>前回のブログで、少し進化したところを見せたと思ったら、げんちゃんは、またひどい状況になっています。
感情をコントロールできる理性的な自己とも言うべき”意識”が出てきたものの、感情も、同じように、ある程度つかめるようになっているので、自分のしたいこと、感じた気持ち、そういうものも全面に押し出してくるようになったのです。
前回のバスケットの例であれば、
友達が親切じゃなかった。先生が教えてくれなかった。困った。いやだった。
そういうことは感情がつかみました。そこで、たまたま今回は、それをコントロールできる意識が発動して、教科書を調べる、先生に相談する、という快挙に出ました。
しかし、家庭になると、どうしても感情で止まってしまうのでしょう。しかも、感情が受けとってくる情報は、かなりねじ曲がっていたりもします。
私は、また家で、満身創痍になりながら格闘している次第です。
さて、この1週間は、私は、ほんとに過密なスケジュールに見舞われていました。げんちゃんの期末試験の発表、その翌日は宿泊して同窓会に参加する。その最中に、身内の訃報があり、帰るとまたすぐ仕事を休んで東京に1泊二日の旅をしなければならなくなったのです。前々から期末試験のため、かなり夜なべしてげんちゃんの学習スケジュールを立てたりしてました。K先生やユリ先生の都合をつけてもらって、なんとか、私がいない日の学習をになってもらうようにしたり、孤軍奮闘してました。
連休前にすべてを整えて同窓会に出かけようとしたら、なんとげんちゃんは、K先生の所は行かず、休みにしている絵画教室に行ってしまったり、二日連続、社会の教材一式を持ち帰らなかったりと、あきれ果てるフェイントがおこりました。
「なかった~。」
と一言言うだけで終わるげんちゃん。
私が立てたその日のスケジュールもパー。K先生のところでの学習時間もほとんどなくなってしまってました。
私は、その立て直しのために、K先生のとこを訪ね、K先生と私でげんちゃんを指導したり、予定外のスケジュールになってしまいました。
そうこうするうちに私の母から、身内の訃報の連絡が入りました。同窓会のあとは、すぐさま東京に行きます。
なかばパニック状態です。その状態で、出る前に、ちょっとした家の用事を思い出した私は、パパにお願いしました。
すると、まったく育児は丸投げで、自分の趣味に生きているパパが、
「え?そういうの自分でできるでしょ。」
いうではありませんか。私は、久々に切れまくりました。
いつもワンオペ育児(片親の育児)の我が家。こういう時くらい快く協力するならわかるけど、ほんとになんて自己中夫!
しかも、姑が、
「え~、げんちゃんが、そういう状態なんだから、泊まらずに明日の朝行けば?」
と言ってきました。目の前に自分の息子がいるのにブチ切れです、息子には、たしなめる様子もなく、育児に参加しないのは、男だからしあたりまえ・・・そんなスタンスが、いつも、おかしい姑です。
本来こういう状況なら、
「あなた、いつも何もしてないんだから、今日くらいは、ちゃんと協力しないとね。」
そういうのが道ではありませんか。
あきれ果てます。しかも、図に乗って、私が、自分の服を出してない、などと言ってはばからない。
「お義母さんもあなたも、げんちゃんに殺されたくなかったら、そういう我関せずやめないと知らないよ!この子は普通の子じゃないんだよ!私にまかせていたら大丈夫なんて思っていたら、そのうち、犯罪者の家族になるか、殺されるかしますよ!」
これは、おどしではありません。
げんちゃんの今を放置すれば、こういう方向性だって充分あり得ます。
さて、私の夫も同じ同窓なので、翌日夫がやってきました。夫は用があって、翌日にやってきました。
私はほんとに頭にきてたので、同窓会の近況報告で、壇上にあがると、今回の夫婦げんかいきさつをぶちまけました。なじみの友達がいるところでは、夫もたじたじです。
夫は、わたしへの甘えから、こういう態度をとっているのでしょうが、今はこういう夫のずれた行動は、げんちゃん育児の命取りになります。
げんちゃんは、それほど、シビアなステージにいるのです。
私がマジ切れして言ったので、同級生みんな大うけです。かなりすっとしました。
私の切れ方が半端じゃないのを見て、夫はあとから壇上に上がってきて、みんなの前で”すみませんでした~”、と私に謝りました。
まあ、同窓会のちょっとしたお笑いになってしまいましたけど、こっちは捨て身です。恥をさらそうがそんなことより、夫にはかわってもらわないと、このステージは乗り切れない!
