自立訓練で作っているドールハウス、わざわざ、持ちにくくして持ち帰る。
発達障害育児に疲れ果てた母親の本音
げんちゃんは、勉強でも家事でも、自分で考え、解決し、納得する力を育てる必要があります。ですが、まだまだ、基本の「型」も与えることが不可欠です。
その「型」を教える作業を、私はげんちゃんの発達障害が発覚した5歳の時から、もう15年も続けてきました。毎日毎日、根気強く指導してきましたが、正直、限界ですよ。彼は、それに甘んじてぶらさがってきただけ。トラウマにさえなってます。そもそも、少しでも頭を使うことから、逃げて逃げて、こずるく楽したいというのが、げんちゃんの生き方です。
体を使うことはよしとしても、頭は、ズルや自分をよく見せること以外に、絶対に使いたくない。めんどくさい。
ほんとに、げんちゃん相手にどれだけ愛と犠牲の屍が築き上げられたことか。
自閉症スペクトラムの子どもと向き合う苦しさ
私は、他人の子にはうまく教えられる自信があります。でも、げんちゃんには、限界です!
どうせまた、こいつは捨てるだけ。そういうやつなんだ、というトラウマがふつふつと湧き出てきます。
どれだけ、こいつは、人の愛とエネルギーを、ドブに捨てまくってきたことか。
もう、私の忍耐袋の緒は、遠い昔に、とっくに切れております・・・(´;ω;`)
私の発達育児は、障害と闘うというよりも、げんちゃんの横着で厚かましい、クズ性格との闘いになってます。心を使って、考えることから逃げられるなら、なんでもするという人間。人として終わっています。それでも、捨てるわけにいかないのが親子です・・・
カバンの中がぐちゃぐちゃ──何度言っても変わらない
たとえば、げんちゃんは、自立訓練先で使う荷物をいつもぐちゃぐちゃに詰め込んできます。大きな箱を中央に入れて、無駄なスペースがあちこちに。何度注意しても、やる気がない。
第一、「きちんとしてないから怒られる」程度のぼんやりした認識で、何がどのようにまずいのか、なんてことを追求しません。そういうことは、常に面倒くさいのです。
しかたがないから、なぜその収納の仕方が不合理なのか、説明しようと試みますが、吐き気が催すくらい、うんざりします。どうせ、説明したって、捨てられてきた経緯が邪魔します。
正直、もう「細かく教えること自体が私には無理」だと、最近では感じています。私だって生身の人間。すべてをげんちゃんに捧げるなんてできませんよ・・・ほんと!
AIに“丸投げ”ではない。母親が導くAI活用
そんな中、私はChatGPTを使って、この説明を代わってもらえないかと考えました。最近、私は、あまりに忙しい毎日を、AI活用によって、なんとか合理化できないか、研究していました。
そんな中で、あれ、これげんちゃん教育に使える・・・とふと思いつきました。
先ほどのバックに収納するやりかたなども、AIに、こと細やかに説明させる。これは良いに違いない!
とはいえ、AIに丸投げしているわけではありません。
最初にAIに頼んで出てきた回答は、たいていそのままでは使えません。「これじゃ伝わらない」と思ったら、私は何度もプロンプト(指示文)を出し直します。
「この子は知的障害とはいえ、20歳です。そんな幼稚な説明の仕方はやめてください。」とか、
「もっと具体的に分解して、なぜこの形だったら悪いのか、ということを内容に含んでください」とか、
「辺にうわべの誉め言葉などを入れると、正しいことが伝わりません。だめなことはしっかり、強くだめだと、理由を踏まえていってください!」
と、AI相手なので、手厳しくだめだししながら、ようやく納得できる説明を作り上げていきます。
そして、「これなら伝わる」と思った内容を、げんちゃんに読ませたり、音読させたり、時には、AIに音声で説明させたりして使っています。AIはあくまで私の“ツール”です。主導権は常に私が握っています。
AI家庭教師は感情を乱さない
AIは、イライラせず、怒鳴らず、どんなとんちんかんな返答にも根気強く応じてくれます。
「いきなり答えを教えないで。質問形式で進めて」
そう指示すれば、まあまあ希望の指導をしてくれます。げんちゃんの体にしみこむように、何度もリピートさせたければ、しつこくそれを要求すればよいのです。
これは、まるで私の意向をくむ家庭教師のようでいて、感情に左右されない点では、最強です。
chatGPT が、げんちゃんに教えた、カバンの中の整理法
以下
