」

私はいらついて、何度も聞き返します。
「何も思わなかった。」
げんちゃんはしぶしぶ答えす。塩素を使ったこと、その後、他の服がだめになったこと、つなげていないいのか、つながっていても、まあいいか、という感じでしょう。

「それと、窓が開いてたでしょ、夜二階に行ったとき。掃除機も出しっぱなしだったでしょ。あれも何にも思わないの？」
「あ～、思わなかった。」

心を使うことから逃げる。できてきたのに怠慢する。

やれやれ、どこまでこいつは心を使わないのか
すさまじく雑で適当で、何が起こっても、たいして心にも留めず、荒い目の”ルーティン”と言う適当だけをたどる。げんちゃんの人生は、人間放棄です！

毎日は、こんな風に、珍行動が各所に差し込まれて、成長とサンドイッチみたいになって混とんとしています。

シャツを漂白したいと思ったのはいいことだけど、ぱっと思いついて、勝手にやる。いつもの癖が出ました。
後先考えないので、とんでもない珍行動が、それに伴うと言う感じです。

心をしっかり使って、周りとの関係をつないでいく、そんな心の働きを怠慢してやり過ごす。。。。
そこにつきますね。ほんと！

果てしなく、げんちゃんはずるく、できる能力にもカギをかけて、目の粗いルーティンこそ人生だと決め込んでいます。
そこを突き崩すために、毎日毎日、ほんとに細かく、指導しています・・・ホント疲れます。