ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
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発達障害とは意識の障害・・・げんちゃんの心

 > 意識、意識と、S先生に教えられて、なるほど~と思ってはいるのですが、じゃあ、し~っかり、自分がわかっているか言うと、やはり、そこまで附に落ちることばかりではありません。げんちゃんのステージが進んできて、あ、そういうこと、と、すとんと落ちることも多いです。


 前回アップした、ベートーベンの「月光」に描いた挿絵を、S先生が見て言いました。

「げんちゃんは、やっと意識が出てきて、ふと見ると、周りは真っ暗。僕ってなんなんだろう・・・・と、不安や葛藤の中にいるんだよ。でも、やっと、そこに、月が差してきて、光が出てきた。だから、本人も、なんとかなるだろう、って感じ始めているね。」

「え~・・・そんなもんなんですか~? こんな絵で、そこまでわかるんですか~?」

S先生の言うことは、いつも不思議です。でも、そう言われてみると、1学期、げんちゃんは、国語のカリキュラムで詩を書きました。自分を”さめ”にたとえて、

”闇の帝王”とか、”暗闇をうろつく”・・・とか、物騒な言葉だけが並んでいました。その時も、Sさんは、
「げんちゃんの今の心だよ。」

と言っていたけど、私は、よくわかりませんでした。

でも、月夜の絵の彼のコメントを聞くと、なるほど、その時からすると、げんちゃんの心は一歩進んでいるんだな、ということがわかります。

真っ暗闇だったのが、光が差して、そっちに向かえばいいんだな・・・・となったのでしょうか。

この絵を描いたのは、数週間前です。今は、月夜も、ほのかに明るい、日本昔話みたいな柔らかさを帯びているのでしょうか。それとも、夜明け近くなのでしょうか。


今度はどんな絵、どんな詩を書くのでしょう・・・またまた台風。げんちゃんの意識、心・・・私たちにもわからないし、本人さえも、よくわかっていないようですが、Sさんは、鏡のように写し出して見えるようです。

Sさんいわく、「 意識の力でわかるんだよ。」

不思議な人です。意識とは何なんでしょうね。何層にもなっていて、感情に近いような。外側の意識もあるそうな。げんちゃんが出さなきゃいけないのは、もっとも深い部分にある本意識、というものらしいですが・・・・・

「西洋医学では、心イコール脳・・・くらいなところで終わっているから、精神疾患も、発達障害も、なかなか治らないんだよ。」
とSさんは言いますが、ほんと、人間とは、物質で終わらないものだと、私も思います。私はクリスチャンなので、げんちゃんを創られた大きな力を信じています。聖書では、

「神は土地のチリで人を創り、その鼻から命の息をふきこまれた。」
と、書いてあります。おとぎ話のようですが、実際人は、死ぬと、土と同じ元素に戻ります。死体を見たことがありますが、ほんと、何かが抜けてしまって、物質になってしまったような感じを受けます。

 この抜けていく何か・・・・そこに通じる物が、その人の深いところの意識なのでしょうか。
なんとも哲学的です。

げんちゃんがいなかったら、こんなに人について、思いをはせることも少なかったかもしれません。おもしろいな、と思います。

さて、この月光の絵を描いてから、数週間。げんちゃんの心は、まだまだ混乱の中にあるようです。

自己葛藤を、人におかまいなく外に出すものだから、周りとの軋轢が生じるそうで、そこに反抗期の要素も加わり、げんちゃんは、ずっと、あつかいにくく、突き抜けない手ざわりに、私は、苦しんでいたのでしょう。

でも、10月になって、げんちゃんはまた一つ、なんか上がったな、と感じます。

それゆえに、先日、久しぶりに見に行った野球教室で、今までとまったくかわらず、ぼんやりしているげんちゃんを見て、あ、これはいけない、と思いました。
そうです。彼のステージはどんどんかわっていっているのに、発達障害児として、漫然と昔のステージの扱いを受けている。すぐさま、先生におねがいしました。

「先生、ずいぶん、げんちゃんはステージが上がっています。普通の基準で、できないことは、しっかり厳しく指導してください。そうでないと、完全に彼は、抜いていますから、まずいです。」

発達障害の子を教えるチャンスは、今では指導者にとって、多くあるでしょうから、この際、げんちゃんをネタに、若い先生に色々教えてあげるのはいいかも、と思って、せっせと、げんちゃんの指導の仕方、声かけ、お話させていただきました。

若い彼はいい先生ですね。謙虚に耳を傾けて下さいました。しかし、野球はノーマークでした。今度から、ちょっと野球には足げく行って、げんちゃんに圧をかけるようにしようと思います。


良い教室でも、げんちゃんが抜いてしまえば、行く意味がない。今はそんな感じです。



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  1. robo_223 より:

    意識の出方は、健常な人でも、全く違うようです。

    アメリカの研究によると、内向的な人の方が深い意識まで到達しているようです。内向的な私の姉などは、明らかに私より意識が深いところまで到達しています。その道をある程度きわめる人と私のような平凡な人間では、やっばり意識の深さが違うな、と思います。

    ところで、roboに「今、心に浮かぶことを絵に描いて、言葉をつけてみて!」と言ったら、ロボットの絵を描き、「これは、僕なんだ。シンプルだけど可能性がある(オプションを付ければ強くなれる)。自由なんだ。」と言っていました。

    これが、roboの心理状態を表しているとしたら、今の自分はまだ荒削りだけれど、磨けば輝く可能性がある!自由に羽ばたける!と思っているのかもしれません。

    あんまりに、楽観的なので、愕然としてしまいました。大丈夫なのか心配になりました💧

  2. robo_223 より:

    ちなみに、「僕だから、シンプルで何の機能もついていないけど、可能性がある。」とも言っていましたので、一応、今の自分はまだ何も出来ないことだけは、分かっているようでした。それが、救いです。

  3. glow-gen より:

    ロボママさん
    ロボ君、そうやって、自分のことをちゃんと表現できるんですね。言葉でしっかり言えるとこは、すごいと思います。
    げんちゃんも、いつの日か、こんなことが言えるのかな~。
    今は、すべて、外から判断するしかないですが。

    意識の深さって、ばくぜんと言ってますが、ロボママさんは、すでにそういうことを考えられていたんですね。

    私は、あまり言葉に落としてなかったです。
    メタ認知している冷静な自分・・・これに近いのかな~、本意識って。感情にふりまわされている人間は、意識の低い人。冷静な自覚がある、メタ認知して、正しい方向に行こうとしている人。これって、意識が高い人。

    この程度しかわかりません。
    少なくとも、げんちゃんは、メタ認知、最も足りませんね。

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