今、カバンの中を見せてもらいましたけど、整理の仕方にいくつか問題があります。
まず、真ん中に弁当箱のような立方体のものがどかっと入っていて、まわりに空間が生まれています。この状態だと、他のノートやプリントがその空きに押し出されたり、傾いたりして、全体が安定しません。つまり、中身が崩れやすい状態になっているということです。
それに、ノートやファイルが同じ場所にまとまっておらず、立てているもの、倒しているもの、向きがバラバラになっていますよね。こうなると、必要なものを探すときに時間がかかりますし、プリント類がぐちゃぐちゃになるリスクも高くなります。
整理ができていないことで損をするのは、自分自身です。「どこに何があるかすぐにわかる」「出し入れがスムーズ」「書類が傷まない」――これは、勉強や仕事をするときに基本の土台になります。
なので、まずはこうしましょう
-
ノートやファイルは一か所にまとめて縦に立てる
-
四角い箱(弁当など)は端に寄せて、無駄なスキマを作らない
-
小物は、残ったスキマにサイズ順にまとめて入れる
これは誰にとっても基本で、習慣にすれば難しいことではありません。
やり方さえつかめば、自然に整った状態が保てるようになります。
一緒に少しずつ、見直していきましょう。やれば変わります。(終わり)
どうですか?ちなみに、これは、上の写真をAIに入力して、色々とオーダーして出てきた結果の指導文です。そんなに難しいことではないかもしれませんが、私は冷静に教えるのは、無理! 何度も何度もやってきて、それでもげんちゃんはいいかげんなんですから・・・もはやトラウマです!
もう無理…と思った時こそ、AIの力を借りて
これまでに「もうこの子は無理」とあきらめかけたお母さんたちに、私はたくさん出会ってきました。
でも、AIのようなツールをうまく使えば、あきらめなくてもいい道が見つかるかもしれません。第一ローコストです。家庭教師の先生にお願いする部分は、最小限にして、家庭での教育のサポート役はAIにお願いする。
そして、今活用し始めたのが、げんちゃんの会話の練習です。長くなるので、次に書きます。
公開コメント 承認後公開
AIすごいですよね!
カウンセリングや精神科医の代わりにもなれるのではないかとも言われてますよね。ただうまくプロンプトを出せることと、全てを鵜呑みにしないことが大切で、それができなければ危険な部分もあると思っています。
とにかく人と違って常に冷静。そして何度でも応えてくれる。こんな人はいないですもんね。
なるほど、息子への対応方法も聞いてみたらいいのですね。今はもっぱら私の語学学習に利用しています。
げんちゃんやうちの息子のような子たちも、AIを上手く使いこなせたら、生きやすくなるかもしれないですね。
ゆうママさん
コメントありがとうございます。
ネットを見ると、発達障害の大人たちが、社会で働くのに、メールをチェックしてもらったり、婉曲表現を代筆してもらったりしているみたいです。
ロボットは、婉曲的な思考は苦手と言われていましたが、今やそれは昔のこと、細かいニュアンスも把握します。
げんちゃんという知的障害の子がいる、ということを今では、チャットGPTに把握されてしまって、彼は、私の思考にあったことを提案してくるようになりました。
仕事でも使うので、私の情報を全部抜き取られていると思うと、恐ろしいのですが、もう今さらあきらめるしかないです。
げんちゃんの問題点は、自分の欠点や苦手を、しっかり把握しようとしない点です。例えば、人よりできないくせに、まったく準備しなくてもへっちゃら、とか、不安にならないのか?と不思議になるくらい、なんとかなる、的な感覚を自分の世界観にしています。
そこが傍から見たら、横着、横柄、厚かましい、ということになります。
また、言語もまったく、挨拶のテンプレートが入っていません。そもそも感謝も申し訳ないも、感覚認識がないから、そういう外側の言葉もなかなかゲットできないんだと思います。
こういう本質の欠落が大きいげんちゃんは、AIを使っても、外側をかするだけで、内面からかわることがなかなかできないのです。
本人のやる気や、これではだめだ~。どうしたらいいんだ~なんて、自己を見つめる発達の人には、AIはまさに好い秘書になると思います。
私はせいぜい、せっせとAI活用して外側の能力を死ぬほど反復させてつけるしかありません。
内面が空っぽのげんちゃんは、初期の稚拙なパソコンに搭載されたようなAIに近いです。とほほ・・・