今回ばかりは、夫も少しはこたえたようです。夫の良いところは、私がそこまでつきつけていけばちゃんと向き合おうとするところではあります。これが、逃げるだけの人間もいます。しかし、だからといって、すぐに、変わるわけではないことも否めません。
今まで夫は、自分が協力しなければならなくなると、すぐに姑に丸投げし、姑は、げんちゃんにひたすら甘い。この負の連鎖をとめないと、げんちゃんは、自分がやってもらっているということさえ捉えられず、そのくせ、横柄に自分の感情がとらえたことはすべて正しいと思いこみます。
葬式で東京に出かけるまえに、私は姑にも、パパに対しての態度を変えてもらうように言いました。普通の子ならワンオペ育児でもなんとかなるけれど、こんなことをやっていたら、じじばば殺し、親殺しのニュースになる!
少しおどしました。心がほんとにうごきにくく、人の感情が、すこぶる捉えられないげんちゃんにとって、家族の整合性のない対応は命取りになりかねない。
げんちゃんは、意識の扉をあけてしまったけれど、それゆえに、ほんとに中途半端な状態です。
この危機感はS先生も同じです。私のいない間に、電話で姑にげんちゃんの現状を話してくれたようです。姑から、パパに働きかけないと、今までのようなことでは、ほんとに、恐ろしい事態になりかねません。と言ってくださったそうです。
げんちゃんはやっかいです。思春期の方向性を間違えると、テレビで報道されるようなトラブルを、我が家から出してしまうこ可能性だってゼロじゃない。
家族一丸となって、他人のちからも借りつつ、がんばって向き合わないといけないと思っています。
げんちゃんの教育と、家族の意識変換と、発達ママのやることは恐ろしく膨大です。
やれやれ、です。
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確かに、やっと最近、roboが精神的に成長して来て、主人の助けがなくても、大丈夫になって来ましたが、少し前までは、あまりに指示が入らない時は、主人から言ってもらったりしていましたし、料理もずっと作ってもらっていました。また、学校との交渉などでも、すぐに「俺が行く!」と言って矢面に立ってくれていましたので、思春期は、パパの存在は大きいと思いました。
そもそも、うちの場合は、私以上に、主人の方が危機意識が強くて、「以前はroboと自分は将来殺し合うと思っていた。」と言っていたわけです。
たぶん、げんちゃんがずっと穏やかな子だったから、皆さん、げんちゃんの成長に対して危機意識が薄いのでしょうね。
うちは、私も主人もいまだに、親殺し子殺しの種が潜んでいると、警戒しています。うちの子に限って、と油断している家庭に限って危険だと思うからです。
毎日のように、そういう報道がなされていますが、とても他人事とは思えません。
勉強させることや趣味を充実させることも、そういう未来を迎えないための手段でしかないと思って、私は療育をスタートしました。
ですから、やってもやっても、すべて結果は、不十分だとしても、それらに取り組むことによって、精神面の成長を遂げることが大切なのだと思ってやって来ました。
げんちゃんは、いい時と停滞している時を繰り返し、ギザギザの成長曲線をたどりながらも、トータル的には右肩上がりにアップして行っていると思います。
しかし、ご主人、お優しい方ですね。すみませんでした~と、皆さんの前で言って下さるなんて、素敵ですね。
ロボママさん
言葉がしみいります~・・ありがとうございます。
それにしても、お仕事して、食事まで作って下さる旦那さんなんて、ちょっといませんよね~。すごすぎです。
うちのパパは、私に頼りすぎて、何でも丸投げします。口もださないので、私が、能力内でこなすときはいいのですが、げんちゃんの思春期は、それはそれは一人では担えません。
げんちゃんが一見普通っぽくしているので危機感がない・・・そうかもしれません。でも、それは、かかわっていないだけで、ちょとかかわれば、この子の異常な手触りに恐怖することでしょう。笑
げんちゃんは、意識が普段はないです。入り出したといっても、抜けているときが多く、そういうときは、認知症の老人そっくりです。たった今言ったことも把握してないし、目的がない世界で、ただなんとなく漂っているにすぎません。
それなのに、私に対しての言葉は、普通の反抗期の子のように、偉そうです。
発達育児の問題点は、子どもに愛情がわかない、ということかもです。もちろん、愛情のうらがえしの拒否感であるとはわかりますが、げんちゃんのこのかわいげのなさが、私の気持ちを萎えさせて、やる気を失わせています。
こういうときこそ、夫が肩代わりしてくれればいいけれど、ヤツは、甘えてきた結果、何もできません。
このステージは、げんちゃんではなく、愛情が感じられない私の問題が大きいのかな~。かわいげのない認知症の家族、少し距離をとりたいです。
じじばば殺しの事件は、しょっちゅう報道されますよね。
あ、また発達障害の息子だ、と確信します。
みんなにやってもらい続け、自分の思い通りにならなかったり、感情が爆発したりすると、衝動的にそういう事件をおこす。もう、手にとるように私にはわかります。
人ごとではないです。自己中げんちゃんを、S先生はこんにゃくと表現しました。吸収もしない、つるんとひっかかりもしない。親としては、ほんとに苦痛だよね・・・・と。
ロボ君は、心があるから、ほんとに、いいな~と思ってますが、それでも、親殺しのイメージが抱けるなんて、発達障害って、ほんとにやっかいなんですね。
いつもお忙しいことと思いますが、それに輪をかけてお忙しかったんですね。お疲れ様です。
期末テストの範囲が発表になり、その分量を前に、私が途方に暮れています。どう段取りしても無理なので、少し開き直っています。ゴールを決めずに、できるところまでこつこつと進めていくしかないのかなぁと思っています。
それにしても本当にこの時期、やっかいですね。息子は私の言うことは聞きたくない、という態度です。なので、自分で嫌な目にあって気づいてもらうしかないです。
学校に、いつもギリギリ間に合っていたのですが、昨日とうとう遅刻したんです。そうしたら、今日は促さなくても間に合うように出かけましたね。
先日は数学の準備を一式忘れたら、板書は違うノートに書いて、教科書は先生に借りたと言っていました。これまで、絶対に忘れ物をさせないように整えていたのですが、これからはこんな経験も必要かもしれません。ようやく失敗や嫌なことから学べるステージにきたように思います。今まではたとえ忘れ物をしても、気にならなかったと思います。
げんちゃんも、バスケでクラスの子からの圧力がげんちゃんの行動をおこさせましたよね。まだまだ兆しにすぎないので、いつもいい方向に行くとはかぎりませんが、お互い、少しずつそういう行動を起こせる回数が増えて行くといいですよね。
ただ彼らは独特の脳内変換をする時がありますから、油断はできませんよね。
私もしんどいです〜。
ゆうママさん
期末テストの発表が、2週間を1日切ってなされたうえに、中間のあとに返すドリルを、先生が3週間催促しても返さなかったり、中学ってとこは、生徒に良い点をとらせたくないのか~、とあきれることがたくさんありました。
しかも、お弁当を生徒が作る日が、試験中にあったり、まったく整合性がない。ひどいな、と思いました。
範囲も、げんちゃんの場合、支援の内容がすごくおくれていたり・・・
そういうことを、もっと事前に調整すべきだよね、と、頭きちゃいましたよ。ひさびさに。
私も、今回は、もういいか、って感じです。
それにしても、お子さんは、しっかり失敗から学べてきてるんですね。すばらしいことですよ。
げんちゃんは、意識がオンしていないときは、まったく学べていません。学べるときもあるけれど、ほんとにたまたまです。
この不安定さが私はとても心配です。
できている、と決して言えないばらつきに満ちているんです。
バスケ事件のあと、なんかよくわかりませんが、意識が飛んだようになっていますよ。
ママの言うことなんて雑音くらいにしか思わないですよね。
できるんならそれでいいけれど、至れり尽くせりしてもらわないとできないくせいに、聞かない。失敗すれば、こっちがバックアップ。
人としてどうなの? と思うので、げんちゃんに対してだんだん愛情が持てないようになっています。
もちろん、持っているからの腹正しさだとわかっていますが、手放しの愛情みたいなのは、感じない自分がいます。
もともと、心がないような子だから、心の交流はしにくいときてますし。
このステージ乗り越えられるか、私は自信がないです~~
だから旦那・・・というわけですが、これがたよりないし・・・
げんちゃんママさま
東京に来てらしたんですね。
どこかですれ違っていたかもしれないですね^-^
「大変な事って二つ纏めてやってくる、なぜなら二つまとまらないと本当に大変だと人間が気づかないから神さまがそうさせている」って以前友達から言われました。
その時我が家は娘が学校でお友達と揉め事の毎日。
私に窮状を訴えられた夫はそんな娘のそばに長く居られるよう仕事内容の変更を会社に相談してOKを得るも、忸怩(じくじ)たる思いが拭えずしばし休職。
もう、八方ふさがりの孤軍奮闘でした。
苦しかったです。
そんな時げんママさんから「パパは外で働いて給料しっかりもらってきてくれればそれでいい、くらいに思っていたらいいですよ~」的なアドバイスをいただいて。
ああ、それでいいんだ
パパには過剰に多くを望むまい、と気持ちを切り替えられたんです。
夫は今、げんちゃんパパさんと同じく趣味の世界に生きています(笑)。毎日会社行って給料もらってきています。
厳しい対応が多い私に比べて娘は楽しく趣味の世界に生きるパパのそばにいるとリラックスできるみたいで、私的にはチョット割に合わないなー。
ささやかな抵抗として、これまで長距離ドライブは交代で運転していたけれど、疲れた時は寝ちゃいます(笑)。普段は孤軍奮闘しているんだから、そのくらいはヨロシク的な感じです(ええ、ワタクシ腹黒ですね)。
私としてはパパは思春期には「ラスボス」的な存在になっていて欲しいな、と思っています。趣味である山登りとキャンプにどんどん2人でも行っちゃうような。
逆に思春期超えないとムリかな。。。
げんちゃんはパパさんの趣味には興味は無さそうですか?
みんなの前で「すみませんでした~」ってその場の空気を感じながら、大ウケさせられるパパさん&げんママさんだったら、きっと時間はかかったとしても、このステージも超えて行かれるのではないかと感じています。
ハナさん
それぞれ夫婦の形があるから、どの形ではないといけない、ということはありませんが、このたびは、ほんと、パパがそれではいけない、という感じです。
パパは、いざ鎌倉、の時は、それなりに動いてくれる人ですが、普段は、まったく私に甘えてすべてを丸投げしています。
おかげで、成長していない・・・こういう子を持つと、親は成長するのですが、はっきり言って彼は成長できていないです。幾度となく、言ってきましたが、まったく入らず、趣味に生きることをやめません。
しかし、今回げんちゃんの大変な山になってきて、できなくても、参加しようとしてもらわなくてはならない、と思いました。
ご主人も、ちょっと似てるのかな?
まずは、仕事をして、発達育児ができるように、収入を得てくれてくれれば、とりあえず、最低限はやってくださってるわけですよね。だから、こちらに余裕があるときは、それでオーケーとしておくくらいの方がいいですが、やはり、少しずつ働きかけていって、育てた方がいいんでしょうね。男の人の動かし方は難しいですよね。私は、アドバイスできる能力はないです。笑
家族の危機を感じたら、何らかのことをしようとしてくれるパートナーだったら、なんとななっていくのでしょうね。
それでも、逃げる夫は、離別とか、家庭内別居とか、なっていくことも多いと思います。
そういう意味でも、発達障害の子は、家族をあぶり出すリトマス紙みたいです。
みんなで育っていく、というのが、神様の意図なんでしょうね。
パパの趣味、げんちゃんは、興味ありそうですが、パパは、いっしょにさせるには難しすぎてスルーしています。まあ、連れて行く、時間もげんちゃんはなかなかとれませんね。
Hさん
いや~。ご主人イクメンですね~。
恥ずかしながら、我が家は、かかわりはゼロに近いです。
遊園地もいっしょに行ったことは数えるほど。一泊二日の旅行さえ、ごくたまに参加。あとは、母と私と子ども二人、というのも多いです。最近は、母と私とげんちゃん。笑
我が家のレベルからすると、どの旦那さんも、イクメンに見えちゃうから笑っちゃいますよ。
今回も、私が激怒したら、反論の余地がないことはわかっていたのでしょう。これは、姑の育てかたによるものも多いと思うのですが、なんと、主人の弟は、彼よりはイクメンです。
性格もあるのでしょうね。こういうことがあっても、あまり生活に変化はおこっていません。やれやれ。
何か一つ二つでも担当してくれればありがたいですよ~。
それでも、げんちゃんは、何かできたことがあると
「お父さん、○○できたよ~、」
と見せにいきます。そのうち、相手にされなくなると思いますけどね。笑
山登りの趣味いいですね~。山に登るのは、空間認知、体感、リフレッシュ・・・発達障害の子には、理想のアイテムでしょうね~。なかなか時間がとれませんが、行きたいな。